世界中で数多くのモバイル端末をリリースしてきたOnePlus(中国)は、同ブランドの最新スマートフォンである『OnePlus Ace 2』を2023年2月より販売開始した。
今回、提携先より本製品(16GB RAM + 256GBストレージ モデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | OnePlus |
モデル名 | OnePlus Ace 2 |
ディスプレイサイズ | 6.7インチ, 有機EL |
解像度 | 2,772×1,240(WUXGA+) |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
OS | Android 13(ColorOS 13.0) |
CPU(SoC) | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 オクタコアプロセッサー |
RAM | 12GB / 16GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB / 512GB |
SIMカード | デュアル nanoSIM対応 |
マイクロSDカード | 非対応 |
インカメラ | 1,600万画素 |
アウトカメラ | 5,000万画素(メイン、f/1.8) 800万画素(超広角、120°、f/2.2) 200万画素(マクロ、4cm、f/2.4) |
生体認証 | 画面内指紋認証・顔認証 |
バッテリー容量 | 5,000mAh(最大150W急速充電対応) |
対応通信規格 | Bluetooth 5.3, Wifi(802.11 a/b/g/n/ac/ax), NFC, GPS 3G W-CDMA:1 / 4 / 5 / 8 4G LTE FDD LTE:1 / 3 / 4 / 5 / 8 / 28 TD-LTE:34 / 38 / 39 / 40 / 41 5G NR Sub6:n1 / n3 / n5 / n8 / n28 / n40 / n41 / n77 / n78 |
本体サイズ | 高さ:163.4mm 横幅:74.3mm 厚さ:8.7mm |
本体重量 | 約204g |
『OnePlus Ace 2』は、Snapdragon 8 Gen 1の改善版である「Snapdragon 8+ Gen 1 オクタコアプロセッサー」を採用した、ハイエンドスマートフォンだ。
LPDDR5xメモリを搭載し、12GB・16GBモデルのみ用意されている。
最新のSnapdragon 8 Gen 2ではないものの、Samsung製だった8 Gen 1から大幅に電力効率が改善された8+ Gen 1なので、普段使いはもちろんゲームもかなり快適にプレイできるだろう。
フレーム補間が可能なグラフィック処理専用チップも搭載し、原神など100種類以上の中国系ゲームを120FPSでプレイ可能だ。
OnePlus Ace 2のディスプレイは1.5K (2772x1240) 解像度、最高120Hzリフレッシュレート対応。1440Hz PWM調光でちらつき防止をしてくれる。輝度は高輝度モードで1100nits出るとのこと。屋外でも快適に使えるだろう。
原神への最適化を強く押し進めていることも明かされており、深境螺旋を1時間プレイして平均58.7FPSを実現。ロード時間も短縮されている。4月には香菱とコラボした限定モデルも登場する予定だ。
5,000mAhの大容量バッテリーを内蔵し、4年間使ってもバッテリー寿命に問題は出ないとのこと。100W急速充電に対応し、10分で50%まで充電可能。
高速充電を使いつつ長持ちさせられそうだ。
12個の高性能なアンテナを搭載し、LinkBoost 4.0で安定したネットワーク接続を維持できる。赤外線ポートも搭載しているため、家電のリモコンとしても使える。
上位モデルであるOnePlus 11と同じ50MP SONY IMX890をメインカメラとして採用。格安ながらもOIS 光学式手ぶれ補正に対応している。4cmマクロや120°超広角カメラも搭載。
以上の通り、6~7万円台の価格に対して、非常に優れたパフォーマンスを発揮するハイエンドスマートフォンとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートフォン本体
- スマホケース
- USB Type-Cケーブル
- 充電アダプタ
- ユーザーマニュアル一式
- ブランドシール
- カードスロット開閉用ピン
▼付属の充電アダプタ。
スマホ本体
▼スマホ本体の外観。163.0 x 75.4 x 8.75mm、約203gの筐体で、表面だけを見ると一般的なOnePlus Ace Proと変わりない。
▼前面中央には1,600万画素のフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面上部には5,000万画素(メイン、f/1.8)+ 800万画素(超広角、120°、f/2.2)+ 200万画素(マクロ、4cm、f/2.4)の3眼構成カメラが内蔵。
▼筐体素材の手触りはサラサラしており、高級感があり、指紋等の汚れも目立ちづらい。
▼持ち運びに適したサイズ感と重量。
▼厚みは8.7mmと薄く、ポケット等に入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼本体右側面。電源ボタンとアラートスライダーが搭載。アラートスライダーは、マナーモード・サイレントモードへ即座に切り替えられる優れモノ。
▼左側面には音量調節ボタンが搭載。
▼筐体上部にはスピーカーに加えて赤外線ポートが搭載されており、家電のリモコンとしても使える。
▼下部にはType-Cポート、カードスロット、そしてスピーカーが内蔵されている。
▼付属のピンを用いてスロットを開き、デュアルnanoSIMカードの挿入が可能。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は画面内指紋認証および顔認証に対応している。
複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。
専用ケースが付属
本製品には専用ケースが付属している。
▼実際に装着した様子。
造りがシッカリしているため、いきなりメインケースとしても十分に活用できるだろう。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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結果として、約112万点のスコアを記録することが出来た。
以前紹介した、同ブランドの旧モデル「Ace Pro」(約111万点)を超えるハイスコアを記録した。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、『原神』を含めた激重ゲームアプリでも問題なく快適に遊ぶことのできる性能の高さだ。
価格相応のパフォーマンスを実現出来ていると言える。本格的なゲーミング用のスマホを探している方にも間違いなくオススメできるハイエンドモデルである。
それでは以下から、実際に使用した感想について紹介していく。
WUXGA+・120Hzの美しく滑らかな描画のエッジディスプレイ
