2023年6月14日(水)、Amazon(アマゾン)は同ブランドの人気Fireタブレットシリーズの最新モデル『Fire Max 11』(第13世代)の販売を開始した。
2,000×1,200(FHD+)解像度の11インチディスプレイを搭載。スタイラスペンに対応、指紋認証に対応するなど、従来モデルよりもスペックが一段と充実した最新モデルとなっている。別売りの専用キーボードを接続することで、タブレットPCとしても利用できる。
- 64GBストレージ(税込34,980円)
- 128GBストレージ(税込39,980円)
の2モデルが用意されている。
ブランド | Amazon |
モデル名 | Fire Max 11 |
世代 | 第13世代 - 2023年発売 |
カラー | グレー |
OS | Fire OS |
CPU(SoC) | 8コアプロセッサ - 2x Arm Cortex-A78 (最大2.2GHz)、6x Arm Cortex A55 (最大2GHz) |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB / 128GB |
ディスプレイサイズ | 11インチ |
解像度 | 2,000×1,200(FHD+) |
リフレッシュレート | 非公表 |
SIMカード | 非対応 |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
対応通信規格 | Wi-Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ax)デュアルバンド対応 Bluetooth 5.3 |
GPS | 非搭載 |
バッテリー容量 | 7,500mAh(最大14時間稼働) |
搭載ポート | USB Type-C(2.0) |
スピーカー | Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー |
搭載カメラ | フロント:8MP リア:8MP |
本体サイズ | 259.1 x 163.7 x 7.50mm |
本体重量 | 約490g |
259.1 x 163.7 x 7.50mm、約490gのコンパクトかつ軽量な筐体に大型の11インチディスプレイを搭載。解像度は2,000×1,200(FHD+)に対応している。持ち運びに適したサイズで、長時間持ち続けて使用しても疲れづらい。
▼コンパクトな筐体に充実のインターフェース構成を搭載。
【インターフェース構成】
- 電源ボタン(指紋認証対応)
- ボリューム調節ボタン
- マイク
- microSDカードスロット
- USB-C(2.0)ポート
- キーボードスロット
- Fire MAX 11キーボード付きカバー接続用ポゴピン
▼大型ディスプレイで迫力のある映像を楽しめる。
▼電子書籍を読むための端末としてもうってつけだ。
電源ボタンは指紋認証に対応。指をかざすことでスムーズなロック解除が可能となっている。
OSには独自の「Fire OS」を採用。CPUにはCortex-A78を2基(最大2.2GHz)搭載、RAMには4GBを内蔵。一般的なタブレット用途は快適にこなせるだけの性能を擁している。
ストレージは64GB/128GBの2種類のモデルが用意。カードスロットが用意されており、マイクロSDカードを挿入することで最大1TBまでの容量拡張が可能だ。
通信規格はデュアルバンドWi-Fi 6とBluetooth5.3に対応。SIMカードの挿入には対応しておらず、モバイル通信を行うことはできない。また、GPSにも非対応なので要注意だ。
そしてAmazon Alexa(アレクサ)をデフォルトで搭載しており、話しかけることでハンズフリーで様々な機能を利用することが出来る。
前後にはそれぞれ8MPのフロントカメラ/リアカメラを内蔵しており、リモートワークやテレワーク、オンライン授業といった用途にも活用できるだろう。
そして Amazon認定のスタイラスペンやキーボード付きカバーにも対応しており、それらをセットで用いることでタブレット活用の幅をさらに広げることができるだろう。
▼スタイラスペンやキーボードがセットになったお得なパッケージも用意されている。
全体的に、旧世代機(第12世代)よりもソフト・ハードの両面で大幅な性能アップを実現した第13世代機となっている。
▼第12世代Fireタブレットのレビュー記事はコチラ
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製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- USB Type-Cケーブル
- 説明書
- 電源アダプタ
- カードスロット開閉用ピン
▼説明書は日本語に完全対応
▼タブレットの外観。11インチの大きめなディスプレイを搭載したシンプルなデザイン。
