最近ではPS5やXbox Series Xなどの家庭用据え置きゲーム機だけでなく、外出先でもスマホやタブレット端末を使用してゲームを楽しむ人々が増えてきている。
スマホ・タブレット等の携帯型端末でゲームを遊ぶ一番のメリットはその "手軽さ" だが、タイトルが限定されており、昔のレトロゲームを遊ぶのは中々難しいという問題がある。
そこで今回は、レトロゲームを快適に遊べる携帯ゲーム機『TLCRETE X12plus』を紹介したいと思う。
ブランド | TLCRETE |
モデル名 | X12plus |
ディスプレイサイズ | 7インチ |
解像度 | 800×480 |
バッテリー容量 | 2,500mAh |
対応TFカード | 最大32GB |
音楽データフォーマット | APE/MP3/WMA/ACC/FLAC |
『TLCRETE X12plus』は7インチディスプレイを搭載した中華製の携帯ゲーム機だ。
16GBの内部ストレージを備えており、お気に入りのゲームをダウンロードしたり、ビデオや写真を保存することが可能。PS1、NES、SFC、FC、SMD、MDなど、幅広いレトロゲームコンソールのタイトルを遊ぶことができる。
筐体のインターフェースは充実しており、どのようなタイトルの操作にも対応可能。イヤホンジャックが用意されているほか、外部モニターと接続して、映像を出力することも出来る。
▼PS Vitaと似たデザイン。
▼充実した操作インターフェースを備えており、どのようなタイトルの操作にも対応可能。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ゲーム機本体
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
- 有線イヤホン
- 3色ケーブル
▼ユーザーマニュアルは英語・中国語のみに対応
▼付属ケーブル類が充実。
▼ゲーム機本体。7インチディスプレイを搭載した大柄のフォルム。
筐体サイズは大きめであり、ニンテンドースイッチと同程度のサイズ感。
▼『TLCRETE X12plus』とニンテンドースイッチを並べた様子。
▼(参考)ニンテンドースイッチLiteと並べた様子。
▼(参考)PS Vitaと並べた様子。
インターフェース構成について見ていく。
正面には充実した操作インターフェースが用意。幅広いタイトルの操作に対応可能だ。
▼左側には方向キー、アナログスティック、リターンボタンが用意。
▼右側にはABXYボタン、アナログスティック、スタートボタン、セレクトボタンが用意。
▼両側面および下部には特に何もない。
▼上部の様子。
上部にはL/Rボタン、電源ボタン、音量調節ボタン、USBポート、TFカードスロット、ロック画面スイッチ、3.5mmオーディオジャックが用意。
▼USBポートはmini USB Type-B形状となっている。
▼背面の様子。
▼背面にはスピーカー穴が空いている。
ゲーム機の起動
上部のロック画面スイッチを右側にスライドさせると、電源がオンになる。電源ボタンとロック画面スイッチが分かれている点が、最初は地味に分かりづらかった。
本体が起動するとメイン画面が表示される。
▼PS Vitaのホーム画面を彷彿とさせるインターフェースデザイン。
「設定」を選択すると、各種設定項目が表示される。
▼インターフェース言語は日本語にも変更可能。
▼ディスプレイの明るさやスリープ時間、外部映像出力設定などの項目も用意されている。
設定画面自体は簡素な造りとなっており、最低限の項目のみが用意されている感じだ。
見やすい大型7インチスクリーン
実際にいくつかのゲームをプレイしてみた。
▼実際にプレイしている様子①
▼実際にプレイしている様子②
800×480解像度のディスプレイで描画される映像の発色は良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能であった。
スピーカーのサウンドも良好で、ゲーム音がクリアに響き渡る。低音が弱い印象を受けたが、普通にゲームを楽しむ分には支障のない品質だと言える。
7インチの大きな画面は見やすく、細かな文字も明瞭に描画されるため、画面情報量の多いタイトルでもプレイ中に支障に感じることはなかった。
ゲームプレイ中にシステム画面を開き、中途セーブ機能を利用することも出来る。
3Dゲームプレイ時に激しい動き(アクション)を伴う場面では、多少のフレームレート低下やカクつきを感じることはあった。しかし全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、プレイステーション1などの3Dタイトルでも、スペック不足を感じることはほとんどなかった。
個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...
- スーファミなど:非常に快適
- PS1など:普通に快適
といった印象だ。PS1以前に発売されたプラットフォームのタイトルであれば、問題なくスムーズにプレイ可能であった。
快適な操作性
『TLCRETE X12plus』の操作性は快適で、反応性も良く、どのプラットフォームのゲームタイトルにおいてもストレスを感じることはほどんと無かった。
▼質感自体は安っぽいものの、各ボタンを押した時の "ポチッ" という感覚が心地よく、終始快適なゲーミングが可能。アナログスティックの感触も良好だ。
ただ、各ボタンを押した際の感触が安っぽく、カチッカチッという大きめな音も生じるので注意したい。
『TLCRETE X12plus』のまとめ
今回紹介した『TLCRETE X12plus』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 大型で見やすい7インチディスプレイ
- 幅広いプラットフォームのタイトルに対応
- 操作しやすいインターフェース
- 外部モニターへの映像出力に対応
- 3.5mmオーディオジャックを搭載
- リーズナブルな価格
悪かった点
- 筐体の質感が安っぽい
- メイン画面で頻繁に処理落ちする
- スピーカー穴が手で隠れやすいので、音がくぐもって聴こえることがある
以上の通り、リーズナブルな価格に対してそこそこ優れたパフォーマンスを発揮する携帯ゲーム機となっている。
リーズナブルな価格でレトロゲームを遊べる携帯ゲーム機であるが、筐体の造りは値段相応と言うべきか。そこまでのクオリティを期待してはいけない。
ゲームを普通に遊ぶ分には問題ないが、メイン画面で頻繁に処理落ち(操作遅延)が発生する点が気になった。
質の高いエミュ対応ゲーム機を求めている方にはあまりオススメできないが、できるだけ手ごろな価格でレトロゲームが遊べる携帯ゲーム機が欲しいという方は、選択肢の1つに入れても良いかもしれない。
▼こちらの記事もオススメ
-
『Retroid Pocket Flip』レビュー | Android搭載の折りたたみ式携帯ゲーム機
最近ではPS5やXbox Series Xなどの家庭用据え置きゲーム機だけでなく、外出先でもスマホやタブレット端末を使用してゲームを楽しむ人々が増えてきている。 スマホ・タブレット等の携帯型端末でゲー ...
続きを見る
-
『Kwumsy K3』レビュー | 13インチタッチスクリーン付きの多機能メカニカルキーボード
仕事や軽作業、ゲーミングなどでPCを使用している際、「もう1つディスプレイがあれば便利だな...」思ったことのある方は多いだろう。 そのような場合にはモニターをもう1台増設する方法もあるが、設置場所を ...
続きを見る