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『Wanbo Mozart 1 Pro』レビュー、Android TV 11.0搭載、AI画像調整対応のスマートプロジェクター

2024-06-05

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

世界中に数多くのプロジェクター製品をリリースしてきたWanbo(Shenzhen Wanbo Technology Co., Ltd.)は、最新モデルである『Wanbo Mozart 1 Pro』をリリースした。

Android TV 11.0を搭載するプロジェクターであり、1920 x 1080解像度(4Kデコーディング)に対応。900ANSIルーメンの高輝度で鮮明な映像を映し出せるほか、内蔵する2基の8W Hi-Fiスピーカーにより、高品質なサウンドも楽しめる。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

Wanbo Mozart 1 Proプロジェクターのアイコン画像

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ブランド Wanbo
モデル名 Wanbo Mozart 1 Pro
搭載OS Android TV 11.0
ディスプレイ解像度 1920 x 1080(4Kデコーディング対応)
最大投光距離 3.3m
最小投光距離 1.35m
投影サイズ 55~120インチ
対応アスペクト比 16:9 / 4:3
明るさ 900ANSIルーメン
色域 90% DCI-P3
コントラスト比 3000:1
入出力ポート HDMI×1|USB-A×1|3.5mm AUX×1|DC in×1
通信規格 2.4/5G Wi-Fi, Bluetooth 5.0
投影方法 フロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影
その他の機能 自動台形補正、オートフォーカス対応、自動水平+垂直補正、4点補正
スピーカー 8W Hi-Fiスピーカー×2
本体重量 約3.17kg
本体サイズ 209×176×223mm

今回紹介する『Wanbo Mozart 1 Pro』は、Android TV 11.0を搭載するプロジェクターだ。1.35m~3.3mの投光距離に対応しており、55~120インチ相当の大きさの映像を映し出せる。

YouTubeやネットフリックス、Amazonプライムビデオ、Disney+などの8000以上のアプリがプリインストール済み。Widevine L1をサポートしており、高画質設定の映像コンテンツを楽しむことが可能となっている。

▼Google Playストアアプリもインストールされており、好みのアプリを自由に追加できる。

対応配信サービス

Widevine L1サポート

▼90% DCI-P3の色域、および3000:1のコントラスト比に対応しており、色鮮やかで濃淡に深みのある映像を楽しめる。

色域

最先端のAI画像調整技術を採用しており、投光面に対して映像品質を即座に最適化することが可能となっている。

▼オートフォーカス、自動台形補正、自動スクリーンフィット、障害物自動回避などの機能を搭載。

AI補正技術

また、Googleアシスタントを搭載しており、付属リモコンに声で指示を出すことで、プロジェクターの各操作や文字入力をスムーズ行うことができる。

音声コントロール機能

2.4G/5G Wi-FiおよびBluetooth5.0の通信規格に対応しており、ヘッドフォンやサウンドデバイスをワイヤレスで接続可能。プロジェクター本体をインターネットに接続することで、上述したようにPlayストアから様々なアプリをインストールできる。

対応通信規格

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

付属品一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • プロジェクター本体
  • ユーザーマニュアル
  • 電源アダプタ
  • 電源コード
  • リモコン

▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。

ユーザーマニュアル

▼専用リモコンが付属。各機能を遠隔操作できる。

リモコン

リモコンには一般的なインターフェースのほか、Googleアシスタントボタン、YouTubeボタン、ネットフリックスボタン、Amazon Primeビデオボタン、Disney+ボタンなどが用意されている。

▼リモコンは単四電池×2本で動作。電池は付属していないので自前で用意する必要がある。

リモコンの電池投入部

▼電源アダプタのサイズは結構大きめ。

電源アダプタ

電源アダプタの仕様

プロジェクター本体

プロジェクター外観-斜め前

▼プロジェクター本体。スタイリッシュかつ、そこそこの高級感もあるデザイン。

プロジェクター外観-正面

▼正面にはレンズとリモコン受光部、カメラが搭載。

プロジェクター正面上部

▼下部には排熱口があいている。

プロジェクター正面下部

▼上部の様子。

プロジェクター上部の様子

▼上部中央には、金色に光る電源ボタンが用意。

プロジェクターの電源ボタン

▼右側面の様子。

プロジェクター右側面の様子

▼右側面上部には超音波磁気振動版を搭載。

プロジェクターの超音波磁気振動版

▼左側面の様子。

プロジェクター左側面の様子

▼背面の様子。

ププロジェクター背面の様子

▼背面上部には、DCポートUSB-AポートHDMIポート3.5mmジャック8W Hi-Fiスピーカー×2基が用意。

背面上部のインターフェース

▼背面下部にも排熱口があいている。

背面下部

▼底部の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されている。

プロジェクター底部

▼底部前方にはスタンドが用意。

底部スタンド

▼スタンドを展開することで、プロジェクターの投影角度を調節できる。

スタンドを開いた様子

スタンドを展開した様子

スタンドを展開してプロジェクターを設置した様子

このように、プロジェクター自体は必要最低限のインターフェースのみが搭載された、スタイリッシュなデザインとなっている。見た目的にもオシャレなためインテリア性も高い。

