- 地震や台風などの災害による停電対策として、蓄電池を用意しておきたい
- 実用的なバッテリー容量を備えたモデルが良い
- だけど大きすぎ・重すぎるモデルはイヤ...
- 価格もリーズナブルだと嬉しい
上記のような考えで、ポータブル電源(家庭用蓄電池)を探している方も多いのではないだろうか。
昨今の日本では甚大な被害をもたらす台風や地震などの災害が多発しており、ヒトによっては非難を余儀なくされる場面に出くわした方もいるだろう。
しかし新型コロナウイルスが蔓延するコロナ禍では、ヒトの密集しがちな避難所への非難は可能な限り避けたいのが本音だ。
また、電力需給状況がひっ迫する夏場において、計画停電により扇風機や冷蔵庫などが使えなくなる事態も十分に考えられる。
停電が発生した場合でも自宅で快適に過ごすためには、蓄電池などを用意しておくとかなり心強い。
そこで今回は、災害時からキャンプなどのアウトドアな場面まで役立つオススメの家庭用小型蓄電池『BALDR PIONEER 200』について紹介したいと思う。
軽量&コンパクト!持ち運びに最適なポータブル電源
今回紹介する『BALDR PIONEER 200』は、46757mAhバッテリーを内蔵する、小型サイズのポータブル電源だ。
メーカー | §B∞BaLDR |
品番 | PIONEER 200 |
DC入力 | 12-28V, 最大48V |
AC出力 | 100V, 50/60Hz 200W, ピーク400W |
シガーソケット | 12V/10A |
USB 3.0出力 | 2× 5V/9V/12V, 最大3A, 合計最大出力36W |
USB PD出力 | 5V/9V/12V/15V/20V, 3A, 最大出力60W |
LEDランプ | 0.5W |
懐中電灯 | 1W |
安全保護 | 過充電保護, 電圧制御(過電圧保護/低電圧保護), 過電流保護, 異常温度検知保護, 短絡保護, オーバーロード保護 |
使用温度 | 0~40度 |
保管温度 | -10~40度 |
本体サイズ | 横192mm × 奥行き142mm × 高さ148mm |
本体重量 | 約2.3kg |
数あるポータブル電源の中でも実にコンパクトな筐体サイズとなっており、重量も約2.3kgほどのため、子供やお年寄りでもラクラク持ち運ぶことが可能だ。
筐体には非常に充実したポート類が搭載されており、スマホやタブレット端末はもちろん、扇風機や車載冷蔵庫といった家電に対しても安定した電力供給を行うことができる。
▼同時に多数台デバイスへの給電が可能。
▼搭載する液晶ディスプレイで充電・給電の状況をリアルタイムに把握可能。
46757mAh/173Whのバッテリーにより、スマホを約16回、ドローンを約2回、タブレットを約8回、50wの車載冷蔵庫を約2.5-3時間分充電することが可能だ。停電など非常時用の電源としては、十分に実用性の高い容量であると言える。
そしてポータブル電源自体には、自宅コンセント以外にも車載シガーソケット経由や、ポータブルソーラーパネルを用いて充電を行うことも可能だ。
▼停電などにより電気が利用できない場合でも、自然エネルギーを利用して電気を溜めることが出来る。
▼本体側面と取っ手部分にはLEDライトも搭載。SOS点滅機能に対応するなど、実用的な性能を擁している。
以上のように、実用的な電気容量とインターフェースを備えつつ、持ち運びやすいコンパクトさも実現したオススメのポータブル電源となっている。
災害時における停電のみならず、キャンプなどのアウトドアな場面でのバッテリーとしても大いに重宝するだろう。
本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ポータブル電源本体
- 電源アダプタ&ケーブル
- シガーライタープラグコード
- 取扱説明書
- 保証カード
▼説明書は日本語に完全対応している。
▼電源コードに加え、シガーライタープラグコードが付属。
ポータブル電源購入直後から、すぐにでもデバイスと接続して充電を開始することが可能となっている。
▼ポータブル電源本体外観。
▼上部の取っ手を起こすことで、持ち運びが容易になる。
▼本体重量は約2.3kgと非常に軽く、片手で簡単に持ち上げられる。
▼右側面には吸排気用の穴が空いている。
▼そして左側面にはLEDライトを搭載。
▼背面の様子
なお、オレンジ色の部分は衝撃吸収素材で造られている。
▼底部には四隅にゴム製の滑り止めが施されている。
▼本体前面には、ディスプレイおよび各種ポート類が集約されている。
▼USB3.0ポート×2、USB-PDポートが用意されており、モバイルデバイスの充電を行う際には便利だ。
▼付属のシガーソケットプラグを利用して電気を取り出すことも可能。
▼電源ボタンを長押しすると電源が入り、ディスプレイにバッテリー残量等の情報が表示される。
このように、本体デザインは非常に洗練された機能的なものになっている。
多彩な入出力ポートが用意されているため、幅広いデバイスとの接続に対応できる。
何より、家庭用蓄電池として非常にコンパクトなサイズであるため、収納場所にも困ることは無いだろう。
SOS機能付きのLEDライト
本製品の側面および取っ手部分にはLEDライトが搭載されており、ボタンを押すことで点灯する。
2回押すと、取っ手部分の点灯に切り替わる。
照度はかなり高く、夜間の屋外など暗い場所でも周囲を明るく照らすことが出来るだろう。
