最近では、ウェアラブルデバイスの代表として、Apple Watchなどの "スマートウォッチ" が大きな人気を集めている。
スマートウォッチは心拍数や消費カロリーの計測といったヘルスケア機能が充実しているほか、スマホ端末と連携することで、通話や通知の確認、電子決済の利用、GPS機能の利用など幅広い用途で活躍することが出来る。
しかしApple Watchなど一部のブランドモデルは高価であり、最も安いモデルでも3万円以上となるため、スマートウォッチの購入を検討している方の中には、中々手を出しづらいと感じている方も多いだろう。
そこで今回は、2021年末に発売されたばかりの、低コストで高機能・高性能なオススメのスマートウォッチ『Xiaomi Redmi Watch 2 Lite』について紹介したいと思う。
リーズナブルで機能の充実した高コスパモデル
今回紹介する『Xiaomi Redmi Watch 2 Lite』は、1万円以下のリーズナブルな価格であるにもかかわらず、スマートウォッチのハイエンドモデルと比較しても決して劣らない豊富な機能が詰まった、おすすめの高コストパフォーマンスモデルだ。
▼1.55インチディスプレイ搭載
ブランド | Xiaomi(シャオミ) |
モデル名 | Redmi Watch 2 Lite |
画面サイズ | 1.55 インチ |
接続形式 | Bluetooth |
対応端末 | iOS, Android |
防水規格 | 5ATM(シャワーやプールでも装着可能) |
バッテリー持続時間 | 最大10日間 |
アプリ連携 | Mi Fitness, Xiaomi Wear |
主な機能 | 血中酸素レベル測定 運動の記録 睡眠モニタリング 24時間心拍数トラッキング 生理管理 音楽再生 アラーム 各種通知 等 |
本体サイズ | 4.12 x 3.53 x 1.07 cm |
本体重量 | 160 g |
本製品の価格は1万円以下であり、Apple Watchなどのハイエンドモデルと比べるとリーズナブルな価格であると言える。
かといって機能が制限されているかというと決してそうではなく、心拍数や消費カロリーの計測といったヘルスケア機能はもちろん、血中酸素レベル測定や睡眠モニタリングなど非常に豊富な機能が用意されている。
▼コロナ禍では重宝されている "血中酸素レベル測定機能" のほかにも、ストレスモニタリングや女性の健康記録、呼吸モニタリングなど、ユーザーの健康状態を常に管理する便利機能が充実している。
▼音楽再生やアラート、タイマーなど、一般的なスマートウォッチの機能は一通り網羅している。
そしてもちろん、iOS・Androidのスマホ・タブレット端末と連携することで、端末上の通知をそのままスマートウォッチ上で受け取り、確認することも可能だ。いちいちスマホを取り出さずに通知内容を確認できるため、日々の利便性が大幅に向上するだろう。
スマートウォッチ自体は5ATMの防水規格に対応しており、シャワー中やプールでの水泳中に装着し続けることもできる。
従来モデルと比較してバッテリーの長寿命化にも成功しており、通常使用モードで10日間、使用頻度が高い場合5日間ほどのバッテリー駆動が可能。頻繁に充電を行わずに済むため、普段からストレスなく装着し続けることが出来る。
このように、低価格・高機能・長寿命バッテリーのいずれの点も満たした、完成度の高いスマートウォッチとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートウォッチ本体
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
▼スマートウォッチ本体の外観。4.12 x 3.53 x 1.07 cmのコンパクトな筐体に、1.55インチのタッチディスプレイが搭載されている。
▼真横から見た様子
▼ディスプレイ部の側面にはファンクションボタンが搭載。他にはボタン類は一切搭載されていないシンプルな構造。
▼裏から見た様子
▼ベルトは汚れが付着しづらく、柔軟な素材で造られている。
▼ベルトを展開した様子。ベルトには計13つの穴が空いており、どのような太さの手首でも装着できるだろう。
▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。
このように、スマートウォッチ自体は非常にシンプルでスタイリッシュなデザインとなっている。
余計なボタンやダイヤル類が一切ないため、初めてこの手のデバイスを扱う方でも困ることはないだろう。
マグネット式充電ケーブルでバッテリーを素早く回復
本製品付属の充電ケーブルは、マグネット吸着式となっている。
充電の際は、スマートウォッチ背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。
いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来る。
そして本製品の充電速度は非常に速く、バッテリー残量がほぼゼロに近い状態でも、約30分ほど給電を行うことで満充電まで回復させることが可能だ。
