リモートワークやウェブ会議、オンライン授業などが盛んに行われるようになってきた昨今では、タブレット端末の需要が高まっている。
特に1~3万円台で購入できる "格安タブレット" と呼ばれるリーズナブルなモデルが人気だ。
今回は、1万円台のリーズナブルな価格でそこそこのパフォーマンスを発揮するAndroidタブレット『TECLAST P30AIR』について紹介したいと思う。
Android12搭載の高コスパタブレット
今回紹介する『TECLAST P30AIR』は、Android12搭載の10.1型タブレットだ。
ブランド | Teclast |
モデル名 | P30AIR |
ディスプレイサイズ | 10.1インチ |
解像度 | 1920×1200(FHD) |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Android 12 |
CPU(SoC) | MediaTek MT6762 オクタコアプロセッサー |
RAM | 4GB DDR3 SDRAM |
ストレージ | 64GB |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
SIMカード | 対応 |
対応通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth, GPS |
搭載カメラ | フロントカメラ:5メガピクセル リアカメラ:8メガピクセル |
バッテリー容量 | 6,000mAh |
本体サイズ | 240 × 160 × 7.8 mm |
本体重量 | 約440g |
240 × 160 × 7.8 mm、約440gのコンパクトかつ軽量な筐体サイズで、持ち運びにも適している。
▼厚み7.8mmの超薄型ボディ。薄型の筐体には充実したインターフェースを搭載。
CPU(SoC)には "MediaTek MT6762 オクタコアプロセッサー" を採用しており、4GB RAM(メモリ)を搭載。ウェブサイト閲覧や動画視聴、軽めのゲームアプリ程度の用途であれば、快適にこなせる性能を擁している。
10.1インチディスプレイは1920×1200(FHD)解像度に対応しており、鮮明な映像を楽しむことが出来る。
▼筐体には計2基のスピーカー(デュアルスピーカー)を内蔵。
ストレージは64GBを用意。必要に応じてマイクロSDカードを挿入することで最大1TBまでの拡張も可能だ。
通信規格はWi-FiとBluetooth、GPSに対応。SIMカードの挿入にも対応しており、LTE通信を行うことも可能。
前面・背面にはそれぞれ5メガピクセル・8メガピクセルのカメラが内蔵。テレワークやオンライン授業用デバイスとしても活用できるだろう。大容量6,000mAhバッテリーを内蔵。外出先でも長時間の連続使用が可能だ。
仕事からウェブサイト閲覧、動画視聴用途にまで活用できる、汎用性の高い格安Androidタブレットだ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- カードスロット開閉用ピン
▼タブレットの外観。10.1インチディスプレイ搭載のシンプルかつスタイリッシュな外観。
▼前面には5メガピクセルのフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。高級感はないがシッカリとした造り。
▼背面には8MPのリアカメラが内蔵。
▼240 × 160 × 7.8 mm、約440gのコンパクトかつ軽量な筐体。
▼厚みはわずか7.8 mmと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部には1基のスピーカーが内蔵。
▼下部にも1基のスピーカーとType-Cポート、カードスロットが用意。
付属のピンを用いてカードスロットを開き、最大1TBまでのマイクロSDカード、およびnanoSIMカードを挿入することが出来る。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼左側面には何もない。
このように、コンパクトかつ薄型な筐体に、必要最低限のポート類が集約されたインターフェースとなっている。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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結果として、約11.5万点のスコアを記録した。
一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能のモデルだと言える。
ただし、重めのゲームアプリ等をスムーズに動かすほどのパフォーマンスは期待できないだろう。
一般的なタブレット用途は快適にこなせる
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読込時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。
▼FHD解像度ディスプレイのおかげで、細かな文字まで鮮明に描画され読みやすい。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色は良好。
▼映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。
スピーカー性能はそこそこレベル
本機のスピーカー品質について確認してみた。
計2基のスピーカー(デュアルスピーカー)を内蔵していることもあり、音圧はそこそこ強めであった。
中~高音域に関しては明瞭に出力される一方で、低音に関してはつぶれてしまっていた。サウンドに立体感もない。
音質は悪くはないが、それほど良いとも言えない、と言ったところだろう。
品質の高いカメラ性能
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
ただし、発色に関しては若干薄い印象を受けた。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色はフロントカメラよりも良く、肉眼で見た場合に近い自然な色合いを実現できている。遠景から近景まで、クリアで発色の良い写真を撮影することができた。
旅行時の記念撮影用としても、十分に活躍できる品質だと感じた。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『標準』までしか選択できなかった。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼ただし画質に期待してはいけない。
▼10.1インチディスプレイは、遠方を索敵するには十分な大きさだ。
標準グラフィック設定では、ビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
『原神』レベルのゲームアプリはきつい
一方で、『原神』などの処理の重いゲームアプリもプレイしてみたが、画質設定を最低に落とした場合でもフレームレートが激しく低下し、まともに遊べるレベルではなかった。
さすがに『原神』レベルのゲームは動作がキツく、『PUBG』や『マインクラフト』あたりが限界だと思われる。
『TECLAST P30AIR』のまとめ
今回紹介した『TECLAST P30AIR』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- コンパクトかつ軽量な筐体
- 一般的なタブレット用途はスムーズ
- 画質を妥協すれば、ゲームアプリもある程度快適に遊べる
- 長持ちする6,000mAhバッテリー
悪かった点
- スピーカー品質はいまいち
以上の通り、1万円台タブレットとしては実用的な性能を発揮するモデルとなっている。
基本性能が優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBGクラスのゲームアプリでも設定を調節することでそこそこスムーズに動作した。一方で、原神レベルのゲームアプリに関してはさすがにスペック不足であった。
デュアルスピーカーに関して、中~高音に関しては響く一方で低音は潰れてしまっており、そこまでの品質を期待しない方が良いだろう。
カメラ性能は良好。フロントカメラの発色が弱い点は気になるが、それでもウェブ会議やオンライン授業用として十分活用できるレベルだろう。
バッテリーの持ちが良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、まる1日充電しなくても大丈夫であった。
1万円台の価格帯で使い物になる性能のタブレットを求めている方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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