- 釣りの時に、水中の魚群を簡単に探したい(探知したい)
- 水質調査や湖底調査用に扱えるドローンが欲しい
- 水中の映像を高画質で撮影したい
最近では新型コロナウイルスの影響により、川や湖で釣りやマリンアクティビティを楽しむ人々が増えている。
また、同時に水に浮かべて、水中の映像や写真を撮影することのできる "水上ドローン" の人気も高まりつつある。
▼ラジコンのように操作しつつ、水中の様子を映像で確認できる『水上ドローン』。
水上ドローンがあれば、水中カメラで水面下の様子を確認し、魚群を探すことで効率的に釣りを楽しむことが出来る。
また、実際にヒトが潜る必要がないため、湖底調査や水質調査といった業務用途にも大いに役立つだろう。
しかし、一般的な水上ドローンは軒並み10万円を超える価格のモデルがほとんどであり、また扱いも難しいため、初心者には手を出しづらいガジェットとなっている。
そこで今回オススメするのが、初心者でも簡単に扱うことができ、なおかつ価格も比較的リーズナブルな水上ドローン『CHASING DORY F1』だ。
扱いやすく多方面で活躍できる水上ドローン『CHASING DORY F1』
今回紹介する『CHASING DORY F1』は、高性能水中カメラを備えており、水中の様子を鮮明に把握することのできる水上ドローンだ。
ブランド | CHASING DORY |
製品名 | CHASING DORY F1 |
カメラ解像度 | 1920×1080(1080p:フルHD)F/2.0レンズ |
最大作業深度 | 28m |
最大通信距離 | 30m |
バッテリー容量 | 4800mAh(最大6時間持続) |
海水対応 | 否(淡水用) |
本体サイズ | 278 × 154 × 215mm |
本体重量 | 約2kg |
本製品はGPS機能を活かして複数の釣りスポットを登録・追跡し、魚の群れを探知することができる。
▼魚群探知機能を搭載。
フルHD(1920×1080:1080p)の高画質水中カメラを備えており、魚の姿を鮮明に捉えて位置を確認することが可能だ。
▼ナイトビジョン機能やLEDライトを搭載しており、深い水の底や夜間での使用にも適している。
撮影可能水深は最大28メートルとなっており、魚群の探知だけでなく、湖底の様子を調べるなど、各種調査目的にも利用可能だ。
ドローン自体はスマホ・タブレット端末と接続して、ラジコンのように自由自在に操作することができる。
▼スマホ・タブレット上の仮想コントローラを用いてドローンを簡単操作。
通信可能範囲は最大30メートルとなっており、ある程度離れても操作することが可能だ。
▼大容量バッテリーを搭載しており、最大6時間の連続使用が可能。長時間の釣りを行う場合にも持続できるだろう。
扱い方やメンテナンスも非常に簡単であり、この手のガジェットを初めて購入する場合でも安心だ。
価格自体も8万円前後(セール時であれば7万円前後)であり、他の水上ドローンと比べてもかなりリーズナブルな価格であると言える。
水上ドローンの購入を検討している方には、ぜひオススメしたい製品だ。
本体および付属品について
▼外箱の様子。
▼ドローン本体と付属品一式が梱包されている。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物】
- 水上ドローン本体
- SDカード16GB(本体内蔵)
- 充電アダプタ&交換プラグ一式
- バッテリー
- ソナーボールマウント
- 通信用アンテナ×2
- 水中カメラ&おもり
- 説明書一式
- 保証書一式
- アフターサービスカード
- 予備部品一式
▼説明書は日本語に完全対応。
ドローン本体
▼ドローン本体の外観。本体重量は約2キログラムほどであり、片手で十分持ち上げることが可能。
▼正面から見た様子。魚のような形状となっており、底の部分が厚いため、波に揺られても転覆しづらくなっている。
▼正面中央には、暗所でも照らすことのできるLEDライトを搭載。