▼急いで充電を行いたい場合にも助かる高速充電。
公式アプリのインストールでスマホと同期
本製品の利用を開始する際は、スマートウォッチと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
側面のファンクションボタンを長押しするとスマートウォッチが起動し、ペアリングスタンバイ状態となる。
▼インターフェースは当然、日本語にも完全対応している。
アプリ(スマホ・タブレット端末)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートウォッチの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。
▼本製品を使いこなすうえで必須とも言えるアプリなので、必ず初起動時にインストールしておこう。
快適な着け心地
本製品の装着感は実に快適であり、ゴム製のベルトが手首へ柔軟にフィットする。
▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じなかった。
本体重量が約160 gと軽いため、長時間装着し続けても腕の疲れを生じなかった。
▼全体的にコンパクトなサイズのため邪魔にならず、見た目的に安っぽさも感じられないため、他人に見られても気にならない。
女性の方が装着しても問題のない、スタイリッシュで主張しすぎないデザインとなっている。
そして5ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、シャワーを浴びても故障することはない。
▼ディスプレイ部に水を直接当てても壊れない。
▼ベルトもゴム製のため、水気で劣化することはない。
このように、普段から自然な気分で装着し続けることが可能となっている。
非常に豊富な機能が搭載
本製品はリーズナブルな価格にもかかわらず、スマートウォッチのハイエンドモデルに負けず劣らずの豊富な機能が用意されている。
▼ホーム画面から左右にスワイプすることで、事前に設定しておいたウィジェットが表示される。
▼ホーム画面に表示するウィジェットは、連携済みの公式アプリ上で自由にカスタマイズ可能。
そしてホーム画面でファンクションボタンを押すと、利用可能なアプリアイコンが表示される。
▼スマホのように各アイコンをタップすることで、豊富な機能を利用できる。
▼血中酸素レベルの測定が可能。新型コロナ禍においては重宝する機能だ。
▼スマホと連動して、音楽再生機能をスマートウォッチ上からも利用することが出来る。
※スマートウォッチ自体にはスピーカー・マイクは搭載されていない。
▼遠隔でスマホやタブレットのカメラ機能を利用することもできる。カウントダウン機能も搭載されており、撮影者が不在の場合には重宝する機能だ。
▼目覚ましとして利用できるアラーム機能
▼スマホの位置を音やバイブレーションで探し出すことの出来る機能。
また懐中電灯機能も搭載しており、ディスプレイの発光で狭い範囲を照らすこともできる。
ホーム画面デザインの変更も可能
ちなみにアプリから無料のテーマをインストールすることで、スマートウォッチのホーム画面(時計盤)のデザインを自由に変更することも可能だ。
▼公式が配布するテーマを、オンライン上から無料でインストールすることが出来る。
▼カワイイ系からカッコいい系まで、種類は実に豊富。
▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、自身の好みに応じて好みのテーマを適用しよう。
このように、実用的な機能からユニークなツールまで、非常に豊富な機能が搭載されている。
高度な健康管理が可能
本製品では、公式アプリと組み合わせることで高度な健康管理を行うことが出来る。
▼デフォルトで歩数計測機能が機能している。
運動(ワークアウト)計測
本製品は100種類以上の運動(ワークアウト)の記録・計測に対応している。
▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。
筆者はテストとして、日課のランニングで計測機能を利用してみた。
▼ランニング中の様子。タイム・距離・心拍数・消費カロリーなどをリアルタイムで計測。
▼運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、いつでも閲覧することが出来る。
▼アプリ上では、GPS機能を利用したルートトラッキングや、より詳細なワークアウト情報を確認できる。
このように、自身がどの程度の運動を行ったかを逐一確認できるようになっている。
睡眠モニタリング機能
睡眠モニタリング機能では、日々の入眠から起床までの睡眠状況をモニタリングして、データとして可視化することが出来る。
▼睡眠時間や平均心拍数、睡眠中の血中酸素濃度などを確認できる。睡眠時無呼吸症候群に気を付けている方にもオススメの機能だ。
▼アプリ上では、より詳細なデータを確認したり、グラフ化して視覚的に分かりやすく確認することも可能だ。
