- Web会議用に、解像度が高くて見やすいウェブカメラが欲しい!
- 他人数を同時に捉えることのできる高性能なモデルが良い!
最近では新型コロナウイルスの影響により、遠隔地のオフィス同士をオンラインで繋ぎ、映像・音声のみを転送してミーティングを行う『ウェブ会議』が盛んに行われている。
リモートワークやウェブ会議を行う際に必要なガジェットとして、以下のものが挙げられる。
- 映像を映すための『カメラ』
- 声を伝えるための『マイク』
- 相手側の声を聴くための『スピーカー』
これら3つのガジェットを揃えるとなると、コストが高くなるうえに、デスク周りが乱雑になってしまう。
そこで今回は、カメラ・マイク・スピーカーの3つの機能を搭載しており、なおかつ AI機能を搭載した高度なパフォーマンス を実現する最新のウェブカメラ『AI Webcam Jupiter』について紹介していく。
AI搭載のハイエンドウェブカメラ『AI Webcam Jupiter』
今回紹介する『AI Webcam Jupiter』は、中国の大手電機機器メーカー "eMeet社" が、2021年2月に発売した最新のウェブカメラだ。
販売価格 | 229 USD |
映像解像度 | 16 : 9, 1080p(フルHD), 30fps |
視野角 | 96度 |
フォーカスタイプ | AI Focus |
搭載マイク数 | 4基 |
搭載スピーカー数 | 1基 |
付属品 | ・本体 ・画面保護カバー ・USB Type-Cケーブル ・取り扱い説明書&安全証&保証カード |
対応OS | Windows XP,Vista和7/8 /10,Mac 10.4.3 等 |
互換性ソフト(一例) | Facetime, Zoom, Skype, Skype for business, Microsoft Lync, Google Hangout, Goto meeting, Bluejeans, webex, braodsoft, lifesize, Line,Slack |
1920×1080・30fpsのフルHD解像度に対応したカメラに加えて、4基のマイクと1基のスピーカーを搭載。これ1台でウェブ会議を行うことができてしまう優れものだ。
高解像度レンズによる96度にもわたる広範な視野で会議の様子を詳細に映し出すことが出来るため、多人数が参加するウェブ会議にうってつけの製品となっている。
そして本製品の一番の目玉機能が、AIによる自動認識(オートフォーカス)である。
カメラに搭載されたAIが会議参加者の動き(ジェスチャー)を認識し、話者全員がカメラに映るように、自動でフォーカス&ズームインアウトを行うようになっている。
▼話者がカメラ全体に映るよう、自動的にズームイン・アウトが行われる。
また、光量を自動で調節するなど、快適なWEB会議を実現するための機能がすべて揃っている。
ウェブカメラのハイエンドモデルを探している方には、まさにうってつけのモデルであると言える。
製品本体および付属品について
▼製品外箱
▼箱を開けた様子。
▼中身をすべて取り出した様子。
【内容物一覧】
- ウェブカメラ本体
- USB Type-Cケーブル
- 説明書一式(日本語対応)
▼説明書は一部日本語に対応しているため、機能に関して分からないことがあっても安心だ。
▼映像伝送&電源供給は、付属のType-Cケーブル1本で行うことができる。ACアダプターが不要な点は嬉しい。
ウェブカメラ外観
『AI Webcam Jupiter』本体は非常にコンパクトかつ軽量であり、持ち運びに適したサイズとなっている。
レンズ部分にはカバーが付属しており、非使用時にはレンズカバーを装着しておくことで汚れや傷の付着を防ぐことができる。
▼レンズカバーを外した状態。
本体には艶やかな光沢が見られ、手触りが良く高級感がある。
▼本体上部にはサウンド出力用のスピーカー穴が開いている。
▼本体裏面にはUSB Type-Cポートが搭載。
▼カメラ部分は首を左右90度ほどの角度で回転させることが可能。
▼アーム部分も90度の角度で稼働する。
▼アームの下部にはスタンド取付用ネジ穴が用意されている。別途カメラ用のスタンドを用意することで、好きな場所へ設置することが可能だ。
このように、コンパクトな筐体で機能が詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
設置から接続まで
本製品は、本体下部のアームとツメを、モニター上部に噛ませるカタチで設置する。
▼実際に設置した様子。自重によりモニター上部へシッカリと固定されるため、簡単にズレ落ちることは無い。
▼カメラを使用する際は、レンズカバーを外すのを忘れずに。
ウェブカメラ自体の重量は軽いため、モニター以外にもノートPCのディスプレイ部に固定することも出来る。
カメラ設置後、付属のUSBケーブルをPC側の端子に接続することで、すぐに使用を開始することができる。
▼本製品はプラグアンドプレイに対応しているため、ソフトウェアやドライバをインストールする必要が無い。
このように、PC初心者でも簡単に使用を開始できるシンプルさとなっている。
