最近は、家電にインターネット通信機能を搭載したIoT(Internet of Things)機器が、一般家庭でも多く普及するようになってきた。
その最たるものが、全自動で自宅の掃除を行ってくれる『ロボット掃除機』だ。
今現在、安価なものから高価なものまで、市場には多くのロボット掃除機が出回っている。初めてロボット掃除機の購入を検討している方は、どのモデルを選べば良いか迷っている方も多いだろう。
今回紹介するのは、全自動ごみ収集・水拭きシステム搭載の高性能ロボット掃除機『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』だ。
モップ自動洗浄、音声アシスト対応の高性能ロボット掃除機
今回紹介する『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』は、ごみ収集、モップ自動洗浄機能搭載、音声アシスト対応の高性能ロボット掃除機だ。
ブランド | ECOVACS(エコバックス) |
モデル名 | DEEBOT X1 OMNI |
吸引力 | 最大5000Pa |
加圧技術 | OZMO Turbo 2.0 |
物体認識技術 | AIVI 3D |
音声操作 | 対応(YIKO, Amazon Alexa, Google Home) |
対応アプリ | ECOVACSHOME |
本体サイズ | 362×362×103.5mm(ロボット掃除機) |
清掃音 | 66dB |
ダストパック容量 | 3L(約60日分) |
水タンク容量 | 清水:4L 汚水:4L |
最大5,000Paの強力な吸引力を誇っており、筐体の厚みは約10cmのため、小さな隙間に入り込んだホコリでも完全に除去することができる。
▼強力な吸引力で小さな塵も除去。
▼高出力に対して、優れた静音性を実現。
ロボット掃除機本体にはカメラが内蔵されており、外出先からスマホ等の端末で室内の様子を確認することも出来る。音声通話機能と組み合わせて、留守中の子供やペットとの会話を楽しむことも可能だ。
掃除完了後は「全機能ステーション」へと帰還。ロボット掃除機が収集したゴミを、ステーションに内蔵されたダストパックへと吸い上げる。またモップ洗浄機能も搭載しており、水拭き後の後処理まで全自動で行うことが可能となっている。
モップ洗浄に加え、すすぎと乾燥も自動で行うため、掃除に関するさまざまなストレスから解放されるだろう。
▼3リットルの大容量ダストボックスと4リットルの大容量の清水・汚水タンクにより、メンテナンスの手間もかからない。
そして高性能マッピングテクノロジー「True Mapping 2.0」により、壁や家具の位置を正確に把握。立体的な3Dマッピングを高速で行うことが可能だ。進入禁止エリアや掃除してほしいエリアの指定も可能。テーブルやベッドなど家具のレイアウトを自由に3Dで設定することができる3Dマップ作成機能も用意されている。
さらに、高度な距離測定センサー及び超高速AIチップ搭載の「AIVI 3D障害物検出システム」を搭載。より進化したAI学習能力により、絡まりやすいコード類や靴下などの18種の物体を識別できるようになっている。掃除前の片付けが一切不要なため、まさに全自動の掃除体験を実現している。
▼スムーズな掃除を実現するための機能が多数搭載。
公式アプリと連携することで、自宅内の構造をスキャンした後に、部屋別の清掃を指示することが可能だ。外出先からアプリで指示を出すことで、遠隔の掃除指示も可能。
独自開発の音声アシストシステム「YIKO(イコ)」を搭載しており、Amazon Alexaのように、口で様々な指示を出すことが出来る。
▼なお、Amazon Alexa, Google Homeにも対応している。
以上の通り、掃除から後処理まですべての工程を全自動で行ってもらうことの出来る、高性能・高機能なロボット掃除機だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ロボット掃除機本体
- 全自動クリーニングステーション
- デュアルサイドブラシ
- 電源コード
- ウォッシャブルモップパッド
- ダストパック
- クリーニングブラシ
- 取扱い説明書
- メンテナンスツール
▼説明書は日本語に完全対応しているので安心だ。
▼ロボット掃除機の底部に取り付けるサイドブラシ。
