Xiaomi(シャオミ:中国)は、2022年11月に同社の展開するRedmiブランドの最新スマートフォンである『Redmi note 12 探索版(DISCOVERY EDITION)』を発売した。
同モデルは、以前発売された『Redmi note 12 pro+』をベースに210W急速充電へ対応させたモデルであり、日本国内でも満充電までわずか約9分ほどという驚異的な充電速度を実現している。
今回、提携先より本製品(8GB +256GBモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
210W急速充電対応の高コスパAndroidスマホ
今回紹介する『Redmi note 12 探索版(DISCOVERY EDITION)』は、210W急速充電対応の高コスパAndroidスマートフォンだ。
▼210W急速充電対応モデル
ブランド | Redmi |
モデル名 | Redmi Note 12 DISCOVERY EDITION |
ディスプレイサイズ | 6.67インチ |
解像度 | 2400x1080 (FHD+) |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
OS | Android 12 |
CPU(SoC) | MediaTek Dimensity 1080 オクタコアプロセッサー |
RAM | 8GB / 12GB LPDDR4X |
ストレージ | 256GB |
SIMカード | nanoSIMx2(デュアルSIM対応) |
マイクロSDカード | 非対応 |
搭載カメラ | フロント:16MP リア:200MPメインカメラ + 8MP超広角カメラ + 2MPマクロカメラ |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 |
バッテリー容量 | 4,300mAh(210W急速充電対応) |
対応通信規格 | Bluetooth:5.2 Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz) 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n41 / n77 / n78 4G:FDD-LTE:B1 / B3 / B5 / B8 / B19 TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 3G:WCDMA:B1 / B5 / B6 / B8 / B19; CDMA EVDO : BC0 2G:GSM:B3 / B5 / B8 ; CDMA 1X : BC0 |
本体サイズ | 162.9 × 76mm × 8.98mm |
本体重量 | 約207.5g |
筐体サイズは約162.9 × 76mm × 8.98mm、重量は約207.5g。IP53等級の防水性能も擁している。
OSにはAndroid 12ベースのMIUI 13を採用。
CPU(SoC)にはMediaTek Dimensity 1080 オクタコアプロセッサーを採用。RAMは8GB/12GBの2モデルが用意されており、ゲームアプリを含め、ほとんどの作業を快適にこなせる性能を擁している。
6.67インチのディスプレイは2400x1080 (FHD+) 解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、非常に美しく滑らかな映像を楽しむことができる。
ストレージは256GBを用意。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
通信規格はBluetooth、Wi-Fiをはじめ、デュアルnanoSIMの挿入に対応。
筐体前面には16MPのフロントカメラを、背面には200MPメインカメラ + 8MP超広角カメラ + 2MPマクロカメラを搭載しており、旅行先での記念撮影はもちろん、オンライン授業やウェブ会議などの用途にも活用できるカメラ品質だ。
バッテリー容量は4,300mAhと一般的なスマホと比べて大容量となっている。そして何より210W急速充電に対応しており、日本国内でも満充電までわずか約9分ほどという驚異的な充電速度を実現している。
以上の通り、比較的リーズナブルな価格に対して優れたスペック構成のスマートフォンとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマホ本体
- スマホケース
- Type-Cケーブル
- 充電アダプタ
- ユーザーマニュアル
- カードスロット開閉用ピン
▼210W急速充電対応の電源アダプタが付属している。
▼スマホの外観。6.73インチディスプレイを搭載した、シンプルかつスタイリッシュなデザイン。
▼前面中央には16MPのフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には200MPメインカメラ + 8MP超広角カメラ + 2MPマクロカメラを内蔵。
▼162.9 × 76mm × 8.98mmの筐体サイズはちょうど手に馴染む大きさであり、持ちやすい。
▼本体重量は約207.5gと、一般的なスマホに比べてやや重い程度。
▼背面素材はツルツルとした手触りで高級感もあるが、指紋や手脂などの汚れが目立ちやすい。
▼厚みは約8.98mmと薄い。ポケットなどに入れて持ち運んでも邪魔に感じないだろう。
続いて、インターフェースについて紹介していく。
▼本体右側面。電源ボタンと音量調節ボタンが搭載。電源ボタンは指紋認証にも対応している。
▼左側面には特に何もない。
▼上部には3.5mmオーディオジャックの他、Dolby Atmos対応のスピーカーを1基内蔵。
▼下部にもDolby Atmos対応のスピーカーを1基内蔵するほか、Type-Cポート、カードスロットが用意。
▼付属のピンを用いてスロットを開き、デュアルnano SIMカードの挿入が可能だ。
全体的に必要最低限のインターフェースのみが搭載された、シンプルでスタイリッシュな印象を受けるデザインとなっている。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は画面内指紋認証および顔認証に対応している。
いずれの認証制度も優れており、複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。
スマホケースが付属
なお、本製品にはスマホケースが付属している。
▼実際に装着した様子。
ケースの質は中々良く、そのままメインケースとして利用しても支障のないレベルとなっている。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
続きを見る
結果として、約42.5万点のスコアを記録することが出来た。
この価格帯のスマホとしては、かなり優れたスコア結果であると言える。
ウェブブラウジングや動画視聴はもちろん、大抵の作業を快適にこなせるだけの性能だ。
仕事や動画視聴はもちろん、ゲーミングに関しても比較的スムーズにプレイすることが出来るだろう。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
FHD+・120Hzの美しく滑らかな描画
本機のディスプレイは 2400x1080 (WQHD+) 解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることが出来る。
▼ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示され見やすい。ページスクロールもなめらかで心地よい。
