数々のタブレット端末をリリースしてきたUAUU(ユアユー)から、8インチ(7.86インチ)ディスプレイを搭載した小型のAndroidタブレット『UAUU M10』が販売されている。
1万円台前半というリーズナブルな価格ながら、2048×1536(FHD+)の高解像度に対応した7.86インチディスプレイを搭載。SIMカードの挿入にこそ対応していないものの、デュアルバンドWi-Fiによる高速通信が可能。コストパフォーマンス的にも優れたモデルだ。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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ブランド | UAUU |
モデル名 | UAUU M10 |
ディスプレイサイズ | 7.86インチ IPSスクリーン, 4:3 |
解像度 | 2048×1536(FHD+) |
ピーク輝度 | 360nits |
OS | Android 14 |
CPU(SoC) | Allwinner A523 オクタコアプロセッサー |
RAM | 4GB(最大8GBの仮想RAM拡張に対応) |
Widevine | L1サポート |
ストレージ | 64GB |
マイクロSDカード | 対応(最大128GBまで) |
SIMカード | 非対応 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
スピーカー | デュアルスピーカー内蔵 |
搭載カメラ | フロント:5MP リア:8MP |
対応通信規格 | デュアルバンドWi-Fi, Bluetooth 5.0 |
本体サイズ | 198.2mm x 136.1mm x 7.5mm |
本体重量 | 約325g |
今回紹介する『UAUU M10』は7.86インチIPSディスプレイを採用しており、筐体サイズは198.2mm x 136.1mm x 7.5mm、重量は約325gとコンパクトかつ軽量。
画面の縦横比は今どき珍しく4:3を採用している。
OSはAndroid14を搭載。Google Mobile Services(GMS)認証を受けており、プリインストール済みのGoogle Playストアから多くのアプリをダウンロードできる。
ディスプレイは2048×1536(FHD+)解像度に対応。筐体にはデュアルスピーカーを内蔵しており、メディア視聴用途に適したタブレットとなっている。
▼Widevine L1サポートで、各プラットフォームにおいて高画質設定の映像コンテンツを楽しめる。
CPU(SoC)にはAllwinner A523 オクタコアプロセッサーを、RAMは4GBを採用。一般的なタブレット用途は問題なくスムーズにこなせるだけの性能を擁している。RAMは最大8GBまでの拡張が可能で、よりスムーズなタブレット操作を楽しめるようになる。
内蔵ストレージに関しては64GBが用意。カードスロットを備えており、マイクロSDカードを挿入することで最大128GBの拡張が可能だ。
通信規格は2.4/5GHz デュアルバンドWi-Fiおよび Bluetooth 5.0に対応。一方、SIMカードの挿入には対応しておらず、モバイルデータ通信を行うことができない点に注意したい。
筐体前面には5メガピクセルのフロントカメラを、背面には8メガピクセルのリアカメラを内蔵しており、風景撮影からテレワーク、オンライン授業などの用途にも活用可能。
バッテリー容量は5,000mAhと小型の筐体サイズに対して大きめであり、長時間の連続使用が可能。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
▼タブレットの外観。7.86インチディスプレイ搭載のスタイリッシュな見た目。
▼前面には5MPフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には8MPリアカメラを搭載。
▼198.2mm x 136.1mm x 7.5mm、約325gの筐体サイズはコンパクトで持ちやすい。
▼背面の手触りはサラサラしており、指紋や手脂などの汚れも目立ちづらい。
厚みは7.5mmと非常に薄く、カバンなどに入れて持ち運ぶにはうってつけのサイズ感だ。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部の様子。3.5mmジャック、Type-Cポートに加えて、2つのスピーカー穴が用意。
▼下部の様子。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼左側面にはカードスロットが用意。最大128GBまでのマイクロSDカードを挿入可能。
コンパクトな筐体に必要最低限のインターフェースが詰め込まれたデザインとなっている。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、約16万点のスコアを記録した。
1万円台前半の格安ミニタブレットとしては、そこそこの結果であると言える。
ウェブサイト閲覧から動画視聴など、一般的なタブレット用途は比較的スムーズにこなせるだろう。一方で、ヘビーなゲーミング利用には向かない。
小型で携行性に優れた筐体サイズ
本製品のような小型かつ軽量なタブレットは持ち運びに適しているだけでなく、長時間持ち続けても腕が疲れづらいため、メディア視聴用端末としても適している。
▼2048×1536(FHD+)と解像度が高いため、Amazon Kindleなどで電子書籍を読む用途にも最適だ。
▼細かな文字も明瞭に描画される。
あまり大きなサイズのタブレットを持ち歩きたくない方にはオススメのモデルだ。
▼ただし、初起動時には文字サイズが小さくて見づらいため、設定よりサイズ変更を行うことをオススメしたい。
一般的なタブレット用途は快適