▼前面中央には8メガピクセルのフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には鈍い光沢が見られ、そこそこの高級感もある。
▼背面には8MPのリアカメラが搭載。
▼本体サイズは201.9 x 137.3 x 9.6 mm、重量は約490gであり、第12世代Fire HDタブレットよりも一回り大きなサイズとなっている。
▼厚みは7.5mmであり、第12世代機(9.6mm)よりも薄くなっている。。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部にはカードスロット、Type-Cポート、音量調節ボタン、電源ボタンが用意。
電源ボタンは指紋認証に対応している。
▼認証精度は良好であり、登録した指を電源ボタンにパッとかざすだけでロックを解除できる。
▼解除の様子。
▼マイクロSDカードを挿入して、最大1TBまでのストレージ容量拡張が可能だ。
▼下部には特に何もない。
▼右側面には別売りの「キーボード付きカバー」を装着できるポートが用意。
▼左側面にはDolby Atmosデュアルステレオスピーカーが内蔵。
このように、薄型な筐体に必要最低限のポート類が集約されたインターフェースとなっている。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、AnTuTu Benchmark v10.0.1-OB1で約42.1万点を記録した。
一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能のモデルだと言える。
ウェブサイト閲覧や動画視聴を問題なくこなせることはもちろん、ゲームアプリに関しても、大抵のアプリをスムーズに遊ぶことができるだろう。
一般的なタブレット用途は快適
本製品の2,000×1,200(FHD+)解像度ディスプレイは、クリアで色鮮やかな映像を楽しむことが出来る。
▼ホーム画面のインターフェース。
発色も良好であり、濃淡がクッキリと表現されるため、映画やアニメなどのメディア視聴にも適している。
▼子供用の設定も用意。キッズ用タブレットとしても活用できる。
ウェブブラウジングや動画視聴など、一般的なタブレット用途におけるパフォーマンを確認してみた。
ウェブブラウジングについて、複数のウェブサイトを閲覧してみたが、いずれの場合においてもスムーズで快適に閲覧することが可能であった。
▼画像多めのサイトでもスピーディに描画される。
▼高解像度ディスプレイのおかげで、細かな文字まで見やすい。
ページスクロール時にカクつきやフリーズ等が発生することも無く、ストレスを感じることはない。
またYouTubeやプライムビデオにおいて動画を視聴した場合も同様に、スムーズかつ滑らかに映像が再生された。
▼2K解像度あたりまでの動画であれば、カクつくことなくスムーズに再生できた。
映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しめる。
このように、ウェブサイト閲覧や動画視聴目的でタブレットを購入した場合でも、満足度の高い体験が可能であった。
▼画面が大きくて映像も綺麗なため、Kindleなどを用いた読書用端末としてもうってつけだ。
Officeなど作業アプリも快適操作
また、マイクロソフトオフィスなどの作業用アプリの動作についても確認した。
▼『エクセル』を使用した場合。各数値の計算からマクロを使った処理まで、スムーズに動作していた。
▼『パワーポイント』を使用した場合。各スライドの編集からアニメーションの再生まで、快適に操作可能。
▼『ワード』を使用した場合。タブレットの仮想キーボードで大量の文字を入力するのはキツいため、Bluetoothキーボード等を利用することをオススメしたい。
以上の通り、各種Officeソフトなどの作業用アプリにおいても、いたって快適に作業を行うことが可能であった。
外出先でもちょっとした資料作成や作業を行いたい場合には、実に便利なタブレットだろう。
高品質デュアルスピーカー
本製品には左側面に2機のスピーカー(Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー)が内蔵されている。
スピーカーが一方向に2機のみ搭載されているため、サウンド自体に立体感は無い。
しかし音質自体は良好であり、同価格帯のタブレットの中でも優れたサウンド品質を実現できている。
低音はほとんど潰れてしまっているが、中~高音域に関しては明瞭に出力される。全体的にクリアに響き渡る音声を楽しめるため、十分に満足度の高いメディア視聴時が可能だろう。
実用的なカメラ性能
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても気になる残像等は発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
