数多くのタブレット端末をリリースしてきたGOOGEE社は、2023年8月、同ブランドの最新タブレット端末である『DOOGEE T10 Pro』をリリースした。
10.1インチ型のAndroid12タブレットであり、UNIDOC T606 オクタコアプロセッサーを搭載、最大15GBまで拡張可能なRAMを搭載するなど、2万円台前半の価格に対してそこそこ優れたパフォーマンスを発揮する高コスパな格安タブレットとなっている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ケース&ペン付属、2万円台前半で実用的な性能のAndroidタブレット
今回紹介する『DOOGEE T10 Pro』は、10.1インチディスプレイを搭載した実用的な性能の格安Androidタブレットだ。
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ブランド | DOOGEE |
モデル名 | DOOGEE T10 Pro |
ディスプレイサイズ | 10.1インチ IPS |
解像度 | 1920 x 1200(FHD+) |
Widevine | L1サポート |
OS | Android 12 |
CPU(SoC) | UNIDOC T606 オクタコアプロセッサー |
RAM | 8GB LPDDR4(最大15GBまでの拡張可能) |
ストレージ | 256GB |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
SIMカード | 対応 |
対応通信規格 | デュアルバンドWi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac), Bluetooth5.0, GPS, 4G LTE |
対応バンド | 2G GSM: b2/3/5/8 3G WCDMA: b1/2 / 5/8 4G FDD: 1/3/5/7/8/20 TDD: b34/38/39/40/41 |
バッテリー容量 | 8,580mAh(18W急速充電対応) |
スピーカー | デュアルステレオスピーカー |
搭載カメラ | フロント:5MP リア:13MP |
本体サイズ | 242.3×161×8.5mm |
本体重量 | 約568g |
CPU(SoC)には "UNIDOC T606 オクタコアプロセッサー" を採用しており、8GB RAM(メモリ)を搭載。一般的なタブレット作業を快適にこなすことが可能だ。なお、RAMは最大15GBまで拡張可能。
10.1インチディスプレイは1920 x 1200(FHD+)解像度に対応。WidevineはL1サポートしており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにて、高画質設定の動画を楽しむことができる。
▼スピーカーはデュアルステレオスピーカーを内蔵。
ストレージは256GBを用意。多くのデータやアプリを保存しておくことができ、必要に応じてマイクロSDカードを挿入することで最大1TBの容量拡張も可能だ。
通信規格はデュアルバンドWi-FiとBluetoothに対応するほか、SIMカードの挿入にも対応しており、外出先でも4Gモバイルデータ通信を行うことができる。
バッテリー容量は満足度の高い8,580mAh。外出先でも長時間の利用が可能だ。
前面・背面にはそれぞれ8メガピクセル・13メガピクセルのカメラが内蔵。テレワークやオンライン授業用デバイスとしても活用できるだろう。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- カードスロット開閉用ピン
- タブレットケース
- スタイラスペン
▼タブレットの外観。10.1インチディスプレイ搭載のシンプルな外観。
▼前面中央には8MPのフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には13MPのリアカメラが内蔵。
▼本体重量は約568gと、ややズッシリ感がある。
▼背面には鈍い光沢が見られ、サラサラした手触りで指紋などの汚れも付着しづらい。
▼厚みは8.5mm。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部には3.5mmイヤホンジャック、電源ボタン、音量調節ボタン、Type-Cポートが用意。
▼下部の様子。
▼左側面にはデュアルステレオスピーカーが内蔵。
▼右側面にはカードスロットが用意。
▼付属のピンでスロットを開き、nano SIMカードおよびマイクロSDカードを挿入することが可能だ。
このように、インターフェース自体はオーソドックスな構成だ。
スタイラスペン・タブレットケースが付属
本製品のパッケージにはスタイラスペン・タブレットケースが付属しており、購入後すぐに本格的なタブレット利用を開始できるようになっている。
▼スタイラスペン
▼タブレットケース
▼ケースを装着した状態。
▼ケースはディスプレイを保護できるだけでなく、簡易的なスタンドとしても機能する。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、約23万点のスコアを記録した。
同価格帯のタブレットとしては、優れたスコア結果であると言える。
ウェブサイト閲覧から動画視聴はもちろん、ゲームアプリもある程度スムーズに動作するだろう。
一般的なタブレット用途は快適
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読み込み時に遅延を感じたり、スクロール時にカクつきを感じることも無かった。
▼1,920×1,200(FHD+)解像度ディスプレイでは、細かな文字でも十分明瞭に描画された。