このように日毎の睡眠時間が可視化されることで、体調管理を意識することができ、バラついた睡眠時間を正すことで健康促進にもつながるだろう。
座りっぱなし防止機能
そして座りっぱなし防止機能では、ユーザーが座り続けている状況を通知して、こまめに運動することを促してくれる。
▼長時間座り続けていると、バイブレーションで通知する。
▼もちろん、機能のON/OFFや通知時間などは、アプリ上で詳細にカスタマイズすることが可能だ。
長時間座り続けることは、エコノミー症候群や脳卒中、ひいては寿命が縮まることにつながると言われている。
本機能を利用して普段から意識的に体を動かすことで、健康寿命の延長につながるだろう。
上記で紹介した以外にも、ストレス管理機能や、女性の方向けに生理周期の記録機能なども用意されている。
本製品を使いこなすことで、日々の健康習慣を改善・向上させることが出来るだろう。
スマホ通知の連動機能が非常に便利
スマートウォッチを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。
これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他アプリのプッシュ通知などを、スマートウォッチ上でも確認できる機能だ。
▼同機能を利用するためには、アプリ上で各種通知をONにしておく必要がある。
この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。
▼着信時の通知。Apple Watch等とは異なりマイク&スピーカーが内蔵されていないため、通話自体はスマホで行う必要がある。
▼LINEやSkypeなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することも可能。
▼SNSの通知も確認することが出来る。
このように、各種通知をスマートウォッチ上で確認できるため、いちいちスマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。
各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。
実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能となっている。
ディスプレイが汚れづらい
本製品のディスプレイは汚れが付着しづらく、仮に指紋等で汚れた場合でも、軽くぬぐうことで簡単にピカピカの状態にすることが可能だ。
▼長期間利用し続けても、まるで新品同様の綺麗さを保つことが出来る。
汚れを気にする方にも問題のない設計だ。
長寿命バッテリー
本製品のバッテリーは非常に寿命が長く、公称値では通常使用モードで10日間、使用頻度が高い場合5日間ほどのバッテリー駆動が可能と謳われている。
実際に3日間のあいだ本製品を装着し続けてみたが、バッテリー残量は 100% ⇒ 82% に減少するのみであった。
3日間も利用していたにもかかわらず、充電の減りがかなり抑えられていた。
その後1週間ほど使用し続けてみたが、10日間を超えてもなおバッテリーは持続した。
そして充電の際も、上述したように素早く満充電が完了するため、普段から充電時間をあまり意識せずに利用できるようになっている。
スマートウォッチのバッテリー持続時間は重要なファクターだが、本製品は完璧にクリアできていると言えるだろう。
『Xiaomi Redmi Watch 2 Lite』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Redmi Watch 2 Lite』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 軽量かつコンパクトで、快適な着け心地
- スタイリッシュで主張しすぎないデザイン
- 公式アプリ上で詳細なカスタマイズ、調整、データ確認が可能
- 豊富な機能を搭載
- 高度な健康管理が可能
- 非常に便利なスマホ通知連動機能
- バッテリーの持ちが長い
悪かった点
- マイク&スピーカーが非搭載のため、通話自体はスマホ上で行う必要がある
以上の通り、1万円未満とは思えないほど、非常に機能の充実した高コスパなスマートウォッチとなっている。
血中酸素測定や睡眠モニタリング機能をはじめとした多くの健康管理ツールが用意されており、普段から健康を意識することが出来るようになる。
デザイン的にもスタイリッシュかつ軽量なため、女性や装着時の見た目を気にする方でも抵抗感なく普段から装着できる。
バッテリーの持ちも良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで1週間を優に超えて利用し続けることが可能だろう。
何より価格がリーズナブルなため、初めてスマートウォッチの購入を検討している方にもオススメできるエントリーモデルである。
スマートウォッチを一度使ってみたいという方は、ぜひ本製品を試してみてはいかがだろうか。
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