Xiaomi(シャオミ)は同社の最新スマートウォッチである『Xiaomi Smart Band 8 Pro』を発表した。
2022年にリリースされた「Xiaomi Band 7 Pro」の後継モデルであり、2023年初頭にリリースされた「Xiaomi Smart Band 8」の大型バージョンでもある。
60Hz表示対応の1.74インチ有機ELディスプレイ搭載。336 x 480ピクセルの解像度に対応。ピーク輝度は600 nitsで1670万色の表示に対応するなど、描画面で大きな向上を果たした最新スマートバンドとなっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていく。
ブランド | Xiaomi(シャオミ) |
モデル名 | Xiaomi Smart Band 8 Pro |
ディスプレイ | 1.74インチ AMOLED |
解像度 | 280 x 456 (336 dpi) |
輝度 | 600 nits |
防水性能 | 5 ATM |
バッテリー | 289mAh |
通信規格 | Bluetooth 5.3、NFC |
対応OS | iOS 12以降、Android 6以降 |
本体サイズ | 46 × 33.35 × 9.99mm |
本体重量 | 約22.5g |
▼前機種『Xiaomi Smart Band 8』のレビュー記事はコチラ
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『Xiaomi Smart Band 8』レビュー | バッテリー寿命向上、ストラップ着脱も容易な多機能スマートバンド
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「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は1.74インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、336 x 480ピクセルの解像度に対応。60Hzリフレッシュレート、600 nitsのピーク輝度に対応するなど、従来モデルから描画面での向上が見られる。常時表示にも対応。
▼2023年初頭にリリースされた「Xiaomi Smart Band 8」の1.62インチディスプレイより、大型のディスプレイを搭載。
▼1670万色の表示に対応。カラフルかつ鮮明に描画されて見やすい。
ストラップ素材にはTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)を採用。通常販売モデルではブラックとココナッツアッシュの2色が販売予定とのこと。
▼ストラップは自由に取り外して交換が可能。様々な色と素材のストラップが別途販売される。
防水規格は5ATMに対応しており、水深5メートルまでの水没にも耐えることができる。
心拍数モニター、SpO2センサー、睡眠トラッカー、女性用の月経周期モニターなどの健康管理機能を搭載。ストレス値の視覚化も可能。
150種類以上のスポーツモードをサポートしているほか、スマートランニングモード、ランニングレッスン等の機能も備えている。
スマートウォッチ内には、5つの衛星システムをサポートするGNSSチップが内蔵。音声アシスタントが搭載されており、Miaoxiang Centerを介して他のXiaomiスマートデバイスを遠隔制御することもできる。
カメラや音楽操作、懐中電灯、天気通知、スマホ通知連動など、他の便利な機能も多数搭載。
バッテリーに関しては、289mAhの容量で最大14日間の持続が可能とされている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- バンド本体
- ストラップ
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
▼バンド本体はストラップから取り外されて梱包されていた。
▼バンドには1.74インチのAMOLEDディスプレイを搭載。
▼上下にストラップを取り付けるためのポートが用意されており、好みのストラップを装着可能。
▼付属ストラップ。素材にはTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)を採用。
▼ストラップを装着した様子。
▼真横から見た様子
▼バンド本体部分には、物理操作ボタン等は搭載されていない。
▼後ろから見た様子。ベルトは汚れが付着しづらく、柔軟な素材で造られている。
▼ベルトを展開した様子。どのような太さの手首でも装着できるようになっている。
▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、ストラップ取り外しボタン、充電ポートが用意。
このように、スマートバンド自体はスタイリッシュな見た目で、そこそこの高級感もあり、ビジネスの場にもフィットするデザインとなっている。
マグネット式充電でバッテリーをあっという間に回復
本製品付属の充電ケーブルは、マグネット吸着式となっている。
充電の際は、スマートバンド背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。
いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来る。
Xiaomi Mi Band 6と比較して充電速度は約40%向上しているとのこと。実際にバッテリー残量がほぼゼロに近い状態でも、10~15分ほど給電を行うことで60%程度まであっという間に回復させることが可能であった。
ちなみにバッテリー自体の持ちも良く、筆者の場合は10日間に1回ほどの頻度で充電を行うだけで支障なく利用できている。
いちいち頻繁にバッテリー残量を気にする必要が無い点もGOODだ。
公式アプリのインストールでスマホと同期
本製品の利用を開始する際は、スマートバンドと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
スマートバンドに充電ケーブルを接続すると、電源がONになる。
▼今回提供されたのは中国版エディションのため、対応言語は中国語・英語のみ。
▼Mi FitnessアプリでQRコードを読み取り、ペアリングを行う。
アプリ(スマホ・タブレット端末)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートバンドの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。
▼本製品を使いこなすうえで必須のアプリなので、必ず初起動時にインストール&ペアリングしておこう。
なお、アプリ内の表記は日本語に対応している。
軽くて非常に快適な着け心地
本製品の装着感は実に快適であり、ベルトが手首へ柔軟にフィットする。
約22.5gという軽さのため、長時間装着し続けても手首の疲れや違和感を感じることはなかった。
▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じない。見た目的にもスタイリッシュで、オシャレな場で他人に見られても気にならないだろう。
▼どのような太さの手首にも柔軟にフィットする。
そして5ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、冷水を浴びても故障することはない。
▼ストラップも汚れが付着しづらく、水滴をはじく。
ただし温水はNGのため、風呂場やサウナ等での装着は避けよう。
このように、普段から自然な気分で装着し続けることが可能となっている。
非常に豊富な機能を利用可能
本製品には、一般的なスマートバンドやスマートウォッチ以上に豊富な機能が用意されている。
▼ホーム画面から上下左右にスワイプすることで、各アプリや機能を利用可能。
