世界中に多くのタブレット端末をリリースしてきたALLDOCUBEは、2023年7月に8.4インチ型の小型Androidタブレット『ALLDOCUBE iPlay50 mini』を発売した。
小型・薄型かつ軽量なタブレットであり、コンパクトな筐体に対して充実したスペックが詰め込まれたモデルであり、Widevine L1サポートのため、メディア視聴用端末としても重宝する一品だ。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
Widevine L1サポートの8.4インチタブレット
『ALLDOCUBE iPlay50 mini』は、8.4インチの小型な筐体に充実したスペックが詰め込まれたタブレットだ。OSはAndroid13を搭載。
筐体サイズは202.7×126×7.5mm、重量は約292gと小型かつ軽量で、長時間持ち続けても疲れず、カバンなどに入れて外出先へ持ち運ぶ用途にも適している。
ブランド | Alldocube |
モデル名 | ALLDOCUBE iPlay50 mini |
ディスプレイサイズ | 8.4インチ |
解像度 | 1,920×1,200(FHD+)IPSディスプレイ, 16:10 |
OS | Android 13 |
CPU | UNISOC T606 オクタコアプロセッサー |
RAM | 4GB(最大12GBまでの拡張可能) |
ストレージ | 64GB UFS2.1 |
マイクロSDカード | 対応(最大512GBまで) |
SIMカード | デュアルnano SIM対応 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
スピーカー | モノラルスピーカー |
搭載カメラ | フロント:5MP リア:5MP |
対応通信規格 | デュアルバンドWi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac), Bluetooth5.0, GPS, 4G LTE |
対応バンド | 2G GSM:B2/3/5/8 3G W-CDMA:1 / 2 / 4 / 5 / 8 4G FDD LTE:1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 20 / 28 4G TD-LTE:38 / 40 / 41 5G NR:非対応 |
本体サイズ | 約292g |
本体重量 | 長辺:202.7mm 短辺:126mm 厚さ:7.5m |
8.4インチ、アスペクト比16:10、1,920×1,200(WUXGA)解像度に対応したIPSパネルのディスプレイを搭載。鮮明でカラフルな映像を楽しむことが出来る。
WidevineはL1をサポートしており、ネットフリックスなどの動画サイトにおいて高画質映像を楽しめる。
CPU(SoC)にはUNISOC T606 オクタコアプロセッサーを、RAMは4GBを採用。一般的なタブレット用途は問題なくスムーズにこなせるだけの性能を擁している。RAMは最大8GBまでの拡張が可能で、よりスムーズなタブレット操作を楽しめるようになる。
内蔵ストレージに関しては64GB/128GBの2モデルが用意。カードスロットを備えており、マイクロSDカードを挿入することで最大512GBまでの拡張が可能となっている。
通信規格は2.4/5GデュアルバンドWi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)および Bluetooth 5.0に対応。デュアルnanoSIMカードの挿入にも対応しており、Wi-Fiのない環境でも4G LTE通信を行うことが可能。
前面には5メガピクセルのフロントカメラを、背面には5メガピクセルのリアカメラを内蔵しており、風景撮影からテレワーク、オンライン授業などの用途にも活用可能。
バッテリー容量は4,000mAhと、小型の筐体にしては大きめであり、長時間の連続使用が可能。外出先でも安心して長時間利用でき、利便性に優れていると言える。
その他、純正のケースやスタイラスペン、Bluetoothキーボードを利用することで、タブレットPCのような活用方法も可能となる。
以上の通り、非常に小型の筐体サイズに対して、優れたパフォーマンスを発揮する高コスパなAndroidタブレットだ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
▼タブレットの外観。8.4インチディスプレイ搭載のコンパクトかつスタイリッシュな外観。
▼前面中央には5MPのフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面にも5MPのリアカメラを内蔵。
▼背面には鈍い光沢が見られ、サラサラした手触りで指紋などの汚れも付着しづらい。そこそこの高級感もある。
▼本体重量は約292gと実に軽く、長時間持ち続けても疲れづらい。
▼厚みは7.5ミリと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部にはType-Cポート、3.5mmイヤホンジャックが用意。
▼下部にはスピーカーが1基内蔵。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが搭載。
▼左側面にはカードスロットが用意。
▼ピンを用いてスロットを開き、マイクロSDカードおよびnanoSIMカードを挿入することが可能だ。
コンパクトな筐体に必要最低限のインターフェースが詰め込まれたデザインとなっている。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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結果として、約24.5万点のスコアを記録した。
1万円台の価格帯の小型タブレットとしては、優れたスコア結果であると言える。
ウェブサイト閲覧から動画視聴はもちろん、ゲームアプリもある程度スムーズに動作するだろう。
小型で利便性に優れた筐体サイズ
本製品のような小型かつ軽量なタブレットは持ち運びに適しているだけでなく、長時間持ち続けても腕が疲れづらいため、メディア視聴用端末としても適している。