▼水拭きの際に取り付けるモップパッド。
ロボット掃除機本体
▼ロボット掃除機本体。直径36.2cm、高さ10.3cmの円形デザイン。
▼鈍い光沢が見られ、高級感が感じられる。
▼上部にはTruemapping距離センサーと、LEDインジケータを内蔵した自動モードボタンが搭載。
▼正面にはAIVIカメラ、TrueDetect 3Dセンサーが内蔵。
▼左右の側面には衝突防止センサーが搭載されている。
▼後部には充電用ポートが搭載されている。
▼上部のフタを開けた様子。
▼主電源レバーとリセット/Wi-Fi接続ボタンが搭載。
▼中央の取っ手を掴んで持ち上げることで、本体に内蔵されたダストボックスを取り出すことが出来る。
▼ダストボックスはフィルターを簡単に分離できるため、掃除が簡単だ。
▼底面の様子。
▼サイドブラシを取り付けるためのポート。
▼大きな車輪でカーペット等の多少の段差は乗り越える。
▼後部には水拭き用モップパッドを取り付けるためのポートが用意。
▼中央のつまみを押しながら持ち上げることで、カバーを取り外すことが出来る。
そして吸引口のブラシを取り外して掃除することが可能だ。
このように、メンテナンス性に優れている点も、本製品のメリットの1つだと言えるだろう。
全自動クリーニングステーション
本製品には全自動クリーニングステーションが付属しており、ロボット掃除機が集めたゴミを溜めておいたり、モップパッドの洗浄・乾燥を全自動で行ってもらうことが出来る。
▼ステーション本体。
▼上部の様子。
▼上部にはタッチ式の操作パネルが用意。画像左からセルフクリーニングボタン、開始/一時停止ボタン、呼び出し/終了ボタンが搭載。
▼上部のフタを開けると、汚水タンクと清水タンクが入っている。
▼水拭きを行う際、清水タンクに水道水を給水しておくことで、モップパッドを全自動で洗うことが可能になる。
▼モップパッド洗浄後の汚水は、汚水タンクへと溜められる。
また、タンクの中央には交換用のモップパッド、およびタンク掃除用のメンテナンスブラシが入っている。
このように、付属品が充実していることも嬉しい点だ。
▼ステーションの正面下部は帰ってきたロボット掃除機がすっぽり収まり、充電やゴミの吸い上げを行うようになっている。
▼下部に搭載されているボタンを押すことで、集塵室が開く。
集塵室にはダストパックが入っている。
▼ダストパックは簡単に脱着が可能。3Lのダストパック1つにつき約60日分のゴミを溜めておけるため、交換頻度は少なめで済む。
▼ステーション側面の様子。
▼背面の様子。
▼背面上部には持ち運びに便利な取っ手が用意されている。
▼下部の様子。電源コード接続用のポートが用意。電源コードが邪魔にならないように、巻取り部も用意されている。
使用開始までの手順
本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。
①:全自動ステーションの設置
まず最初に全自動ステーションを設置する。
▼周囲の壁から多少離した場所への設置が推奨されている。
そして電源コードをコンセントに接続しよう。
▼巻き取り部が用意されており、余ったコードが邪魔にならない。
②:ロボット掃除機のセッティング
続いて、ロボット掃除機本体を準備する。
まず、掃除機底部にサイドブラシを取り付ける。
そして上部カバーを開き、主電源をONにした状態でステーションに設置する。
ステーションに設置するとロボット掃除機の電源ボタンが点灯し、音声が流れる。
③:専用アプリでロボット掃除機をペアリング
最後に、スマホやタブレット端末等に専用アプリをインストールし、ロボット掃除機との接続(ペアリング)を行う。
▼専用の無料アプリ(iOS・Android対応)
インストール後、アプリを起動しDEEBOT T10 OMNIとの接続を行う。アプリインターフェースも日本語に完全対応しているので安心だ。
▼ロボット掃除機本体のフタを開けた部分に貼られているQRコードを読み込んで、アプリに追加する。
▼なお、ロボット掃除機の接続には、2.4G対応のWi-Fi環境が必要だ。
画面の指示に従って連携を進めていこう。
④:自室のマッピングを行う
セットアップが完了したら、自宅のマッピングを行おう。