好き勝手にソフトウェアやドライバをインストールすることができない社用PCでも、問題なく使用することが可能だ。
専用ソフトウェアで各パラメータの調節が可能
eMeet社は、自社製品向けのフリーソフトウェアである『eMeetLink』を提供している。
本ソフトウェアを使用することで、『AI Webcam Jupiter』の視野角や映像効果など、各種パラメータを簡単に調節することができる。
解像度などの重要なパラメータが設定できるため、本製品の使用を開始する前に、ぜひソフトウェアをインストールしておくことをオススメする。
▼解像度は最大1080p(1920×1080)まで選択可能。
▼輝度やコントラストなどをイジって、映像に特別な効果を付与することも可能。
▼製品に対する最新のバージョンデータがある場合は、アップグレード(更新)することが出来る。
カメラを使用する前に、本ソフトを使って映像品質を調節しておこう。
実際に使用した感想
今回、実際に『AI Webcam Jupiter』を使用して、Skype会議通話やLINE通話を行ってみた。
その時の感想について紹介していく。
▼カメラ・スピーカー・マイクすべてを本製品1台でまかなうことができる。
高解像度で見やすいカメラ
1080p・30fpsに対応した本製品のカメラで映し出される映像は、高品質でキレイな映像を映し出すことができていた。
安価なウェブカメラにありがちな魚眼視野になることもなく、発色も良好。この映像品質はさすが値段相応といったところか。
▼明るさや色調に不満のある場合は、上述した公式ソフトウェアで簡単に調節できる。
激しく手を振ったりジェスチャーを行った場合にも、残像や遅延などが発生することもなかった。
ウェブ会議用カメラとしての品質は問題なくクリアしていると言える。YouTuberなどの映像配信を行う方々にもオススメできるだろう。
ヒトの動きをとらえるAIオートフォーカス
本製品には、人の動きを感知して 自動的にフォーカスするAI機能 が備わっている。
試しに画面外にはみ出すギリギリの位置に座ってみる。
すると、カメラが私(筆者)の位置を自動的に認識して、カメラ内に十分収まるようフォーカスが調節されるのだ。
また、複数人が同時に会議に参加した場合、口を動かすなどのジェスチャーを行っている人物がすべてカメラに映るよう、自動でズームイン・アウトが行われる。
これにより、発言する度にいちいちカメラの範囲内へ移動するといった煩雑な動作が不要になるため、ウェブ会議をより円滑に行うことが出来るようになる。
ウェブ会議にクオリティを求めたい方には非常に嬉しい機能であると言える。
大幅に向上したスピーカー性能
本製品について、個人的に従来モデルより最も大幅に向上したと思った点が "スピーカー" である。
本製品のスピーカーから発せられるサウンドの音質は 非常に良好 であり、従来モデルのウェブカメラの比ではなかった。
ヒトの話し声はより増幅されて聞き取りやすくなっており、通話相手の小さな声でも明瞭に聞き取ることが出来た。
また、PCのスピーカー代わりとして試しに音楽を流してみたところ、十分に聴ける品質でサウンドを楽しむことが可能であった。
オールインワンタイプのウェブカメラでこれだけの音質を実現できている製品は、他には無いのではないだろうか。
離れた位置の声も拾い上げる4基のマイク
そして本製品に搭載されている4基のマイクについても、品質は良好だ。
小さな声や離れた場所の声でもクリアに届けることのできる高い集音性能を実現しており、相手とのオンライン会話でストレスを感じることはなかった。
また ノイズキャンセリング機能 にも対応しており、空調音や外の環境音など、多少のノイズであれば取り除くことが可能だ。
2,3人の会議であれば、本製品だけで十分に満足度の高い会話を楽しむことが出来るだろう。
『AI Webcam Jupiter』の特徴まとめ
『AI Webcam Jupiter』について、実際に使用した感想をまとめると以下の通りだ。
ポイント
- 1080p対応の高解像度カメラ
- 多人数が参加するウェブ会議に便利なAI機能
- コンパクトかる軽量なデザイン
- USB接続ですぐに使用可能(プラグアンドプレイ対応)
- 専用ソフトで細かな調節が行える
- スピーカー音質が大幅に向上
悪かった点
- 持ち運び・収納用のケースが付属していない
以上の通り、カメラ・マイク・スピーカーの各性能に優れた、ハイエンドウェブカメラとなっている。
特に新機能であるAIオートフォーカスは、多人数が同時に参加するウェブ会議において効果を発揮するだろう。
持ち運び・収納用のケースが付属していない点は残念だが、レンズケースが付属しているため、持ち運び時にレンズが傷つく恐れはない。
専用ソフトで細かな調節が簡単に行える点もGOOD。
高品質なウェブ会議を実現したい方には、ぜひオススメしたいモデルだ。
▼こちらのサイトでも分かりやすく紹介されています。
eMeet『AI Webcam Jupiter』レビュー!ヒト自動認識AI搭載ウェブカメラ
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