2022年1月、 中国のOPPO系列のメーカーであるRealMeは、Snapdragon 680搭載の新型スマートフォン『realme 9i』を発売した。
6.6インチ型のミドルレンジスマホであり、4GB RAM+64GB/128GBの2モデルが販売中。24,000円~30,000円ほどとリーズナブルな価格となっている。
今回は『realme 9i』の4GB RAM+ 128GBストレージモデルを提供していただいたので、実際に使用した感想を元にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Realme |
型名 | 9i |
ディスプレイサイズ | 6.6インチ |
解像度 | 2412x1080 |
リフレッシュレート | 最高90Hz |
OS | Android 11 |
CPU | Snapdragon 680 オクタコアプロセッサー |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB |
SIMカード | 対応 |
マイクロSDカード | 対応 |
対応通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth, GPS 4G: FDD-LTE: Bands 1/3/5/7/8/20/28(not Bands2/4) TDD-LTE: Bands 38/40/41(2496MHz-2690MHz) 3G: WCDMA: Bands 1/5/8(not Bands2/4) 2G: GSM: 850/900/1800/1900 |
搭載カメラ | フロント:16 MP リア:50 MP + 2 MP + 2 MP |
本体サイズ | 164,4 x 75,7 x 8,4 mm |
本体重量 | 190g |
今回紹介する『realme 9i』は、Android 11対応の6.6インチ型スマートフォンだ。
CPUには "Snapdragon 680 オクタコアプロセッサー" を採用しており、4GB RAM(メモリ)を搭載。重めのゲームアプリ等の動作はキツいかもしれないが、ウェブサイト閲覧や動作視聴など、一般的なスマホ用途に関しては問題なく利用できる構成だ。
6.6インチディスプレイは 2412x1080解像度、および最高90Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが出来る。
ストレージは64GB/128GBの2モデルが用意。カードスロットが搭載されており、マイクロSDカードの挿入でストレージ拡張も可能。
通信規格はWi-FiとBluetoothに対応。nano SIMカードの挿入も可能なため、LTE通信やGPS通信にも対応している。
前面には16メガピクセルのフロントカメラを搭載。背面には50 MP + 2 MP + 2 MPのトリプルカメラを搭載しており、遠景から近景にいたるまで高精細な写真を撮影できる。
24,000円~30,000円ほどの価格帯のスマホとしては、そこそこのコスパを実現した構成だと言えるだろう。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマホ本体
- スマホケース
- 充電アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- 説明書一式
- カードスロット開閉用ピン
▼スマホの外観。6.6インチディスプレイを搭載した筐体はコンパクトなサイズに収まっている。
▼前面には13メガピクセルのフロントカメラを搭載。
▼背面の様子。指紋が付着しやすい素材なのがやや残念。
▼背面には50メガピクセル + 2メガピクセル + 2メガピクセルのトリプルカメラを搭載。
▼164,4 x 75,7 x 8,4 mmのコンパクトな筐体。本体重量は約190グラムと軽く、長時間持ち続けても疲れづらい。
▼厚みは8.4mmと薄く、ポケットに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼右側面には電源ボタンを搭載。
▼本体上部の様子
▼左側面にはカードスロットおよび音量調節ボタンが用意。
▼付属のピンを用いてスロットを開き、マイクロSDカードおよびnano SIMカードの挿入が可能。
▼本体下部には3.5mmオーディオジャック、USB Type-Cポート、および1基のスピーカーが搭載。
このように、薄型の筐体に必要なポート類がすべて詰め込まれたインターフェースとなっている。
3.5mmオーディオジャックが用意されている点が個人的には嬉しかった。
ちなみに、本製品には専用のケースが付属している。
▼実際に装着した様子
ケースの品質自体は中々良く、そのまま利用できるレベルだと感じた。
ただしケーブルの種類によっては底部のType-Cポートに挿入しづらくなってしまうため、必要に応じて自身の好みのケースを別途購入すると良いだろう。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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結果として、約25.6万点のスコアを記録した。
本体価格を考えると、相応のスコアだと言えるだろう。
ウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なスマホ用途は問題なくこなせるスコアだ。
一方で、処理の重いゲームアプリなどをプレイする際は、画質設定などにある程度の妥協が必要だろう。
▼ゲーミング目的でスマホを探している場合は、以下のようなハイエンドモデルをオススメしたい。
-
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FHD+・90Hzの美しく滑らかな映像
本機のディスプレイは2412x1080(FHD+)解像度、最高90Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることが出来る。
