最近は、家電にインターネット通信機能を搭載したIoT(Internet of Things)機器が、一般家庭でも多く普及するようになってきた。
その最たるものが、全自動で自宅の掃除を行ってくれる『ロボット掃除機』だ。
今現在、安価なものから高価なものまで、市場には多くのロボット掃除機が出回っている。初めてロボット掃除機の購入を検討している方は、どのモデルを選べば良いか迷っている方も多いだろう。
今回紹介するのは、数あるロボット掃除機の中でも高いコストパフォーマンスを発揮する『Ultenic T10』だ。
4万円前後の価格に対して、ハイエンドモデルのロボット掃除機に負けず劣らずの掃除性能(吸引力)を擁するモデルとなっている。
ブランド | Ultenic |
型番 | T10 |
筐体素材 | プラスチック |
内容量 | 4580ミリリットル |
色 | ホワイト |
騒音レベル | ≤60dB |
商品重量 | 7.5 キログラム |
吸引力 | 3000pa |
本体の厚み | 7.3cm |
連続運転時間 | 最大250分間 |
その他の特徴 | 吸引・ 水拭き両用 ✓ アプリ制御 ✓ Alexa制御 ✓ リモコン制御 ✓ |
同価格帯のロボット掃除機の中では最高クラスとなる3000Paの強力な吸引力を誇っており、筐体の厚みは7.3cmのため、小さな隙間に入り込んだホコリでも完全に除去することができるロボット掃除機だ。
▼強力な吸引力で小さな塵も除去できる。
また、公式アプリと連携することで、自宅内の構造をスキャンした後に、部屋別の清掃を指示することが可能だ。
▼特定の領域のみを掃除させないようにする『バーチャルウォール(仮想壁)』の機能も搭載。
大容量バッテリー内蔵で、最大250分の連続稼働が可能。広い室内でもまんべんなく掃除してくれる。
そして外出先からアプリで指示を出すことで、遠隔の掃除指示も可能。アレクサ(Alexa)と連携させることで、音声による掃除指示に対応している。
▼付属リモコンを用いた遠隔操作にも対応。
そして何よりお手入れが簡単であり、付属のダストスタンドから紙パックをさっと取り外して、中身を捨てるだけ。ロボット掃除機内部にゴミが残らないため、ロボット掃除機自体をいちいち掃除する手間が省ける。
▼掃除完了後、自動的にスタンドへ帰りごみを捨てる。紙パックは4.3Lの大容量。
▼通常の掃き掃除に加えて、水拭きにも対応。
以上のように、
- 外出先でも遠隔指示が可能
- 強力な吸引力
- 自動ごみ捨て機能
- お手入れが簡単
- 長時間の連続稼働が可能な大容量バッテリー
の各ポイントを押さえた、利便性に優れたロボット掃除機となっている。価格も比較的リーズナブルであり、コストパフォーマンスに優れたモデルであると言える。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通りだ。
【内容物一覧】
- ロボット掃除機本体
- 自動集塵ベース
- リモコン
- リモコン用乾電池
- 清掃ブラシ
- 予備用モップ
- モップアタッチメント
- 予備用サイドブラシ
- 予備用HEPAフィルター
- 予備用使い捨てダストバッグ×2
- クイックスタートガイド
- ユーザーガイド
- 取扱説明書
▼説明書は日本語にも完全対応。
▼遠隔操作用のリモコン、および乾電池が付属。
▼水拭きを行うためのアタッチメントと予備用モップ。
▼アタッチメントは掃除機下部に装着できる機構。
▼予備用サイドブラシ
▼掃除機内部を掃除するためのブラシ
▼交換用紙パックが2つ付属。
以上の通り、非常に充実した内容物が付属する製品となっている。
予備部品が多く電池まで付属しているため、親切なパッケージ内容だ。
掃除機本体の外観
▼掃除機本体の外観。円形のシンプルな見た目。
▼カバーシートを外した様子。オーソドックスなロボット掃除機といった見た目。
▼厚みは7.3cm。そこまで薄型というわけではない。
▼上部中央にはセンサー部が搭載。
▼前部には電源ボタン、ホームボタンが搭載。
▼後部側面には収集したゴミを溜めておくためのダストボックスが用意。
▼簡単に取り外して掃除することができる。
▼そして前部側面、左右側面に計3つのセンサーが内蔵。障害物や部屋のカタチを認識して、効率的な走行を可能にする。
▼底面の様子
▼ゴミやほこりを絡めとるためのサイドブラシ。
▼中央側面の2輪は、多少の段差を乗り越える走破力を擁している。
▼中央には吸引口が用意。
▼吸引口のカバーとブラシは、簡単にバラバラにして掃除することが可能。
このように、ロボット掃除機の構造自体はオーソドックスで、メンテナンスも簡単なため、扱いに困ることはないだろう。
自動集塵ベース
本製品には自動集塵ベースが付属しており、ロボット掃除機が集めたゴミを溜めておくことができる。
▼背面の様子
