中国の家電メーカーであるeMeet社は2023年6月、同社のマイクスピーカーの最新モデルである『Luna Plus』および『Luna Plus Kit』を発売した。
『Luna Plus』は以前発売され大きな人気を博した『EMEET Luna』の上位互換モデルであり、『Luna Plus Kit』は『Luna Plus』に加えて拡張マイクが付属するパッケージとなっている。
今回、提携先より『Luna Plus Kit』を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | eMeet |
モデル名 | Luna Plus |
メーカー | Shenzhen eMeet technology Co.,Ltd. |
内蔵マイク | 8基内蔵 |
収音範囲 | 360度全方位 |
スピーカー | 5W/89dBスピーカー内蔵 |
接続方式 | USB Type-C, AUX, Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 内蔵 |
連続稼働時間(ワイヤレス時) | 約10時間 |
公式ソフトウェア | eMeet Link |
『EMEET Luna Plus』は、以前発売された人気モデルである『EMEET Luna』の上位モデルとしてリリースされた。
▼全体的に機能が向上。より快適なオンライン通話を楽しめるようになっている。
Windows・Mac OSのいずれにも対応しており、幅広いPCソフトウェアへの互換性を擁している。
EMEET Luna Plusスピーカーフォンには8つのマイクが搭載されており、360°全方位の音のを漏らさず収音し、一人一人の声を強調して相手に届けることができる。また5Wの高品質スピーカーも搭載されており、部屋中に音を均等に広げ、すべての発言内容をはっきり聞き取ることが可能となっている。
最新のVoiceIAオーディオアルゴリズムにより、バックグラウンドノイズ(環境音)がフィルタリングされ、エコー(反響)も除去されることで、会議参加者の声だけがはっきり聞こえるようになり、参加者は快適な会議を体験できる。双方向通話をサポートしており、まるで対面しているかのように自然な会話を展開し、誰もが会議にストレスなく参加することを可能にするだろう。
本製品は連結機能に対応しており、同モデルを専用連結ケーブルで2つ接続することで、最大18名までの参加者に対応できるようになる。この機能は、Luna Plus, M0 Plus, M3, Meeting CapsuleなどのEMEET製品に対応しており、小規模な会議から大規模な会議まで柔軟に対応させることが可能だ。
本製品はUSB Type-Cケーブルを用いた有線接続、およびBluetooth 5.3を利用したワイヤレス接続に対応しており、様々な会議シーンに簡単に対応できる。ドライバのインストールは不要で、プラグアンドプレイで簡単に使用することが可能だ。また、ZoomやMicrosoft Teams、Skype、Slack、Webexなどの主要な会議プラットフォームに対応しているため、どのような状況でもすぐに会議を開始できる。
大容量バッテリーによる優れたパフォーマンス
大容量バッテリーを搭載したLuna Plusは、1回の充電で約10時間の通話時間をサポートし、長時間の会議でも充電切れの心配はない。会議室、自宅のオフィス、または出張先での使用に適しており、常に高品質な会議体験を提供する。
そして今回提供していただいた『Luna Plus Kit』には拡張マイクが付属しており、より多人数の参加する会議に対応できるパッケージとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- マイクスピーカー本体
- 拡張マイク
- ユーザーマニュアル一式
- USBドングル
▼マニュアルは日本語にも対応している。
▼『eMeet Luna Plus』の本体外観。
本体のデザインはシンプルかつスタイリッシュだ。
▼スピーカー穴の空いた筐体上部。
▼底部にはゴム製の滑り止めが施されている。
▼また、底部の穴にはUSBドングルが収納されている。
▼付属のUSBドングルを利用することで、Bluetoothドライバ非搭載PCでもワイヤレス接続が可能となる。
▼片手にスッポリ収まるほどのコンパクトサイズ。
金属特有の鈍い光沢とズッシリ感があり、高級感のある質感となっている。
▼厚みも薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて見ていく。
▼上部には画像左から、Voice IAボタン、通話ボタン、音量調節ボタン、ミュートボタン、Bluetooth接続ボタン、電源ボタンが搭載。
▼後部側面の様子。画像左からUSB Type-Cポート、LINKポート、オーディオINポート、盗難防止用ロック穴が用意。
このように、コンパクトな筐体に必要な機能がすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
拡張マイクが付属
今回提供していただいた『eMeet Luna Plus Kit』には拡張マイクが付属しており、Luna Plusに接続することで収音範囲を拡張し、より多人数の参加するウェブ会議に対応できるようになる。
▼拡張マイク。上部にミュートボタンが搭載。
▼Luna Plus本体よりも一回りコンパクトなサイズ。
▼裏面の様子。
▼裏面にはオーディオケーブルが収納されている。
ケーブル長は1mほどあり、Luna Plusと接続後、離して設置することでより広範囲の声を収音することが可能だ。
接続後すぐに使用可能(プラグアンドプレイ)
本製品はプラグアンドプレイに対応しており、専用のソフトウェアやドライバをインストールする必要はない。
有線接続の場合
有線接続の場合、PCなどの端末とマイクスピーカーとをUSBケーブルで接続するだけで、あっという間に利用可能状態となる。