▼ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示されるため見やすい。ページスクロールもなめらかで心地よい。
▼ディスプレイの発色が良く、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。90Hzの高リフレッシュレートで描画される映像は実に滑らかで、快適な操作を楽しめる。
映像視聴目的にスマホの購入を検討している方でも、十分に満足度の高い体験が可能だろう。
大抵の作業をスムーズにこなすことが可能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトがスピーディに表示される。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼フルHD画質以上の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼アニメから実写映画まで、満足度の高い映像体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴といった一般的なスマホ用途に関しては、問題なく快適に行うことが出来た。
スピーカー性能はイマイチ
本機には下部に1基のスピーカーが内蔵されている。
実際にいくつか音楽を再生してみたが、音質に関しては正直イマイチだ。
中~高音域に関してはそこそこ響くものの、音質はお世辞にも良いとは言えず、低音に関してはほとんど響かない。また、さすがにスピーカー1基のみでは音圧が弱い。
映画やアニメなどでセリフを聞き取るぶんには問題ないが、音質に関してそこまで期待しない方が良いだろう。
実用的な性能のカメラ
本機に搭載されていカメラの性能について確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だろう。
▼リア(背面)カメラで撮影した画像。
画像を見ても分かる通り、流石は50メガピクセルであることもあり、背面カメラの方が鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。遠景から近景まで、クリアで発色の良い写真を撮影することができている。
またマクロカメラのおかげで、接写時にも細部まで鮮明な写真を撮影できた。
旅行時やアウトドアな場面での記念撮影用カメラとしても、十分に利用できる品質だと言える。
ゲーミング性能の確認
各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
なお、本製品に搭載された "ゲームスペース" 機能により、パフォーマンスモードなど動作モードを切り替えることが可能だ。
▼そのほか、画面録画など便利な機能も利用することができる。
今回のレビュー時には、パフォーマンスモードに設定して動作を確認した。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『標準』までを選択することが出来た。
▼さすがにマシンスペック上、そこまで画質設定は上げられない。
実際に何試合か参加してみたが、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、快適なゲームプレイが可能であった。
▼木々のテクスチャから遠くの風景まで、ある程度クリアに描画される。
▼ "標準" 画質設定であれば、激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
90Hzリフレッシュレートのおかげで描画も滑らかなため、満足度の高い体験が可能であった。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
▼処理の重くなりがちな森林バイオーム等でも、スムーズな操作が可能だ。
なお、画質改善MODである『影MOD』を導入した場合でも、快適に動作させることが出来た。
※影MODの導入方法はコチラのサイトを参照。
影MODを始めとする多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作を実現することが出来る。
『原神』など激重ゲームアプリの動作は困難
『原神』など激重ゲームアプリもプレイしてみたが、流石にスペック不足であり、フレームレート低下やカクつきが顕著に発生した。
▼グラフィック設定は "低" 状態でスムーズという判定だが...
▼実際にプレイしてみると、カクつきやフレームレート低下が激しく、お世辞にも快適なパフォーマンスとは言えなかった。
本製品で快適なゲーミングを楽しめるのは、あくまで『マイクラ』や『PUBG』など中程度のゲームまでと考えておいた方が良いだろう。
もし『原神』など激重ゲームアプリを快適に遊びたいのであれば、『Redmi K50 Gaming Edition』や『Black Shark 4』等のハイエンド機種をオススメする。
『realme 9i』のまとめ
今回紹介した『realme 9i』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- 実用的なスペック構成
- ゲームアプリもある程度快適にプレイ可能
- 高性能カメラ搭載
- 便利なゲームスペース機能
- 長寿命バッテリー
悪かった点
- スピーカー性能はイマイチ
以上の通り、2万円~3万円前後というリーズナブルな価格であるにも関わらず、ほとんどの作業をスムーズにこなすことのできる、高コスパなスマートフォンとなっている。
ゲーミングに関しても、原神など一部の激重ゲームを除けば、ある程度快適に楽しむことが可能であった。
またカメラ性能が優れており、風景撮影だけでなく、ウェブ会議やオンライン授業への参加など、オンライン通話用の端末としても問題なく活用できるだろう。
可能な限りコストを抑えつつ、実用的なスマホを探している方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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