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ガジェットレビュー ロボット掃除機

『SwitchBot K10+ Pro Combo』レビュー、ロボット掃除機、スティック掃除機、集塵ステーションが集約された3in1モデル

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

数々の家電製品をリリースしてきたSwitchBot(スイッチボット)は、2024年11月18日(月)に、ロボット掃除機、スティック掃除機、集塵ステーションが集約された3-in-1モデルの『SwitchBot ロボット掃除機K10+ Pro Combo』を発売した。

自動的に室内を走行してゴミを収集&モップがけを行うことのできるロボット掃除機、収集したゴミを溜めておくことのできる集塵ステーション、そしてロボットでは掃除できない場所を掃除するためのコードレス式スティック掃除機の3つが付属しており、「どんな住宅でも、誰もが使いやすい」という公式スローガン通りの製品となっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

SwitchBot K10+ Pro Comboのアイコン画像

【新製品発売記念キャンペーン】

ブランド SwitchBot
モデル名 SwitchBot ロボット掃除機K10+ Pro Combo
カラー ホワイト
清掃方式 ・ロボット掃除機:モップがけ + 吸引
・スティック掃除機:吸引
吸引力 ・ロボット掃除機:最大3,000Pa
・スティック掃除機:最大20,000Pa
集塵稼働音 ・集塵ステーション:≤80dB(±2dB)
最長稼働時間 約140分
稼働音 ・ロボット掃除機:<45(静音モード) <52(標準モード)<56(パワーモード)<62(MAXモード)
・スティック掃除機:72±1(パワーモード)/68±1(標準モード)
対応アプリ SwitchBot
対応音声サービス Alexa、google assistant、siri
ダストボックス容量 180ml
ダストバッグ容量 3L
バッテリー容量 ・ロボット掃除機:3,200mAh
・スティック掃除機:2,200mAh
充電時間 ・ロボット掃除機:約5時間
・スティック掃除機:約3時間
サイズ ・ロボット掃除機:248 x 248 x 92 mm
・スティック掃除機:240×135×1170mm(床用ノズル装着時)
・集塵ステーション:195 x 297 x 410 mm
重量 ・ロボット掃除機:約2.3kg
・スティック掃除機:約1.17kg(本体、バッテリーの合計重量。ブラシやノズ・ル、ヘッドの重さは含まず)
ノズルヘッド重量 ・床用ヘッド(自走式ブラシヘッド):0.68kg
・2WAYすき間ブラシ:0.1kg
・すき間用ノズル:0.075kg
・ダニ取りブラシ:0.3kg
定格電力 ・ロボット掃除機:40W
・スティック掃除機:200W
・集塵ステーション:650W

SwitchBot K10+ Pro Comboのキービジュアル画像

ロボット掃除機は最大3,000Paのパワフルな吸引力を備えており、直径24.8cmのコンパクトボディで狭い空間もスイスイ潜り込んで、綺麗にゴミを吸い上げる。底部に使い捨てタイプのウェットシートを取り付けることで、モップがけを行わせることも可能だ。

▼パワフルな掃除能力に対して、優れた静音性を実現。

掃除機の騒音レベル

また、コードレス式のスティック掃除機は最大20,000Paの強力な吸引力で、床やカーペットのホコリを逃さず吸引。付属のノズル&ブラシを付け替えることで、ソファのすき間やカーテンの表面なども、自在に掃除することが可能となる。

自在に掃除することが可能なスティック掃除機

ロボット掃除機とスティック掃除機のいずれも軽量に設計されており、自宅の様々な場所へ簡単に持ち運んで掃除できる。

優れた携行性

▼曜日や場所に応じて、柔軟に使い分けることが可能。

曜日や場所に応じて、柔軟に使い分けることが可能

いずれの掃除機も、毛が絡みにくいブラシを採用。掃除後のメンテナンスもラクに行える、ユーザビリティに優れた設計がなされている。

毛が絡みづらいブラシ

そして両方の掃除機で収集したゴミは、集塵ステーション内のダストバッグへ吸い上げて溜めておける。3Lの大容量ダストバッグのおかげで、面倒なゴミ捨ては70日に1回ほどの頻度で済む。