自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋の形を覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。
接続完了後、アプリ上のクイックスタートボタンを押すか、口頭で指示を出すことでマッピングを行わせることが出来る。
▼独自の音声アシストシステム「YIKO(イコ)」により、音声での指示が可能。
▼ロボット掃除機に対して「OK イコ!」と呼びかける。
▼するとLEDインジケータが青色に点灯し聞き取りモードへ移行するので、「クイックマッピング」と声で指示を出そう。
音声システムの聞き取り精度は良好で、利用中に聞き取りミスなどが生じることはなかった。
▼室内のマッピングに出発。
▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。
そしてマッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。
本製品のマッピング速度は非常に早く、以前利用したロボット掃除機では40分ほどかかった室内を、たったの10分足らずでマッピングすることができた。
マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にベースへと帰還する。ベース待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。
▼自動的にベースへ戻ってくる様子
なお、デフォルト設定ではロボット掃除機がベースへ戻るたびに、ゴミの吸引が行われる。この時の音が結構大きい。
いちいち吸引を行わせる必要のない場合は、アプリ上でON/OFFを切り替えることも可能だ。
▼吸い上げられたゴミは、ステーション内のダストパックに収納される。3Lの大容量パックは約60日間分ものゴミを溜めておくことが可能だ。
以上でロボット掃除機本格利用のためのセッティングが完了した。
次回以降は、
- ステーションのボタンを押す
- アプリから指示を出す
- YIKOで音声指示を出す
- Amazon AlexaやGoogle Home経由で音声指示を出す
- 事前に掃除を予約する
といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。
アプリ経由で、外出先からLTE(4G・5G)回線で指示を出すことも可能だ。
▼吸引力の調整や清掃予約(スケジューリング)などもアプリ経由で行うことが出来る。
▼ペットのフン回避機能など、ユニークな機能も用意されている。
3Dマップ機能が用意
アプリには3Dマップ構成機能が用意されており、マッピング時に自動認識された家具類が、3Dオブジェクトとしてマップ上に表示されるようになる。
そしてマッピング後の室内マップに、家具を配置することが出来る。
▼実際の室内の様子に合わせて家具を配置することで、掃除をより効率的かつ効果的に行うことが可能となる。
このように、スムーズな掃除を実現するための機能が多数搭載されている点は流石と言える。
高い走破性能で隅々まで掃除
本製品の走破性能は高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。
▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。
▼実際に掃除している様子
上述した通り、本製品の厚さは約10センチほどとなっている。
そのため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。
▼通常では掃除しづらい家具下のホコリもスイスイ取ってくれる。
通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る。
この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。ただし、散乱するコード類に絡まりやすいため、稼働前に片づけておこう。
▼実際に1回掃除を行わせた際に、収集されたゴミ。
▼普段から部屋の掃除には気を付けているつもりであったが、一度の稼働でこれだけの埃・ゴミを集めることが出来ていた。
本製品の掃除能力は実に優れていると言えるだろう。
稼働音は比較的静か
