最近ではPS5やXbox Series Xなどの家庭用据え置きゲーム機だけでなく、外出先でもスマホやタブレット端末を使用してゲームを楽しむ人々が増えてきている。
スマホ・タブレット等の携帯型端末でゲームを遊ぶ一番のメリットはその "手軽さ" だが、一方で処理の重いゲームアプリを遊びたい場合には、相応の高価な端末を購入する必要がある。
またバッテリー消耗も激しく、ゲームアプリを長時間プレイすることで通常のスマホ・タブレット利用に支障をきたしてしまうこともあるだろう。
そこで今回オススメするのが、コンパクトな筐体サイズでプレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームから、Android対応のゲームアプリまでを快適に遊ぶことのできる、完成度の高い携帯ゲーム機『Retroid Pocket Flip』である。
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ブランド・メーカー | Retroid |
製品名 | Retroid Pocket Flip |
OS | Android 11 |
ディスプレイサイズ | 4.7インチ IPS タッチスクリーン |
解像度 | 750×1334 |
最大輝度 | 450nits |
CPU | 2*A75@2.0GHz+6A*55@2.0GHz |
GPU | Mali G52 MC2@850MHz |
RAM(メモリ) | 4GB L.PDDR4x@1866Mhz |
ストレージ | 128GB eMMC |
バッテリー容量 | 5,000mAh(7~8時間程度持続) |
映像出力 | HDMI 720p |
スピーカー | 1Wスピーカー×2 |
Bluetooth | 5.0 |
Wi-Fi | 2.4G/5G 802.11 b/g/n/ac |
インターフェース | TypeC / MicroHDMI / 3.5mm Audio Jack / TF Card |
本体サイズ | 139×82×25.4mm |
本体重量 | 約270g |
今回紹介する『Retroid Pocket Flip』は、手のひらサイズでプレイステーション1などの3Dタイトルを快適に遊べる、Android11搭載の折りたたみ式携帯ゲーム機だ。
139×82×25.4mm、わずか約270gほどの軽量かつコンパクトな筐体に、4.7インチ IPSタッチスクリーンを搭載。解像度は750×1334に対応しており、カラフルで鮮明な映像を楽しむことが可能だ。
▼カバンなどに入れて外出先へもラクラク持ち運ぶことが出来るだろう。
筐体の前後左右には充実したインターフェースを備えており、幅広いタイトルの操作に対応できるようになっている。
▼筐体の見た目はニンテンドー3DSに近いが、ボタン類の配置はPSコントローラーに似ている。
▼高度な冷却機構を備えており、高負荷での連続使用時の発熱によるパフォーマンス低下を防ぐことが出来る。
OSにはAndroid 11を採用しており、CPUにはU「2*A75@2.0GHz+6A*55@2.0GHz」を、RAM(メモリ)は4GB LPDDR4Xを搭載。Android対応のゲームアプリから、プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームまでを快適に遊べる性能を擁している。
内部ストレージは128GB用意しているほか、必要に応じてTFカードの挿入で容量拡張が可能。
そして5,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、長時間の連続使用に対応。外出先や旅行先でのちょっとした空き時間にゲームを遊ぶには最適な端末だと言える。
Androidゲームアプリや、昔懐かしのレトロゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいゲーム機である。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Retroid Pocket Flip
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
▼簡易的なマニュアルが付属。英語表記のみ。
▼ゲーム機本体。見た目的にはニンテンドー3DSに近い印象を受けるデザインだ。なお今回のレビュー時にはブラック色を提供していただいている。
▼139×82×25.4mm、約270gのコンパクトかつ軽量な筐体デザインは、長時間のゲーミングや持ち運びにも適している。
軽量かつコンパクトな一方で、造りはシッカリしており、安っぽさは感じられない。
そしてフタをカパッと開くと、ディスプレイや操作ボタン類が現れる。
▼750×1334解像度対応の、4.7インチ IPS タッチスクリーンが搭載。
インターフェース構成について見ていく。
▼内部には充実した操作インターフェースが用意。幅広いタイトルの操作に対応可能。
▼左右のアナログスティックは押し込み操作にも対応している。
▼左側面にはTFカードスロットが用意。必要に応じてストレージ容量を増設できる。
▼右側面には音量調節ボタンが用意。
▼上部の様子。
▼上部にはL1/L2トリガー、R1/R2トリガー、M1ボタン、M2ボタン、mini HDMIポート、Type-Cポートが搭載。
▼下部には電源ボタン、3.5mmイヤホンジャックが用意。
▼底面の様子。下部に空気の吸引口が、上部に排気口が用意されており、内部で発生した熱を効率的に外部へ排出する。
▼空気の吸引口。
