2019年12月にリリースされた『Echo Studio (エコースタジオ) 』について、2024年のAmazonプライムデーセールにおいて税込24,980円の大幅割引価格で購入できたので、今さらながらレビューしたいと思う。
Echo Studioは、2019年12月にリリースされたAmazonのスマートスピーカーだ。
「Echo史上最高音質のスマートスピーカー」を謳っており、内蔵された5.25インチウーファー、2.0インチミッドレンジスピーカー、1.0インチツイーターによる、部屋いっぱいに広がる空間サウンドを楽しめる。
ブランド | Amazon(アマゾン) |
モデル名 | Echo Studio |
世代 | 第1世代 |
発売時期 | 2019年12月 |
通信規格 | デュアルバンドWiFi, Bluetooth, Zigbee, Matter |
ライン入力 | 3.5mmジャック(AUX), microUSB |
スピーカーサイズ | 5.25インチウーファー 2.0インチミッドレンジスピーカー 1.0インチツイーター |
Dolby | Dolby Atmos対応 |
本体サイズ | 175 mm x 175 mm x 206 mm |
本体重量 | 約3.5kg |
175 mm x 175 mm x 206 mm、約3.5kgの大柄な筐体には5つのスピーカーが内蔵されており、Dolby Atmos技術による明瞭な低音、ダイナミックな中音、そして歯切れの良い高音を楽しめる。
▼3Dオーディオ、「Dolby Atmos」、ハイファイサウンドを搭載。単なるスマートスピーカー以上のサウンド品質を実現している。
もちろん、他のEchoデバイスと同様にアレクサ(Alexa)を利用することができるほか、「Zigbee」や「Matter」規格に対応するスマートデバイスの遠隔制御を行うことも可能。
スマホとBluetooth接続してスマホ上の楽曲を再生したり、Amazon Music、Apple Music、Spotifyなどのアカウントを連携して音楽を再生することも可能。Amazon Music Unlimitedに加入すれば、9,000万曲をHDやUltra HDなどのロスレスフォーマットで、また一部の楽曲をDolby Atomosなどの空間オーディオフォーマットで楽しむことができる。
▼ルームアダプション技術により、Echo Studioは置かれた部屋の音響特性を自動的に分析し、どこに置いても最適なサウンドで再生できるよう微調整を行う。
歴代Echoシリーズの中でも、最も音質に重点を置いたモデルとなっている。
▼第5世代「Echo Dot」のレビュー記事はコチラ
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製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Echo Studio本体
- ユーザーマニュアル
- 電源ケーブル
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。
Echo Studioの外観
▼筐体外観。175 mm x 175 mm x 206 mm、円柱形のスマートなデザイン。レビューではグレーシャーホワイト色モデルを使用している。
▼底部には、低音出力を最大化するための低音開口部が空いている。
▼背面から見た様子。
▼背面下部には3.5mmジャック、microUSBポート、電源ポートが用意。
3.5mmジャックを使えば、テレビやPC、スマホ等を優先でEcho Studioに繋ぎ、サウンドを出力することが可能だ。
▼底部の様子。本体の振動を抑えるための制振ゴムが採用されている。
▼真上から見た様子。上部の縁に沿って小さく空いている穴はマイク穴だ。
▼画像左から、マイクオン/オフボタン、音量-ボタン、音量+ボタン、アクションボタンが用意。
▼中央の溝にはライトリングが内蔵されている。上部からは2インチ情報発射用ミッドレンジスピーカーのサウンドが出力されるため、Echo Studioの上には何も置かないように注意したい。
175 mm x 175 mm x 206 mm、約3.5kgの筐体はそこそこの大きさがある。
▼第5世代Echo Dot(右)と並べた様子。大きさの違いは一目瞭然だ。
▼片手でもラクラク持ち上げられるため、場所移動や持ち運び時に重さが支障に感じることは無いだろう。
Echo Studioの使用手順
Echo Studioを利用開始するまでの手順はいたって簡単だ。
まず付属の電源ケーブルを用いて、コンセントにEcho Studioをつなぐ。
接続後、電源が入り自動的にペアリングスタンバイモードとなる。
続いてスマートフォンもしくはタブレットに、「Amazon Alexa」アプリをインストールし、起動する。
アプリを起動すると、Echo Studioが自動で検知され、セットアップ手順に入る。
あとはアプリ上の指示に従ってWi-Fi接続を完了することで、セットアップが完了する。
セットアップ完了後、上部ライトリングが青色に点灯し、自動音声が流れてEcho Studioの使用が可能となる。
▼スマホとのBluetooth接続を行えば、スマホ上の音楽をワイヤレス再生できるようになる。
▼Echo Studioをテレビ台に置いてみた。