本製品の稼働音は比較的静かであり、通常・弱いモードであれば夜間に稼働させても苦情などを気にするレベルではないだろう。
吸引力はアプリ上で柔軟に切り替えることが出来る。カーペットなど、走行場所に応じて自動で吸引力を切り替える機能も用意されている。
▼通常モード
ただし、さすがに強力モードまで上げると、吸引音が大きく、うるさく感じるようになる。
▼強力モード
場所や使用時間帯に応じて、出力を使い分けると良いだろう。
室内の様子を確認できるビデオマネージャー機能
ロボット掃除機本体にはカメラが内蔵されており、アプリ上に用意された「ビデオマネージャー」機能を利用するおkとで、外出先からスマホ等の端末で室内の様子を確認することも出来る。
▼ビデオマネージャー機能を利用している様子
通信状況によって映像に多少のカクつきは見られるが、映像自体はクリアかつ鮮明なため、留守の間でも室内の様子を見ることが可能だ。また、音声通話機能と組み合わせて、留守中の子供やペットとの会話を楽しむことも出来る。
立ち入り禁止区域などを設定可能
ロボット掃除機が走行した場所は自動でエリア分けされる。
▼部屋ごとの名称も自由に編集可能。
ロボット掃除機に立ち入り禁止区域を指定することも出来る。
▼赤枠で立ち入り禁止区域を指定。
立ち入り禁止区域に指定された場所には、ロボット掃除機は立ち入らないようになる。
▼白線がロボット掃除機の軌跡。立ち入り禁止区域を避けて掃除していることが分かる。
玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合にはとても便利な機能である。
外出先からでも掃除の指示・現状確認が可能
アプリを利用することで、外出先のLTE(4G・5G)回線からでも、スマホで掃除の指示を出すことが出来る。
掃除が完了したり、何らかの不具合が発生した場合には、スマホに通知が入る。
離れた場所からでもロボット掃除機の状態を逐一把握できるので安心だ。
消耗品の交換時期が一目で判る
アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。
ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。
水拭きでフローリングをピカピカに
上述した通り、ロボット掃除機に水拭きをさせることも可能だ。
▼水拭きを行わせる際は、ステーションの清水タンクへ洗浄用の水道水を注いでおこう。
そしてロボット掃除機底部に、モップパッド×2枚を装着しよう。
あとは水拭きモードで清掃指示を出すことで、フローリングの水拭きを行わせることが出来る。
▼モップ等で床を拭いた場合と同様に、ロボット掃除機が通った跡はピカピカの状態になる。
体力を使わずに水拭きを行いたい場合にはうってつけだ。
そして水拭きが完了すると、ステーションへ帰還した際にモップ洗浄、モップ乾燥が自動で行われる。
掃除だけでなく、その後の後処理も全自動で行われるため、掃除に労力を割く必要がなくなる分、プライベートに割り当てる時間を増やすことが出来るだろう。
チャイルドロック機能も用意
ステーションの両サイドのボタンを同時押しすることで、チャイルドロックのON/OFFを切り替えることが出来る。
チャイルドロック中は、各ボタンにタッチしてもロボット掃除機やステーションが作動することはない。
小さな子供のいる家庭などでは、助かる機能だろう。
他社ブランド高性能ロボット掃除機との比較
現在、市場には非常に多くのロボット掃除機が出回っており、人によってはどのモデルを購入すれば良いのか迷ってしまう方もいるだろう。
そこで、『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』と同価格帯の、他社ブランドの高性能ロボット掃除機との比較を行ってみた。
今回の比較対象として、以下の3モデルを用意した。
▼より詳細は比較はコチラを参照してください。
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【2023年最新】高性能ロボット掃除機4機種徹底比較&おすすめランキングまとめ
家の中を水拭きして床を綺麗にしたい! 夏は裸足で綺麗な床を歩き回りたい! でも掃除はメンドクサイ... 掃除に自分の時間を奪われたくない... 恐らくほとんどの方が、上記のように考えたことがあると思い ...
