最近は、家電にインターネット通信機能を搭載したIoT(Internet of Things)機器が、一般家庭でも多く普及するようになってきた。
その最たるものが、全自動で自宅の掃除を行ってくれる『ロボット掃除機』だ。
今現在、安価なものから高価なものまで、市場には多くのロボット掃除機が出回っている。初めてロボット掃除機の購入を検討している方は、どのモデルを選べば良いか迷っている方も多いだろう。
今回紹介するのは、自動ごみ収集ステーション付きでごみ捨てが便利な高性能モデル『yeedi vac 2 pro+』だ。
自動ごみ収集ステーション付きでごみ捨てが便利
今回紹介する『yeedi vac 2 pro+』は、吸引と水拭きの両用が可能な高性能ロボット掃除機だ。
▼自動ごみ収集ステーションが付属
ブランド | Yeedi |
モデル名 | yeedi vac 2 pro+ |
吸引力 | 最大3,000pa |
音声操作 | 対応(Amazon Alexa, Google Home) |
対応アプリ | Yeedi |
本体サイズ | 35L x 35W x 7.7H cm(ロボット掃除機) |
ゴミ容量 | 2.5L(ダストパック) |
3000Paの強力な吸引力を誇っており、筐体の厚みは7.7cmのため、小さな隙間に入り込んだホコリでも完全に除去することができる。
▼強力な吸引力で小さな塵も除去。
▼家具の下など、掃除しづらい場所でもスイスイ入っていく。
水拭きにも対応しており、付属タンクに水を入れて装着するだけで、部屋中をピカピカな床に磨き上げてくれる。
高度な3D障害物回避機能を搭載しており、障害物を認識して回避する。
公式アプリと連携することで、自宅内の構造をスキャンした後に、部屋別の清掃を指示することが可能だ。外出先からアプリで指示を出すことで、遠隔の掃除指示も可能。アレクサ(Alexa)と連携させることで、音声による掃除指示に対応している。
そして何より手入れが簡単であり、付属のダストスタンドから紙パックをさっと取り外して、中身を捨てるだけ。ロボット掃除機内部にゴミが残らないため、ロボット掃除機自体をいちいち掃除する手間が省ける。
▼掃除完了後、自動的にスタンドへ帰りごみを捨てる。紙パックは2.5Lの大容量。
以上の通り、掃除&水拭きの両用が可能な、利便性に優れたロボット掃除機となっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。ロボット掃除機本体と自動ごみ収集ステーションの2つの箱に分かれている。
▼自動ごみ収集ステーション側の内容物をすべて取り出した様子。
▼ロボット掃除機側の内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ロボット掃除機本体
- ドッキングステーション
- 自動集塵ベース一式
- 電源コード一式
- ダストバッグ
- 予備用ダストバッグ
- 清掃ブラシ
- 水タンク&クリーニングクロス
- エッジブラシ
- ドライバー&ビス一式
- クイックスタートガイド
- ユーザーガイド
- 取扱説明書
▼説明書は日本語に完全対応している。
▼自動ごみ収集ステーションを組み立てるためのパーツ一式。
▼組み立て用のドライバーとビスが付属している。
▼予備で1つのダストパックが付属。ダストパックのみを購入することも可能だ。
ロボット掃除機本体
▼ロボット掃除機本体。直径35cm、高さ7.7cmの円形デザイン。
▼上部にはカメラセンサーや電源ボタンが搭載。
▼正面および左右両側にはセンサーが内蔵されており、障害物を検知することが可能。
▼上部のフタを開けた様子。
▼掃除用のブラシが収まっている。
▼主電源レバーとリセット/Wi-Fi接続ボタンが搭載。
▼中央の取っ手を掴んで持ち上げることで、本体に内蔵されたダストボックスを取り出すことが出来る。
▼ダストボックスはフィルターを簡単に分離できるため、掃除が簡単だ。
▼底面の様子。
▼底面前部には充電用のポートが用意されている。
▼サイドブラシを取り付けるためのポート。
▼サイドブラシ
▼大きな車輪でカーペット等の多少の段差は乗り越える。
▼中央のつまみを押しながら持ち上げることで、カバーを取り外すことが出来る。
そして吸引口のブラシを取り外して掃除することが可能だ。
このように、メンテナンス性に優れている点も、本製品のメリットの1つだと言えるだろう。
▼なお、水拭き用のタンク&クリーニングクロスも付属している。
▼タンク内部に水を注ぎこんでロボット掃除機に装着することで、水拭きさせることが可能だ。
