イヤホンを数多く手掛ける1MORE(ワンモア)は、2023年8月20日(日)より、同社の最新モデル『1MORE ペンタドライバー P50』の販売を開始した。
全く新しい5ユニット構造の有線イヤホンであり、長時間装着できる快適さと、臨場感あふれるサウンドを両立したモデルとなっている。
今回、開発元の「1MORE INTERNATIONAL LIMITED」様よりサンプルを提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
非常に明瞭度の高い音を楽しめる有線型イヤホン
今回紹介する『1MORE ペンタドライバー P50』は、有線タイプのイヤホンだ。
ブランド・メーカー | 1MORE(ワンモア) |
モデル名 | 1MORE ペンタドライバー P50 |
型番 | EH904 |
接続方式 | 有線 |
スピーカーインピーダンス | 32Ω |
周波数帯域 | 20 ~ 40,000Hz |
プラグタイプ | 3.5mm金メッキ |
ケーブル材質 | 銀メッキ無酸素銅ケーブル |
ケーブル長 | 1.25m |
本体重量 | 約21g(ケーブル含む) |
マイク機能 | 有り |
イヤホン感度 | 105dB |
定格電力 | 5mW |
1MORE ペンタドライバー P50は「ダイヤモンドライクダイナミックコイル+4平面振動板ユニット」の5ユニット音響構造により、力強く美しいサウンドを実現している。デュアル磁気回路設計により駆動力が倍増し、盛り上がるドラムのビートもギターのスウィープも、美しいボーカルも繊細な香りも、低音と立体的なディテールを一度にとらえることが可能となっている。
日本オーディオ協会の「ハイレゾオーディオ」認定を取得しており、原音を再生することで、すべてのメロディーを原音で聴くことができる(Hi-Res Audio認証のフロントエンド機器で音楽を聴くことを推奨)。
ケーブル素材には銀メッキ無酸素銅を採用。伝送時の信号ロスを大幅に低減し、高解析な音質を再現する。さらに、防弾シルクテンシルファイバーで包み込み、強度と耐久性を高め、柔らかいケーブルは、体や衣服との擦れ合いによる「マイクロフォニック雑音」を軽減し、より快適なリスニングを実現している。
精密な金属加工で作られたアルミニウム合金部材のブラックゴールドスタードーム装飾フェイスキャップは、表面が陽極酸化処理されているため、傷つきにくく、耐久性に優れている。さらに、各部品がコンパクトにつながり、自然で滑らかな感触を得られる。SGS、RoHS 2.0、REACH、カリフォルニア65などの環境テストに合格しているため、安心して使用できるよう設計されている。
▼ケーブル交換可能なMMCXコネクターを採用。
32Ω低インピーダンス設計により、外部アンプを必要とせず、ポータブル再生機器やスマートフォン等に直接接続することができ、より使いやすく、真のポータブルHi-Fi体験を実現している。
筐体デザインは、多数の外耳道モデルをサンプリングして空洞の形状や輪郭を最適化しており、45度の角度のついたインイヤースタイルによりフィット感を向上させ、物理的なノイズ対策を28dBに高めている。アルミニウム合金製の耳介とバランスのとれた耳掛けは、耳介腔と耳珠への荷重感を軽減し、より快適で確実な装着感を実現している。
このように、上質なサウンドを実現するため、ドライバーから筐体素材にいたるまで綿密な設計がなされたハイエンドイヤホンとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- イヤホン本体
- 専用ポーチ
- イヤーチップ(8組)
- 3.5mm to Type-Cコネクタ
▼マニュアルは日本語にも対応している。
▼3.5mm to Type-Cコネクタが付属。3.5mmジャックを搭載していないモバイル端末にも接続できる。
▼計7組もの交換用イヤーチップが付属。耳の大きさに合わせて最適なチップを選択できる。
▼イヤホン本体と付属品を収納できるポーチが付属。
イヤホン本体
▼イヤホン本体
▼ケーブル長は1.25m。
ケーブル素材には銀メッキ無酸素銅を採用。伝送時の信号ロスを大幅に低減し、高解析な音質を再現する。さらに、防弾シルクテンシルファイバーで包み込み、強度と耐久性を高め、柔らかいケーブルは、体や衣服との擦れ合いによる「マイクロフォニック雑音」を軽減し、より快適なリスニングを実現している。
多数の外耳道モデルをサンプリングして空洞の形状や輪郭を最適化しており、45度の角度のついたインイヤースタイルによりフィット感を向上させ、物理的なノイズ対策を28dBに高めている。アルミニウム合金製の耳介とバランスのとれた耳掛けは、耳介腔と耳珠への荷重感を軽減し、より快適で確実な装着感を実現している。
▼最も自然で心地よく装着できるよう、計算されたカーブでデザインされている。
▼胸元にあたるキャップを上下させることで、ケーブルの長さを調節可能。
▼3in1リモコン付きMEMSマイクが用意されており、スマホなどのモバイル端末を直に操作せずとも、再生/停止や着信応答などの操作を瞬時に行うことが出来る。
▼背面にはマイクが内蔵。
▼押す回数や押し方によって、様々な機能を利用できる。
▼本体部分。