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Narwal Freoとの比較
『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』と『Narwal Freo』を比較してみよう。
まず外観・デザイン面について見ていこう。
ロボット掃除機サイズ | |
ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像左) | Narwal Freo(画像右) |
362×362×103.5mm | 350×351.5×106 mm |
まずロボット掃除機本体のデザインに関して、金属特有の光沢が見られ高級感と存在感を放つDEEBOT X1 OMNIに対し、Narwal Freoは清潔感のある白色を基調としたデザインとなっている。
直径はDEEBOT X1 OMNIの方が1cmほど大きめだが、厚みは3mmほど薄い。しかし体感的にはサイズに差はほとんどない。いずれの掃除機も、狭い隙間に難なく入って行けるだろう。
一方で、ステーションのサイズは大きく異なる。
ステーションサイズ | |
ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像右) | Narwal Freo(画像左) |
417×448×573mm | 370×415×435 mm |
Narwal Freoのステーションサイズは横幅約41cm、高さは約43cmであるのに対し、ECOVACS DEEBOT X1 OMNIは横幅約44cm、高さが約57cmとなっている。集塵パックを内蔵しているぶん、DEEBOT X1 OMNIの方が縦に大きいデザインとなっている。
実際には約13cmほどの差だが、実際に室内に設置してみると、DEEBOT X1 OMNIの方がやや存在感(圧迫感)が感じられた。
部屋の広さに余裕があるか否かも、ロボット掃除機を選ぶ際の重要な点の1つと言えるだろう。
続いて機能・性能・価格面について見ていく。
DEEBOT X1 OMNIは約20万円と高価だが、そのぶん自動集塵、自動洗浄、自動モップ乾燥などステーション機能が非常に充実しており、もはや掃除に関してはユーザーが何もすることが無くなる域に達している。YIKO, Amazon Alexa, Google Homeなどの音声操作、スマートスピーカー連携に対応している点も魅力的だ。カメラを内蔵しており、外出先でも自宅内を映像で確認、音声で家族にメッセージを送ることが出来るなど、とにかく機能が充実している。
一方でNarwal Freoは、ステーションが自動集塵機能に非対応なぶん、ステーションのサイズが抑えられており、より室内へ自然に溶け込むデザインとなっている。また、音声操作にも対応していないが、全自動「お任せシステム」や、ステーションにタッチディスプレイが搭載されているなど、独自の便利機能が多数取り入れられている。
掃除性能・水拭き性能は両モデルとも実に優れており、わずかなホコリや塵、床の染みも逃さず除去することが出来ていた。しかし、最大吸引力はDEEBOT X1 OMNIの方が大幅に勝っている。
価格に関してはNarwal Freoの方が5.5万円も安いため、気軽に購入できるのはNarwal Freoの方だろう。
選ぶポイント
- とにかく多機能かつ高性能なロボット掃除機が欲しい ⇒『DEEBOT X1 OMNI』
- 比較的リーズナブルな価格で実用的な性能のロボット掃除機が欲しい ⇒『Narwal Freo』
- ステーションの設置場所をとりたくない ⇒『Narwal Freo』
▼Narwal Freoのレビュー記事はコチラ
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『Narwal Freo ロボット掃除機』レビュー | モップ自動洗浄乾燥ステーション付属、水拭き対応の高性能モデル
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Roborock S7 MaxV Ultraとの比較
『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』と『Roborock S7 MaxV Ultra』を比較してみよう。
まず外観・デザイン面について見ていこう。
ロボット掃除機サイズ | |
ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像右) | Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) |
362×362×103.5mm | 353×353×96.5mm |
