2022年10月25日(火)、イヤホンを数多く手掛ける1MORE(ワンモア)は、同社の最新モデル『1MORE AERO』の販売を開始した。発売時点の通常価格は16,990円(税込)となっており、ホワイト/ブラックの2種類のカラーバリエーションが用意されている。
独自のアルゴリズムで実現した空間オーディオに対応。最大42dBのノイズをカットするQuietMax採用のANC(アクティブノイズキャンセリング)機能、周囲の音を自然に取り込めるトランペアレンシーモードなど、1万円台のモデルの中でも優れたスペック構成のイヤホンとなっている。
今回、開発元の「1MORE INTERNATIONAL LIMITED」様よりサンプルを提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
EQプリセットも用意されたノイキャン対応ワイヤレスイヤホン
今回紹介する『1MORE AERO』は、インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンだ。
【発売記念セール】
発売記念セールとして、各サイトの商品ページにて3,000円割引クーポンが配布!
- 期間:2022年10月25日(火)~ 11月18日(金)
- 対象店舗:1MORE公式ストア@Amazon、1MORE公式楽天市場店
ブランド・メーカー | 1MORE(ワンモア) |
モデル名 | 1MORE AERO(ワンモア エアロ) |
型番 | ES903 |
色 | ブラック, ホワイト |
接続方式 | 無線(Bluetooth 5.2) |
スピーカーインピーダンス | 32Ω |
接続範囲 | 約10m |
充電時間 | イヤホン:約1時間 ケース:約2時間 |
連続使用可能時間 | ・イヤホンのフル充電状態での音楽再生:約7時間(ANCオフ) ・ケースとイヤホンのフル充電状態での音楽再生:約28時間(ANCオフ) ・イヤホンのフル充電状態での音楽再生:約5時間(ANCオン) ・ケースとイヤホンのフル充電状態での音楽再生:約20時間(ANCオン) |
形状 | インナーイヤー型 |
片耳イヤホン重量 | 4.9g(Mサイズイヤーチップ使用時) |
ケース重量: | 45.2g |
総重量 | 55.1g |
イヤホンサイズ | 39.42 x 20.33 x 24.36mm |
ケースバッテリーサイズ | 61.99 x 56.40 x 25.5mm |
Bluetoothによる無線接続に対応した、完全ワイヤレスタイプのイヤホンだ。
防水規格はIPX5に対応。雨滴や汗が多少付着した程度で壊れることは無いだろう。
片耳のイヤホン重量は約4.9gと軽く、自然な装着感を実現しており長時間利用し続けても疲れづらい。充電器を兼ねたケースが付属しており、ケースと一緒に持ち運ぶことで、最大28時間ほどの連続使用が可能だ。
▼イヤホン単体でも最大7時間ほどの連続使用が可能。携行性にも優れている。
10mmドライバーユニットによる迫力ある低音と、超高音速・超高感度のダイヤモンド・ライク・カーボン振動板による洗練されたサウンドを実現。高音から低音に至るまで、すべての音をクリアに再現することが出来る。
空間オーディオ機能を搭載しており、独自のダイナミックヘッドトラッキング技術と内蔵ジャイロスコープを利用して、リスナーの頭の動きをリアルタイムで正確に検出することができる。これにより、深い音場を創り出し没入感を向上させる。
▼メディア視聴時やゲームプレイ時に、劇場やコンサートホールに身を置くような実感や没入感を楽しめる。
左右計6個のマイクを内蔵しており、クリアな通話品質を実現。ハンズフリーで高品質な会話を楽しむことができる。
ノイズキャンセリング機能を搭載。独自技術「QuietMax」と3基の高品質マイクにより、ノイキャン性能を高めている。最大42dBのノイキャンの深さと、より広い周波数範囲(40Hz-4000Hz)でのノイキャンを実現しており、機内の騒音、街の交通渋滞、オフィスの雑談など、周囲の雑音を遮断してサウンドに集中することが出来る。
一方で、周囲の音を自然に取り込めるトランペアレンシーモードも搭載。場所・場面に応じて柔軟に機能を切り替えることが可能となっている。
そして専用アプリ『1MORE MUSIC』からは、計12種類(記事執筆時点)のスタジオグレードのEQプリセットが利用可能。ロックからクラシックまで、様々な音楽ジャンルに最も適合するサウンド調整をワンタッチで行うことが出来る。
▼その他、アプリ上から各種パラメータの詳細な調節が可能。サウンドを自分好みにカスタマイズできる点も魅力的だ。
以上の通り、1万円台のワイヤレスイヤホンの中でも、実に充実したスペックと機能を搭載したモデルとなっている。
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- イヤホン本体
- イヤホンケース
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース ×4セット