全自動集塵ステーション

ロボット掃除機、スティック掃除機、集塵ステーションの3つのガジェットが付属するにもかかわらず、すべてを設置してもわずかA4サイズほどの設置面積しかとらない。

▼垂直方法に伸びるだけで、床の設置面積をとらない省スペース設計。

コンパクトで省スペースなデザイン

機能性・汎用性・省スペース性・メンテナンス性のいずれの面でも優れた、高品質な製品となっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子

集塵ステーションとロボット掃除機のパッケージ内容

スティック掃除機のパッケージ内容

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • ロボット掃除機本体
  • サイドブラシ×2
  • モップ取付パッド
  • 専用お掃除シート(30枚入り)
  • ユーザーマニュアル一式
  • クイックガイド
  • 交換用フィルター(ダストボックス用)
  • 集塵ステーション
  • 紙パック×2
  • メンテナンスツール
  • プレート
  • ドライバー
  • ネジ×4本
  • ゴムキャップ×4個
  • スティック掃除機本体
  • バッテリー
  • ゴミ収集ホルダー
  • 床用ノズル
  • 2WAYすき間ブラシ
  • すき間用ノズル
  • ダニ取りブラシ
  • HEPAフィルター
  • 収納スタンド
  • 交換用フィルター(スティック掃除機用)