また、このLEDライトは単なる照明以外にも、SOSモールス信号を発信する機能も搭載されている。
▼ボタンを長押しすることで、モールス信号機能が起動する。
キャンプなどで遭難した場合には安心な機能となっている。
外部への出力機能
本製品に溜めた電気を、外部機器へ出力(給電)する方法について紹介していく。
USB給電
外部出力の方法はいたって簡単だ。
USB出力の場合、電源前面のUSBポートとデバイスをケーブルで接続する。
これだけで機器への給電が開始される。
▼安定した高速充電が可能。
なお、所有するAndroidタブレットで試した場合、30分ほどで50%分の充電が可能だった。
通常の家庭用コンセントに引けをとらないくらいの充電速度であり、十分に実用的であると言える。
▼なお、ポート使用中はディスプレイ上に給電情報が表示される。
AC(コンセント)給電の場合
AC(コンセント)出力の場合もUSB出力の場合と同様に、ACポートにコンセントを接続し、デバイスに挿すだけだ。
ACポートの方が、USBポートよりも30~40%ほど速い速度で充電を行うことが可能であった。
充電速度を重視するのであれば、意識してACポートを利用すると良いだろう。
複数ポートからの同時給電
なお、複数ポートを同時に使用した場合でも、問題なく充電を行うことが可能であった。
この時も、1つ1つの充電速度が落ちるといったことはなかった。
全体的に、給電に関しては安定していると言える。
ポータブル電源への充電
続いてポータブル電源自体への充電方法について紹介していく。
AC(コンセント)入力
最も一般的な充電方法は、ACケーブルを使用して自宅コンセントから充電する方法だろう。
▼自宅の100Vコンセントであれば、3時間ほどで満充電を完了することが出来る。
▼充電中はディスプレイで残量をリアルタイムに確認できる。
キャンプなどアウトドアな場面にポータブル電源を持参する場合は、自宅コンセントから素早く充電すると良いだろう。
車載シガーソケット入力
付属のシガーライタープラグコードを利用することで、自家用車のシガーソケットから電気を取り出すことが可能だ。
▼シガーソケット
▼付属のシガーライタープラグコード
災害などに見舞われて自宅コンセントが利用できなくなった場合などは、車から電気を取り出すことが出来る。
災害用電源として優秀な設計であると言えるだろう。
ソーラーパネル入力
そして本製品はソーラーパネルを用いた充電も可能だ。
今回は私が所有している120Wソーラーパネルを使って、実際に太陽光充電を行ってみた。
-
『BALDR 120Wソーラーパネル』レビュー!災害・停電・アウトドアにはうってつけ
地震や台風などの災害時に電気が使えなくなることが心配... キャンプなどアウトドアの際に、スマホやタブレットを充電できるガジェットが欲しい! 日本は災害大国であり、地震や台風、津波、大雪など、毎年多く ...
続きを見る
▼快晴の夏日、自宅ベランダにソーラーパネルを設置。
パネルに太陽光が当たっていれば、ケーブルを接続した途端に充電が開始される。
災害による停電時でも、『ポータブル電源』と『ソーラーパネル』の2つのアイテムを所有していれば、電子機器の充電を心配する必要が無くなるだろう。
▼太陽が存在している限り、ほぼ無尽蔵に充電を行うことが可能だ。
有事の備えとしては、まさに必要不可欠なセットであると言える。
『BALDR PIONEER 200』のまとめ
今回紹介した『BALDR PIONEER 200』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 軽量かつコンパクトで持ち運びやすいデザイン
- 充実した入出力インターフェース
- 安定した給電能力
- SOS機能付きの強力なLEDライトを搭載
- コンセント、シガーソケット、ソーラーパネルからの充電に対応
悪かった点
- バッテリー容量はやや物足りない
- 収納・持ち運び用のバッグ等が付属してほしかった
以上のように、コンパクトな筐体に、様々なデバイスとの互換性を擁するインタフェースを備えた、オススメのポータブル電源となっている。
給電の速度・安定性はともに良好であり、ACポートなどは自宅コンセントと同様の感覚で利用することができた。複数ポートを同時使用した場合でも、給電能力に支障をきたすことはなかった。
そしてポータブル電源自体への充電方法も充実しており、もし完全に停電してしまった場合でも、自家用車のシガーソケットや太陽光(ソーラーパネル)を利用して充電できるため、災害用電源としては非常に重宝するだろう。
自宅に1台は非常用電源を備えておきたい場合には、是非オススメしたい一品だ。
▼こちらの記事もオススメ
-
『BALDR ポータブル電源330W』レビュー | ユーザーの意見を元に改良された新モデル
地震などの災害による停電対策として、蓄電池を用意しておきたい! キャンプなどのアウトドアな場面でも電気が使えるようにしたい! 大きくて価格も高い製品は避けたい... 上記のような考えを持っている方々向 ...
続きを見る
-
『BALDR ポータブル電源500W』レビュー | 実用的な大容量の家庭用蓄電池
地震や台風などで停電した時のために蓄電池を用意しておきたい! でも出来るだけ持ち運びやすいサイズのものが良い... 日本は地震大国であり、2011年に東北地方太平洋沖地震が発生して以降、災害用電源(蓄 ...
続きを見る