数多くの携帯ゲーム機をリリースしてきたPOWKIDDYは、最新モデルである『POWKIDDY RGB10 Max3』をリリースした。
1280×720(HD)解像度の5.0インチIPSスクリーンを搭載。4,000mAh大容量バッテリーを内蔵するほか、幅広いエミュレータに対応した、高コストパフォーマンスな携帯ゲーム機となっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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ブランド | Powkiddy |
製品名 | RGB10 Max3 |
カラー | ブラック、ブルー、イエロー |
OS | LINUX |
ディスプレイサイズ | 5.0インチ IPSスクリーン |
解像度 | 1280×720 |
CPU | ARM quad core 1.8GHz high-performance open-source chip |
RAM(メモリ) | 1GB LPDDR4 |
TF カード | TFカード拡張サポート |
対応通信規格 | Wi-Fi 2.4 + Bluetooth |
バッテリー容量 | 4,000mAh(8時間程度持続) |
充電時間 | 約2時間 |
対応エミュレータ | MAME/N64/PS/CP3/NEOGEO/GBA/NES/SFC/MD/NDS など |
スピーカー | 1Wスピーカー×2 |
本体サイズ | 189.5×76.5×18mm |
本体重量 | 約180g |
189.5×76.5×18mm、わずか約180gほどの軽量かつコンパクトな筐体に、5.0インチ IPSスクリーンを搭載。解像度は1280×720に対応しており、カラフルで鮮明な映像を楽しむことが可能。タッチ操作には対応していない。
MAME/N64/PS/CP3/NEOGEO/GBA/NES/SFC/MD/NDSなど、幅広いプラットフォームのエミュレータに対応しており、ちょっとした空き時間にレトロゲームで遊ぶ用途に適している。
▼多彩なプラットフォームのエミュレータに対応。
筐体の前後左右には充実したインターフェースを備えており、幅広いタイトルの操作に対応できるようになっている。
筐体下部にはスピーカーを2基内蔵。満足度の高いサウンド体験が可能となっている。
▼HD出力ポートを利用した外部モニター出力にも対応。大きなディスプレイでゲームを楽しめる。
OSはLinuxを採用しており、CPUには「ARM quad core 1.8GHz high-performance open-source chip」を、RAM(メモリ)は1GB LPDDR4を搭載。プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームを快適に遊べる性能を擁している。
4,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、最大8時間程度の連続使用が可能。
数世代前の懐かしいゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいゲーム機である。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- POWKIDDY RGB10 Max3本体
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
▼ゲーム機本体。5.0インチディスプレイを搭載しており、デザイン的にはニンテンドースイッチLiteに近い印象を受ける。
約180gと軽く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。ただ、質感的にはプラスチック感が強く、安っぽさが感じられる。
インターフェース構成について見ていく。
正面には充実した操作インターフェースが用意。幅広いタイトルの操作に対応可能だ。
▼左右両側面には特に何もない。
▼上部にはL1/L2/R1/R2トリガー、ボリューム調節ボタン、HDポート、リセットボタン、電源ボタンが用意。
▼下部にはType-Cポート、TFカードスロット×2、3.5mmイヤホンジャック、OTGポートが用意。1Wスピーカーも2基内蔵されている。
▼Banggoodから購入した製品にはTFカード×2が付属していた。
このように、コンパクトな筐体に必要なインターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
OSの起動
電源ボタンを長押しすると、Linuxが起動する。
▼メインメニュー画面。
▼メイン画面のテーマ(デザイン)はプリインストール済みの中から変更したり、オンラインからダウンロード可能だ。