▼ロボット掃除機とスティック掃除機それぞれ別の説明書が付属。もちろん、いずれも日本語に完全対応。

ユーザーマニュアル

パッケージ内容は非常に充実している。ダストパックや各種フィルター、サイドブラシまで予備部品が用意されている点は嬉しい。

ダストパック

サイドブラシ

ロボット掃除機本体

ロボット掃除機本体について見ていく。

▼ロボット掃除機本体の外観。直径24.8cmのコンパクトな円形デザイン

ロボット掃除機本体の外観-上部

ロボット掃除機本体の重量は約2.3kgと非常に軽量であり、片手でもラクラク持ち運べる。

ロボット掃除機本体を手に持つ様子

▼厚みはわずか92mmのため、狭い家具の隙間にも入り込んで掃除できる。

ロボット掃除機本体を手に持つ様子-側面

▼上部にはレーザーレーダーが内蔵されているほか、充電ボタン清掃ボタンが用意。

上部のボタン

▼前方や側面、下部にはセンサー類が搭載されており、家具との衝突を避け、段差を検知して乗り上げることができる。

前方センサー

側面センサー

▼ロボット掃除機後部にはダストボックスが搭載。

ロボット掃除機後部の様子

▼上部のフタを取り外した様子。

上部のフタを取り外した様子

ロボット掃除機上部内部の様子

▼ダストボックスの取っ手を掴み、取り出すことができる。

ダストボックスの取っ手を掴む様子

ダストボックスを取り外した様子

ダストボックスの容量は180mlと比較的小柄のため、集塵ステーションへゴミを吸い上げないとすぐに満杯になってしまうだろう。

▼ダストボックスのフィルターは簡単に取り外して掃除・交換できるようになっている。

ダストボックスを解体した様子

▼ロボット掃除機裏面の様子。

ロボット掃除機裏面の様子

▼ある程度の段差ならラクラク乗り越える、大きな車輪を搭載。

車輪

▼裏面後部にはゴミの吸い上げ口が用意。

ゴミ吸い上げ口

吸い上げ口のカバーを取り除いて、ブラシを取り外せる。

ブラシのカバーを外した様子

純ゴム製ブラシを採用。髪の毛などが絡まりづらく、掃除しやすい。

ゴム製ブラシ

集塵ステーション

続いて、集塵ステーションについて見てみる。

▼集塵ステーションの外観。サイズは195 x 297 x 410mmとコンパクトであり、設置面積を取らない縦伸び型デザインとなっている。

集塵ステーションの外観

▼正面下部にはゴミ吸い上げ口と、ロボット掃除機の充電用端子が用意。

集塵ステーションのゴミ吸い上げ口

▼上部の様子。

集塵ステーションの外観-上部

▼フタを外すと、ダストバッグが収まっている。

集塵ステーション上部のフタを取り外した様子

集塵ステーション内蔵のダストバック

ダストバッグは約3Lと大容量であり、約70日間分ものゴミを溜めておくことができる

▼いちいちゴミ捨てする手間を省ける点は嬉しい。

集塵ステーション内蔵のダストバックを取り外した様子

▼なお、上蓋の裏面には掃除用のメンテナンスツールが用意されている。

クリーニングブラシ

▼また、上部後方にはスティック掃除機からゴミを吸い込むための穴が空いている。

スティック掃除機からごみを吸い上げるための穴

▼ステーション側面の様子

集塵ステーションの外観-右側面

集塵ステーションの外観-左側面

▼ステーション後部の様子

ステーション後部の様子

▼下部からは電源コードが伸びている。

電源コード

スティック掃除機

最後に、スティック掃除機について見ていく。

▼スティック掃除機の本体部分。

スティック掃除機の本体部分

スティック掃除機の本体部分-左側 スティック掃除機の本体部分-右側

本体部分の上部には電源ボタン、出力切替ボタンが用意。

スティック掃除機の操作ボタン

また、スティック掃除機のダストボックスが取付られており、左右のボタンを押しながら引くことで、取り外せる。

スティック掃除機のダストボックスを取り外した様子

▼こちらの場合も、ダストボックスのフィルターは簡単に取り外して、各パーツを掃除できるようになっている。

スティック掃除機のダストボックスを分解した様子

スティック掃除機のダストボックス内部

▼また、操作ボタン付近のバックフィルターも簡単に取り外して掃除できる。

操作ボタン付近のバックフィルター

メンテナンス性に優れた設計と言える。

スティック掃除機の先端には、パッケージに付属するブラシ・ノズル類を、目的に応じて付け替えることが可能だ。

スティック掃除機本体を持つ様子

▼画像左から、すき間ノズル2WAYすき間ブラシダニ取りブラシ床用ノズルの4種類が付属。

付属ブラシ・ノズル一式

▼使用しないブラシ・ノズルは、収納スタンドに立て掛けておくことが可能。

収納スタンドにブラシ・ノズルを設置した様子

▼掃除機本体に延長管を装着し、その先端にブラシ・ノズルをスムーズに装着できる。

床用ノズルを取り付けた様子

あとは、付属のバッテリーを手持ち部分の穴に挿入すれば、使用準備は完了だ。

スティック掃除機のバッテリー

スティック掃除機のバッテリーを挿入する様子

スティック掃除機のバッテリーを取り付けた様子

▼延長管とブラシとバッテリーを取り付けた状態のスティック掃除機。

使用準備完了したスティック掃除機

使用準備完了したスティック掃除機-横視点

本体とスティック掃除機本体を合わせた重量は約1.17kg。各ブラシは0.075~0.3kg程度であり、すべてを装着しても1.5kgに満たない軽さだ

▼非常に軽く、自宅の様々な場所へ手軽に持ち運んで掃除を行うことができる。

スティック掃除機を持ち上げた様子