▼底部にはコンセント接続用の電源ポートと廃棄口が用意。
▼廃棄口は簡単にバラバラにして掃除が可能。こちらもメンテナンス性に優れている。
▼底部の様子。
▼ベース前面には集塵用の口が用意されており、ロボット掃除機のダストボックスから、掃除機が集めたゴミを吸い上げて内部に溜める。
▼ベース上部を開けた様子。
ベース内部には紙パックが装着されており、ロボット掃除機から吸い上げたゴミを溜めておくことができる。紙パックは4.3Lの大容量のため、頻繁に廃棄する手間が省ける。
▼紙パック自体も簡単に取り外しが可能。
紙パックの予備が2つ付属しており、パックの使用限界が来た場合はパック自体を交換しよう。
なお、紙パック自体も単体で販売されている。
使用開始まで
本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。
①:集塵ベースの設置
まずは集塵ベースをコンセントにつなぎ、周囲に障害物の無い場所(ロボット掃除機が入って行けるスペース)に設置する。
▼ベースは壁から数十cmほど離しておこう。
そしてロボット掃除機背面の端子と、ベース底部の端子が接触するようにロボット掃除機を設置する。
するとロボット掃除機とベースがペアリングされ、ロボット掃除機に対し給電が開始される。
一度電源をONにしたら、ロボット掃除機の使用自体を止めるまで電源を切る必要はない。
②:専用アプリのインストール
続いて、本製品に対してスマートフォンやタブレットから指示を出すためのアプリをインストールしておこう。
▼専用アプリ
アプリインストール後、起動して本製品『T10』を選択。
あとは画面の指示に従って、自宅のWi-Fi経由でロボット掃除機の接続を完了しよう。
▼接続が完了すると、掃除機が常時オンライン状態になる。
専用アプリでは、ロボット掃除機に対して遠隔で指示を出すことが出来るほか、様々な設定を行うことができる。
▼吸引力や清掃予約といった設定を変更することも可能。
▼充実した設定項目が用意。
▼掃除スケジュール機能では、頻度や吸引力、水量、掃除モードなど細かな設定が可能。
▼音声は日本語を含め複数言語に対応している。
③:自宅のマッピングを実施
セットアップが完了したら、自宅のマッピングを行おう。
自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋の形を覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。
▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。
そしてマッピングが完了すると、アプリ上に自宅のマップが生成される。
▼ロボット掃除機が作成した自宅のマップ。通った経路が白線で表示されている。
なお、マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にベースへと帰還する。
▼ベース待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。
▼自動的にベースへ戻ってくる様子
なお、デフォルト設定ではロボット掃除機がベースへ戻るたびに、ゴミの吸引が行われる。この時の音が結構大きいため、いちいち吸引する必要のない場合は、アプリ上で頻度を調節することも可能だ。
以上でロボット掃除機本格利用のためのセッティングが完了した。
次回以降は、
- ロボット掃除機上部のボタンを押す
- アプリから指示を出す
- Alexa経由で音声で指示を出す
- リモコンで遠隔指示を出す
- 事前に掃除を予約する
といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。
アプリ経由で、外出先からLTE(4G・5G)回線で指示を出すことも可能だ。
▼Alexaを使用するためには、事前にアカウント接続を完了しておく必要がある。
実際に使用した感想
それでは、本製品を実際に使用した感想について紹介していく。
高い走破性能
本製品の走破性能は高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。
▼実際に掃除している様子
▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。
上述した通り、本製品の厚さはたったの7.3センチほどとなっている。
そのため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。
▼通常では掃除しづらいソファ下のホコリもスイスイ取ってくれる。
通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る。