ロボット掃除機本体のデザインに関して、金属特有の光沢が見られ高級感と存在感を放つDEEBOT X1 OMNIに対し、Roborock S7 MaxV Ultraは黒を基調としたシックで落ち着いたデザインとなっている。
直径はDEEBOT X1 OMNIの方が1cmほど大きめ。Roborock S7 MaxV Ultraの方が7mmほど薄めだが、体感的にはサイズに差はほとんどない。いずれの掃除機も、狭い隙間に難なく入って行けるだろう。
一方で、ステーションのサイズは大きく異なる。
ステーションサイズ | |
ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像右) | Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) |
417×448×573mm | 422×504×420mm |
Roborock S7 MaxV Ultraのステーションサイズは横幅約41cm、高さは約42cmであるのに対し、DEEBOT X1 OMNIは横幅約44cm、高さが約57cmとなっている。いずれのステーションも清水・汚水タンク、集塵パックを内蔵しているが、Roborock S7 MaxV Ultraの方がタンク容量を少なめに抑えているぶん、Roborock S7 MaxV Ultraの方がコンパクトなサイズに収まっている。
実際には約15cmほどの差だが、実際に室内に設置してみると、DEEBOT X1 OMNIの方がやや存在感(圧迫感)が感じられた。ただ、見た目的にはDEEBOT X1 OMNIの方がスマートな印象を受ける。
部屋の広さに余裕があるか否かも、ロボット掃除機を選ぶ際の重要な点の1つと言えるだろう。
続いて機能・性能・価格面について見ていく。
DEEBOT X1 OMNIは約20万円と高価だが、そのぶん自動集塵、自動洗浄、自動モップ乾燥などステーション機能が非常に充実しており、もはや掃除に関してはユーザーが何もすることが無くなる域に達している。ただし、Roborock S7 MaxV Ultraはモップ乾燥機能を搭載していない。
一方でRoborock S7 MaxV Ultraは、水タンク容量が小さいぶんステーションのサイズが抑えられている。ステーションのデザインこそ無骨な見た目となっているが、サイズ的にはDEEBOT X1 OMNIよりもコンパクトだ。
また、掃除性能・水拭き性能は両モデルとも実に優れており、わずかなホコリや塵、床の染みも逃さず除去することが出来ていた。しかし、最大吸引力はRoborock S7 MaxV Ultraの方がわずかに勝っている。
価格に関してもRoborock S7 MaxV Ultraの方が約3.5万円も安いため、コストパフォーマンスの面ではRoborock S7 MaxV Ultraの方に軍配が上がると言えるだろう。
ただし、独自の加圧技術「OZMO Turbo 2.0」や物体認識技術「AIVI 3D」を搭載しているDEEBOT X1 OMNIの方が、全体的な性能は勝っている。予算に余裕があるのであれば、DEEBOT X1 OMNIを選んでも良いだろう。
選ぶポイント
- とにかく多機能かつ高性能なロボット掃除機が欲しい ⇒『DEEBOT X1 OMNI』
- 高性能なロボット掃除機が欲しいけど、価格はなるべく抑えたい ⇒『Roborock S7 MaxV Ultra』
▼Roborock S7 MaxV Ultraのレビュー記事はコチラ
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『Roborock S7 MaxV Ultra』レビュー | ゴミ収集からモップ洗浄まで全自動の高性能ロボット掃除機
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ルンバ コンボ j7+との比較
『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』と『ルンバ コンボ j7+』を比較してみよう。
まず外観・デザイン面について見ていこう。
ロボット掃除機サイズ | |
ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像右) | ルンバ コンボ j7+(画像左) |
362×362×103.5mm | 339×339×87mm |
ロボット掃除機本体のデザインに関して、金属特有の光沢が見られ高級感と存在感を放つDEEBOT X1 OMNIに対し、ルンバ コンボ j7+は黒を基調としたシックで落ち着いたデザインとなっている。
直径はDEEBOT X1 OMNIの方が2.3cmほど大きめ。ルンバ コンボ j7+の方が2cmほど薄めと、ルンバ コンボ j7+の方がコンパクトなサイズとなっている。
