モニターの開発を手掛けるUNIONMAN TECHNOLOGYは、同社が手掛けるブランド「Jlink」の最新ゲーミングモニター『Jlink E27QP4K』について、2022年8月30日(火)より販売開始した。
2560×1440(2K)解像度、165Hzリフレッシュレート対応の27インチであり、ゲーミングや動画視聴、作業用途まで幅広く活用できる高性能モデルとなっている。
今回は開発元より本製品を提供していただいたいので、実際に使用した感想を基にレビュー行きたいと思う。
165Hz高リフレッシュレート対応のゲーミングモニター
今回紹介する『Jlink E27QP4K』は、2K解像度・165Hzの高リフレッシュレートで描画される美しく滑らかな映像を楽しめるモニターだ。
通常価格は税込4万円前後であり、記事執筆時点でAmazon商品ページにて30%OFFクーポンも配布されている。
ブランド | Jlink |
型名 | E27QP4K |
ディスプレイサイズ | 27インチ |
解像度 | 2560×1440(2K)HDR対応 |
アスペクト比 | 16:9 |
リフレッシュレート | 最高165Hz |
スピーカー | 非搭載 |
インターフェース | ・HDMI2.0×1 ・USB×1 ・ディスプレイポート(DP1.2)×2 ・3.5mmオーディオジャック×1 ・電源ポート |
調整範囲 | ・左/右:20° ・上/下:90mm ・チルト:-5°~ 20° ・回転:90度 |
全体サイズ | 61.6 x 52.4 x 29.2 cm |
本体重量 | 約7.5 kg |
本体サイズは61.6 x 52.4 x 29.2 cm、重量は約5.4kgである。
VAパネルで構成された高解像度ディスプレイは、プレイヤーに臨場感あふれる映像体験を提供する。178°の広視野に対応しており、見る角度によって色やコントラストの変化は少なく、どの角度からでも鮮やかな映像を堪能することが可能。16:9の縦横比は人の目に適合し、快適な視覚体験をもたらすだろう。
HDR対応、従来のモニターに比べ4000:1高コントラストを実現しており、VAパネルによって明るい部分と暗い部分がクッキリと描画分けされるため、リアルで深みのある色合いの映像を演出することが出来る。
165Hzの高リフレッシュレートに対応しており、一般的なモニターと比べて遥かに滑らかな描写が可能になるため、動きの速いシーンやゲーミング時において映像が遅れたり残像が生じるのを抑えることが出来る。
5msの高速応答により遅延のない映像を提供。コンマ数秒の反応が求められるシューティングゲームなどにおいても、満足度の高いゲームプレイが可能となっている。
▼ゲーミング用の機能・設定も用意。
106%sRGB, 84%DCI-P3の広色域対応することで、カラフルで鮮明な色合いを実現している。ゲーミングだけでなく、動画・画像編集などのクリエイティブ用途にも適した設計だ。
そしてただ映像が美しいだけでなく、目の疲れを低減するための「ブルーレイカット機能」「フリッカーレス機能」を搭載。長時間のゲーミングや作業を行った場合でも目への過負担を避けることが出来る。
筐体背面には充実したポート類が用意されており、最新ゲーム機やPCなど、幅広いデバイスとの接続に対応可能。
【インターフェース構成】
- HDMI2.0×1
- USB×1
- ディスプレイポート(DP1.2)×2
- 3,5mmオーディオジャック×1
- 電源ポート
モニター部分も柔軟な角度・高低調整が可能であり、自身に最適な環境を実現することが出来る。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- モニター本体
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- DPケーブル
- 電源ケーブル
- スタンド
- ベース
- ビス×3
▼マニュアルは日本語にも対応している。
▼DPケーブルと電源ケーブルのみ付属。HDMIケーブルは付属していない。
▼スタンド組み立て用のビスが3本付属。
▼モニターを設置するためのスタンド。
▼モニターを水平面に設置するためのベース。
続いてモニター本体について。
▼正面から見た様子。
▼背面の様子・LEDライトが仕込まれている。
▼ゲーミングデバイスらしい幾何学デザイン。
▼背面中央にはスタンド接続用のポートが用意。
▼背面下部には電源ボタンを兼ねた操作用アナログスティックが用意。
▼HDMI2.0×1、USB×1、ディスプレイポート(DP1.2)×2、3.5mmオーディオジャック×1、電源ポートが用意。
このように、モニター自体はスタイリッシュなデザインとなっている。
自宅だけでなく、オシャレなオフィスなどに設置しても違和感は無いだろう。
モニターの組み立て手順
本製品を組み立てる手順はいたって簡単だ。
まずはモニター本体とベース部をつなぐスタンドを取り付ける。
▼スタンド
カチっと音がするようにスタンドを取り付ける。
続いて、スタンド下部にベースを取り付ける。
▼ベース
アームとベースがしっかり固定されるように、ドライバーを用いて付属のビス3本を締めていく。
たったこれだけの手順で、モニターの組み立てが完了する。誰でも簡単に設置できるだろう。
▼実際に組み立てた様子。安定性は優れており、ちょっとやそっとの揺れで倒れることは無い。
▼背面の様子
▼スタンド下部には、コードをまとめることのできる穴が空いている。
▼真上から見た様子
▼真横から見た様子
柔軟に調節可能な設計
本モニターは向きや高さに関して、柔軟な調整が可能だ。
▼ディスプレイ部の前傾・後傾は-5度~20度の範囲で調整することが出来る。
ディスプレイ高さに関しても、接地面から約6cm~約15cmの範囲で調節可能だ。
