最近では、家具や物置など自宅のインテリアを自分の手で作る『DIY:Do It Yourself』が盛んになってきた。
またジャンルは少し異なるが、各パーツを購入し、デスクトップPCを自作する行為(自作PC)も一部のPC通のあいだでは盛んにおこなわれている。
いずれにも共通する点として、店舗で出来あいの製品を購入するよりもコストが安く済むこと、自分好みに細かくカスタマイズできることなどが挙げられる。
ただしデメリットとして、相応の知識、そして 作業するための工具 が必要な点が挙げられる。
どちらの場合でも共通して必要なのが、ビス(ネジ)を留めたり外したりするための "ドライバー" である。
しかし世の中には、手動・電動のものを含めると数多のドライバーが存在しており、どれを選べばよいのか迷う方も多いと思う。
そこで今回は、電動かつコードレスで使用可能なオススメの製品『KIMO 電動ドリルドライバー』について、実際に使用した感想をもとにレビューしていこうと思う。
誰でも簡単にDIY!『KIMO 電動ドリルドライバー』
今回紹介する『KIMO 電動ドリルドライバー』は、バッテリー駆動のコードレス式であり、かつドライバー・ドリル・ハンマーの機能を兼ね備えた、オールマイティな器具である。
ブランド | KIMO |
電源 | バッテリー駆動(2000mAhリチウムイオン) |
電圧 | 20V(40W) |
トルク | 35N・m |
回転速度 | 毎分1350(最高) |
寸法 奥行き × 幅 × 高さ | 19 x 6 x 20 cm |
最大チャックサイズ | 10 ミリメートル |
商品の重量 | 1.45 キログラム |
最大稼働時間 | 2時間 |
約5,000円~6,000円という価格帯ながら、非常に機能が充実したドリルドライバーとなっている。
通常の電動ドライバーと同じく、トリガーを引くことで動作する仕組みとなっている。
本製品ではトリガーを引く力の入れ具合によって、無段階変速で回転数を調整することが出来る。デリケートな素材を扱う場合には、非常に役に立つ機能であると言える。
20Vの強力なバッテリーによって35N・m、最高で毎分1350の回転数を実現しており、かなりの硬度がある素材に対しても問題なく使用可能だ。
▼なお、高速・低速の2段階トルク調整も可能になっている。
なお、バッテリーは約60分の充電で最高2時間の連続使用が可能である。リチウムイオンバッテリーを採用しているため、何度充電してもバッテリー劣化が起きづらい。
重さも1.45キログラムと比較的軽く、長時間手に持って使用しても疲れづらくなっている。女性や子供でも、安心して使用可能だ。
その他にも多くの特長があるが、詳しくは以下で説明していく。
同梱物一覧
本製品の付属する同梱物は、以下のとおりである。
▼同梱物はすべて、付属の収納バックに入れられて送られる。
▼付属品をすべて取り出した様子。
本製品の付属品は以下の通り。
- 本体
- 電池
- 充電アダプター
- CRVビット
- 金属用ドリルビット
- 木材用ドリルビット
- ソフト軸
- ビット延長アダプター
- 日本語取扱説明書
※なお、Amazonで購入すると1年間保証権が付属する。1年以内であれば、購入番号を伝えることで故障時に交換が可能だ。
▼製品外観。滑り止めラバー処理が施された手持ち部分は、手になじんで滑りづらくなっている。
▼製品上部には様々な機能を擁するボタンが。詳細は後述する。
▼底部にはバッテリー取り付け口が。
▼バッテリーをスライドさせて取り付けることで、使用が可能になる。
▼バッテリーを取り付けた様子。少し重量が増すが、それでもまだ軽いほう。
▼長寿命化を実現するリチウムイオン電池を採用。
バッテリーは付属の充電用スタンドをコンセントにつなぐことで充電できる。
充電中は赤ランプが点灯。充電が完了すると緑色の点灯に変化する。
付属ビット・ドリルビット
本製品には多種のビット、およびドリルビットが付属する
▼ビット一覧
▼ドリルビット一覧
これにより、どのような用途に対しても柔軟に対応することが出来る。
製品の使用方法
本製品の先端部を左右に回転させると、開口部(ビット取り付け口)が開閉する。
▼さほど力を入れずとも、ビットを強固に留めることが可能だ。
この状態でバッテリーを接続し、トリガーを引くことでドリルドライバーとして利用できる。
▼以下が実際に使用している様子だ。
映像を見るとわかるように、力の入れ具合によって回転数が細かく変化していることが分かる。