▼Echo Dot等と比べるとサイズが段違いに大きく、空間オーディオを最大限に楽しむためにも、そこそこ広めの設置スペースを確保する必要がある。
▼アプリ上ではデバイスの様々な設定・調整を行うことが可能。
以上の手順で、誰でも簡単にEcho Studioのセットアップを完了することが可能だ。
初めてスマートスピーカーに触れた方でも、問題なく扱うことが出来るだろう。
▼見た目もスタイリッシュで、インテリアとしても違和感なく溶け込むだろう。
なお、本体のバージョンアップが提供されている場合があるので、初起動時にはEcho Studioに対して「アレクサ、本体のバージョンアップ情報を確認して」と呼びかけて、バージョンを確認しておくことをオススメする。
圧倒的なサウンド品質を誇るEcho Studio
実際にEcho Studioを利用して、音楽を再生してみた。
▼実際に再生している様子。
内蔵された5.25インチウーファー、2.0インチミッドレンジスピーカー、1.0インチツイーターにより、360度どの位置にいても均等に広がる、深みのあるサウンドを楽しめた。3Dオーディオ、「Dolby Atmos」、ハイファイサウンドを搭載することで、単なるスマートスピーカー以上のサウンド品質を実現している。
続いて、第5世代Echo Dotと音質を比較してみた。
▼第5世代Echo Dot(See you again)
▼Echo Studio(See you again)
▼第5世代Echo Dot(Take Five)
▼Echo Studio(Take Five)
いかがだろうか。少し聴いただけでも、Echo Studioの音質が圧倒的に勝っていることが分かる。
Echo Studioの低音は非常に強く響き渡り、中~高音域に関してもEcho Dotより解像度が高く、クリアなサウンドを実現出来ていると感じられた。
確かにAmazonが謳っているように、「Echo史上最高音質のスマートスピーカー」であると言えるだろう。音楽再生だけでなく、PCやテレビに繋いで映画を鑑賞したり、ゲーミング用スピーカーとして使用しても、迫力のある体験が可能だろう。
なお、Echo StudioはEcho Studio同士の接続が可能であり、2台接続(ステレオペア)することで、より立体感と奥行きのある上質なサウンドを楽しめるようになる。
マイクのミュートボタンを搭載
本製品は上部にマイクのミュートボタンを搭載しており、ワンクリックでマイクのオン/オフを瞬時に切り替えることができる。
マイクミュート状態では、上部のLEDライトが赤色に点灯する。
これにより、一目でミュート状態か否かを見分けることが可能だ。
アプリで細かな調節が可能
Amazon Alexaアプリでは、Echo Studioに関する様々な調節を行うことが出来る。
▼デバイスごとの設定画面。
▼充実した設定項目が用意。
▼簡易的なイコライザーが用意されており、音質の調整が可能。空間オーディオ再生のON/OFFを切り替えることも出来る。
おやすみモードの設定や、ウェイクワード(アレクサを起動する際の呼び声)の変更、単位変更、ステレオペア/サブウーファーの接続設定など、設定・調整可能な項目が充実している。
アレクサを自分自身向けに最適化できる点は嬉しい。
『Echo Studio (エコースタジオ) 』のまとめ
今回紹介した『Echo Studio (エコースタジオ) 』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- オシャレでスタイリッシュな外観
- 迫力ある重低音を楽しめる
- 部屋いっぱいに広がる空間サウンド
- 360度どの位置からも均一なサウンド品質を楽しめる
- 設置から使用開始までが簡単&スムーズ
- 公式アプリ上で詳細な調節が可能
- 幅広いホームデバイスと接続可能
- マイク オン/オフ ボタンを用意
悪かった点
- LED表示がない
- Echo Dot等と比べてサイズが大きく、設置場所をとる
以上の通り、記事執筆時点でリリースから4年以上経過したモデルであるにもかかわらず、現時点でEchoシリーズの中でも間違いなく最高クラスの音質を実現したスマートスピーカーとなっている。
実際にサウンドを聴けばすぐ分かるが、他モデルと比べて音の解像度が段違いだ。特に低音の響きが素晴らしく、音の深みや臨場感がより一層増している。空間オーディオをオンにすることで部屋いっぱいに広がる空間サウンドを楽しむことができ、朝のひとときなどに落ち着けるBGMを流しておきたい方にはうってつけだ。
筐体サイズは大きめで設置スペースをとってしまうのがやや難点だが、スタイリッシュな外観のおかげで目障りに感じることは無く、自宅のどの場所に設置してもインテリアの一部として違和感なく溶け込むだろう。
セットアップ手順も非常に簡単な点が嬉しい。初めてスマートスピーカーに触れる方でも簡単に使用を開始できる。
一方で、以前紹介した第5世代『Echo Dot with clock』のようにLEDディスプレイを搭載してはいないため、デジタル置き時計代わりに使用したり、タイマーの時間をリアルタイムで把握する用途などには向かないので注意したい。
何はともあれ、スマートスピーカーに音質を求めているのであれば、本製品は間違いなく選択肢に入れて良いだろう。
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