この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。
エリア別の掃除が可能
ロボット掃除機が奏功した場所は自動でエリア分けされる。
▼初期状態では数字が割り振られるが、自分で好きな名称に変更することも可能。
▼自身でエリアを区切って設定することも出来る。
こうすることで『特定の部屋(領域)だけを掃除してほしい』といった指示を、ロボット掃除機に伝えることが可能となる。
とある部屋だけ散らかってしまったので掃除してほしい場合などには、非常に便利な機能だ。
▼ちなみに、特定のスポットを集中的に掃除させることも可能。
立ち入り禁止区域・仮想壁などを設定可能
ロボット掃除機に立ち入り禁止区域を指定することも出来る。
▼赤枠で立ち入り禁止区域を指定。
立ち入り禁止区域に指定された場所には、ロボット掃除機は立ち入らないようになる。
玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合にはとても便利な機能だ。
ラジコン操作も可能
本製品は自動走行以外にも、自身でラジコンのように動かして自由に掃除させることも可能だ。
▼スマホアプリ上の仮想コントローラを用いて、柔軟に操作できる。
外出先からでも掃除の指示・現状確認が可能
アプリを利用することで、外出先のLTE(4G・5G)回線からでも、スマホで掃除の指示を出すことが出来る。
▼外出先でも、スマホ画面で掃除機の掃除状況を確認可能。
掃除が完了したり、何らかの不具合が発生した場合には、スマホに通知が入る。
消耗品の交換時期が一目で判る
アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。
ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。
手入れが簡単
本製品の手入れ(メンテナンス)は実に簡単だ。
ロボット掃除機本体のダストボックスは、上述した通り簡単に取り外して掃除できるうえ、吸引したゴミ自体をベースへ移せるため、基本的に汚れが残りづらい設計となっている。
▼長期間使用し続けても、フィルターに多少汚れが付着する程度。
またベース側も、ゴミが溜まるたびに紙パックを取り外し、中身を捨てるだけだ。
▼紙パック自体の容量が大きいため、頻繁に取り外す必要が無く手間が省ける。
▼紙パック自体の汚れが目立ってきたら、紙パックごと廃棄しても良いだろう。
このように、手入れ(メンテナンス)の手間が少ないことも、本製品の利便性の高さにつながっている。
『Ultenic T10 ロボット掃除機』のまとめ
今回紹介した『Ultenic T10 ロボット掃除機』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで比較的軽量なデザイン
- メンテナンスが簡単なシンプル構造
- 強力な吸引力
- 専用アプリで細かな設定&指示が可能
- 狭い場所・角など隅々までキレイにしてくれる
- 水拭きも可能
- Alexa対応
- ベースの大容量紙パックへの集塵で手入れの手間が省ける
悪かった点
- 集塵ベースの吸引(ゴミ吸い上げ)音が大きめ
- 集塵ベースが設置場所をとる
以上のように、日ごろの掃除を格段にラクで快適なものにしてくれる、利便性の高いロボット掃除機となっている。
一度セッティングしておくだけで、後は放っておいても勝手に自宅を隅々までキレイにしてくれる。メンテナンスも簡単であり、ストレスを感じることはないだろう。
専用アプリと接続することで、外出先からでも掃除の指示を送ったり、掃除状況の確認も可能。Alexa対応やラジコン操作対応など、操作方法にいくつもの選択肢が用意されている点も嬉しい。
集塵ベースは手入れの手間を省くことができる一方で、ベース自体が設置スペースをとる、ゴミ吸引(吸い上げ)時の音が結構ウルサイといったデメリットも存在しているため、人によっては評価が分かれるかもしれない。
何はともあれ、家事の手間やストレスを大幅に減らしたい方は、ぜひ本製品を使ってみてはいかがだろうか!
▼こちらの記事もオススメ
-
日本HPが『ゲーミングパソコン オンライン限定セール』を実施!PCからモニターまで大幅割引価格で購入可能
日本HP(ヒューレットパッカード)の公式サイトにて、『ゲーミングパソコン オンライン限定セール』が実施され、PCからゲーミングモニター、その他周辺機器にいたるまで大幅割引価格で購入することができます。 ...
続きを見る
-
『Baseus A2 車載ポータブルクリーナー』デザインが良いので購入してみた!
ちょっとした掃除に小型の掃除機があると便利だけど・・・ なかなか買わないアイテムがポータブル掃除機かもしれませんね。 今回、ネットショップでデザインが気に入って購入した『Baseus A2』という小型 ...
続きを見る