▼本体前部と後部にそれぞれ2機ずつ、計4機のスクリューを搭載している。
4機のスクリューにより、前後左右好きな方向へ柔軟に操作することが可能だ。
なお、後部にはソナーボールマウントなどを取り付けられるフックが用意されている。
▼上部から見た様子。
▼上部のカバーを取り外すと、マイクロSDカード(16GB内蔵)が入っている。
▼録画・撮影データ等はすべてこのメモリカードに保存される。自前で購入したカードと交換することも可能だ。
▼本体底部。カメラ装着用のケーブルが伸びており、後部にはバッテリーを取り付けるための穴が空いている。
このように、ドローン本体はコンパクトかつシンプルなデザインとなっている。
重さも軽く全体的に場所も取らないため、収納や持ち運びの際にも便利だ。
バッテリー&充電器
本製品には筒状のバッテリーが付属しており、ドローン底部に取り付けることで使用可能となる。
付属の充電アダプタをバッテリーのコネクタ部に接続し、コンセントに挿すことで充電できる。
▼コネクタ部。
▼残量ゼロの状態から、約2時間ほどで満充電が完了する。
▼なお、本製品には数種類のプラグアダプタが付属しており、国ごとに異なる形状のコンセントにも対応できるようになっている。
使用開始までの手順
続いて、本製品の使用を開始するまでの手順について紹介する。
手順と言ってもいたってシンプルなものであり、この手のガジェットを初めて扱う初心者でも安心だ。
なお、今回のレビューに際して、滋賀県の琵琶湖を訪れて本製品を使用した。
ドローン本体への部品取り付け
まず最初に、付属のアンテナ2本をドローン後部に取り付ける。
▼デバイスとの通信を行うためのアンテナ。外れないようにしっかりとネジって固定しよう。
続いて、必要に応じてソナーボールマウントを後部フックに引っ掛けるカタチで装着する。
▼装着した様子。
水中の動体を検知する『ソナーボール』を所有している場合、このソナーボールマウントに搭載することで、より効率的に魚群探知を行うことが可能となる。
▼ソナーボールマウントの使用例
対応するソナーボールを所有している場合は、是非活用すると良いだろう。
次に、肝心の HD水中カメラ(&おもり)を底部ケーブルへ取り付ける。
▼ケーブルとカメラアダプタがしっかりと固定されるように、根元のネジを固く締めておこう。
▼カメラとおもりを取り付けた様子。
▼なお、カメラ自体にもLEDライトが搭載されている。
そして最後に、底部へ充電済みのバッテリーを装着する。
▼端子を下向きに、ドローン底部の穴に挿入する。
以上で、ドローン本体への部品取り付けは完了だ。
デバイス(スマホ・タブレット端末)との接続
続いて、ドローンの操作&映像確認を行うデバイス(スマホ・タブレット端末)との接続を行う。
ドローンと接続するためには、公式アプリ『CHASING GO2』をデバイスにインストールする必要がある。
※アプリ初起動時に、会員登録(無料)が必要。
アプリのインストールが完了したら、ドローン本体の電源を入れよう。
ドローン後部の電源ボタンを押すと、起動音が鳴りLEDライトが青色に点灯する。
この状態で、ドローンへの接続(ペアリング)が可能となる。
デバイス側のWi-Fi設定画面を開き、一覧から『Chasing_〇〇〇』を選択しよう。
▼接続パスワードは『12345678』だ。
ドローンのWi-Fiネットワークとの接続が完了したら、公式アプリを開く。
▼本体ステータスが "接続済み" となっていれば、ドローンとの接続(ペアリング)は完了だ。
ドローンの起動
以上が完了したら、いよいよドローンの起動に入る。
アプリの "カメラに入る" をタップすると、ドローンに接続されているカメラに写っている光景が、デバイス上で確認できる。
▼実際の画面。
この画面において、ドローン操作や各種設定の変更、録画開始/停止などのすべての操作を行うことが可能だ。
▼画面左側のアイコンをタップすると、LEDライト点灯設定や、フィッシングポイントの記録・追跡といった各機能を利用できる。