▼Xiaomiのスマートスピーカー「Mi AI」も搭載されており、ボイスコマンドで各種操作を行うことが可能。
60Hzのリフレッシュレートに対応していることもあり、スワイプ時にはスムーズに画面が遷移して気持ちが良い。
▼NFC対応のため、AlipayやWeixin Payなどを利用できる。
そのほか、天気表示やタイマー、ストップウォッチ、リモート撮影など、『Xiaomi Smart Band 8』で搭載されていた機能はほぼ全て用意されている。
▼現在地の天候情報もリアルタイムに把握できる。
▼スマホ上の音楽を遠隔操作(再生・停止・ボリューム調整・曲送り&戻し)することも可能。
ディスプレイ上に表示するウィジェットは、連携済みの公式アプリ上で自由にカスタマイズ可能だ。
バリエーション豊かなウォッチフェイス
アプリから無料のテーマをインストールすることで、スマートバンドのホーム画面(ウォッチフェイス)のデザインを自由に変更することも可能だ。
▼公式が配布する200種類近くいテーマを、オンライン上から無料でインストールすることが出来る。
クール系からビジネス系、デザイナーズ系まで幅広いバリエーションが用意されており、常に新しいテーマが更新されている。
▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、好みのテーマを適用しよう。
常時表示に対応、簡易表示でバッテリー長寿命化も実現
『Xiaomi Smart Band 8』と同様に、『Xiaomi Smart Band 8 Pro』もディスプレイの常時表示に対応しており、バンド上の設定画面より変更可能だ。
これにより、いちいちスマートバンドを持ち上げずとも時刻を確認できる。
▼常時表示中は簡易的な表示になる。
▼ディスプレイをタップすると、通常表示になる。
各テーマごとに常時表示に対応する簡易表示が用意されており、バッテリー消耗を最低限に抑えることが出来るようになっている。
高度な健康管理が可能
本製品では、公式アプリと組み合わせることで高度な健康管理を行うことが出来る。
運動(ワークアウト)計測
本製品はウォーキング、ランニング、サイクリング、ウェイトリフティング、水泳など、150以上のスポーツモードに対応している。
▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。
▼5ATMの防水規格にも対応しているため、水泳などのウォーターアクティビティ計測も可能だ。
運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、アプリ上からいつでも過去の記録を閲覧することが出来る。自身がどの程度の運動を行ったかを詳細に確認できるようになっているため、記録として積み上げていくことで、今後のモチベーション維持にもつながるだろう。
健康モニタリング機能
本製品には健康モニタリング機能が備わっており、ストレス・睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間監視(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことが出来る。
▼健康状態に異常が生じた場合、即座に通知する機能も用意。
こちらも運動計測と同様に、アプリ上で過去の記録データを閲覧できる。
日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識することができ、生活習慣を正すことで健康促進にもつながるだろう。
なお前機種の「Xiaomi Smart Band 8」では血中酸素濃度計測中にエラーが生じやすい問題が見受けられたが、Band 8 Proでは同様の問題は生じなかった。
サードパーティデータの共有が可能
アプリでは「Zepp Life」や「ヘルスケア」など、サードパーティから過去のデータを転送(共有)することも可能だ。
健康データ等を引き続き利用したい場合には役立つだろう。
通知連動機能がとても便利
スマートバンドを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。
これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他SNSアプリ等のプッシュ通知を、スマートバンド上でも確認できる機能だ。
この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。LINEやSkype、E-mailなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することもできる。
各種通知をスマートバンド上で確認できるため、スマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。
▼336 x 480ピクセルの解像度に対応した、大きめの1.74インチ有機ELディスプレイのおかげで、文字が見やすい。
各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。
実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能だ。
▼アプリごとに通知のON/OFFを切り替えられる点も嬉しい。
なお、本製品はスピーカーを搭載しておらずスタンドアローンでの通話に対応していないため、音声着信時は通話相手の確認と、着信切り操作のみが可能。
『Xiaomi Smart Band 8 Pro』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Smart Band 8 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 軽量で快適な装着感
- スタイリッシュかつ高級感もあるデザイン
- 大きくて見やすいディスプレイ
- 非常に充実した機能を利用可能
- 5ATMの高い防水規格に対応
- 24時間の健康モニタリング機能
- 従来モデルよりも充電速度が向上
- 常時表示に対応
- 性能に対して比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- 現時点(記事執筆時点)で日本語非対応
以上の通り、日本円で8,000円前後という比較的リーズナブルま価格に対して、非常に機能の充実した高コスパなスマートバンドとなっている。
血中酸素測定や睡眠モニタリング機能をはじめとした多くの健康管理ツールが用意されており、普段から自然と健康を意識出来るようになるだろう。デザイン的にも軽量・薄型かつスマートな印象を受けるため、女性や装着時の見た目を気にする方でも、抵抗感なく装着できるだろう。高級感もあるため、ビジネスの場に装着して行っても浮くことは無い。
ストラップは簡単に取り外せるため、別のストラップと気軽に交換して気分転換を図ることも可能だ。
バッテリーの持ちは実に良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで2週間近くは利用し続けることが可能だ。また高速充電のおかげで、残量ゼロから40分足らずで満充電できる。そして常時表示に対応している一方で、簡易表示によってバッテリーの長寿命化も実現。とことん実用性を重視した設計となっている。
そして何より、「Xiaomi Smart Band 8」の1.62インチディスプレイより大きくなった1.74インチのAMOLEDディスプレイは、実に見やすくて操作もスムーズに行える。かといって大きすぎもしないため、絶妙なバランスを取れていると感じる。
全体的には『Xiaomi Smart Band 8』から正当な進化を果たしたモデルとなっている。
是非とも日本国内向けバージョンのリリースを期待したいところだ。
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