▼セットアップは自動的に完了するため、何も難しい手順は発生しない。
実に簡単に接続できるため、PC初心者でも扱いに迷うことは無いだろう。
社用PCなど、自由にソフトウェアをインストールできない端末で使用する場合にも安心だ。
Bluetooth(無線)接続の場合
Bluetooth(無線)接続の場合、まず付属のUSBドングルをPCに接続する。
そしてマイクスピーカーを起動すると、自動的にペアリングが行われる。
▼ケーブル無しで接続できるため、デスク周りがスッキリして取り回しやすい。
なお、PCにBluetooth通信用のドライバが内蔵されている場合はドングルなしでペアリングを行うことも可能だ。
用途や場面に応じて、接続方法を切り替えると良いだろう。
専用ソフトウェアで各パラメータの調節が可能
eMeet社は、自社製品向けのフリーソフトウェアである『eMeetLink』を提供している。
利用にあたり必ずしもインストールする必要はないが、本ソフトウェアを使用することで、マイクスピーカーの各種パラメータを調節することが可能だ。
▼マイクスピーカーに関する各種調整を行うことが出来る。
本製品を購入したら、ぜひ公式ソフトウェアのインストールを推奨したい。
設置場所を取らないコンパクトデザイン
本製品は実にコンパクトなサイズで、ワイヤレス接続も可能なため、デスク上に設置しても場所をとったり邪魔に感じることはなかった。
▼デザインもシンプルかつスタイリッシュで、デスク上へ自然に溶け込む。
急にオンライン通話が必要になった場合などに対処するためにも、常時デスク上に設置しておきたいツールだ。
快適なオンライン通話が可能
今回のレビュー時には、SkypeやGoogle Meetなどのオンライン通話ツールを使用して、本製品を試してみた。
実際に3時間ほど連続で本製品を使用してみたが、結論としてマイク・スピーカー両方において、品質は実に良好であった。
5W高出力スピーカーのおかげで、小さな声でも明瞭に聞き取ることが可能であった。相手側に低い声から高い声まで発声を試してもらったが、いずれの場合でも一定の品質が保たれている。
音質自体も良く、音楽視聴時にも比較的満足度の高いサウンドを出力できていた。
計8基のマイクは、高性能なうえにノイズキャンセリング機能に対応しており、環境音などのノイズを完全にシャットアウトして、発声者の声だけを相手側に伝えることが出来ていた。人の多い外出先で利用しても、オンライン通話に支障をきたすことはないだろう。
そして独自技術の『Voice IA機能』により、ノイズの多い環境下でも人の声だけを明確に識別することが可能であった。
▼上部左端のボタンを押すことで、Voice IAのON/OFFを切り替え可能。
マイクスピーカーを中心にどの位置にいても、一定の音質が保たれていた。
なお、スピーカー音量は上部ボタンを押すことで簡単に調節できる。
▼ボリュームの大きさは上部LEDの点灯数で把握できる。
これらの機能により、ストレスのない快適なウェブ会議を実現することが出来るだろう。
拡張マイクで収音能力を高めることが可能
そして拡張マイクを接続することで、収音能力を高めることも可能だ。
また、拡張マイク上部にはミュートボタンが搭載されており、押すことでマイクがオフ(ミュート状態)となる。
▼ミュート状態では、マイクスピーカー上部のLEDが赤く点灯するため、ミュート状態であると分かりやすい。視覚的に状態が把握できることで、例えばミュートにしておいたつもりが解除されており、相手側に好ましくない会話内容が筒抜けになっていた、のような事態を回避することが可能だ。
このように収音範囲を広げるだけでなく、マイクスピーカーとしての利便性を底上げできる拡張マイクとなっている。
PCスピーカーとしても利用可能
なお、「eMeet Luna Plus」を通してPCサウンドを出力することも出来るため、PCスピーカーとして利用することも出来る。
低音こそ響かないものの、中~高音域に関してはクリアに響き渡るため、そこそこ満足度の高い音楽視聴体験も可能であった。
持ち運びにも適しているため、外出先でノートPCの外付けスピーカーとして利用したい場合にもうってつけだろう。
『eMeet Luna Plus Kit』のまとめ
今回紹介した『eMeet Luna Plus Kit』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで軽量、持ち運びに長けたサイズ
- 高級感のある筐体素材
- 高品質なノイズキャンセリング対応マイク
- 全方位の収音に対応した8基の内蔵マイク
- 接続が簡単(プラグアンドプレイ対応)
- 発言者の声を明瞭に拾い上げる『Voice IA』機能
- 有線・無線のいずれの接続方法にも対応
- 拡張マイクが付属(eMeet Luna Plus Kit)
悪かった点
- 収納・持ち運び用のポート等が欲しかった
以上の通り、高品質マイク&スピーカーを搭載しつつ、簡単に扱える設計の高性能マイクスピーカーとなっている。
持ち運びに適したサイズのため、外出先や職場などへも簡単に持参できるだろう。バッテリー内蔵型であり、外出先で電源供給の方法が無い場合でも利用できる点が優れている。個人的には収納・持ち運び用のポーチ類が付属していてほしかったところだ。
また、ノイズキャンセリング機能とVoice IA機能、そして8基の内蔵マイクのおかげで、多人数でウェブ会議を開催した場合でも、拾い漏らさず相手側に伝えることが可能だ。5W高出力スピーカーにより、相手側の声も明瞭に聞き取ることが出来るだろう。付属する拡張マイクを接続すれば、収音能力を底上げすることも可能だ。
デザインはシンプルでスタイリッシュ。場所を取らないため、デスク上に設置しても邪魔に感じたり、景観を損ねることもないだろう。
実用性の高い高性能マイクスピーカーを求めている方には、是非オススメしたいモデルとなっている。
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