▼約3.17kgと軽く、持ち運びやすい。

プロジェクターを手に持った様子

▼ただ、縦横に幅のある直方体デザインのため、固定設置場所の確保にはやや工夫が必要かもしれない。

プロジェクターを両手で抱える様子

使用開始手順

今回のレビュー時には、真っ白な壁面から約2m離した位置にプロジェクターを設置して、投影を行ってみた。

プロジェクターを投影している様子

本製品は設置から利用開始まで、簡単な手順を行うことが可能だ。

まず付属の電源ケーブルをコンセントに接続したうえで、プロジェクター上部の電源ボタンを押す。

電源コード接続

▼プロジェクターが起動し、映像が投影される。

プロジェクターが起動した様子

レンズから光が漏れる様子

プロジェクターを起動すると、内蔵AIが自動的に台形補正やオートフォーカスなどを行い、投影映像を最適化してくれる。

▼映像を最適化中。

映像最適化の様子

レビュー開始時は屋外がまだ明るい時間帯であったが、本製品は900ANSIルーメンに対応しているため、十分にクッキリとした映像を投影できていた。

屋外の様子

初期設定画面

▼画面の指示に従って、プロジェクターとリモコンのペアリングを完了させる。

リモコンのペアリング

▼インターフェースは日本語にも完全対応。

言語設定

あとはGoogleアカウント設定やインターネット接続設定などを完了させれば、プロジェクターを利用できるようになる。

映像を投影している様子-昼間

▼メインメニュー。インストール済みのアプリから好みの映像を再生可能。

プロジェクターメイン画面

▼主要動画配信サービスのアプリからゲームアプリまで、非常に幅広いアプリを利用可能。

映像選択画面

▼Google Playストアアプリから、好みのアプリを自由にインストールすることも可能。

Playストアアプリ

アプリ一覧

鮮明でカラフルな映像を楽しめる

映像を投影している様子-夜間

実際に本プロジェクターを使用して、様々な動画配信サービスの映像を再生してみた。

ドキュメンタリー映像を投影している様子

900 ANSIルーメンの明るさに対応していることもあり、プロジェクターを壁面から2メートルほど離し100インチほどのサイズで照射した場合でも、非常にクッキリと鮮明な映像を楽しむことが出来た。

▼1920×1080(FHD)解像度で描画される映像は美しく、発色も良好。同サイズのディスプレイで描画される映像と遜色ないクオリティの映像を照射することが可能であった。