ステーションサイズ | |
ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像右) | ルンバ コンボ j7+(画像左) |
417×448×573mm | 400×310×340mm |
ステーションに関しても、水タンクを内蔵していないぶん、ルンバ コンボ j7+の方が圧倒的にコンパクトなサイズとなっている。
水タンクが無くモップパッドの洗浄&乾燥を全自動で行うことが出来ない点はDEEBOT X1 OMNIに劣っている。しかし、部屋があまり大きくなく、ステーションの設置場所に困る場合は、ルンバ コンボ j7+はうってつけのモデルと言えるだろう。
続いて機能・性能・価格面について見ていく。
DEEBOT X1 OMNIは約20万円と高価だが、そのぶん自動集塵、自動洗浄、自動モップ乾燥などステーション機能が非常に充実しており、もはや掃除に関してはユーザーが何もすることが無くなる域に達している。YIKO, Amazon Alexa, Google Homeなどの音声操作、スマートスピーカー連携に対応している点も魅力的だ。カメラを内蔵しており、外出先でも自宅内を映像で確認、音声で家族にメッセージを送ることが出来るなど、とにかく機能が充実している。
一方、ルンバ コンボ j7+もSiri, Amazon Alexa, Google homeなどの音声操作に対応している。しかし自動モップ洗浄&乾燥に非対応、遠隔映像確認に非対応など、DEEBOT X1 OMNIと比べて機能の充実面では劣ると言わざるを得ない。
しかしそのぶん全体的にコンパクトな筐体サイズに収まっており、日本の狭い家宅に設置するにはうってつけだ。吸引力も十分に強く、障害物回避や落下回避、マッピングなど各機能も高いレベルで洗練されている。何より、価格が159,800円(税込)であり、DEEBOT X1 OMNIと比べると手が出しやすい。
機能の充実度を取るか、価格を取るかで選択は分かれるだろう。
選ぶポイント
- とにかく多機能かつ高性能なロボット掃除機が欲しい ⇒『DEEBOT X1 OMNI』
- 高性能なロボット掃除機が欲しいけど、価格はなるべく抑えたい ⇒『ルンバ コンボ j7+』
- ステーションの設置場所をとりたくない ⇒『ルンバ コンボ j7+』
▼ルンバ コンボ j7+のレビュー記事はコチラ
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『ルンバ コンボ j7+』レビュー | Alexa対応、強力吸引力でメンテナンスも楽々な高性能ロボット掃除機
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『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』のまとめ
今回紹介した『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで比較的軽量なデザイン(ロボット掃除機本体)
- メンテナンスが簡単なシンプル構造
- 強力な吸引力
- 専用アプリで細かな設定&指示が可能
- 狭い場所・角など隅々までキレイにしてくれる
- 外出先からでもカメラで室内を把握可能
- 水拭きも可能
- 音声操作に対応
- モップ洗浄・乾燥まで全自動
- 大容量紙パックへの集塵で手入れの手間が省ける
悪かった点
- 全自動ステーションの吸引(ゴミ吸い上げ)音が大きい
- 全自動ステーションのサイズが大きくて設置場所をとる
以上のように、日ごろの掃除を格段にラクで快適なものにしてくれる、利便性の高いロボット掃除機となっている。
マッピングがとにかく早く、物体認識技術「AIVI 3D」のおかげで広い部屋でもあっという間に3Dマップを構築できる点は実に便利だ。
一度セッティングしておくだけで、後は放っておいても勝手に自宅を隅々までキレイにしてくれる。メンテナンスも簡単であり、ストレスを感じることはないだろう。
専用アプリと接続することで、外出先からでも掃除の指示を送ったり、掃除状況の確認も可能。独自の音声アシストシステム「YIKO(イコ)」に加えて、Alexa&Google Homeにも対応している点は嬉しい。
カメラ内蔵で、外出先からでも室内の様子を把握できる点も優れている。
全自動ステーションはゴミ捨てやモップ洗浄なの手間を省くことができる一方で、ステーション自体が大きくて設置スペースをとる、ゴミ吸引(吸い上げ)時の音が結構ウルサイといったデメリットも存在しているため、人によっては評価が分かれるかもしれない。
何はともあれ、家事の手間やストレスを大幅に減らしたい方は、ぜひ本製品を使ってみてはいかがだろうか!
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