また、YouTubeなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色も良く、映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。
WidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめる。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
▼ちなみに、設定アプリより最大7GBの仮想RAM拡張が可能だ。
スピーカー性能はそこそこレベル
本機のスピーカー品質について確認してみた。
正直、音質に関してはそこそこレベルといった感想だ。
中~高音域はある程度響くものの、低音に関しては完全につぶれてしまっている。
映画やアニメ等でセリフの聞き取りに支障をきたすレベルでは決してないが、音質にはそこまで期待しない方がよいだろう。
実用的なフロント・リアカメラ
また、本機に搭載されているカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラの画素数は5メガピクセルと低めではあるものの、撮影した写真は全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。遠景はぼやけるものの、近景に関してはクリアで発色の良い写真を撮影することができた。
旅行時の記念撮影用としては心もとないが、映像記録用のカメラとしては十分に機能するだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できていた。
1時間ほどサバイバル生活を楽しんでみたが、一貫してスムーズな操作が可能であり、処理落ちなどでストレスを感じることも無かった。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択出来た。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
HDグラフィック設定では、ビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
画質設定はデフォルトで "最低" に設定されている。
▼ "低" に上げるとデバイス負荷が高まり、多少フレームレートが低下するが、比較的スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼ "中" 以上まで上げると、さすがにカクつきとフレームレート低下が顕著に生じ、お世辞にも快適なパフォーマンスとは言えなかった。
▼ "最低~低" 画質設定であれば、激重ゲームアプリの『原神』でもある程度スムーズに遊ぶことができていた。
以上の通り、マイクラやPUBGクラスのゲームアプリであれば、快適にプレイすることが可能であった。
また原神クラスの重いゲームアプリでも、画質設定を妥協することで、遊ぶこと自体は可能であった。
バッテリーの持続時間は6~7時間ほど
本製品は8,580mAhの大容量バッテリーを内蔵している。
実際に動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などで使用してみまたが、計6~7時間ほどは充電なしでも利用し続けることができた。
通常利用の場合で、バッテリーの持ちは丸1日が限度といったところだろう。
そして本製品は18W急速充電に対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点は魅力的だ。
専用スタイラスペンで直感的な描画が可能
本製品に付属する専用のスタイラスペンを用いることで、直感的な描画が可能となる。
スタイラスペンを利用することで、タブレット上のお絵かきアプリなどへ直接書き込んだり、メモ帳アプリに手書き調のメモを残すことができる。正直、ペンの感度や入力精度は最低限レベルだが、普段紙に描いている場合と同様の、直感的な感覚でメモ書きを行うことが可能であった。
タブレットをちょっとしたメモ帳として利用したい場合にも役立つだろう。
『DOOGEE T10 Pro』のまとめ
今回紹介した『DOOGEE T10 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 優れたスペック構成&パフォーマンス
- 携行性に優れたデザイン
- 充実のパッケージ内容
- 一般的なタブレット用途はスムーズ
- Widevine L1サポート
- 実用的なカメラ性能
- 3.5mmイヤホンジャックが搭載
- 比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- 指紋認証に非対応
以上の通り、2万円前後のタブレットとしてはパッケージ内容充実し、優れたパフォーマンスを発揮する高コスパモデルとなっている。
基本性能が良く、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神クラスのゲームアプリでも画質設定を調節することでそこそこスムーズに動作した。
カメラ性能に関しても、ウェブ会議やオンライン授業用として十分活用できるレベルだと言える。
バッテリーの持ちも良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、まる1日充電しなくても大丈夫であった。18W急速充電に対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点もGOOD。
何よりパッケージ内容が充実しており、タブレットケースとスタイラスペンが同梱されているため、購入後すぐに本格利用が可能な点は嬉しい。
2万円前後の価格帯で使い物になる性能のタブレットを求めている方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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