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ウェブカメラ ガジェットレビュー

『COOLPO AI HUDDLE MINI』レビュー | 最高4K解像度対応の高性能ウェブカメラ

2022-08-10

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

高性能ビデオ会議カメラの開発・販売を手掛けるCOOLPO(中国・深圳)は、2022年7月より同社の最新型ウェブカメラ『COOLPO AI HUDDLE MINI』の販売を開始しました。

最近ではウェブ会議やオンライン通話、オンライン会議などが一般的に行われるようになってきた。またYouTuberやVtuberなど、カメラ越しに視聴者との交流を図る配信者も増えている。

これらに共通して必要となるガジェットとして、『ウェブカメラ』と『マイク』の2つが挙げられる。

この2つの機能を併せ持った高性能ウェブカメラの『COOLPO AI HUDDLE MINI』について、今回は実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

自動追尾機能搭載の4Kウェブカメラ

今回紹介する『COOLPO AI HUDDLE MINI』は、4K解像度・110度広視野角対応の高性能ウェブカメラだ。

ブランド COOLPO
モデル名 AI HUDDLE MINI
ビデオキャプチャ解像度 最高4K
画質出力 1080P/720P/640P/480P/360P(受信設備により制限あり)
レンズ構成 ‎広角
搭載マイク 6マイクアレイシステム
収音範囲 半径6m
視野角 水平:110°
垂直:75°
対応OS Win7/8/10以降
MacOS 10.15.4以降
筐体サイズ 29 x 11 x 10 cm (長さx幅x高さ)
筐体重量 約800 g

4K解像度の高精細な画質と分割画面により、会議参加者全員の顔を鮮明に映し出すことが可能。多人数の参加するウェブ会議やオンライン授業にはうってつけの商品となっている。

▼専用ソフトウェアの『Coolpo Tools』を使って、会議室の環境によって画面の輝度や彩度も細かく調整できる。

110°超広視野角パノラマ映像に対応しており、規模の大きい会議でも、着座位置にかかわらず最適な画角で撮影することが可能だ。

人工知能AI技術を搭載しており、会議参加者が出入りすることを自動的に識別し、常に全員をフレームに収め歪みのないクリアな4K画像を映し出しすことが出来る。

また、ジェスチャー認識機能も搭載しており、特定のジャスチャーを認識して、座っていても、立っていても、または歩いていても自動的に追跡を開始する。プレゼンを行う場合や商品紹介する場合にも最適。

▼特定のジェスチャー2秒間ほど行うことで追尾対象として認識され、AUによる追跡が開始される。

再び2秒ほどジャスチャーを行うと、追跡機能を解除。加えて、カメラ背部のボタンを1回クリックすることでも、AI追跡モードと通常カメラモードを自由に切り替得ることが可能だ。

筐体には6基のマイクが内蔵されており、どの方向の声でも明瞭に捉える。そしてノイズ軽減機能により、周囲のノイズを自動で調整し、エアコンノイズや、キーボート音などの雑音を軽減して、クリアなサウンドを届けることが可能となっている。

▼あなたの声を相手側に最大限かつクリアに届ける。

公式サイトからパソコン専用アプリ『Coolpo Tools』をダウンロードして、他の会議用アプリと連携することで、画面の輝度や彩度などを柔軟に調整できる。

Zoom、Microsoft Teams、BlueJeans、Webex、Google Meet、Skype、Google hangoutsなど主要な会議用ソフトウェアと連携でき、Win7/8/10とMacOS 10.15.4またはそれ以降のシステムに対応している。

そして筐体自体はテーブルトップにスタンドで設置したり、テレビやPCモニター上部にクリップ留めしたり、市販の三脚を装着して設置するなど、多種多様な使い方が可能だ。

会議だけでなく、オンライン授業用として使うのにも最適。USBケーブルでPCに接続、または電源につなぐだけであっという間に利用を開始でき、簡単な設定で臨場感あふれるオンライン会議を楽しめる非常に便利なウェブカメラとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • ウェブカメラ本体
  • ユーザーマニュアル
  • レンズカバー
  • USBケーブル

