- 地震や台風などで停電した時に発電できる方法を用意しておきたい...
- キャンプなどで電子機器に充電を行いたい!
2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震以降、日本国内では防災意識が高まっている。
日本は昔から災害大国であり、地震だけでなく大雨や台風など、多くの自然災害に苛まれてきた。
そのような災害時で最も困ることの1つが "停電" だろう。日常生活を多くの電子機器に頼る現代において、電気が使えないと実に不便に感じることになる。
そこで最近では、災害対策用のツールとして、停電時でも太陽光を利用して発電を行うことが出来る『家庭用ソーラーパネル』が大いに人気を博している。
▼太陽の光で発電できるソーラーパネル(ソーラーチャージャー)。
今回は、数ある家庭用ソーラーパネルの中でも、特にコストパフォーマンに優れた製品の1つである『CHOETECH ソーラーチャージャー 80W』について紹介していく。
▼より出力の大きいモデルを求める場合はコチラがオススメ。
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コンパクトで持ち運びラクラク『CHOETECH ソーラーチャージャー 80W』
今回紹介する『CHOETECH ソーラーチャージャー 80W』は、特に持ち運び性能に優れたポータブルソーラーパネルである。
ブランド | CHOETECH |
出力 | 最大80W |
パネル種別 | 単結晶シリコン太陽光パネル |
搭載ポート | DC出力ポート(18V 4.44A) PD出力ポート(5V 3A /9V 3A /15V 2A /20V 1.5A) QC3.0出力ポート(5V 3A/9V 2A/12V 1.5A) USB出力ポート(5V 2.4A) |
本体サイズ | 展開時: 158cmx41cmx0.46cm 折り畳み時: 41cmx36cmx2.5cm |
本体重量 | 約3.5kg |
防水性能 | IPX4等級 |
『CHOETECH ソーラーチャージャー 80W』は、最大80Wの出力に対応した、持ち運び可能なソーラーパネルだ。
▼計4枚のパネルで構成されており、折りたたむことでカバンのように持ち運ぶことが出来る。
単結晶シリコン太陽光パネルを採用しており、他社の類似製品と比べても高い発電効率を実現している。
▼曇天時でもある程度の発電が可能な高効率パネル。
またパネルにはIPX4等級の防水・防滴処理が施されており、小雨や雪が少し付着した程度であれば壊れにくい仕様となっている。
▼湿気の強い時期に長時間外部へさらしておいても安心だ。
パネル内には4つの出力ポートが内蔵されており、スマートフォンやタブレット端末はもちろんのこと、幅広い電子機器への接続に対応している。
▼4つのポートを同時に使用可能。高速充電にも対応している。
そして製品にはケーブル類および変換コネクタが付属しており、本製品を購入すればすぐにでも各種機器に対して充電を開始することが出来る。
▼リーズナブルな価格に対して充実した付属品。
このように、有事やアウトドアな場面に対して備えておくには、まさにうってつけのポータブルソーラーパネルとなっている。
実用的な性能を備えており、なおかつ出来るだけ安価にソーラーパネルを用意したい方には是非オススメしたい一品だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。
▼フタを開けると、ソーラーパネルが折りたたまれた状態で収まっている。
▼ケーブル等の付属品は、すべてパネルのポケット内に収納されている。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通りだ。
【内容物一覧】
- ソーラーチャージャー本体
- DC&DCケーブル
- DC&アンダーソンコネクタ付きケーブル
- 10-in-1交換用コネクタ
- 説明書
▼製品説明書は日本語にも対応しているため、利用方法で困ることはないだろう。
軽量で持ち運びに適したデザイン
ソーラーチャージャー自体の重量は約3.5キログラムであり、実際に持ってみても非常に軽い。取っ手も付いており、普通のカバンと同じような感覚で持ち運ぶことが可能だ。
ソーラーチャージャー本体の表面には、ケーブル類を収納できるポケットが付属している。
▼ケーブル類やコネクタ類を収納して一緒に持ち運ぶことが出来る。
またポケット内には、ソーラーパネル本体に直結した各種ポート類が備え付けられている。
▼ここから発電電力を取り出すことが可能。
ソーラーチャージャーを開くと、計4枚のパネルが展開される。
▼購入時には保護フィルムが貼られている。実際に使用する際は剥がすのをお忘れなく。
付属ケーブル・コネクタ類
製品には『DC&DCケーブル』および『DC&アンダーソンコネクタ付きケーブル』が付属している。
アンダーソンコネクタ付きケーブルを使用すれば、大抵の蓄電池と接続することが出来る。
▼アンダーソンコネクタ
また、10種類の交換用コネクタも付属している。