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトがスムーズに表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読み込み時に遅延を感じたり、スクロール時にカクつきを感じることも無かった。
▼2048×1536(FHD+))の高解像度ディスプレイでは、細かな文字でも明瞭に描画された。
また、YouTubeなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高解像度の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色も良く、映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。
ただし、本製品の縦横比は4:3であるため、16:9のコンテンツを視聴する際には上画像のように上下に黒帯が入る。
そしてWidevineはL1サポートとなっているため、Huluやネットフリックス、Amazon Primeビデオ等のプラットフォームで高画質設定の映像コンテンツを楽しめる。
また、最大8GBの仮想RAM拡張に対応。タブレット動作をよりスムーズにできる。
スピーカー性能はそこそこレベル
本機のスピーカー品質について確認してみた。
正直、音質に関してはそこそこレベルといった感想だ。
中~高音域はある程度響くものの、低音に関しては完全につぶれてしまっている。スピーカー穴も筐体下部のみに用意されているため、サウンドに立体感も欠ける。
▼実際に録音した様子
映画やアニメ等でセリフの聞き取りに支障をきたすレベルでは決してないが、音質にはそこまで期待しない方がよいだろう。
実用的なフロント・リアカメラ
本機に搭載されているカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラで撮影した写真は全体的に画質がクリアで、やや暗めかな?と感じたが、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色もフロントカメラより良好で、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。拡大撮影時は画質が露骨に荒くなるが、近距離撮影に関しては十分な画質であった。
旅行時の記念撮影用としては心もとないが、映像記録用のカメラとしては十分に機能するだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼ゲームアプリの場合は、4:3の画面いっぱいまで映像が広がる。
1時間ほどサバイバル生活を楽しんでみたが、一貫してスムーズな操作が可能であり、処理落ちなどでストレスを感じることも無かった。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択出来た。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
HDグラフィック設定では、ビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
原神レベルのゲームは厳しい
一方『原神』などの重めのゲームアプリをプレイしてみたが、さすがにスペック不足を感じ、フレームレート低下や処理落ちが顕著に発生した。お世辞にも快適なゲームプレイとは言えないパフォーマンスであった。
バッテリーは1日程度はもつ
本製品には5,000mAhのバッテリーが内蔵されている。
実際にウェブサイト閲覧や動画視聴などに使用してみたが、7時間程度のタブレット利用が可能であった。一般的な利用頻度であれば、1回の充電で1日中バッテリーを持続させることは可能だろう。
▼バッテリーセーバーでより長く持続させることも可能。
発熱がやや心配
一方で、タブレットを長時間高負荷で稼働させた際に、タブレット上部(フロントカメラ周辺)が心配になるほどの熱をもつことがあった。
パフォーマンスへの影響は感じられなかったが、結構な高音であったため、本製品ではあまりに高負荷な処理を行わない方が良いかもしれない。
『UAUU M10』のまとめ
今回紹介した『UAUU M10』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 持ち運びに適した筐体サイズ
- 一般的なタブレット用途を快適にこなせる性能
- 発色の良い高解像度ディスプレイ
- Widevine L1サポート
- 実用的なカメラ性能
- 3.5mmジャックを装備
- 非常にリーズナブルな価格
悪かった点
- 発熱が心配
以上の通り、1万円台前半の小型タブレットとしては実に優れたパフォーマンスのモデルとなっている。
コンパクトな筐体サイズに対して基本性能が優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBGなどのゲームアプリも設定次第ではスムーズに遊ぶことが出来た。 2048×1536(FHD+)の高解像度ディスプレイを搭載しており、Widevine L1サポートにより美しい映像を楽しめる。
カメラ性能は実用的で、ウェブ会議やオンライン授業用として十分活用できるレベルだと言える。スピーカーに関しては、音質は悪くないものの、立体感や低音の響きが弱い。あくまで価格相応と考えておくと良いだろう。
なにより筐体サイズがコンパクトかつ軽量のため、長時間持ち続けても疲れづらく、持ち運びにも最適だ。電子書籍リーダーや動画視聴用端末としても向いているだろう。
リーズナブルな価格で、持ち運びに適した小型タブレットを求めている方は、選択肢の1つに入れても良い一品だ。
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- 最終価格:11,289円(税込)
- 有効期限:2024年10月7日(月)00:01 ~ 2024年10月13日(日)23:59
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