スタートボタンを押すと設定画面が表示される。
▼言語メニューより日本語表示に変更可能。
▼ゲームに関する調節からコントローラ設定まで、豊富な項目をイジることが可能だ。
ユーザーの用途に合わせて柔軟なカスタマイズが可能だ。本格的に利用を開始する前に色々とイジっておくと良いだろう。
なお、セレクトボタンを押すとクイックアクセスメニューが表示される。
▼再起動・リブートを行うことができるほか、メニュー画面で流れているBGMを変更することも可能だ。
鮮明で見やすい5.0インチIPSスクリーン
実際にいくつかのゲームをプレイしてみた。
▼実際にプレイしている様子①
▼実際にプレイしている様子②
▼実際にプレイしている様子③
1280×720解像度のIPSディスプレイで描画される映像の発色は良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能であった。
デュアルスピーカーのサウンドも良好で、ゲーム音がクリアに響き渡る。普通にゲームを楽しむ分には支障のない品質だと言える。
5.0インチの大きめな画面は十分に見やすく、細かな文字も明瞭に描画されるため、PSPあたりの画面情報量の多いタイトルでもプレイ中に支障に感じることはなかった。
▼カラフルな色合いで見やすい。
ゲームプレイ中にシステム画面を開き、中途セーブやチート機能を利用することも出来る。
ゲームプレイ中、電源ボタンを短押しするとスリープモードに入る。電源ボタンを再度押すと、前回の時点からゲームを再開できるため、外出先でゲームを遊ぶ際には嬉しい機能だ。
3Dゲームプレイ時に激しい動き(アクション)を伴う場面では、多少のフレームレート低下やカクつきを感じることはあった。しかし全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、プレイステーション1やニンテンドー64、PSPなどの3Dタイトルでも、スペック不足を感じることはほとんどなかった。
個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...
- スーファミやゲームボーイアドバンスなど:非常に快適
- PS1やDSなど:普通に快適
- PSPやニンテンドー64など:比較的スムーズにプレイ可能だが、たまにカクつきが発生
といった印象だ。PS1以前に発売されたプラットフォームのタイトルであれば、問題なくスムーズにプレイ可能であった。一方でPSPやニンテンドー64などの処理の重い3Dタイトルをプレイした場合、比較的スムーズにプレイ可能だが、たまにカクつきが発生することがあった。それでも、基本的なゲームプレイに支障をきたすレベルではなかった。
この筐体サイズと価格帯に対して、優れたパフォーマンスを実現していると言える。
快適な操作性
『POWKIDDY RGB10 Max3』の操作性は快適で、反応性も良く、どのプラットフォームのゲームタイトルにおいてもストレスを感じることはほどんと無かった。
▼質感自体は安っぽいものの、各ボタンを押した時の "ポチッ" という感覚が心地よく、終始快適なゲーミングが可能。アナログスティックの感触も良好だ。
上部左右のLRトリガーに関しても、L1/L2, R1/R2トリガーの間に隙間が設けられており、誤操作を起こしづらい設計がなされている。おかげで複雑な操作を要求されるタイトルにおいてもミスタッチ(誤操作)を起こすことはなかった。
『POWKIDDY RGB10 Max3』のまとめ
今回紹介した『POWKIDDY RGB10 Max3』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 見やすい5.0インチ画面
- 軽くてコンパクトで、持ち運びやすい
- 充実の筐体インターフェース
- 綺麗なHD解像度のIPSディスプレイ
- PS1やPSPのタイトルもスムーズに動作
- 心地よく反応性の良いボタン操作
- 中断やスリープ機能を用意
悪かった点
- 筐体素材は安っぽい
- ニンテンドー64やPSPなどの一部タイトルにおいて、たまにカクつきが発生
以上の通り、ファミコン時代のレトロゲームから、PS1やPSPの3Dタイトルまで、実機さながらのスムーズさで遊べる高コスパな携帯ゲーム機となっている。
筐体はコンパクトかつ軽量であり、カバンなどに入れて外出先に持ち運んで遊ぶことにも十分適している。バッテリーも長持ちし、8時間前後は平気で持続してくれた。
スピーカーの音圧も強く、音に立体感はないものの、そこそこ迫力のあるサウンドを楽しむことが出来た。
外出先でのちょっとした空き時間を潰す方法を探している方には、是非オススメしたい一品だ。
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