▼一番下まで下げた様子。
▼一番上まで上げた様子。
▼左右の角度も-20~20度の範囲で調節することが可能だ。
そしてディスプレイ部自体は、左右に360度回転させることができる。
▼アーム部分が回転に対応。
このように、最も見やすい角度や高さに合わせた柔軟な調節が可能なため、ストレスを感じることなく快適に利用できる。
深みのある色合いの高精彩4Kディスプレイ
▼実際にPCと接続した様子
▼電源アダプタはやや大きめに感じる
2560×1440(2K)解像度・HDR400ディスプレイで映し出される映像は、とても綺麗で見やすい。
ウェブサイト閲覧時でも細かな文字まで鮮明に描画されるため、見やすくて目が疲れづらく感じた。
▼視野角の広いディスプレイのおかげで、いずれの角度からでも鮮明に見える。ノングレア加工のおかげで、環境光などの反射で目が疲れるのを防ぐ。
YouTubeで動画を再生してみたが、高い色域カバー率とコントラスト比によって、深みのある色鮮やかな映像を楽しむことができた。
▼細部まで実に明瞭に描画される。映像視聴目的でも満足度の高い体験が可能だろう。
▼HDR対応により、色の濃淡が実に鮮明に描画され、臨場感がある。
気になる色ムラなども見られず、ゲーミング、動画視聴などでも満足度の高い映像体験が可能となっている。
充実したオプション項目
本製背面のアナログスティックを押し込むと、オプション画面を呼び出すことができる。
オプション画面では、明るさやコントラストと言った一般的なモニター設定から、ブルーライトカット機能も用意されている。
▼ウィンドウ上部には映像出力情報も表示されている。
▼インターフェースは日本語にも対応しているため、問題なく扱えるだろう。
▼用途別の設定プリセットも用意。
▼ゲーミング向けの機能も充実。
▼ゲームアシスト機能では、タイマー、クロスヘアー、FPSカウンターを利用可能。
▼FPSカウンターでは、モニターの現在のリフレッシュレートを表示できる。
▼クロスヘアーを利用すると、画面中央に好みのアイコンを表示させることができる。
▼シューティングゲームなどで、中央に照準を合わせる際に便利な機能だ。
以上の通り、一般的な映像品質設定からゲーミング向けの機能まで、豊富な機能が用意されている。
モニター背面のLEDライトがキレイ
本製品の背面にはLEDライトが搭載されており、電源がONの時に下画像のような点灯を見せる。
特に暗所で点灯する様子は綺麗であり、モニターの所有感を増す一要因となっている。
▼なお、設定画面からLEDライトのON/OFFを切り替えることができる。
高リフレッシュレートで滑らかなゲーミングが可能
本製品は最大165Hzのリフレッシュレートに対応しており、PCゲームや家庭用ゲーム機などで滑らかな描画のゲーミングを楽しむことが可能だ。
▼PCゲームプレイ時
▼ゲームの設定画面よりリフレッシュレートを変更。
▼モニター出力もゲーム設定と同期する。
一般的な60Hzモニターと比べて、非常に滑らかな映像でゲームを楽しむことが出来た。
激しいアクション(動き)やエフェクトなどもヌルヌル描画されるため、ゲームプレイ時の爽快感が圧倒的に増す。
▼PS5と接続してみた。
▼通常時は60Hzで出力される。
PS5などの次世代ゲーム機では、対応タイトルでのみ100Hz以上のリフレッシュレートでプレイすることが可能となっている。
▼対応タイトルの1つである『レインボーシックスシージ』をプレイ。
▼ゲーム内設定で『パフォーマンス優先」を選択。
これにより、PS5でも120Hzでゲームを楽しめるようになる。
120Hzの高リフレッシュレートでプレイするゲームは非常に滑らかで遅延もなく、画面を激しく動かした場合でも酔いを感じづらい。
▼高リフレッシュレートモニターは、咄嗟の反応を求められるゲームなどにうってつけだ。
ゲームを本気で楽しみたい方にもオススメできるゲーミングモニターだ。
『Jlink E27QP4K』のまとめ
今回紹介した『Jlink E27QP4K』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュな薄ベゼルデザイン
- 組み立てが簡単かつシンプル
- 充実した機能・オプションが用意
- 最高165Hzリフレッシュレート対応
- 柔軟な可動域
悪かった点
- 重力センサー非搭載
- スピーカー非搭載
- 電源アダプタが大きめ
- HDMIケーブルが付属しない
以上の通り、ゲーミングから仕事、動画視聴まで、幅広い用途に活用できる高コスパなモニターとなっている。
2K対応ディスプレイで描画される映像は実にクリアで、細かな文字まで鮮明に描画されるため見やすい。ブルーライトカット機能や輝度調節機能も用意されており、目にも優しく作業用モニターとしても活躍するだろう。縦横・上下・回転など柔軟な可動域を擁しており、幅広い用途に活用できる点もGOOD。
HDR対応により、明暗にメリハリが生まれており、ゲーミングや動画視聴時に、映画館のような臨場感のある映像を楽しめる。
そして何より、最高165Hzリフレッシュレート対応により、PCゲームや次世代ゲーム機において、滑らかで遅延のないゲーミングを楽しむことが可能だ。
一方で、せっかくモニター回転に対応しているのに、重力センサーが非搭載な点はやや残念。また、HDMIポートを備えているのであればケーブルも同梱していてほしかったところだ。
何はともあれ、この価格帯のモニターとしては優れたスペックであり、同価格帯で高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターを探している方にはぜひオススメしたい高コスパモデルと言える。
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