説明書は日本語にも対応している。イヤーピース ×4セットが付属しており、耳穴の大きさに合わせて柔軟に調節できる。
ワイヤレス充電対応チャージケース
製品には収納とイヤホンの充電器を兼ねた、ワイヤレスチャージケースが付属する。Type-Cケーブルによる有線充電に加えて、ワイヤレス充電にも対応している。
▼指でつまめるほど非常にコンパクトなサイズ。
▼底部にはType-Cポートが用意。
▼背面にはペアリングボタンが用意されている。
▼本製品(画像左)とAirPods Pro(画像右)のケースを並べた様子。AirPods Proよりもやや小さい程度。
総重量も約55グラムほどと軽いため、ズボンのポケットに入れて簡単に持ち運ぶことも可能だ。
▼上部のフタをカパッと開けると、左右のイヤホンがスッポリ収まっている。マグネット吸着式。
イヤホン本体
イヤホン本体も非常にコンパクトなサイズとなっている。
▼気を付けないと紛失し兼ねないほど小さい。
▼イヤホン下部には給電用の端子に加えて、タッチ操作用のパネルが内蔵されている。左右のタッチパネルを利用して、各機能へ瞬時にアクセスすることが可能だ。
本製品(画像上)とAirPods Pro(画像下)を並べた様子。
AirPods Proよりも縦にやや大きい。
デバイスとの接続(ペアリング)方法
『1MORE AERO』はBluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、接続(ペアリング)方法はいたってシンプルだ。
初回起動時は、イヤホンをケースに収納した状態でフタを開くだけで、ペアリングスタンバイ状態となる。
デバイス側で "1MORE Aero" が表示されるので、選択することで接続(ペアリング)が完了する。
これだけの手順で接続を完了できる。
次回以降は、ケースのフタを開くだけで自動的に接続されるようになるため、この手のデバイスの扱いが苦手な方でも、全く問題なく使用することができるだろう。
専用アプリのインストールを推奨
ちなみに、本製品にはiOS・Android対応の公式アプリ(無料)が用意されており、デバイスにインストールしておくことで様々な調節を行うことが可能だ。
▼公式アプリ『1MORE MUSIC』
▼アプリ画面。イヤホンの充電残量や接続状態、音質に関する各種パラメータの調節などを行うことが可能。
▼イヤホンタップ時に利用できる機能を自由にカスタマイズすることが出来る。
▼個人的には、タッチ操作自体をOFFにする選択肢も欲しかったところだ。
アプリを利用して、柔軟な使い方が出来る点も本製品の魅力の1つだ。
非常に快適な装着感
実際にイヤホンを装着してみた。
まずペアリング済みのイヤホンをケースから取り出し、両耳にはめる。
イヤホンは片耳4.9グラムほどしかなく、装着しても重さや不快感などは一切感じない。
長時間装着し続けても耳が痛くなったり、疲れることは無かった。
数あるワイヤレスイヤホンの中でも、実に快適な装着性を実現できていると言える。
装着した状態で動き回った場合でも落ちてしまうことはなかったが、ランニングなどの激しい運動時には、人によっては脱落してしまうかもしれないので要注意だ。
ハイエンドモデルに劣らない音質を実現
実際に本製品を使用して様々な楽曲を視聴してみたが、音質は非常に良好で、1万円台の比較的リーズナブルなワイヤレスイヤホンとは思えないほどのクオリティを実現出来ていると感じた。
特に中~高音域に関しては、AirPodsなどのハイエンドモデルと比べても遜色ないほど、実にクリアなサウンドを実現できている。特にボーカル音の響きが良く、生歌に近い印象を受ける。ホワイトノイズ等も特になく、高音でも割れることはなかった。
今まで数多くの有線・無線タイプのイヤホンを試用してきたが、この価格帯でこれほどの音質を実現できているワイヤレスイヤホンは他に類を見ないレベルだ。特にワイヤレスイヤホンの場合、低音が弱く音に迫力が感じられない傾向にある。しかし『1MORE AERO』の場合は、低音もそこそこシッカリとした重厚な響きを聴かせるため、EDMなどの楽曲でも迫力のあるサウンドを楽しむことができた。ただしあくまでインナーイヤー型の中では頑張っている部類というだけで、本格的なヘッドセットほどの低音は期待しない方が良いだろう。
ボリュームの調整幅も広く、音量を7割ほどに調整しても十分な音圧を感じることが可能であった。
この価格帯のイヤホンの中では、間違いなくトップクラスのサウンドを実現できていると言える。
空間オーディオ機能も優れており、ONにした時点から自分を中心にサウンドが周囲を取り囲んでいるような、立体感のある体験を楽しむことが出来た。
マイクの性能は良好。知人とのLINE通話に使用したが、互いの声が聞き取りづらく感じることもなく、明瞭な会話を楽しむことが出来た。
ただし、ノイズキャンセリングはイマイチで、強度を最高に上げても外部音がそこそこ入ってきた。AirPods Proのように高度なノイキャンを期待しない方が良いだろう。
取り回しが楽