使用開始までの手順

掃除機一式

それでは、本製品の使用を開始するまでの手順について紹介していく。

手順①:ステーションの組み立て

まず最初に、スティック掃除機を格納・充電するための「ゴミ収集ホルダー」を、集塵ステーションに取り付ける。

収納スタンドを持つ様子

収納スタンドをステーション上部に接続した様子

そして付属のドライバーとネジ×4本を使って、シッカリと固定する。

ドライバー

収納スタンドをドライバーで固定する様子

ネジを締めたあとは、ゴムキャップ×4個で穴を埋めておこう。

そしてステーションの上部フタを戻せば、接続は完了だ。

▼集塵ステーションから煙突のように伸びるゴミ収集ホルダー。

収納スタンドを接続した状態の集塵ステーション

手順②:ステーションの設置

組み立てた集塵ステーションを、自宅の好みの場所に設置する。

ステーションを設置した様子

そしてステーション背面の電源コードをコンセントに接続すると、電源がオンになりLEDランプが点灯する。

電源コードをコンセントに接続した様子

ステーションの電源がオンになった様子

なお、ステーション後部にプレートを取り付けることで、電源ケーブルをスッキリと収めることができる。

▼プレート

プレート

プレートを取り付けた様子

これでステーション本体の設置は完了だ。

手順③:スティック掃除機を格納

ステーションを設置したら、組み立て済みのスティック掃除機を、ステーション上部に取り付けたゴミ収集ホルダーへ格納しよう。

組み立て済みのスティック掃除機を、ステーション上部に取り付けた収納スタンドへ格納した様子

▼スティック掃除機を格納すると、自動的に充電が開始される。残充電量はLEDインジケーターの点灯数で把握できる。

充電中のスティック掃除機

手順④:ロボット掃除機のセッティング

続いて、ロボット掃除機本体のセッティングを行う。

まず底部へサイドブラシを取り付ける。

ロボット掃除機の底部へサイドブラシを取り付ける様子

ロボット掃除機の底部へサイドブラシを取り付ける様子-ズーム

そして上部のフタを開き、主電源ボタンをオンの状態にする。

主電源ボタンをオンの状態にした様子

すると上部のステータス表示ランプが点灯するので、ロボット掃除機を集塵ステーションに設置しよう。

ロボット掃除機を集塵ステーションに設置した様子

すると音声が流れ、ロボット掃除機への充電が開始される。

これだけでロボット掃除機のセッティングは完了だ。

▼全ての設置を完了した様子。

全ての設置を完了した様子

ロボット掃除機、スティック掃除機、集塵ステーションの3つのガジェットが付属するにもかかわらず、すべてを設置してもわずかA4サイズほどの設置面積しかとらない。

▼垂直方法に伸びるだけで、床の設置面積をとらない省スペース設計。

省スペース設計の一式

スペースに限りのある室内に設置しても、邪魔に感じられない点は素晴らしい。

手順⑤:スマホアプリとの接続

集塵ステーションとスティック掃除機、およびロボット掃除機の準備が完了したら、スマホに公式アプリをインストールして接続を行おう。

▼公式アプリ(iOS・Android対応)

SwitchBot

SwitchBot
開発元:wonderlabs, Incorporated
無料
posted withアプリーチ

アプリを起動し、SwitchBotのアカウントを所有していない場合はアカウントを作成する。

ログイン後、デバイスの追加より「ロボット掃除機 K10+ Pro Combo」を選択。

デバイス選択画面

あとは画面の指示に従って、インターネット接続を進めていこう。

▼なお、インターネット接続には2.4GHz帯のWi-Fi環境が必要となる。

Wi-Fi設定画面

インターネット接続が完了すると、アプリ上でロボット掃除機の操作が可能となる。

▼SwitchBotのデバイス一覧にロボット掃除機が追加。

SwitchBotのデバイス一覧にロボット掃除機が追加された様子

接続完了後は、ロボット掃除機やステーションに関する詳細な設定を行うことができる。

▼日本語をはじめとした、複数の音声ガイドに対応。

言語設定画面

なお、初起動時点で公式が最新ファームウェアを提供している場合もあるので、常に最新の状態に更新しておこう。

室内のマッピング

アプリとの連携が完了したら、室内のマッピングを行おう。

室内のマッピングデータ

自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋のカタチを覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。

接続完了後、アプリ上で指示を出すことでマッピングを行わせることが出来る。

▼室内のマッピングに出発。

室内のマッピングに出発したロボット

▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。

そしてマッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。

▼完成したマップデータ。

完成したマップデータ

マッピング速度は実に素早く、16㎡ほどの広さの部屋であれば、5分ほどでマッピングを完了できた。

マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にステーションへと帰還する。ステーション待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。