▼画面左下のロックアイコンをタップすると、ロックが解除されてドローンが始動する(スクリューが回転し始める)。
なお、画面右側の録画アイコンをタップすることで、カメラで撮影されている映像(動画・写真)を記録することが可能だ。
記録データはMP4・JPEGデータとして、ドローン本体のマイクロSDカードへ保存される。
実際に使用した様子
それでは、実際に使用した様子について紹介していこう。
まずドローンのスクリューを始動させる前に、ドローンを水上に浮かべておこう。
▼水上でスクリューを回転させると、故障の原因になりかねない。
そしてアプリ上でスクリューのロックを解除し、ドローンを始動させよう。
ドローン操作はアプリ上の "仮想コントローラ" を用いて行うことができる
▼感覚的にはシューティングゲームアプリと同じ感覚。詳細な操作方法は説明書に記載されている。
▼実際に操作している様子
実際に操作してみたところ、想像以上に操作性・反応性が良く、自分の思った通りの方向に進ませることが可能であった。
仮想コントローラの操作は難しいと思っていたがそのようなことはなく、レースゲームアプリやラジコン感覚で簡単に操作することができた。
▼ある程度の高さの波がある日であったが、ドローン自体はいたって安定して水上に浮かんでいた。
初心者の私でも、初使用時にスイスイと進ませることが可能であった。
ドローン操作に自信の無い方でも、数分練習すれば思い通りに動かすことができるようになるだろう。
実際に撮影した動画
本製品に搭載されているHD水中カメラを用いて、実際に撮影した動画を紹介する。
まずは浅瀬でテスト撮影した動画について。
▼浅瀬にてテスト撮影した際の様子
浅瀬は波が高く、流れも速かったため動画自体はブレてしまっているが、それでも高画質で水中の様子を映し出せている様子が分かるだろう。
水底に沈んでいる小石1つ1つでも鮮明に映し出すことができており、実際にデバイス上で見ても、水中の様子をハッキリと把握することが可能であった。
そして次に、ボートで私が普段利用している釣りスポットまで出向き、撮影した様子を紹介する。
▼釣りスポットにて撮影した際の様子
この日は運よく多くの魚影を撮影することができた。
水質が多少濁ってはいたものの、魚の群れの様子を鮮明に記録することに成功した。
ドローンのおかげで、リアルタイムで水中の様子を把握することができたため、魚のエサへの食いつき具合などを確認しつつ、効率的に釣果を上げることができた。
そして何より、水中の様子を高画質で確認できるのは、普段とは異なる体験でたいへん楽しかった。
釣りや調査目的だけでなく、レジャー目的でも十分に活躍してくれるだろう。
『CHASING DORY F1』のまとめ
今回紹介した『CHASING DORY F1』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 比較的リーズナブルな価格
- 初心者でも簡単に扱える
- 安定した浮遊性
- スマホ・タブレット画面から快適に操作可能
- 高画質映像を記録可能
- 長時間持続するバッテリー
悪かった点
- ワイヤレスのため、流されるなど紛失の危険性がある
このように、水中の様子を高画質で確認・記録することのできる、非常に便利なガジェットとなっている。
ドローン初心者の私でもセットアップ~使用にいたるまで、非常に簡単に扱うことが可能であった。またメンテナンス(部品取り外し・洗浄)もラクな設計となっているため、全体的にストレスなく利用することができた。
ドローン本体の大きさがコンパクトである上に重量も軽いため、持ち運びから収納までがラクな点もGoodだ。
そして実際に釣果を上げることができたため、十分に実用的な水上ドローンであると言えるだろう。
釣り・レジャー・各種調査目的で手ごろな水上ドローンを探している方には、是非ともオススメしたい一品だ。
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