実際に『1MORE AERO』を使用すると、取り回しが実に楽なことに気が付くだろう。
まずケースからイヤホンを取り出すと瞬時にペアリングされ、耳に装着する頃にはサウンドを出力する準備が完了している。ワイヤレスイヤホンによってはペアリングに時間のかかるタイプもあるが、本製品はその点でストレスに感じることは無い。
そして使い終わった際は、チャージケースに収納することでBluetooth接続が解除され、充電が行われる。
この流れが非常にシンプルでラクなため、日常の中でストレスなく自然に使用し続けることが可能だ。ユーザービリティに優れた設計が成されていると感じられた。
タッチパネルは誤動作を起こしづらい設計
本製品は左右のイヤホンの下部をタッチすることで、各機能へ瞬時にアクセスすることが出来る。
▼タッチ回数により、電源ON/OFF、音量調節、曲送/戻しなどの操作を瞬時に行うことが可能。
この手のワイヤレスイヤホンでは、タッチ感度が良すぎるせいで、イヤホン位置をちょっとでも調節しようとすると誤動作を起こしてしまいがちだ。
しかし本製品の場合、タッチ感知部がイヤホン下部に搭載されているため、上部を触っても誤動作を起こすことはなかった。
▼イヤホン位置などを調節しようとしても、意図しない機能が起動してしまうことはない。
個人的に、ワイヤレスタイプのイヤホンで誤動作を起こすタイプのモデルはストレスが溜まって大嫌いなので、この設計は実に嬉しい。
ただ、タッチ操作自体のON/OFFを切り替えられる機能が用意されていれば、さらに良かった。
同楽曲でも異なるサウンド体験を提供するEQプリセット
本製品にはEQ(イコライザー)プリセットが用意されており、上述した公式アプリより切り替えが可能だ。
EQプリセットでは、低音抑制や低音強調、ヒップホップ、クラシックなど、視聴する音楽種別に最適なサウンド環境をワンタッチで実現することが出来る。
選択するプリセットによって全く異なる傾向のサウンドを楽しむことが出来る。しかも微々たる違いではなく、同じ楽曲でも体験がガラリと変わるほど、各プリセットが差別化されていた。音響にあまり詳しくない方にとって、イコライザーをイジるのは敷居が高い。しかしアプリ上でプリセットが用意されていることにより、音の変化を気軽に楽しめるのは優れた機能であると感じた。
▼イコライザーの知識がある方向けに、詳細なカスタマイズが行える機能も用意されている。
長持ちするバッテリー
このサイズにしては、本製品の充電は比較的長持ちする部類だ。
イヤホン本体のスタンドアローン状態で約5時間、チャージケースを併用することで+20時間の使用が可能になり、外出先に2,3日持って行っても平気で充電が持続する。
ケース本体のバッテリーが低下した場合は、Type-Cケーブルを接続する、もしくはワイヤレス充電器に設置することで素早く充電を行うことができる。
実際に1週間ほど試用してみたが、1日に3~4時間程度使用する分には、1週間で1, 2回ほど充電を行うだけで事足りた。
いちいち充電する手間を省くことが出来る点も嬉しい。
『1MORE AERO』のまとめ
今回紹介した『1MORE AERO』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- 軽量かつコンパクトなケース
- バッテリー持続時間が長い
- 激しい動きでもズレ落ちない自然なフィット感
- 価格以上に優れた音質
- ペアリングが簡単(スムーズ)
- 複数のEQプリセットが用意
- タッチ操作が誤動作を起こしづらい
悪かった点
- ノイズキャンセリングの強度はイマイチ(若干の環境音は漏れ入ってくる)
以上の通り、価格以上の性能を発揮するワイヤレスイヤホンとなっている。
リーズナブルな価格に対して音質が実に優れており、特に中~高音域に関しては満足度の高いサウンド体験が可能だ。今まで数多くの有線・無線タイプのイヤホンを試用してきたが、この価格帯でこれほどの音質を実現できているワイヤレスイヤホンは他に類を見ないレベルだと感じた。
低音こそハイエンドモデルと比べると弱い印象を受けるが、そこそこシッカリとした重厚な響きを聴かせるため、EDMなどの楽曲でも迫力のあるサウンドを楽しむことができる。
バッテリー持続力も優れており、外出先でもケース携行で長時間の連続利用が可能。
タッチ操作の誤動作が起きづらい設計が、個人的には最も嬉しかった点の1つだ。
何より、EQ(イコライザー)プリセットが複数用意されており、同じ楽曲でも体験がガラリと変わるほど、音の変化を楽しめる機能となっている。イコライザーに関する知識が無くてもワンタッチで切り替えられる点がGOOD。
同価格帯で品質の優れた完全ワイヤレス型のイヤホンを探している方には、是非オススメしたい一品だ。
【発売記念セール】
発売記念セールとして、各サイトの商品ページにて3,000円割引クーポンが配布!
- 期間:2022年10月25日(火)~ 11月18日(金)
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