▼自動的にステーションへ戻ってくる様子

自動的にステーションへ戻ってくる様子

なお、デフォルト設定ではロボット掃除機がベースへ戻るたびに、ゴミの吸引が行われる。この時の音が結構大きいので、使用時間帯には注意したい。

▼ゴミ吸い上げ時の音(音量注意

なお、ゴミ吸引などのステーション動作はアプリから指示を出すことも出来る。

ステーション機能設定

▼ゴミ収集頻度の変更が可能。毎日のゴミの量に応じて調節すると良いだろう。

ゴミ収集設定

吸い上げられたゴミは、ステーション内のダストパックに収納される。3Lの大容量パックは約70日分ものゴミを溜めておくことが可能だ。

以上でロボット掃除機本格利用のためのセッティングが完了した。

次回以降は、

  • ロボット掃除機のボタンを押す
  • アプリから指示を出す
  • 事前に掃除を予約する

といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。

アプリ経由で、外出先からLTE(4G・5G)回線で指示を出すことも可能だ

▼カーペット上の出力切替や、おやすみモードも用意。各家庭の状況や都合に合わせて、掃除設定を柔軟にカスタマイズ出来る点も魅力的だ。

カーペット清掃設定

お休みモード設定

▼生成したマップのエリア編集を行うことも可能。

マップのエリア編集画面

▼掃除時間の詳細な予約が可能。繰り返しの掃除もスケジュールできるため、特定の曜日だけ掃除させることもできる。

スケジュール清掃設定画面

ロボット掃除機の本格利用前に、アプリの設定画面を一通りチェックしておくと良いだろう。

ロボット掃除機のパフォーマンス確認

ロボット掃除機の全体的なパフォーマンスについて確認していく。

掃除性能

掃除中のロボット掃除機

マッピング完了後は、ロボット掃除機が最適なルートで室内を隅々まで掃除してくれる。

▼実際に走行した様子。ロボットの通った軌跡は白線で表示される。

走行した軌跡

▼実際の掃除の様子

▼特定の範囲を重点的に掃除させたい場合には、「エリア指定」機能を使うことで範囲を指定できる。

エリア指定機能

また、本製品は4段階の吸引力調整に対応しており、掃除する環境や時間帯に応じて出力を柔軟に調整することが可能だ。

▼静音モード、標準モード、パワーモード、MAXモードの計4段階に対応。

4段階の吸引力調整

特に強モードにした場合は、3,000Paの強力な吸引力を発揮し、床のザラつきの原因となる顆粒ゴミや砂、目に見えないハウスダストや花粉も逃さず除去できる。

しかも静音性にも優れており、静音モードもしくは標準モードであれば、深夜の時間帯に稼働させても隣家の迷惑になることはないだろう。

▼静音モード

▼標準モード

▼パワーモード

▼MAXモード

試しに、標準モードでリビングを一度掃除した後、掃除機本体のダストボックスを確認してみた。

▼1回の掃除で集まったゴミ

1回の掃除で集まったゴミ

いかがだろうか。筆者は普段から別のロボット掃除機に毎日掃除を行わせていたが、本製品の強力な吸引力と優れた掃除性能のおかげで、わずか一度の掃除でこれだけの残りゴミを除去することができた。

1回の掃除で集まったゴミを手に持つ様子

自分の手で行うよりも、はるかに効率的・効果的な掃除を実現できる。

本製品の掃除能力は実に優れていると言えるだろう。

モップがけ性能

専用お掃除シートと取付パッド

続いてモップがけ性能についても確認してみた。

モップがけ掃除を行う際は、まず「モップ取付パッド」に、付属の専用お掃除シートを取り付ける。

▼専用お掃除シート

専用お掃除シート

専用お掃除シートを取付パッドに装着する様子-表面

専用お掃除シートを取付パッドに装着する様子-裏面

そして、お掃除シートを取り付けたパッドを、ロボット掃除機底部に装着する。

取付パッドをロボット掃除機底部に取り付ける様子

取付パッドをロボット掃除機底部に取り付けた様子

これでモップがけ掃除の準備は完了だ。パッドを取り付けると、自動的にロボット掃除機がモップがけモードに移行する。

なお、モップがけ掃除中は通常の吸引掃除を並行して行うことができないので注意したい。

▼フローリングをピカピカに磨き上げてくれる。

モップがけ走行中のロボット掃除機

モップがけ終了後は、シートを取り外してそのまま捨てるだけで良い。いちいち洗う必要がない点も便利だ。

ただし、本製品のモップがけはただ使い捨てシートで床を擦りつつ走行するだけの機能であるため、専用モップパッドを搭載したロボットのような水拭き結果は期待しない方が良い。

あくまでオマケ程度の機能として認識しておくと良いだろう。

走破性能

本製品の走破性能は実に高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。

カーペット上を走行するロボット

▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。

カーペット上を走行するロボット

▼ヒトの手では面倒な部屋の隅まで、文句ひとつ言わずにスイスイ掃除してくれる。

部屋の隅を掃除するロボット

高精度の障害物回避システムを搭載しており、家具への衝突や引っ掛かり、立ち往生などのトラブルも大幅に軽減。ロボットを動かす前に、部屋を事前に片付けたりする手間を省くことができた。

