数多くのタブレット製品をリリースしてきたTECLASTは、2023年初頭に同ブランドの最新Androidタブレットである『Teclast T50(2023 NEWモデル)』を発売した。
11インチディスプレイ搭載の格安タブレットであり、一般的なタブレット作業をスムーズにこなせるだけの性能を擁している。
2022年に発売された『Teclast T50』のNEWモデルであり、Android12を採用。SoCがUNISOC T606からUNISOC T616に変更されているなど、全体的に機能強化された最新機種となっている。
ブランド | TECLAST |
モデル名 | Teclast T50(2023 NEWモデル) |
ディスプレイサイズ | 11インチ IPS |
解像度 | 2000×1200(FHD+) |
リフレッシュレート | 非公表 |
OS | Android 12 |
CPU(SoC) | UNISOC T616 オクタコアプロセッサー |
RAM | 8GB LPDDR4 |
ストレージ | 128GB |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
SIMカード | デュアルnano SIMカード対応 |
対応通信規格 | Bluetooth 5.0, GPS, 2.4G/5G デュアルバンドWiFi |
搭載カメラ | フロントカメラ:8メガピクセル リアカメラ:20メガピクセル |
バッテリー容量 | 7,500mAh(18W高速充電対応) |
本体サイズ | 260 × 165 × 7.5 mm |
本体重量 | 約510g |
260 × 165 × 7.5 mm、約510gのコンパクトかつ薄型デザインで、持ち運びにも適している。
▼コンパクトな筐体に充実のインターフェースを搭載。
▼2000×1200(FHD+)解像度の11インチIPSディスプレイを搭載。
CPU(SoC)には "UNISOC T616 オクタコアプロセッサー" を採用しており、8GB RAM(メモリ)を搭載。ウェブサイト閲覧や動画視聴、軽めのゲームアプリ程度の用途であれば、快適にこなせる性能を擁している。
筐体には計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)を内蔵。
ストレージは128GBを用意。必要に応じてマイクロSDカードを挿入することで最大1TBまでの拡張も可能だ。
通信規格はデュアルバンドWi-FiとBluetooth、GPS等に対応。デュアルnano SIMカードの挿入にも対応しており、4G LTE通信を行うことも可能。
前面・背面にはそれぞれ8メガピクセル・20メガピクセルのカメラが内蔵。テレワークやオンライン授業用デバイスとしても活用できるだろう。
▼大容量7,500mAhバッテリーを内蔵。外出先でも長時間の連続使用が可能だ。18W高速充電にも対応している。
仕事からウェブサイト閲覧、動画視聴用途にまで活用できる、汎用性の高い2万円台の格安Androidタブレットだ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- カードスロット開閉用ピン
▼タブレットの外観。11インチディスプレイ搭載のシンプルかつスタイリッシュな外観。
▼前面中央には8メガピクセルのフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。高級感はないがシッカリとした造り。
▼背面には20メガピクセルのリアカメラが内蔵。
▼260 × 165 × 7.5 mm、約510gの筐体サイズ。
▼厚みは7.5mmと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼左側面には電源ボタン、音量調節ボタンおよびType-Cポートが用意。
▼右側面には特に何もない。
▼上部には2基のスピーカーに加えて、カードスロットが用意。
▼付属のピンを用いてカードスロットを開き、マイクロSDカードもしくはデュアルnanoSIMカードの挿入が可能だ。
▼下部には2基のスピーカーが内蔵。
上下に計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)が内蔵されているため、立体的なサウンドを楽しむことが可能だ。
コンパクトかつ薄型な筐体に、充実したポート類が集約されたインターフェースとなっている。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
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結果として、約25.7万点のスコアを記録した。
一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能のモデルだと言える。
ゲームアプリに関しても、設定を抑えることである程度スムーズに動作できるだろう。
一般的なタブレット用途はスムーズにこなせる
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読込時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。
▼2000×1200(FHD+)解像度ディスプレイのおかげで、細かな文字まで鮮明に描画され読みやすい。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色は良好。
▼実写からアニメまで、色鮮やかで満足度の高い視聴体験が可能だ。
スピーカー性能はそこそこ良い
本機のスピーカー品質について確認してみた。
計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)を内蔵していることもあり、音圧は強めであった。上下から音が出力されるため、音に立体感もある。中~高音域に関しても明瞭に出力される。ただし低音に関してはつぶれてしまっており、迫力に欠ける。
この手の格安タブレットの中では、そこそこ優れた音質を実現できていると感じた。普通に映画やアニメを見たり、ゲームアプリを遊ぶ分には十分なサウンド品質だ。
実用的なカメラ性能
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像はほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
リアカメラに関しても、明瞭な写真を撮影できた。色合いも自然で、肉眼で見た場合に近い。
記念撮影用カメラとしては画質がやや心もとないが、映像記録用カメラとしては十分に実用的なレベルだと言えるだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼カクつきもなく、スムーズに移動可能。
処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。
▼11インチディスプレイは、探索や索敵を行う際に役立つ大きさだ。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では設定を抑えることである程度スムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "低" に設定した場合、デバイス負荷は "やや高い" となり、プレイ中にカクつきやフレームレート低下が目立つようになる。
▼画質設定を "中" に設定した場合、さすがに映像がカクカクになってしまい、スムーズなゲームプレイはできなかった。
画質設定を "低" に設定した場合でも、比較的満足度の高いビジュアルで原神を楽しめる。
多少のカクつきを感じることもあるが、ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではなかった。
以上の通り、原神クラスの激重ゲームアプリでも、画質設定を抑えることである程度スムーズに遊ぶことが可能だ。
タブレットをゲーミング用途でも利用したいと考えている方にも、オススメできるパフォーマンスとなっている。
大容量バッテリー内蔵
本製品は7,500mAhの大容量バッテリーを内蔵している。
実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、2日間ほど(計15時間ほど)は充電なしでも利用し続けることが可能であった。
外出先に持参した場合、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。
Teclast T50(2023 NEWモデル)のまとめ
今回紹介した『Teclast T50(2023 NEWモデル)』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- デュアルnanoSIMカード対応
- 薄型な筐体
- 11インチの大型ディスプレイ
- 充実したパッケージ内容
- 一般的なタブレット用途はスムーズ
- 画質を妥協すれば、ゲームアプリもある程度快適に遊べる
- 長持ちする7,500mAh大容量バッテリー
悪かった点
- 特になし
以上の通り、2万円台タブレットとしては実にすぐれた性能を発揮するモデルとなっている。
基本性能が優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神クラスのゲームアプリでも画質設定を調節することでそこそこスムーズに動作した。
カメラ性能もそこそこレベル。フロントカメラの残像も気にならず滑らかに撮影できるため、ウェブ会議やオンライン授業用として十分活用できるレベルだろう。
そして何よりバッテリーの持ちが良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、まる1日充電しなくても大丈夫であった。デュアルnanoSIMカードの挿入に対応している点もあって、外出先でタブレットを使用したい方にも適していると言える。
クアッドスピーカーに関しても、この手の格安タブレットの中ではそこそこ品質が良い。メディア視聴目的でタブレットを探している方にも十分にオススメできるレベルだと感じられた。
2万円台の価格帯で実用的なスペックのタブレットを求めている方には、ぜひオススメしたい高コスパな一品だ。
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