このように、コンパクトな筐体に必要なインターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
本体の起動
電源ボタンを長押しすると、OSが起動する。
最初にセットアップ画面が表示されるので、言語設定やインターネット接続設定を完了させていこう。
▼言語は日本語にも対応。
▼ディスプレイはタッチ操作に対応しており、タッチ文字入力などはスマホと同様の感覚でスムーズに行える。
▼Google Playアプリのインストールも可能。
▼各種エミュレーターをはじめとしたアプリのプリインストールに対応。
▼初期起動ランチャーの選択も可能。
以上の事前設定が完了すると、メイン画面が表示される。
扱いやすいインターフェース
メイン画面では、一般的なスマホやタブレットのように、様々なアプリケーションが並んでいる。
▼各種エミュレータもプリインストール済み。
システムのベースはAndroid 11のため、基本の操作方法は一般的なAndroidデバイスと同様だ。
▼設定アプリでは、Androidの各種設定項目にアクセスできる。
▼設定から自動回転をONにすることで、縦画面表示にも対応できる。
PlayストアからAndroid対応アプリを購入・インストールすることも可能だ。
このように、インターフェース自体は一般的なAndroidデバイスと大差ないため、慣れている方は違和感なく使用することが出来るだろう。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、約28万点のスコアを記録した。
軽めのゲームアプリを遊ぶには、十分に実用的な性能だと言える。
エミュレータによるレトロゲームに関しても、PS2世代以前のタイトルであれば問題なくスムーズに動作するだろう。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はスムーズ
ウェブサイト閲覧から動画視聴などで利用した際のパフォーマンスを確認してみた。
まず、複数のウェブサイトを閲覧してみたが、いずれの場合もスムーズかつ迅速にページが表示された。
▼画像多めのサイトでもスピーディーに読み込まれる。
ページスクロール時にカクつきや遅延などを感じることもなく、いたって快適なウェブブラウジングが可能であった。
▼画面回転にも対応。縦表示+タッチ操作で、スマホのような感覚で利用できる。
続いて、YouTubeやネットフリックスなどで、動画を視聴してみた。
この場合も、スムーズに動画を再生することが出来た。
▼高画質設定でも再生中に動画がストップしたりラグることもなく、安定した再生が可能。
▼IPSスクリーンの発色は良好で、実写映画からアニメまで品質の高い映像を楽しめる。
▼WidevineはL3サポートな点がやや残念。
このように、ウェブサイト閲覧や動画視聴などは快適にこなせるだけの性能を擁している。
内蔵デュアルスピーカーの品質も良く、低音こそ響かないものの、中~高音域に関してはクリアに聴きとれる。
ゲーミングだけでなく、ちょっと動画を視聴したり、ウェブサイトで調べものを行う際にも役立つだろう。
ゲーミング時のパフォーマンス
続いて、肝心のゲーミングパフォーマンスについて確認してみた。
「PUBG」プレイ時
まずは『PUBG』プレイ時について。
▼グラフィック品質は "HD" まで選択できた。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。
▼4.7インチディスプレイは、探索や索敵を行うには十分な大きさだ。
HDグラフィック設定ではビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
▼コントローラ非対応ゲームアプリの場合、スマホと同様に画面タッチでの操作が可能だ。
「マインクラフト」プレイ時
続いて統合版『マインクラフト』プレイ時について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼カクつきもなく、処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。
マインクラフトのようなゲームパッド対応アプリでは、デフォルトで『Retroid Pocket Flip』の各種ボタン・スティックを使用することが出来る。
▼実際にプレイしている様子
▼タッチ操作とは比べ物にならないほど、スムーズな操作が可能。画面が指紋などで汚れることもなく、ストレスが軽減される。
各種エミュレータのレトロゲームプレイ時
そしてエミュによるレトロゲームプレイ時のパフォーマンスも確認してみた。
※画像はイメージ
750×1334解像度のIPSディスプレイで描画される映像はクリアかつ発色も良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能であった。大きな画面のおかげで、情報表示量の多いタイトルでも支障なく遊べる。
PS1やニンテンドー64世代以前のタイトルであれば、全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、スペック不足を感じることはほとんどなかった。
一方、PS2やPSP等の3Dゲームに関しては、タイトルによってはカクつきが生じることもあったが、大抵のタイトルは問題なくスムーズに遊ぶことが可能であった。
▼充実した操作インターフェースのおかげで、複雑な操作を要求されるタイトルでも遊べる。
※画像はイメージ
※画像はイメージ
個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...
