Infinix Mobile(香港)は2021年9月、同ブランドの最新スマートフォンとして「Infinix ZERO X」シリーズの販売を開始した。
- 上位版:Infinix ZERO X Pro
- 通常版:Infinix ZERO X
- 廉価版:Infinix ZERO X Neo
いずれもミドルレンジのリーズナブルなモデルとなっており、トリプルSIMスロットを搭載しており、国内で利用可能な実用性の高いスマホを探している方にはうってつけのモデルである。
今回、上位モデルである『Infinix ZERO X Pro』を提供していただいたので、実際に使用した感想を元にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Infinix |
モデル | ZERO X Pro |
ディスプレイサイズ | 6.67インチ |
解像度 | 2,400×1,080(FHD+) |
リフレッシュレート | 最高120hz |
OS | XOS 7.6(Android 11ベース) |
CPU | MediaTek Helio G95 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
マイクロSDカード | 対応(最大512GBまで) |
SIMカード | トリプルスロット(Nano SIM×2+MicroSD) |
対応通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth, GPS 3G:W-CDMA:1 / 2 / 4 / 5 / 8 4G:LTE FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 20 / 28A / 28B TD-LTE:38 / 40 / 41 5G:NR 非対応 |
内蔵カメラ | フロント:1,600万画素 リア:1億800万画素(メイン、f/1.79)+ 800万画素(超広角、120°、f/2.25)+ 800万画素(望遠、光学5倍ズーム、f/3.4) |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
本体サイズ | 高さ:164.06mm, 横幅:75.69mm, 厚さ:7.8mm |
『Infinix ZERO X Pro』は、Android 11ベースのOSを搭載した、6.67インチ型スマートフォンだ。
ディスプレイ解像度は FHD+(1080×2400)、リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能。
CPUにはMediaTek Helio G95を採用。RAMは8GB用意しており、大抵の作業を快適にこなせる性能を擁している。
ストレージは128GB用意。マイクロSDカードの挿入に対応しており、最大512GBまでの拡張が可能だ。
通信規格はBluetooth、Wi-Fiをはじめ、トリプルSIMスロットを用意。国内の主要バンドによるLTE通信を行うことが出来る。
筐体前面には1,600万画素のフロントカメラを、背面には1億800万画素(メイン、f/1.79)+ 800万画素(超広角、120°、f/2.25)+ 800万画素(望遠、光学5倍ズーム、f/3.4)のトリプルカメラを搭載。旅行先での記念撮影はもちろん、オンライン授業やウェブ会議などの用途にも活用できるカメラ品質となっている。
そして本製品は45Wの高速充電に対応しており、わずかな時間でバッテリーを大幅に回復させることが可能だ。
以上の通り、リーズナブルな価格に対して充実した性能・スペック構成を擁する実用的なスマホとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマホ本体
- スマホケース
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- イヤホン
- カードスロット開閉用ピン
▼3.5mmオーディオジャックに接続できる有線イヤホンが付属していました。
▼付属の電源アダプタは海外仕様プラグのため、変換アダプタが別途必要になります。
▼スマホの外観。6.67インチディスプレイを搭載したシンプルなデザイン
▼前面中央には1,600万画素のフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面上部には1億800万画素(メイン、f/1.79)+ 800万画素(超広角、120°、f/2.25)+ 800万画素(望遠、光学5倍ズーム、f/3.4)のトリプルカメラを搭載。
▼本体は非常に軽く、サイズも普段利用に適している。
▼質感にはそこそこの高級感もある。
▼背面は指紋や汚れが付着しづらい素材で造られている。
▼厚みは、最も薄い部分で7.8mmと非常に薄い。
▼ポケットに入れて持ち運んでも邪魔にならない薄さ。
続いて、インターフェースについて紹介していく。
▼本体右側面。電源ボタン、音量調節ボタンが搭載。
▼反対側(左側面)にはカードスロットが用意。
▼付属のピンを用いてスロットを開き、SIMカードおよびマイクロSDカードの挿入が可能だ。
▼本体上部の様子
▼本体下部の様子。スピーカーとType-Cポート、3.5mmイヤホンジャックが搭載。
全体的に必要最低限のインターフェースのみが搭載された、シンプルでスタイリッシュな印象を受けるデザインとなっている。
スマホケースが付属
なお、本製品にはスマホケースが付属している。
▼実際に装着した様子
この手のスマホの付属ケースはクオリティが低いのが一般的だが、本製品に付属するケースの質は中々良く、そのままメインケースとして利用しても支障のないレベルであった。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、約36.8万点のスコアを記録することが出来た。
スコア的にはミドル級の性能と言えるだろう。ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、『原神』などの激重ゲームアプリでも問題なく快適に遊ぶことのできる性能の高さだ。
仕事や動画視聴、ゲーミング用のスマホを探している方にもオススメできるモデルである。特にGPUスコアが高いため、処理の重い3Dゲームアプリでもスムーズに動作するだろう。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