精密な金属加工で作られたアルミニウム合金部材のブラックゴールドスタードーム装飾フェイスキャップは、表面が陽極酸化処理されているため、傷つきにくく、耐久性に優れている。さらに、各部品がコンパクトにつながり、自然で滑らかな感触を得られる。SGS、RoHS 2.0、REACH、カリフォルニア65などの環境テストに合格しているため、安心して使用できるよう設計されている。
本製品はケーブル交換可能なMMCXコネクターを採用しており、本体部分を指(ツメ)で強く引っ張ることで、ケーブルを取り外せる。
▼実際に取り外した様子。
このように、イヤホン自体はシンプルで洗練されたデザインとなっている。
▼見た目的にも高級感がある。
非常に自然で快適な装着感
イヤホンを装着してみた。
45度の角度をつけたインナーイヤーノズルのおかげで、耳の形に自然にフィットする。本体自体がケーブル込みで約21gという超軽量設計のため、装着してもまるで着けていないかのような着け心地を実現している。長時間装着し続けても、疲れや違和感を感じることはないだろう。
前述したように本製品には計8組(1組+予備7組)のイヤーチップが付属しており、ユーザーごとの耳穴の大きさに応じて最適なチップを選択できるようになっている。これにより雑音遮断や音質が向上し、本製品の音質を最大限に体験できる。
シルクテンシルファイバーで包み込まれた柔らかいケーブルの肌触りも良好であり、絡まりづらく、強度と耐久性にも優れている。
繊細で明瞭度の高いサウンドを楽しめる
実際にイヤホンをモバイル端末と接続して、様々な音楽を視聴してみた。
▼モバイル端末への接続には、付属の3.5mm to Type-Cコネクタを利用。
様々なジャンルの楽曲を再生してみたが、直感的に感じたのが「音の奥行きが非常にクリアに聴こえてくる」という点だ。
「ダイヤモンドライクダイナミックコイル+4平面振動板ユニット」の5ユニット音響構造により、低音から高音までがクリアに響き渡るだけでなく、奥で鳴っているわずかな楽器の音色までが明瞭かつシャープに聴こえてきた。
特にオーケストラなどの楽曲では、一般的なイヤホンやスピーカーでは聴こえてこないような、背後で鳴っているスネアドラムの微妙な音も感じ取ることができ、音の奥行き&広がりを感じ取ることができた。言葉にするのが難しいが、「1つ1つの楽器の存在感が消されることなく楽しめた」といった感想だ。
▼様々な楽器の音色が響き渡るオーケストラ等の楽曲において、本製品の実力が真に発揮されるだろう。
一方で低音の響きはそこまで強くなく、EDMの低音をズンズンと響かせたいという方にとっては物足りなく感じる音かもしれない。
なお、本製品は日本オーディオ協会の「ハイレゾオーディオ」認定を取得しており、Hi-Res Audio認証のフロントエンド機器で再生すれば、すべてのメロディーを原音で聴くことができる。
中~高音域に関しては申し分なく爽快に響き渡る。かといって耳がキンキンと痛くなるような音の感じもないため、長時間聴き続けていても疲れやストレスを感じることはなかった。
全体的にみて、音の解像度・明瞭度といった点においては、同価格帯のイヤホンの中でも間違いなくトップクラスであると言えるだろう。普段聞きなれている楽曲でも、本製品を使用して聴き、音の違いを確認してみてほしい。
スムーズな操作が可能な、マイク内蔵リモコン
本製品にはケーブル途中にリモコンが用意されており、デバイス本体を操作せずとも、各種操作をスムーズに行うことができる。
▼リモコンにはマイクも内蔵。通話を行うことも出来る。
内蔵マイクの品質は一般的なレベルであり、普通に家族や友人と音声通話を楽しみたい場合には問題なく使用できるだろう。
『1MORE ペンタドライバー P50』のまとめ
今回紹介した『1MORE ペンタドライバー P50』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 高級感のあるデザイン
- 充実したパッケージ内容
- ケーブル交換可能なMMCXコネクターを採用
- 非常に自然で快適な装着感
- 音の解像度・明瞭度に関しては申し分なし
- スムーズな操作が可能な、マイク内蔵リモコン
悪かった点
- 低音に関して、過度な期待は禁物
以上の通り、繊細で明瞭度の高いサウンドを楽しめる高性能イヤホンとなっている。
全体的にみて、音の解像度・明瞭度といった点においては、同価格帯のイヤホンの中でも間違いなくトップクラスであると言えるだろう。普段聞きなれている楽曲でも、本製品を使用して聴き、音の違いを確認してみてほしい。
特にオーケストラなどの楽曲では、一般的なイヤホンやスピーカーでは聴こえてこないような、背後で鳴っているスネアドラムの微妙な音も感じ取ることができ、音の奥行き&広がりを感じ取ることができた。
低音こそ強く響かないが、中~高音域に関しては申し分なく爽快に響き渡る。かといって耳がキンキンと痛くなるような音の感じもないため、長時間聴き続けていても疲れやストレスを感じることはなかった。
普段からオーケストラ楽曲などを好み、解像度・明瞭度の高い音を楽しみたいといった方には、是非オススメしたい1品だ。
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