▼アプリ上で機能のオン/オフを切り替えられる。オンにすると壁際やコーナーの掃除漏れが生じる可能性もあるため、ケースバイケースで設置すると良いだろう。

衝突防止機能の設定画面

そして、本製品の厚さは約9.2センチほどと非常に薄いため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。

テレビ台下を掃除するロボット

▼通常では掃除しづらい家具下のホコリもスイスイ取ってくれる。

ベッド下を掃除するロボット

▼家具の隙間を掃除する様子

家具の隙間を掃除する様子

通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る

この走破性能の高さが、前述した掃除能力の高さにも貢献しているのだろう。

この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。ただし、散乱するコード類には絡まりやすいため、稼働前に片づけておこう。

アプリ機能

SwitchBotアプリには非常に豊富な機能が用意されており、ロボット掃除機の動作を細かくカスタマイズすることが可能だ。

掃除・水拭き禁止区域などを設定可能

ロボット掃除機には、掃除・水拭き禁止区域を指定することも出来る。

▼ロボットに立ち入れられたくない場所を設定。仮想壁(バーチャルウォール)の指定も可能。

侵入禁止エリアの設定画面

これにより、ロボット掃除機が、指定した範囲内に立ち入らないように設置することができる。

▼実際の走行軌跡。進入禁止エリアやバーチャルウォールを避けて掃除していることが確認できる。

進入禁止エリアやバーチャルウォールを避けて掃除した軌跡

進入禁止エリアやバーチャルウォールを避けて掃除した軌跡2

玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合には便利な機能である

消耗品の交換時期が一目で判る

アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。

消耗品の交換時期の確認画面

ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。

NFCに対応

本製品はNFC(近距離無線通信)に対応しており、NFC機能を搭載したスマホをSwitchBotタグ(別売り)にかざすことで、ワンタッチで様々な機能を利用することができる。

NFC画面

よりスムーズにロボット掃除機を利用したい方は、導入してみても良いだろう。

ロボット掃除機のリモコン操作が可能

アプリ上には仮想リモコンが用意されており、ラジコンやゲームアプリの操作感覚で、ロボット掃除機を直接操作することも出来る。

ロボット掃除機のリモコン操作画面

任意の箇所を素早く掃除させたい場合に役立つ。

音声操作サービスに対応

本製品は各種音声操作サービスに対応しており、音声のみで様々な掃除指示を出すことが可能だ。

Googleアシスタント、Amazon Alexa、IFTTT、Siriショートカットに対応。

対応音声操作サービス一覧

▼スマートスピーカー経由で、音声で掃除などの指示を出すことができる。

スマートスピーカーとハブ

いちいち手でアプリや掃除機本体を操作せずに済むため、家事に割く時間を削減するためには理想的な掃除機だと言えるだろう。

スティック掃除機のパフォーマンス確認

続いて、スティック掃除機のパフォーマンスについて確認してみた。

ステーションのホルダーからスティック掃除機を取り出して、手持ち部分の電源ボタンを押すことで、一般的なコードレス式スティック掃除機と同様の感覚で掃除を行える。

スティック掃除機で掃除する様子

床用ノズルを取り付けている場合、掃除中にノズル前方に内蔵されたライトが点灯する。

スティック掃除機の先端が点灯する様子

▼暗い部分をライトで照らし、見えづらいホコリを除去できる。

スティック掃除機の先端が点灯する様子-ゴミ照らし

スティック掃除機の吸引力は2段階(標準モード・パワーモード)で切り替えられる。特にパワーモードの場合は最大20,000Paの非常にパワフルな吸引力を発揮し、どんなにこまかなホコリでも逃さずに吸い上げることが可能となっている。

▼スティック掃除機を使用する様子

そしてスティック掃除機にはすき間ノズル、2WAYすき間ブラシ、ダニ取りブラシ、床用ノズルの4種類のパーツが付属しており、掃除する場所や目的に応じて、柔軟に使い分けることができる。