実写映像を投影している様子

アニメを投影している様子

▼3000:1のコントラスト比と90% DCI-P3色域のおかげで、濃淡がクッキリと描画されており、自然かつカラフルな色合いで映像を投影できている。

動画を再生している様子

▼実際の投影の様子①

▼実際の投影の様子②

▼実際の投影の様子③

以上の映像を見ても分かるように、同サイズの液晶テレビで視聴した場合と遜色ない映像品質で、コンテンツを楽しむことが出来ている。

優れた音質

本製品には8W Hi-Fiスピーカーが2基内蔵されており、クリアかつ低音の響きも良いサウンドを楽しめる。

▼実際に音楽を再生している様子

さすがに高価なステレオスピーカー並みとまではいかないが、プロジェクター内蔵スピーカーとしては十分に優れた音質を実現出来ている。

中~高音域は実に明瞭に響き渡るほか、低音に関してもズンズンと響くため、臨場感のあるサウンドを楽しめる。

ただし音の立体感には欠けるため、より臨場感を求めたいのであれば、別売りスピーカーを室内に設置してサラウンド音響環境を設けると良いだろう。

Googleアシスタント内蔵

リモコン操作の様子

映像を視聴する際、リモコン操作で仮想キーボードをいちいち入力してタイトル検索するのは非常に面倒だ。

そこで本製品に内蔵されたGoogleアシスタントを利用することで、スムーズな音声文字入力を多なうことが可能となっている。

▼リモコン中央のGoogleアシスタントボタンを押し、リモコンのマイクに向かって話しかけることで、プロジェクター上へ文字が入力される。

Googleアシスタントボタン

この機能を活用することで、文字入力や検索が格段にラクになるだろう。

映像品質設定が充実

リモコンのメニューボタンを押すと、サイドメニューが表示される。

メニュー画面

ここでは、映像や音質などに関する詳細な調整&カスタマイズを行うことが可能だ。

▼手動で画像補正を行うことが可能。

画像補正機能

▼画像補正の精度は高く、どのような角度で投影しても、最適な映像品質を実現してくれる。

画像補正の様子1

画像補正の様子2

4点補正画面

▼投影方法は4種類から選択可能。天井付けや床置きなど、どのような設置方法にも対応できる。

投影方法の選択画面

▼画像モードや色温度も細かく調整可能。

画像モード設定画面

色温度設定画面

▼ゲーミングに適した「ゲームモード」も用意。

ゲームモード

▼サウンドに関する設定項目も用意。視聴コンテンツに応じてプリセットを切り替えられる。

サウンドモード設定画面

最新ゲーム機も快適にプレイ可能

ニンテンドースイッチやPS5といった最新ゲーム機を接続した場合でも、満足できるゲーム体験が可能であった。

▼ニンテンドースイッチ接続時

ニンテンドースイッチ接続時

ニンテンドースイッチのメイン画面

▼鮮やかで滑らかな描画で、ニンテンドースイッチのゲームを楽しめる。

ゲームプレイの様子

▼ゲームプレイの様子

▼PS5接続時。

PS5接続時

PS5メイン画面

▼映像出力情報。FHD・60Hzで描画される。

PS5の映像出力情報

▼PS5の場合も、鮮やかで滑らかな描画でゲームを楽しめた。

PS5ゲームプレイの様子

▼ゲームプレイの様子

激しい操作を伴うアクションゲームプレイ時にも、映像に操作遅延は一切感じられなかった。

大画面で最新ゲームタイトルを遊びたい場合にも、満足できる映像体験を提供してくれるだろう。

優れた静音性

本製品は筐体前後に空いた穴から、内部の熱気が排気される機構となっている。

▼使用中は排気口から暖かい風が排気されるため、穴を塞がないように注意しよう。

排気口の様子

計5時間ほど連続稼働させてみたが、発熱に関しては問題なく、そこまで気になるほどの熱を帯びることは無かった。

また静音性も優れており、耳をそばに近づけるとかすかにフォーンと排気音が聞こえる程度であった。この静音性であれば、映像視聴を妨げることは無く、家族が睡眠中でも問題なく利用できるだろう。

▼稼働音の確認

『Wanbo Mozart 1 Pro』のまとめ

Wanbo Mozart 1 Proプロジェクターのアイコン画像

今回紹介した『Wanbo Mozart 1 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 比較的軽量で持ち運びやすい
  • 高級感が感じられ、インテリア性もあるデザイン
  • 便利なスタンド
  • 優れた静音性
  • Googleアシスタント内蔵で文字入力や検索がラク
  • クッキリと鮮明な映像を楽しめる
  • 色鮮やかで深みのある描画
  • 映像の補正機能が充実
  • 高精度なAI画像調整機能を搭載
  • 高品質スピーカー内蔵

悪かった点

  • 持ち運びや収納用のキャリーバッグが付属してほしかった
  • 縦横に幅のある直方体デザインのため、固定設置場所の確保に手間取るかもしれない

以上の通り、画質・音質ともに優れたパフォーマンスを発揮する高性能プロジェクターとなっている。

筐体自体は軽く、デザイン的にも高級感が感じられ、インテリア性もあるためオシャレな室内にも違和感なく溶け込むだろう。一方で、持ち運びや収納用のキャリーバッグが付属してほしかったところだ。

900 ANSIルーメンの輝度のおかげで、100インチ以上の大きな画面で映像を出力した場合でも明瞭かつカラフルな映像を楽しむことが可能。明るい日中でも、そこそこクッキリとした描画で映像を楽しめた。

内蔵スピーカーの品質も良好。音の立体感こそかけているものの、プロジェクター内蔵スピーカーとしては十分に満足できる音質だと感じられた。

初起動時点ですでにAmazonプライムビデオやHulu、ネットフリックスをはじめとする主要プラットフォームがプリインストールされているほか、Playストアから各種アプリを自由に追加することも可能。汎用性に優れたモデルとなっている。

そして何より、高精度なAI画像調整機能を搭載しているおかげで、プロジェクターの設置場所を変更しても、いちいち自身で映像の細かい調整を行う手間を省くことができるようになっている。

10万円未満の比較的手ごろプロジェクターとしては、かなりコストパフォーマンスに優れたモデルだと感じられた。

「プロジェクター購入にそこまでの予算をかけることはできないが、画質・音質ともに実用的なモデルが欲しい」という方は、間違いなく本製品を選択肢の1つに入れても良いだろう。

▼YouTube紹介動画

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最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

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