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『Amazfit T-Rex 2』レビュー | どのような環境でも使える頑丈なスマートウォッチ

2022-07-25

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

最近では身に着けるデバイス、いわゆる "ウェアラブルデバイス" が爆発的な普及を見せており、スマートウォッチはその最たる例と言って良いだろう。

スマートウォッチと言えばApple Watchなどの高価で高性能な製品が主流だが、最近ではリーズナブルな価格で性能を抑えた格安モデルも多く販売されている。

しかし、あまりにも安いモデルを購入すると、かえって機能が少なすぎて使えなかった... などのような事態に陥る可能性がある。

また、キャンプや釣り、登山などのアウトドアな場面でスマートウォッチを使用したい方にとっては、頑丈さも購入の決め手となるだろう。

そこで今回は、最新型Apple Watchなどのハイエンドモデルにも引けを取らないほど充実した機能を備えつつ、どのような過酷な環境でも使える頑丈さを併せ持った高性能スマートウォッチAmazfit T-Rex 2について紹介したいと思う。

どのような環境でも使える高性能スマートウォッチ

今回紹介する『Amazfit T-Rex 2』は、2022年に発売された、Amazfit(アマズフィット)ブランドの誇るスーパータフネススマートウォッチだ。

ブランド Amazfit(アマズフィット)
メーカー ‎‎Amazfit
モデル名 T-Rex 2
画面サイズ 1.39インチ AMOLED
解像度/PPI 454×454/326ppi
内蔵センサー BioTracker™ 3.0 PPG バイオメトリック センサー (血中酸素、6PDDに対応 )、加速度センサー、ジャイロスコープ センサー、地磁気センサー、環境光センサー、気圧高度計
通信規格 Bluetooth5.0
位置測位 デュアルバンドと 5 種類の衛星測位(GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS)
通話/決済機能 非搭載
防水規格 10ATM
耐候性 -40度~70度まで
耐衝撃性 MIL-STD-810G
対応OS Android 7.0 以上
iOS 12.0 以上
対応アプリ Zepp
バッテリー容量 500 mAh
本体サイズ 47.1 x 47.1 x 13.65 mm
本体重量 66.5g(ストラップあり)
ボディ素材 ポリマー合金
バンド素材 シリコン
バンド長さ 140mm~205mm
バンド幅 22mm

1.39インチ AMOLEDディスプレイは454×454解像度に対応。比較的大きめの画面でスムーズなタッチ操作を行うことができる。

そしてポリマー合金の筐体は、水深100メートルまでの水圧に耐える10ATMの耐水性能、アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠した対衝撃性能、そして-40度~70度までの温度環境でも使用できる耐候性を備えており、非常に頑丈なスマートウォッチとなっている。

▼どのような過酷な環境でも使えるタフネスっぷり。

通話機能と決済機能を除いて、一般的なスマートウォッチに求められるほぼ全ての機能を備えているほか、独自のZepp OSを搭載しており、公式アプリのストアから機能を自由に追加することも出来る。

▼Zepp OS搭載で拡張性にも優れている。

スポーツモードでは実に150種類を超えるアクティビティの計測に対応しており、GPS通信で距離や位置情報の追跡も可能。

▼仮想ペーサー機能も搭載しており、手軽にトレーニング目標を立てることができる。

▼デュアルバンドと5つの衛星測位を活用し、優れた位置測位精度を実現。長時間持続する大容量バッテリーも内蔵しており、アウトドアアクティビティにはまさにうってつけのモデルだと言える。

▼15種類以上の筋肉トレーニングを自動認識して、回数をカウントしてくれる便利機能も用意。こちらもトレーニング計画を立てることができるなど、運動にも特化したスマートウォッチとなっている。

以上の通り、頑強さ・機能性を両立した高性能タフネスウォッチとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • スマートウォッチ本体
  • 充電ケーブル
  • ユーザーマニュアル

▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応している。

▼スマートウォッチ本体の外観。47.1 x 47.1 x 13.65 mmの筐体に、1.39インチの大きめなタッチディスプレイが搭載されている。

▼ポリマー合金で造られた本体は、見るからに頑丈だ。

▼真横から見た様子

▼左側面にはUPボタンDOWNボタンが搭載。手袋などを付けていてタッチ・スワイプ操作を行うことができない時に便利。

▼右側面にはSELECTボタンBACKボタンが搭載。このように物理ボタンで確実な操作を行うことが出来る点もGOOD。

▼後ろから見た様子。ベルトは汚れが付着しづらく頑丈なシリコン素材で造られている。

▼ベルトを展開した様子。どのような太さの手首でも装着できるようになっている。

▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。

▼展開した様子

このように、一般的なスマートウォッチと比べてもゴツくて大きめなデザインとなっている。

個人的にはこの無骨な見た目がカッコ良く、程よい所有感もあるためお気に入りだ。

4つの物理ボタンが用意されており、指によるタッチ・スワイプ動作よりも確実な操作を行うことができるため、とことんアウトドアやアクティビティ(運動)利用に適した設計であると言える。

▼以前紹介した『Amazfit GTR3 Pro』(画像左)と並べた様子。

▼1.45インチの大きめなディスプレイを搭載した『Amazfit GTR3 Pro』に引けを取らないディスプレイの大きさだ。

▼『Amazfit T-Rex 2』の方が一回り分厚くてゴツい。

マグネット式充電でバッテリーをあっという間に回復

本製品付属の充電ケーブルは、マグネット吸着式となっている。

充電の際は、スマートウォッチ背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。

いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来る。

充電速度は非常に速く、バッテリー残量がほぼゼロに近い状態でも、20~30分ほど給電を行うことで満充電まであっという間に回復させることが可能だ。

ちなみにバッテリー自体の持ちも良く、筆者の場合は6~7日間に30分ほど充電を行うだけで支障なく利用できた。

いちいち頻繁にバッテリー残量を気にする必要が無い点もGOODだ。

公式アプリのインストールでスマホと同期

本製品の利用を開始する際は、スマートウォッチと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう

▼公式アプリ(iOS・Android対応)

Zepp

Zepp
開発元:Huami Inc.
無料
posted withアプリーチ

側面のSELECTボタンを長押しするとスマートウォッチが起動し、ペアリングスタンバイ状態となる。

アプリ(スマホ・タブレット端末)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートウォッチの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。

▼本製品を使いこなすうえで必須とも言えるアプリなので、必ず初起動時にインストール&ペアリングしておこう。

快適でシッカリとした装着感

本製品の装着感は実に快適であり、ベルトが手首へ柔軟にフィットする。

▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じなかった。

一般手kなスマートウォッチと比べると若干重めだが、実際に装着すると気になるレベルではなかった。

▼どのような太さの手首にも柔軟にフィットする。

また、本製品のベルトには手首側に溝が用意されており、手首側の遊革(手首側の固定革)がハマるようになっている。

これによって、装着時によりシッカリと手首に固定されるようになり、腕を激しく振った場合にスマートウォッチが外れてしまうのを防ぐことができる。

アウトドアアクティビティの際にも安心して装着できる、快適でシッカリとした装着感を実現している。

頑丈な筐体

そしてスマートウォッチ本体部分はポリマー合金製で、かなり強固な造りとなっている。

レビュー前に本製品を1週間続けて使用した。その際、ランニングや筋トレなどのアクティビティ計測にも用いた。

壁にぶつけたり、床に落として大きな衝撃を与えたこともあったが、依然として実に綺麗な状態を維持している。

▼1週間ハードに使用し続けた後のスマートウォッチ。新品に見えるほど綺麗な状態を保っている。

▼本体に凹みどころか、擦れ傷1つ見当たらない。

▼ディスプレイのガラスにも、傷1つ見当たらない。

そして水深100メートルまでの水圧に耐えるとされる10ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、シャワーを浴びたり、海や湖で装着していても故障することはない。