FHD+・1200Hzの美しく滑らかな描画
本機のディスプレイは 1080 x 2400(FHD+)解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることが出来る。
▼ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示され見やすい。ページスクロールもなめらかで心地よい。
▼ディスプレイの発色が実に良く、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。
▼120Hzの高リフレッシュレートで描画される映像は実に滑らかで、ストレスなく操作できる。
ゲーミングや映像視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
ほとんどの作業を快適にこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼4K画質の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼アニメから実写映画まで、満足度の高い映像体験が可能。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴といった一般的なスマホ用途に関しては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
サウンド品質はそこそこレベル
本機のスピーカーについて、音質を確認してみた。
正直言って、サウンド品質はそこそこレベル。可もなく不可もなくといったところだ。
確かに中~高音域に関してはクリアに響くため、映画やアニメなどで登場人物のセリフを聞き取る分には支障ないだろう。
一方で搭載スピーカー数が1基のみのため音圧が弱く、低音もほとんど響かない。
音質に関しては、あまり期待しない方が良いだろう。
高精彩カメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼リア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。快晴の日に撮影したこともあり、やや照り返しが明るすぎる印象はあるものの、発色も良好で、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。
また、望遠レンズを使用した撮影も試してみた。
▼遠距離撮影
上画像を見てもわかる通り、かなり遠距離まで明瞭に撮影できていることが分かる。
旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質だろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
処理の重くなりがちなバイオームでも、カクつきやフレームレート低下はほとんど感じられなかった。
▼いたって快適なゲームプレイが可能。
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能だ。
なお、画質改善MODである『影MOD』を導入した場合でも、快適に動作させることが出来た。
※影MODの導入方法はコチラのサイトを参照。
影MODを始めとする多くのアドオンを導入した状態でマルチサーバーに入っても、スムーズな動作を期待できるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』までを選択することが出来た。
実際に何試合か参加してみたが、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、快適なゲームプレイが可能であった。
▼木々のテクスチャから遠くの風景まで、クリアに描画される。
▼ディスプレイの発色は実にカラフルで見やすい
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
120Hzリフレッシュレートのおかげで描画も滑らかなため、満足度の高い体験が可能であった。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "中" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質を "最高" まで上げるとさすがに多少のフレームレート低下を感じるが、それでも十分プレイ可能なパフォーマンスであった。
▼カラフルかつ滑らかな描画で原神を楽しめる。
▼画質 "中" 設定では、激しく動いた場合でもカクつきや遅延を感じることはほとんどなかった。
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、大抵のゲームアプリはスムーズに動作するだろう。
以上の通り、ゲーミング用途にも活用できるほどのパフォーマンスを発揮するスマートフォンとなっている。
『Infinix ZERO X Pro』のまとめ
今回紹介した『Infinix ZERO X Pro』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 薄型かつ軽量な筐体サイズ
- 汚れの付着しづらい筐体素材
- 大抵の作業を快適にこなせる性能
- ゲームアプリもスムーズにプレイ可能
- 高精彩カメラ
- 付属ケースの質が良い
- リーズナブルな価格
悪かった点
- スピーカー品質はイマイチ
以上の通り、リーズナブルな価格に対して、性能・スペック構成ともに優れている高コストパフォーマンなスマホとなっている。
FHD+解像度・120Hzリフレッシュレート対応ディスプレイにより、滑らかで美しい映像を楽しむことが出来る。また強力なパフォーマンスにより、ゲーミングを含め大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。
映像視聴やゲーミング目的でスマホを探している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
望遠レンズを搭載したカメラ性能も非常に優れており、オンライン通話はもちろん、旅行時や記念撮影用カメラとしても十分に活用できる品質だ。
付属ケースの質が良い点も、地味に嬉しい。
同価格帯で実用的なスマホを探しているのであれば、是非オススメしたい一品だ。
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