▼マニュアルは日本語に対応している。

▼ウェブカメラの外観。

約800gとコンパクトかつ軽量であり、持ち運びにも適している。

▼下部には別売りのスタンドを装着できる穴が用意されている。

別売スタンドを購入することで、モニター上以外の場所にも設置することが出来る。

▼ウェブカメラ下部はスタンドとなっており、展開することでモニター上に設置できる。

▼正面中央には広角レンズが搭載。

▼付属のレンズカバーを装着することで、レンズ部分を物理的に隠す(覆う)ことが可能だ。

▼正面の両側には計6基のマイクが内蔵されている。

▼背面の様子

▼背面には撮影モード切替ボタンが搭載。

▼そして側面には3.5mmオーディオジャック、Type-Cポートが用意。

このように、筐体自体はスタイリッシュかつシンプルなデザインとなっている。

余計なボタン類が無いため、この手のデバイスを初めて扱う方でも困ることはないだろう。

接続~利用開始まで

本製品の接続~利用開始に至るまでの手順はいたって単純だ。

まず付属の二股ケーブルの根本部分を、PCのUSBポートに接続する。

続いて、Type-Cケーブルをウェブカメラ側面へ、残りのUSBケーブルを電源アダプタ(コンセント)に接続する。

▼アダプタ自体は付属していないため、自前で用意する必要がある。

本製品はプラグアンドプレイ対応のため、USBケーブルでデバイスと接続するだけで、必要なセットアップが自動的に開始される。

繋いで電源を入れるだけなので、非常に簡単で誰にでもできる。ソフトウェアやドライバ等のインストールが不要であるため、社用PCなどでも安心して接続することが可能だ。

高性能な一方で、PC初心者にも優しいデバイスと言える。

あとはモニター上にウェブカメラを設定することで、利用準備は完了だ。

▼実際に設置した様子

▼ウェブカメラ下部のツメをモニター上部に引っ掛けることで、優れた安定性を実現している。

ケーブルを引っ張ったりしても、ウェブカメラが落下してしまうことはない。

専用の無料ソフトウェア『CoolpoTools』で各種調整が可能

本製品の開発元であるCoolpo社は、製品の調節を行うことができる無料ソフトウェア『CoolpoTools』を提供している。

本ソフトウェアを使用することで、『COOLPO AI HUDDLE MINI』の映像品質や撮影モードなど、映像に関する各種パラメータを簡単に調節することができる。