▼ディスプレイの深みのある色合いが非常に綺麗で、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。
▼120Hzの高リフレッシュレートで描画される映像は滑らかで、ストレスなく操作できる。
ゲーミングや映像視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
ほぼすべての作業を快適にこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
アニメから実写映画まで、満足度の高いカラフルな映像体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴といった一般的なスマホ用途に関しては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
サウンド品質はまあまあ良い
本機のスピーカーについて、音質を確認してみた。
上述した通り、本製品にはDolby Atmos対応スピーカーが上下に計2基内蔵されている。
そのため音圧は強く、低音から高音までクリアで迫力のあるサウンドを楽しむことができる。
音にも立体感があるため、ゲームプレイ時でも満足度の高い体験が可能だろう。
高品質フロント・リアカメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議や授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼リア(背面)カメラで撮影した画像。
▼1倍撮影時
▼2倍撮影時
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(6倍)
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。
上画像を見ても分かる通り、遠景から近景、広角まで、明瞭に撮影することができた。
旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質だろう。
ゲーミング性能の確認
最後に、本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HDR』まで選択することが出来た。
▼フレーム設定はウルトラを選択可能。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。120Hz高リフレッシュレートのおかげで、全体的に動きが滑らかに描画される。
▼滑らかな描画で鮮明なゲームプレイが可能。遠方も索敵しやすい。
『PUBG』に関しては、満足度の高いゲームプレイが可能であった。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきを感じることは無かった。
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能であった。
多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作を実現することが出来るだろう。
以上の通り、『PUBG』や『マインクラフト』レベルのゲームアプリであれば、ほとんど問題なく快適に遊べることが確認できた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "中" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼中画質設定の鮮明な描画で、スムーズに原神をプレイすることができた。
▼激しく動いた場合でもカクつきや遅延を感じることはほとんどなかった。
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、大抵のゲームアプリはスムーズに動作するだろう。
以上の通り、ゲーミングスマホとしても問題なく活用できるほどのパフォーマンスを発揮するスマホとなっている。
ゲームターボ機能が用意
ちなみに本機には "ゲームターボ(Game Turbo)" 機能が用意されており、スマホ処理をゲーム向けに最適化することが出来る。今回のパフォーマンス確認時には、この機能を活用してパフォーマンスを最適化したうえで、ゲームをプレイした。
▼ゲームアプリをプレイ中に、画面左端をスワイプすることで、ゲームターボのメニュー画面を呼び出すことも出来る。
▼画面録画やボイスチェンジャーなど、ゲーム配信やボイスチャットに役立つ機能も多数用意されている。
本格的にゲーミングを楽しみたい方にはうってつけの設計だ。
長持ちする大容量バッテリー
本製品には4,300mAhの大容量バッテリーが内蔵されており、長時間の連続利用が可能だ。
実際に満充電の状態から3時間ほどゲームアプリを連続して遊んでみたところ、15%ほどしかバッテリーが減っていなかった。
普通にスマホを利用する分には、1~2日ほど充電ケーブルに接続しなくても問題ないだろう。
そして本製品は210W急速充電に対応しており、10分ほどの充電で一気にバッテリーを回復できる点も、実用性の高さを向上させていると言えるだろう。
『Redmi note 12 探索版(DISCOVERY EDITION)』のまとめ
今回紹介した『Redmi note 12 探索版(DISCOVERY EDITION)』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュで高級感のあるデザイン
- ベゼルレスの曲面ディスプレイ
- 大抵の作業を快適にこなせるスペック
- 原神などのゲームアプリもスムーズにプレイ可能
- 品質の高い内蔵カメラ
- 長持ちする大容量バッテリー
- ゲーミングに役立つ機能が多数用意
- 210W急速充電対応
悪かった点
- 背面の指紋・手脂汚れが目立ちやすい
以上の通り、比較的リーズナブルな価格に対して、AnTuTuスコア42万点超えのパワフルな性能を発揮する高コスパなスマホとなっている。
FHD+解像度・120Hzリフレッシュレート対応ディスプレイにより、滑らかで美しい映像を楽しむことが出来る。また強力なパフォーマンスにより、大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。
デュアルスピーカーの音質もそこそこ良く、音に立体感もあるため、映像視聴やゲーミング目的でスマホを探している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
カメラ性能も優れており、オンライン通話はもちろん、旅行時や記念撮影用カメラとしても十分に活用できる品質だ。
3D処理性能が優れているうえにゲームターボ機能も用意されているため、ゲーミングスマホを探している方にもオススメできる。
そして何より、210W急速充電でバッテリーを短時間で一気に回復できる点は、実用的であると言える。
5万円前後で可能な限り実用性の高いスマホを探している方には、是非オススメしたい一品だ。
▼こちらの記事もオススメ
-
『OnePlus Ace Pro 原神限定版』レビュー | 胡桃デザインのハイエンドスマートフォン
2022年11月、OnePlus x 原神 コラボバージョンの『OnePlus Ace Pro』が発売された。 今回のコラボでは原神の人気キャラクター "胡桃(フータオ)" が選ばれており、胡桃らしい ...
続きを見る
-
『moto g32』レビュー | Snapdragon 680搭載の高コスパな格安スマホ
2022年6月、幅広いスマートフォンのラインナップを展開するMotorola(モトローラ)より、Snapdragon 680搭載の高コスパな格安スマホ『moto g32』が発売された。 Snapdra ...
続きを見る