▼600mlペットボトルよりも全長が小さい。
▼1920×1200と解像度が高いため、Amazon Kindleなどで電子書籍を読む用途にも最適だ。
▼筐体のコンパクトさに対して性能も優れているため、ちょっとした空き時間にゲームアプリを楽しみたい場合にもうってつけ。
あまり大きなサイズのタブレットを持ち歩きたくない方にはオススメのモデルと言える。
大抵のタブレット用途は快適
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読み込み時に遅延を感じたり、スクロール時にカクつきを感じることも無かった。
▼FHD+解像度ディスプレイのおかげで、細かな文字まで読みやすい。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼4Kなど高画質の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色も良く、映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。
など、WidevineはL1サポートであり、ネットフリックスやAmazon Primeビデオなどにおいて、高画質設定の映像を楽しむことが可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
▼ちなみに、設定アプリより最大12GBまでの仮想RAM拡張が可能だ。
スピーカー性能は最低限レベル
本機のスピーカー品質について確認してみた。
正直、音質に関しては最低限レベルいった感想だ。
中~高音域はある程度響くものの、低音に関しては完全につぶれてしまっている。また、スピーカーがタブレット下部のみの搭載のため、音に立体感がなく、逆に偏って聴こえる。
映画やアニメ等でセリフの聞き取りに支障をきたすレベルでは決してないが、音質には期待しない方がよいだろう。もし音質にこだわりたいのであれば、せっかく3.5mmイヤホンジャックを搭載しているので、外付けスピーカーやイヤホンの利用をオススメしたい。
実用的なフロント・リアカメラ
また、本機に搭載されているカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラの画素数は5メガピクセルと低めではあるものの、撮影した写真は全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。拡大撮影時は画質が露骨に荒くなるが、近距離撮影に関しては十分な画質であった。
旅行時の記念撮影用としては心もとないが、映像記録用のカメラとしては十分に機能するだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できていた。
1時間ほどサバイバル生活を楽しんでみたが、一貫してスムーズな操作が可能であり、処理落ちなどでストレスを感じることも無かった。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択出来た。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
HDグラフィック設定では、ビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
画質設定はデフォルトで "最低" に設定されている。
▼ "低" に上げるとデバイス負荷が高まるが、依然として快適なゲームプレイが可能であった。
▼ "中" 以上まで上げると、さすがにフレームレート低下が顕著に生じ、お世辞にも快適なパフォーマンスとは言えなかった。
本機で原神を快適にプレイしたいのであれば、低画質設定までが限界と言えるだろう。
▼ "低" 画質設定までであれば、激重ゲームアプリの『原神』でもある程度スムーズに遊ぶことができていた。
▼そこそこ満足度の高い画質で原神を遊べる。
以上の通り、マイクラやPUBGクラスのゲームアプリであれば、快適にプレイすることが可能であった。
原神クラスの重いゲームアプリでも、画質設定を妥協することで比較的スムーズに動作した。
バッテリーの持ちは1日が限界
本製品には4,000mAhのバッテリーが内蔵されている。
実際にウェブサイト閲覧や動画視聴などに使用してみたが、7時間程度のタブレット利用が可能であった。
一般的な利用頻度であれば、1回の充電で1日中バッテリーを持続させることは可能だろう。
ただし、動画視聴やゲーミングを主にタブレットを利用する場合、長くもっても5時間程度のため、充電ケーブルを常に持ち歩いた方が良い。
『ALLDOCUBE iPlay50 mini』のまとめ
今回紹介した『ALLDOCUBE iPlay50 mini』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 持ち運びや長時間利用に適した小型の筐体
- 指紋などの汚れが付着しづらく、そこそこの高級感もある筐体素材
- 大抵のタブレット用途を快適にこなせる性能
- 発色の良いディスプレイ
- Widevine L1サポート
- ゲームアプリも設定次第でスムーズに動作
- 実用的なカメラ性能
- リーズナブルな価格
悪かった点
- スピーカー品質は最低限レベル
- 指紋認証に非対応
以上の通り、1万円台の小型タブレットとしては実に優れたパフォーマンスのモデルとなっている。
コンパクトな筐体静に対して基本性能が優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神などのゲームアプリも設定次第ではスムーズに遊ぶことが出来た。Widevine L1をサポートしているため、ネットフリックスなどの動画サイトにおいて高画質映像を楽しめる点も嬉しい。
カメラ性能も良く、ウェブ会議やオンライン授業用として十分活用できるレベルだと言える。
何より、とにかく筐体サイズがコンパクトかつ軽量のため、長時間持ち続けても疲れづらく、持ち運びにも最適だ。電子書籍リーダーや動画視聴用端末としても向いているだろう。
リーズナブルな価格で、持ち運びに適した小型タブレットを求めている方には、現時点で最もオススメしたい一品だ。
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