※ウェブカメラの利用にあたり、インストールが必須のソフトではない

▼ソフトを起動すると、接続中のCOOLPOデバイスが表示される。

▼操作インターフェース

▼輝度やコントラストをはじめ、映像品質に関わる各種パラメータの調整を行うことが可能。

そして3種類の撮影モードを切り替えることもでき、場面や状況に応じて理想的な撮影環境を実現できるようになっている。

▼画面分割モード。多人数でウェブ会議を行う場合、カメラの前の人物を認識して分割表示することが可能となる。

▼広角モード。広い視野角で会議参加者すべてを一度に映し出すことができる。

▼ちなみに、カメラ背面のボタンを押すことでも、撮影モードを切り替えることは可能だ。

このように専用ソフトを利用することで、ウェブカメラの用途・場面に応じて切り替え、最適なオンライン通話環境を実現することが可能となっている。

本ウェブカメラを最大限に活用したい場合は、是非インストールしておくことをオススメしたい。

自然な発色の明瞭な映像

それでは、『COOLPO AI HUDDLE MINI』を実際に使用してウェブ会議を行った際の感想について述べていく。

今回はテストとして、オンライン会議用ツール『Google Meets』にて、友人との会議通話を行った際に本製品を試してみた。

▼実際に映した映像。

まず画質に関してだが、値段相応とも言うべきか、高精細な映像を映し出すことができていた

広視野角対応レンズにもかかわらず、映像が変に魚眼風になることもなく、発色自体も自然な色合いを実現できている。

▼肉眼で見た場合に近い、自然な色合いを実現。

映像自体も高リフレッシュレートで滑らかに映し出されており、体を素早く動かしても残像や遅延などが発生することはなかった。

▼実際に撮影した様子

▼滑らかな映像で、激しく動いた場合でも気になる残像などは生じなかった。

またオートフォーカス機能により、カメラからの距離にかかわらず、対象者へ自動的にピントを合わせ、常に明瞭に映し出すことが出来ていた。

ウェブカメラとの位置関係をいちいち考える必要が無いため、多人数の参加するウェブ会議にもうってつけの機能であると言える。

優れたAI自動追跡機能

本製品にはAI自動追跡機能が搭載されており、会議参加者を自動認識して追尾し、参加者が常に映像内に収まるように調節してくれるようになっている。

▼実際に追跡している様子

認識精度はかなり優秀で、カメラの範囲外に移動しようとすると素早く追尾してくれるため、カメラ範囲から外れてしまうことはなかった。

なお、本機能はジェスチャー操作によりON/OFFを切り替えることが可能となっている。

▼カメラ前で "パー" のカタチを2秒間つくる。

▼実際にジェスチャー操作した様子

上のGIF画像を見ても分かる通り、ジェスチャー操作後、画面下部に追跡対象が小窓で表示されるようになる。

多人数の参加するウェブ会議のほか、発言代表者が常に動き回るプレゼンテーションやオンライン授業などの場面でも重宝する機能であると言える。

優れた6マイクアレイシステム

そして本機に搭載された6マイクアレイシステムが、方向・距離に関係なく、一定の音質で相手側に声を届けてくれる。

試しにウェブカメラの周囲をグルグルと回ってみたり、2~3メートルほどの範囲内を近づいたり、離れたりしつつ会話を続けてみたが、いずれの場合においても、私からの発音を一定の品質を保ったまま届けることができていた。

多人数が本製品を取り囲んでウェブ会議を行う場合などでも、問題のないマイク品質となっている。

充電式・Bluetooth対応であれば尚良かった

本製品は持ち運びに適したサイズ・重量であり、簡単に設置場所を移動することができる。

それだけに、電源入力・映像&音声入出力が有線接続のみである点はやや残念だ。

もしも本製品がバッテリーを内蔵した充電式であり、Bluetooth接続にも対応することで スタンドアローン使用が可能になれば、本製品の利便性はさらに向上するのではないだろうか。

プライバシー保護機能は微妙

本製品にはレンズカバーが付属しており、カメラ部分を物理的に覆い隠すことで、カメラ切り忘れや不正アクセス等による映像流出を防ぐことができる。

ただし機能的にカメラがOFFになるわけではないため、上画像のように光が端から漏れ入ってしまう。

また、マイクは自動的にOFFにならないため、音声に関しては手動でミュート状態にする必要がある。

プライバシー保護に関しては、この価格帯のウェブカメラにしては微妙な設計となっている。

『COOLPO AI HUDDLE MINI』のまとめ

今回紹介した『COOLPO AI HUDDLE MINI』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • シンプルでスタイリッシュなデザイン
  • 綺麗で滑らかな映像品質
  • 変に魚眼調にならない広角レンズ
  • AI自動追跡機能搭載
  • プラグアンドプレイ対応で扱いやすい
  • 場面・用途に応じた3種類の映像モードが用意
  • 高品質な内蔵マイク
  • 専用ソフトで柔軟な調整が可能

悪かった点

  • プライバシー保護機能は微妙

以上の通り、これ1台だけで高品質なウェブ会議の準備が整う、高性能ウェブカメラとなっている。

プラグアンドプレイ対応のため、ドライバ等のインストールが不要な点も実用的だ。

高画質カメラは言うまでもなく、スピーカー・マイクに至るまで高いレベルで設計されており、円滑なウェブ会議を行うことができるだろう。何より、場面・用途に応じて撮影モードを切り替えることで、最適な映像配信を実現出来る点は汎用性に優れていると言える。

一方で、この価格帯のウェブカメラであれば、バッテリー内蔵&Bluetooth接続によるワイヤレス使用も可能であれば尚良かった。電源とType-Cケーブルを優先で繋ぐ必要があるため、設置場所にある程度の制約が課されるのも事実だ。

また、プライバシー保護に関しても、もう少し実用的な機能を搭載してほしかったところだ。

何はともあれ、ウェブ会議やオンライン授業用に実用的なウェブカメラを探している方には、是非オススメしたい一品だ。

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