▼一般的な充電用ベースも付属。自動ごみ収集ステーションが邪魔に感じる場合はコチラを使用すると良いだろう。
自動ごみ収集ステーション
本製品には自動集塵ベースが付属しており、ロボット掃除機が集めたゴミを溜めておくことができる。
▼ステーション本体。
▼正面下部にはロボット掃除機を認識するためのセンサーが内蔵されている。
▼ベースを通じて、下部からロボット掃除機内部のゴミを吸い上げる。
▼上部の様子。軽く押すことでフタが開く。
▼ダストパックは簡単に脱着が可能。2.5Lのダストパック1つにつき約60日分のゴミを溜めておけるため、交換頻度は少なめで済む。
以上の通り、非常に充実したパッケージ内容の製品となっている。
使用開始まで
本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。
①『ドッキングステーション』もしくは『自動ごみ収集ステーション』の設置
まず最初に『ドッキングステーション』もしくは『自動ごみ収集ステーション』を設置する。
▼ドッキングステーションはゴミを溜めておくことが出来ない一方で、場所を節約したい場合に便利だ。
今回のレビュー時には、自動ごみ収集ステーションを設置して本製品を利用してみた。
▼自動ごみ収集ステーション一式
▼本体をベースに挿入する。
▼付属のドライバー&ビスを利用して、底部からしっかりと固定しよう。
▼そしてロボット掃除機が登るためのスロープを装着して完成だ。
▼ドッキングステーションもしくは自動ごみ収集ステーションは、周囲の壁から多少離した場所への設置が推奨されている。
②:ロボット掃除機のセッティング
続いて、ロボット掃除機本体を準備する。
まず、掃除機底部にサイドブラシを取り付ける。
そして上部カバーを開き、主電源をONにした状態でステーションに設置する。
▼ステーションに設置するとロボット掃除機の電源ボタンが点灯し、音声が流れる。
③:専用アプリでロボット掃除機をペアリング
最後に、スマホやタブレット端末等に専用アプリをインストールし、ロボット掃除機との接続(ペアリング)を行う。
▼専用の無料アプリ(iOS・Android対応)
インストール後、アプリを起動し「yeedi vac 2 pro」を選択する。
▼もしくはロボット掃除機上部のフタを開け、アプリでQRコードを読み取ることでも追加可能だ。
あとは画面上の指示に従ってペアリング作業を進めていこう。
▼なお、インターフェースや音声は日本語にも対応している。
▼ペアリング完了後、ロボット掃除機の操作が可能となる。
④:自室のマッピングを行う
セットアップが完了したら、自宅のマッピングを行おう。
自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋の形を覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。
▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。
そしてマッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。
なお、マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にベースへと帰還する。
▼ベース待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。
▼自動的にベースへ戻ってくる様子
なお、デフォルト設定ではロボット掃除機がベースへ戻るたびに、ゴミの吸引が行われる。この時の音が結構大きいため、いちいち吸引する必要のない場合は、アプリ上で頻度を調節することも可能だ。
以上でロボット掃除機本格利用のためのセッティングが完了した。
次回以降は、
- ロボット掃除機上部のボタンを押す
- アプリから指示を出す
- Amazon AlexaやGoogle Home経由で音声で指示を出す
- 事前に掃除を予約する
といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。
アプリ経由で、外出先からLTE(4G・5G)回線で指示を出すことも可能だ。
▼吸引力の調整や清掃予約(スケジューリング)などもアプリ経由で行うことが出来る。
高い走破性能で隅々まで掃除
本製品の走破性能は高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。
▼実際に掃除している様子
▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。