- スーファミやゲームボーイアドバンスなど:非常に快適
- PS1やニンテンドー64など:非常に快適
- PSPやPS2など:比較的快適(タイトルによってはカクつきを感じることもあった)
といった印象。PS2以前に発売された世代のプラットフォームのタイトルであれば、比較的スムーズに遊ぶことが出来るだろう。
操作性は快適
各ボタンを押した時の感覚は心地よく、アナログスティックの反応性も良いため、終始快適なゲーミングが可能であった。
▼左右のR/Lトリガーも押しやすい。
アナログスティックやLRトリガーなど充実したインターフェースが揃った構成となっているため、スーファミ世代からPS2世代のタイトルまで、快適に操作できる。
▼ただ、ボタンの質感が多少安っぽいと感じた。
数ある中華製携帯ゲーム機の中でも優れたユーザビリティを実現した操作インターフェースだ。
大容量バッテリー搭載
本製品は5,000Ahの大容量バッテリーを内蔵している。
実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、充電なしでも1日中(5~6時間程度)は利用し続けることが可能であった。
使用頻度にも依るが、空き時間にちょこちょこ遊ぶ程度であれば、外出先に持参しても充電せずに1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。
『Retroid Pocket Flip』のまとめ
今回紹介した『Retroid Pocket Flip』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトかつ軽量なデザイン
- 充実した操作インターフェース
- 発色の綺麗なIPSスクリーン
- PS2あたりのタイトルであればスムーズに動作
- 心地よく反応性の良いボタン操作
- Google Playプリインストール済み
- Android向けスマホアプリも快適に遊べる
悪かった点
- ボタンの質感が安っぽい
- ゲームパッド操作対応のAndroidアプリが現状少ない
以上の通り、レトロゲームタイトルからPS2世代の3Dタイトル、そしてAndroid対応ゲームアプリまで、快適に遊べる汎用性の高い携帯ゲーム機となっている。
筐体はコンパクトかつ軽量であり、カバンに入れて外出先に持ち運んで遊ぶことにも十分適している。折りたたみ式のため、非使用時にはディスプレイを保護出来る点も嬉しい。
内蔵デュアルスピーカーの性能もそこそこ優れており、音に立体感はないものの十分にクリアなサウンドを楽しむことが出来た。
基本性能自体が優れているため、PSPやPS2世代以前のタイトルを遊ぶ分には問題のないパフォーマンスとなっている。
イヤホンジャック搭載、6~7時間程度持続可能なバッテリーを搭載していたりと、携帯ゲーム機として必要な条件をすべて満たしていると言えるだろう。
外出先でのちょっとした空き時間を潰す方法を探している方には、是非オススメしたい一品だ。
【限定割引クーポンコード】
- 割引クーポンコード:BG2e4cc4
- 有効期限:2023年9月30日(土)まで
- 通常価格:191.99 USD
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