リアカメラに関しても、明瞭な写真を撮影できた。色合いも自然で、肉眼で見た場合に近い。2~3倍の拡大撮影を行った場合でも、クリアな輪郭の写真を撮影できた。
記念撮影や映像記録用カメラとしても、十分に活用できるレベルだと言えるだろう。
Amazon Alexa(アレクサ)搭載
本製品はAmazon Alexa(アレクサ)を搭載しており、ハンズフリーで様々な機能を利用できる。
▼ "アレクサ" と呼びかけることでアレクサが起動し、多種多様な質問に対して回答してくれる。
アレクサ経由で音声通話やビデオ通話を行うことも可能であり、スマートデバイスとしても役立つだろう。
ゲームアプリもある程度快適にプレイ可能
ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスを確認した。
▼『マインクラフト』を遊んでみた。
実際にワールドを生成してクラフター生活を送ってみたが、こちらの場合もスムーズかつ快適に操作することが出来ていた。
▼操作時やチャンク読み込み時にカクつきが発生することもほとんどなかった。
マインクラフトに関しては、非常に快適に遊ぶことが出来ていた。
フレンドとマルチサーバーで一緒にプレイした場合でも、問題なく遊ぶことが可能だろう。
他にも荒野行動などのゲームアプリを遊んでみたが、終始スムーズなゲームプレイが可能であり、動作に問題は見られなかった。
AnTuTuベンチマークテストで40万点超えを記録していることもあり、大抵のゲームアプリは快適に遊べるだろう。
Amazonアプリストアのバリエーションが少なめ
一方で、iOSのApp Storeや、AndroidのGoogle Playストアに相当する『Amazonアプリストア』において、アプリのバリエーションが少ない点が気になった。
たとえばNetflixアプリが無かったり、PUBGや原神など人気ゲームアプリも配信されていない。
特にゲームアプリに関してはiOS・Android端末よりも圧倒的にバリエーションが不足しており、お気に入りのゲームが遊べずに不満を感じる方も多いかもしれない。
今後のストアの充実に、是非期待したいところだ。
バッテリーの持ちは良好
本製品には7,500mAhバッテリーが内蔵されている。
一般的なタブレット使用(ウェブサイト閲覧など)を行った場合は、10時間ほどバッテリーが持続した。負荷の重い動画アプリやゲームアプリをプレイした場合は、5時間程度でバッテリーがなくなると思われる。
それでも、バッテリーの持続時間自体は同種のタブレットと比較しても良好だと感じた。普通にタブレットを使用している分には、丸一日は充電残量を気にせずに使い続けられるだろう。
『Fire Max 11』のまとめ
今回紹介した『Fire Max 11』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 発色の良好な11インチ・FHD+解像度ディスプレイ
- Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー内蔵
- 指紋認証対応
- 専用キーボードカバー対応
- 一般的なタブレット用途は快適にこなせる、実用的な性能
- そこそこ優れたカメラ性能
- ゲームアプリの動作もある程度スムーズ
悪かった点
- Amazonアプリストアのバリエーションが少ない
- SIMカード非対応
- 第12世代Fireタブレットよりも重い
以上の通り、従来のFireタブレットと比較しても、さらなる高性能化を実現した第13世代Fireタブレットとなっている。
AnTuTuベンチマークテストで40万点超えのスコアを記録する性能を実現しており、ウェブサイト閲覧、動画視聴、ゲームアプリ、その他作業用アプリが快適に動作する実用的なスペックとなっている。Amazon認定のスタイラスペンやキーボード付きカバーにも対応しており、それらをセットで用いることでタブレット活用の幅をさらに広げることができるだろう。
指紋認証に対応し、瞬時にロックを解除できる点も嬉しい。
またアレクサ(Alexa)を搭載しており、スマートホームデバイスのような利用方法も可能。
2,000×1,200(FHD+)ディスプレイは描画が明瞭かつ発色も良好なため、動画視聴、電子書籍視聴など満足度の高いメディア体験を楽しめるようになっている。
一方でサイズが一回り大きくなったことで、第12世代Fireタブレットと比べてもズッシリ感が増している。キーボードケースを装着するとさらに重量が増すため、持ち運び前提にタブレットを探している方は注意した方が良いだろう。
何はともあれ、全体的な性能は前世代機よりも間違いなく向上しており、比較的リーズナブルな価格で実用的なタブレットを探している方は、候補の1つに入れてもよい最新モデルだ。
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