また70度までの温度に耐えるほか、耐湿性も備えているため、風呂場やサウナ等でも装着することが可能となっている。

※ただしサウナ等では、高温の熱風が直接ウォッチに当たらないように注意が必要だ。

このように、見た目を裏切らない頑強さを誇るスマートウォッチとなっている。

多少の衝撃を与えるくらいでは、壊すどころか目立ったキズを付けることすら出来ないだろう。

外などでハードに利用する方にはうってつけのタフネスモデルだと言える。

Zepp OS搭載で非常に豊富な機能を利用可能

本製品には、一般的なスマートウォッチ以上に豊富な機能が用意されている。

▼ホーム画面から上下左右にスワイプすることで、各アプリや機能を利用可能。

ディスプレイ上に表示するウィジェットは、連携済みの公式アプリ上で自由にカスタマイズ可能だ。

ヘルスケア機能全般からアラーム、メッセージ&着信通知、天気予報、そのほか便利機能など、一般的なスマートウォッチで利用できるほとんどの機能が用意されている。

▼連携しているスマホの音楽・動画に対して、再生/停止・音量調節・曲送り/戻しなどの操作を行うこともできる。

ただし、音声通話機能や決済機能は非搭載な点に関して、注意が必要だ。

そして本製品はZepp OSを搭載しているため、アプリ上のストアから様々な機能を自由に追加することが出来る。

▼公式アプリストアから、豊富な機能を自由に追加可能。

▼ユニークな機能も用意されており、新しいものがどんどん更新されている。

今後も新機能が続々と更新されることが予想される。

デフォルトで多機能なだけでなく、拡張性にも優れたスマートウォッチとなっている。

バリエーション豊かな時計版

アプリから無料のテーマをインストールすることで、スマートウォッチのホーム画面(時計盤)のデザインを自由に変更することも可能だ。

▼公式が配布するテーマを、オンライン上から無料でインストールすることが出来る。

クール系からビジネス系、デザイナーズ系まで幅広いバリエーションが用意されており、常に新しいテーマが更新されている。

▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、好みのテーマを適用しよう。

上記で紹介した以外にも100種類を超える文字盤テーマが配布されている。こちらも新テーマが随時追加されていく。

高度な健康管理が可能

本製品では、公式アプリと組み合わせることで高度な健康管理を行うことが出来る。

運動(ワークアウト)計測

本製品は150種類以上の運動(ワークアウト)の記録・計測に対応している。

▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。

筆者はテストとして、日課のランニングで計測機能を利用してみた。

▼ランニング中の様子。タイム・距離・心拍数・消費カロリーなどをリアルタイムで計測。

▼運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、いつでも過去の記録を閲覧することが出来る。

▼アプリ上では、GPS機能を利用したルートトラッキングや、より詳細なワークアウト情報を確認できる。

このように、自身がどの程度の運動を行ったかを詳細に確認できるようになっている。

記録として積み上げていくことで、今後のモチベーション維持にもつながるだろう。

▼なお、気圧や高度といった情報もリアルタイムで確認できるため、登山などのアクティビティ時にも重宝するだろう。

健康モニタリング機能

本製品には健康モニタリング機能が備わっており、ストレス・睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間監視(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことが出来る。

日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識することができ、生活習慣を正すことで健康促進にもつながるだろう。

▼なお、ワンタッチで重要な4つの健康指標(ストレス値・心拍数・呼吸数・血中酸素飽和度)を測定できる機能も用意されている。

座りっぱなし防止機能

そして座りっぱなし防止機能では、ユーザーが座り続けている状況を通知して、こまめに運動することを促してくれる。

▼長時間座り続けていると、バイブレーションで通知する。

機能のON/OFFや通知時間などは、アプリ上で詳細にカスタマイズすることが可能だ。

長時間座り続けることは、エコノミー症候群や脳卒中、ひいては寿命が縮まることにつながると言われている。

本機能を利用して普段から意識的に体を動かすことで、健康寿命の延長につながるだろう。

上記で紹介した以外にも、ストレス管理機能や、女性の方向けに生理周期の記録機能なども用意されている。

本製品を使いこなすことで、日々の健康習慣を改善・向上させることが出来るだろう。

通知連動機能がとても便利

スマートウォッチを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。

これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他SNSアプリ等のプッシュ通知を、スマートウォッチ上でも確認できる機能だ。