PCパーツなど、力を入れすぎると壊れてしまう繊細な材質に対しても、安心して使用することが可能だ。
なお、本製品の側面には使用時にランプが点灯しており、本体の充電残量が一目で分かるようになっている。
誤作動防止のセーフティモードを搭載
そしてランプ付近のスイッチを押し込むことで、順回転・逆回転・セーフティの各モードに切り替えることが出来る。
▼セーフティモードにセットしている状態
近くに小さな子供が居るときなど、絶対に誤作動を防ぎたい場合にセーフティモードは必要不可欠だ。
各モードの切り替え方法
本製品では、高速・低速モードに加え、ドリル・ドライバー・ハンマーの各用途に合わせて作動モードを切り替えることが可能だ。
まずは高速・低速モードの切り替えについて。
本体上部のスイッチを切り替えることで、1:低速モード、2:高速モードの2種類に切り替えることができる、事前に使用する対象の素材が分かっている場合は、あらかじめ高低速のいずれかにセットしておくと良いだろう。
また、先端中腹のアイコンに合わせてダイヤルを回転させることで、ドリル・ドライバー・ハンマーのいずれにも切り替えることが出来る。
ビスを留めはずししたいのか、ビス穴を開けたいのか、コンクリートなどのはつりを行いたいのか等、用途に応じてモード切替を忘れずに行っておこう。
実際に使用した感想
それでは、実際に使用した感想について述べていく。
安定した動作で手が疲れづらい
本製品は強力なトルクを擁しており、硬い素材に対してビス留めを行う場合でもドライバーの軸がぶれることなく、安定して使用することが可能だ。
そのため、製品自体の軽さも合わさることで、長時間使用し続けても手が疲れづらくなっている。
私は30分ほど本製品を利用してPCのカスタマイズを行ったが、途中で手の疲れを感じることは全くなかった。
女性や子供でも、問題なく使用できるだろう。
暗い場所でも安心して作業可能
本製品にはLEDライトが取り付けられており、回転時に点灯するようになっている。
▼LEDライトの点灯の様子。
このおかげで、夜間での作業や、暗くて見えづらい箇所の作業でも、ラクラク行うことが出来る。
使用者のことをよく考えて作られている設計であえると言える。
"曲げ" に対応するための『ソフト軸』が付属
本製品には、手で簡単に曲げることのできる『ソフト軸』が付属する。
蛇腹状になったこの管は、先端にビットを取り付けた状態でドリルドライバーに装着することで、ドリルドライバーが入らない狭い箇所に対しても、作業を行うことが出来る。
▼先端は磁石になっており、各種ビットを簡単に取り付けることが可能。
▼ドリルドライバーを作動させることで先端のビットまで回転が伝わる。
実際に私はこの状態で車内にて使用してみたが、手の入りづらい狭い箇所でも簡単にビスを留めることが出来た。
他社の同類製品で付属したことのないツールであり、非常に珍しく、非常に便利であった。
バッテリーの持ちが良い
上述したように本製品のバッテリーは、60分の充電で最長2時間はもつ。
2時間あればたいていの作業を完了させることが出来るため、途中で充電を挟まずに最後まで作業をやりきることが出来るだろう。
実際、私も作業中に本製品でバッテリー切れを起こしたことが無い。
仮にバッテリー切れを起こしたとしても、数分充電するだけで数十分は再度使用可能になる。
使用者にストレスを感じさせない設計となっている。
総評(まとめ)
本製品を使用した感想について、要点をまとめると以下のとおりである。
良かった点
- コンパクトかつ軽量なデザイン
- 幅広い場面に対応できるビット・ドリルビットが付属
- 長持ちするバッテリー
- 狭い場所・暗い場所でも作業可能
- 子供にも安心のセーフティーモード
- 安定した強力トルク
悪かった点
- 付属ケース内部の固定が甘い(揺れると中身がガシャガシャ動く)
以上が『KIMO 電動ドリルドライバー』の評価となる。
誰でも簡単に使えるシンプルさと、幅広い場面に対応できる多機能さを併せ持った、まさにオールマイティな電動ドリルドライバーであると言える。
出力(回転数)を容易に調整することができるため、本格的なDIYから、繊細な作業を必要とするPC自作までに利用することが出来るだろう。
電動ドリルドライバー選びで迷っている場合は、是非ともオススメしたい一品だ。
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