▼延長管を外して「すき間ノズル」を装着すれば、机の上や車内を掃除するハンディクリーナーとして利用できる。

延長管を外して「すき間ノズル」を装着した様子

延長管を外して「すき間ノズル」を装着した状態で掃除している様子

そして使い終わった後は、再度ステーションのホルダーにスティック掃除機を格納することで、充電と集塵が開始される。

スティック掃除機を格納する様子

使い終わったスティック掃除機

▼スティック掃除機から集塵する様子

スティック掃除機からゴミの吸引を行う場合も、音が結構大きいので、使用時間帯には注意したい。

以上の通り、ロボット掃除機では届かない場所に関しては、スティック掃除機を使用することで綺麗に掃除を仕上げることが可能だ。

ロボットと同様に、ステーションに戻すだけで充電と集塵が自動的に行われるため、いちいち充電ケーブルに繋いだり、ゴミを捨てる手間を省くことができる。

実にユーザビリティに優れた設計であると感じた。

優れたメンテナンス性

本製品は片付け(メンテナンス)の簡単さも大きなメリットである。

メンテナンス器具がパッケージに付属しており、自前で用意しなくても良い点がGOOD。

ロボット掃除機とスティック掃除機のいずれも、髪の毛などが絡みづらいブラシを採用しているため、清掃がラクだ。

特にロボット掃除機は純ゴム製ブラシを採用しており、そのまま水洗いして自然乾燥させると、簡単にピカピカな状態に戻る。

ブラシを水洗いする様子

また、上述したようにモップがけに使用する「お掃除シート」は使い捨てタイプのため、いちいち清掃する必要もない。

全体的に、メンテナンスの手間が最小限に抑えられたモデルとなっている。

『SwitchBot K10+ Pro Combo』のまとめ

SwitchBot K10+ Pro Comboのアイコン画像

今回紹介した『SwitchBot K10+ Pro Combo』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 非常に充実したパッケージ内容
  • 全て設置してもA4サイズほどの面積しかとらないコンパクトデザイン
  • コンパクトかつ軽量なロボット掃除機
  • 携行性に優れたスティック掃除機
  • 約70日間分のゴミを格納できる集塵ステーション
  • 優れた掃除性能
  • アプリで多彩な機能を利用可能
  • 各音声操作サービスに対応
  • メンテナンスしやすい構造
  • 多彩な場所の掃除に適した、スティック掃除機用パーツ

悪かった点

  • モップがけ機能はオマケ程度
  • 集塵ステーションのゴミ吸い上げ音が大きい

以上の通り、「どんな住宅でも、誰もが使いやすい」という公式スローガン通りの、優れた汎用性を備えた製品となっている。

ロボット掃除機、スティック掃除機、集塵ステーションの3つのガジェットが付属するにもかかわらず、すべてを設置してもわずかA4サイズほどの設置面積しかとらない。スペースに限りのある室内に設置しても、邪魔に感じられない点は素晴らしい。

ロボット掃除機、スティック掃除機のいずれも優れた掃除能力を発揮する。ロボット掃除機はそのコンパクトな筐体サイズを活かして、狭い家具の合間にも入り込んでホコリを除去できる。また、スティック掃除機はそのパワフルな吸引力と、バリエーション豊かなブラシ・ノズル類を活用することで、どのような場所でも細かなホコリ一つ逃さず綺麗に仕上げることが可能となっている。

そしていずれの掃除機も、ステーションに戻すことで充電と集塵が自動的に行われる。ステーションには最大70日分ものゴミを溜めておけるため、いちいちゴミ捨ての手間が省ける点は嬉しい。

アプリで多彩な機能を利用可能。アレクサなど各音声操作サービスに対応しており、音声で様々な指示を出せる。

そしてロボット掃除機、ステーションともにメンテナンスしやすい造りとなっており、常に綺麗な状態に保つことが出来る。とことんユーザビリティを考慮した設計がなされていると言える。

このように、自宅掃除に関するオールマイティな3-in-1ロボット掃除機となっている。

毎日の掃除はロボット掃除機に行わせて、たまに気になる部分は自身でシッカリと掃除したい方にとって、まさにうってつけのモデルだと言える。

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