▼LINEなどのメッセージアプリや、SNSアプリの通知をスマートウォッチ上で確認することができる。

この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。LINEやSkype、E-mailなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することもできる。

各種通知をスマートウォッチ上で確認できるため、スマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。

各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。

実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能だ。

▼アプリごとに通知のON/OFFを管理することが可能。

ただし上述した通り、本製品はスタンドアローンの通話機能には対応していないため、音声着信があった場合は、着信相手の確認および電話を切る操作しかできない。

※'22年8月29日 追記:ナビゲーション機能が実装

2022年8月1日(月)に配信されたアップデートにより、Amazfit T-Rex 2に『ナビゲーション機能』が追加された。

ナビゲーション機能が追加されたことにより、主に以下のツールを利用できるようになった。

  • ルートインポート
  • リアルタイムルートナビゲーション
  • ルートリターンナビゲーション

ルートインポート機能では、Zeppアプリからルート情報をスマートウォッチへインポートすることが可能。

▼スマホのZeppアプリに保存されている過去のルートデータをエクスポート。

▼自身のスマートウォッチに送信するだけでなく、友人や家族など他者とロードデータを共有できる。

▼自身のワークアウトコースを、他の人に辿ってもらうことも出来る。

ランニングやウォーキング、サイクリングはもちろん、登山データも共有可能。

そしてスマートウォッチ上で取り込んだルートデータを読み出すことで、そのルート情報を辿りつつ(ナビゲートしつつ)ワークアウトを行うことが可能となる。

リアルタイムルートナビゲーションにより、コースから逸脱した場合には警告が発せられる。逸脱の閾値は50m、100mなど自身で好みに調節可能。

実際に使用してみましたがトラッキング精度はかなり良好で、わざと誤ったルートを走行してみると、その度に即座に警告が発せられた。

自身のランニングデータを他人と共有して、同ルート走行時のタイムを競い合ったり、玄人の登山データを使用してルートをたどることで遭難防止につなげるなど、幅広い応用の仕方ができる便利機能となっている。

『Amazfit T-Rex 2』のまとめ

今回紹介した『Amazfit T-Rex 2』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • あらゆる環境で使える頑強さ
  • 無骨でカッコいいデザイン
  • 外れにくくシッカリとした装着感
  • 大きめで見やすく、操作しやすいディスプレイ
  • Zepp OS搭載で非常に充実した機能を利用可能
  • 10ATMの高い防水規格に対応
  • 充実した健康モニタリング機能
  • 便利なナビゲーション機能

悪かった点

  • 通話機能に非対応
  • 決済機能を非搭載
  • 血中酸素濃度の計測精度はあまり良くない

以上の通り、4万円前後という価格にふさわしい、非常に充実した機能と優れた頑強さとを併せ持ったハイエンドスマートウォッチとなっている。

血中酸素測定や睡眠モニタリング機能をはじめとした多くの健康管理ツールが用意されており、普段から自然と健康を意識出来るようになるだろう。何よりZepp OS搭載で、続々と配信される新機能を追加できるため、拡張性にも優れている。

デザイン的には無骨でガッシリとしており、男らしさを感じてカッコ良く、個人的にはここ最近で試したスマートウォッチの中では一番のお気に入りだ。

バッテリーの持ちも良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで1週間近くは利用し続けることが可能。

一方で、音声通話および決済機能に非対応な点はやや残念だ。この価格帯であれば、せめてスタンドアローンでの音声通話には対応してほしかったところ。

何はともあれ、頑強さと高機能さを両立した高品質スマートウォッチを探している方には、是非オススメしたい一品だ。

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レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

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