▼自分では掃除しづらい部屋の隅まで、文句を言わずに綺麗にしてくれる。
上述した通り、本製品の厚さはたったの7.7センチほどとなっている。
そのため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。
▼通常では掃除しづらいソファ下のホコリもスイスイ取ってくれる。
通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る。
この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。
▼ただし、散乱するコード類に絡まりやすいため、稼働前に片づけておこう。
▼実際に1回掃除を行わせた際に、収集されたゴミ。
▼普段から部屋の掃除には気を付けているつもりであったが、一度の稼働でこれだけの埃・ゴミを集めることが出来ていた。
本製品の掃除能力は実に優れていると言えるだろう。
立ち入り禁止区域などを設定可能
ロボット掃除機が奏功した場所は自動でエリア分けされる。
▼初期状態では数字が割り振られるが、自分で好きな名称に変更することも可能。
ロボット掃除機に立ち入り禁止区域を指定することも出来る。
▼赤枠で立ち入り禁止区域を指定。
立ち入り禁止区域に指定された場所には、ロボット掃除機は立ち入らないようになる。
玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合にはとても便利な機能である。
また、逆に重点掃除ポイントを指定することも可能だ。
外出先からでも掃除の指示・現状確認が可能
アプリを利用することで、外出先のLTE(4G・5G)回線からでも、スマホで掃除の指示を出すことが出来る。
▼外出先でも、スマホ画面で掃除機の掃除状況を確認可能。
掃除が完了したり、何らかの不具合が発生した場合には、スマホに通知が入る。
離れた場所からでもロボット掃除機の状態を逐一把握できるので安心だ。
消耗品の交換時期が一目で判る
アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。
ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。
水拭きでフローリングをピカピカに
上述した通り、本製品に付属する水タンク&クリーニングクロスを利用することで、ロボット掃除機に水拭きをさせることも可能だ。
▼水タンク内に給水する。
▼ロボット掃除機後部を取り外し、給水済みの水タンクを装着する。
あとは水拭きモードで清掃指示を出すことで、フローリングの水拭きを行わせることが出来る。
▼モップ等で床を拭いた場合と同様に、ロボット掃除機が通った跡はピカピカの状態になる。
水量も調節可能であり、体力を使わずに水拭きを行いたい場合にはうってつけだ。
『yeedi vac 2 pro+ ロボット掃除機』のまとめ
今回紹介した『yeedi vac 2 pro+ ロボット掃除機』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで比較的軽量なデザイン
- メンテナンスが簡単なシンプル構造
- 強力な吸引力
- 専用アプリで細かな設定&指示が可能
- 狭い場所・角など隅々までキレイにしてくれる
- 水拭きも可能
- Alexa&Google Home対応
- ベースの大容量紙パックへの集塵で手入れの手間が省ける
悪かった点
- 自動ごみ収集ステーションの吸引(ゴミ吸い上げ)音が大きい
- 自動ごみ収集ステーションが設置場所をとる
- リモコン操作機能は非搭載
以上のように、日ごろの掃除を格段にラクで快適なものにしてくれる、利便性の高いロボット掃除機となっている。
一度セッティングしておくだけで、後は放っておいても勝手に自宅を隅々までキレイにしてくれる。メンテナンスも簡単であり、ストレスを感じることはないだろう。
専用アプリと接続することで、外出先からでも掃除の指示を送ったり、掃除状況の確認も可能。Alexa&Google Homeに対応している点も嬉しい。
集塵ベースは手入れの手間を省くことができる一方で、ベース自体が設置スペースをとる、ゴミ吸引(吸い上げ)時の音が結構ウルサイといったデメリットも存在しているため、人によっては評価が分かれるかもしれない。その場合は、通常のドッキングステーションを利用すると良いだろう。
何はともあれ、家事の手間やストレスを大幅に減らしたい方は、ぜひ本製品を使ってみてはいかがだろうか!
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