本機のディスプレイは2,772×1,240(WUXGA+)解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることが出来る。
▼ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示され見やすい。ページスクロールもなめらかで心地よい。
最高120Hzの高リフレッシュレートで描画される映像は実に滑らかで、ストレスなく操作できる。
▼ディスプレイの発色が良く、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。
また、エッジディスプレイ(曲面スクリーン)により、縁ギリギリまで映像が描画される。
ゲーミングや映像視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
ほぼ全ての作業をスムーズにこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼最高画質の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼実写からアニメまで、実にカラフルな発色の映像を楽しめる。
便利なアラートスライダーが用意
本体右側面にはアラートスライダーが搭載されており、マナーモード・サイレントモードへ即座に切り替えることができる。
▼音に気を付けないといけない場面などにおいて、即座にマナーモードへ移行できる便利なスイッチとなっている。
優れたサウンド品質
本機のステレオスピーカーについて、音質を確認してみた。
本製品ではDolby Atmos対応スピーカーによるステレオサウンドを楽しむことが出来る。
音質自体は良好で、中~高音域に関してはクリアなサウンドを楽しむことができる。低音に関してもそこそこ響くため、音圧も強く、迫力のある音響体験が可能だ。
なお、立体音響用の設定項目も用意されている。
高品質フロント・リアカメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議や授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼リア(背面)カメラで撮影した画像。
▼広角撮影時
▼1倍撮影時
▼2倍撮影時
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(広角)
▼屋外撮影(10倍)
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。
上画像を見ても分かる通り、遠景から近景、広角まで、明瞭に撮影することができた。特に遠景撮影時に関しては、10倍に拡大しても遠景を鮮明な輪郭で撮影することが可能であった。
旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質だろう。
ゲーミング性能の確認
最後に、本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点で最高設定である『FHD』を選択することが出来た。
▼フレーム設定はウルトラを選択可能。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。120Hz高リフレッシュレートのおかげで、全体的に動きが滑らかに描画される。
▼滑らかな描画で鮮明なゲームプレイが可能。遠方も索敵しやすい。
『PUBG』に関しては、満足度の高いゲームプレイが可能であった。
『原神』プレイ時
続いて "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "中" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "最高" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼最高画質設定の鮮明な描画で、スムーズに原神をプレイすることができた。
▼激しく動いた場合でもカクつきや遅延を感じることはほとんどなかった。
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、大抵のゲームアプリはスムーズに動作するだろう。
なお、ゲームアプリ起動時にディスプレイ左端をスワイプすると、ゲーミングに適した各種機能を利用できる。
このウィンドウでは、画面録画や各種通知OFF、ゲームパッド設定など、ゲーミングに役立つ多彩な機能にアクセスすることが出来る。
▼ゲーミング中のフレームレート(fps)等もリアルタイムで確認可能。
『原神』の場合、最高画質設定時でも30fps前後で快適なゲームプレイが可能であった(ゲーミングモード時)。
以上の通り、ゲーミングスマホとしても問題なく活用できるほどのパフォーマンスを発揮するスマホとなっている。
長持ちするバッテリー
本製品には5,000mAhの大容量バッテリーが内蔵されており、長時間の連続利用が可能だ。
実際に満充電の状態から3時間ほどゲームアプリを連続して遊んでみたところ、20%ほどしかバッテリーが減っていなかった。ただし画質などのパフォーマンスに影響を及ぼす設定によっては、バッテリー消費速度は大きく変化する。
▼長時間の連続使用後にも、筐体は気になるほどの熱は持たなかった。
また本製品は最高150W高速充電に対応しており、少しの充電時間で一気にバッテリーを回復できる。
短時間の充電で数時間分のバッテリーを回復できる点は魅力的だ。
『OnePlus Ace 2』のまとめ
今回紹介した『OnePlus Ace 2』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 優れたスペック構成とパフォーマンス
- 高級感があり、汚れづらい筐体素材
- 発色の良い120Hz対応ディスプレイ
- 原神レベルの激重アプリも、最高画質設定で快適にプレイ可能
- 長持ちするバッテリー
- 実用的なカメラ性能
- 音圧の強いステレオスピーカー
- 性能に対して比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- エッジディスプレイの必要性はあまり感じられない
以上の通り、112万点超えのAnTuTuスコアを記録する、パワフルな高性能スマホとなっている。
WUXGA+解像度・最高120Hzリフレッシュレート対応のエッジディスプレイにより、滑らかで美しい映像を楽しむことが出来る。また強力なパフォーマンスにより、ゲーミングを含め大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。
ステレオスピーカーによるサウンドの品質も高く、映像視聴やゲーミング目的でスマホを探している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
カメラ性能も優れており、オンライン通話はもちろん、旅行時や記念撮影用カメラとしても十分に活用できる品質だ。
これだけのスペックとパフォーマンスを実現しつつ、6~7万円台の価格帯に抑えられている点は実に魅力的だと言える。
あらゆる用途を快適にこなせるハイエンドスマホを求めている方であれば、間違いなく選択肢の1つに入れても良いモデルだろう。
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