これらのコネクタをDCケーブルの先端に装着することで、幅広い端子への接続に対応できるようになる。
▼コネクタを装着した様子。
このように、幅広い機器への接続に対応できるケーブル・コネクタ類が一式揃っている。有事の際にも安心のバリエーションだ。
スタンドアローンで地面に設置する(立て掛ける)ことが可能
本製品の背面には、最大45度の角度で展開できるスタンドが付属している。
▼マジックテープ式で簡単に展開・収納が可能なスタンド。
このスタンドを利用することで、本製品だけ(スタンドアローン)で地面への設置が可能だ。
▼発電に最も適した、地面に対して45度の角度で設置することが出来る。
わざわざ立て掛け用の物を用意する必要が無いため、非常にラクだ。
実際に発電を行ってみた
今回レビューに際して、実際に本製品を用いて発電を行ってみた。
なお、レビュー時における天候条件は以下の通り。
天候条件
- 時期:5月末日
- 気温:25℃ ~ 28℃
- 時間帯:AM 10:00 ~ PM 18:00
- 天候:晴れときどき曇り
- 設置角:30度
ポータブル電源(蓄電池)への給電
最初に、ポータブル電源(蓄電池)への給電を試した。
▼今回使用したポータブル電源。
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付属のアンダーソンコネクタ付きDCケーブルを用いて、ソーラーチャージャーとポータブル電源を接続した。
▼ポータブル電源側のポートにケーブルを接続。
▼そしてソーラーチャージャー側のDCポートにもケーブルを接続。
そして自宅ベランダに、太陽光が当たる角度でソーラーチャージャーを設置した。
ソーラーパネルによる発電が開始されると、ポート上部のLEDランプが点灯する。
そして上述した条件下において、6時間ほどソーラーチャージャーを放置してみた。
▼充電開始時のポータブル電源残量。
充電終了後、結果として40% ⇒ 80%まで電気を溜めることが出来ていた。
今回のレビューで用いたポータブル電源は、満充電(100%)状態で約50回ほどスマートフォンを満充電することが可能である。
そのため、今回のレビュー時には、スマホをおおよそ20回分満充電できるほどの電気が発電できたことになる。
レビュー時の天候は晴れてはいたものの、梅雨の季節ということもあり、ときどき雲によってパネル上に影が落ちていた。
そのような状況下でもこれだけの発電を行うことが出来たため、かなり高効率な発電を行うことが出来たのではないだろうか。
おそらく、真夏の晴天下ではさらに多くの電気を発電できるだろう。
停電時の非常用発電機として、十分優秀な性能を誇っていると言える。
タブレット端末への給電
続いて、USBポートからタブレット端末への給電を試してみた。
▼ソーラーチャージャー内のUSBポートに接続。
▼タブレット端末(iPad Air2)に給電(充電)を行った。
こちらは2時間ほど充電を行ってみたが、0% ⇒ 40% ほどの充電に留まった。
DCポートに比べ、どうもUSBポートからの出力は弱いように感じた。それでも一応充電は可能であるため、実用的であることには変わりない。
ただ、もしもポータブル電源を所有している場合は、ソーラーチャージャー ⇒ ポータブル電源 ⇒ スマホ・タブレット端末 のように接続した方が、より高効率で給電することが可能だろう。
パネルは熱を持ちやすいので要注意
なお、本製品に限らず、ソーラーパネルは表面が熱を持ちやすい。
もしも表面温度が高音に達した場合、オーバーヒートと同じ原理で、発電効率が著しく低下する可能性がある。
今回のレビュー時も、まだ日射の弱い梅雨時期であるにも関わらず、数時間放置しておいたパネルはかなりの熱をもっていた。
そのため、もし連続使用する際は、一定時間ごとにパネルを冷やすことを推奨する。そうすることで、高効率の発電を維持することが可能だろう。
『CHOETECH ソーラーチャージャー 80W』のまとめ
今回紹介した『CHOETECH ソーラーチャージャー 80W』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 性能に対してリーズナブルな価格
- コンパクトで持ち運びやすいデザイン
- 幅広い機器に対応可能なポート・ケーブル・コネクタ類を搭載
- 地面へ設置可能なスタンドが付属
- 実用的な高効率発電性能
悪かった点
- USBポートからの出力はやや弱め
このように、リーズナブルな価格に対して十分に実用的な性能を擁する、オススメのソーラーチャージャーとなっている。
本体サイズ・重量も持ち運びや収納に適しており、非常用発電機として自宅内に保管しておくにはうってつけだ。
ポータブル電源への充電は優秀である一方で、USBポートからの出力は弱めであるため、スマホ・タブレット端末への充電を主な目的として購入を検討している方は、当サイトが以前紹介した120Wモデルのソーラーチャージャーをオススメする。
災害の多い昨今、停電時への対策として、一家に一台はぜひ用意しておきたいツールだ。
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