世界中で数多くのホームエンターテインメントプロジェクター、ポータブルプロジェクター、及びビジネスプロジェクターをリリースしてきたYABER(ヤバー)は、同ブランドの最新モデル『Yaber L2s』を販売している。
通常販売価格は3万円台だが、高頻度で割引セールが実施されており、2万円台前半での購入が可能な格安プロジェクターだ。
リーズナブルな価格の一方で、JBLスピーカー(8W)を2基内蔵しており、プロジェクター単体で高品質サウンドを楽しめるようになっている。解像度は1920×1080(FHD)、リフレッシュレートは60Hz対応、明るさは700ANSIルーメンをサポートしており、一般的なプロジェクター用途は十分こなせるスペックを備えた高コスパモデルだ。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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ブランド | Wanbo |
モデル名 | Yaber L2s |
解像度 | 1920×1080(FHD) |
リフレッシュレート | 60Hz |
最大投光距離 | 1.26m |
最小投光距離 | 4.4m |
投影サイズ | 40〜150インチ |
投射比 | 1.38 : 1 |
明るさ | 700ANSIルーメン |
入出力ポート | 3.5mmジャック、USB Type-A、HDMI |
通信規格 | 2.4G+5G Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
投影方法 | フロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影 |
その他の機能 | オートフォーカス、自動垂直台形補正 |
スピーカー | JBLスピーカー(8W)×2 |
本体重量 | 2,248g(実測値) |
本体サイズ | 226.9×159×184mm |
今回紹介する『Yaber L2s』は、2~3万円前後で購入できる、比較的リーズナブルな価格のプロジェクターだ。
40〜150インチの投影サイズに対応。700ANSIルーメンの明るさを誇り、明るい日中の室内でもカーテンさえ閉めればクリアな映像を楽しめる。
▼解像度は1920×1080(FHD)、リフレッシュレートは60Hzをサポート。
投影方法はフロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影の4パターンをサポート。オートフォーカス、自動垂直台形補正機能も備えており、設置場所を変更しても自動的に最適な描画を実現できる。
アメリカの有名オーディオブランド「JBL」とコラボした8Wデュアルスピーカーを内蔵。低価格プロジェクターの中でもひと際優れた音質を実現している。
▼プロジェクター単体で臨場感のあるサウンドを楽しめる。
▼スマホ等の外部デバイスと接続することで、Bluetoothスピーカーとしても機能する。
226.9×159×184mm、約2,248gの筐体には3.5mmジャック、HDMIポート、USB Type-Aポートが搭載。多彩なデバイスとの接続が可能だ。
▼スマホやタブレットとのミラーリングにも対応。
通信規格は2.4G+5G Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1をサポート。
以上の通り、映画視聴やゲームプレイ、仕事のプレゼンや発表会まで、幅広いシーンで利用できる実用的なプロジェクターとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- プロジェクター
- リモコン
- レンズカバー
- クイックスタートガイド&FAQ
- HDMIケーブル
- 電源コード
- クリーニングキット
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応。
▼クリーニングキットが付属。プロジェクター内部を掃除する際に役立つ。
▼リモコンが付属。プロジェクターを遠隔操作できる。
▼リモコンの使用には単四電池×2本が必要。ただパッケージには電池が付属しないので、自前で用意する必要がある点に注意。
プロジェクター本体
プロジェクター本体のサイズは226.9×159×184mm。白を基調としたシンプルなデザインだ。
▼重量は実測で約2,248g。
▼片手でもラクラク持ち上げられる。
▼レンズ部分はレンズカバーで保護されている。
▼レンズの右側にはIR受信部が内蔵。
▼正面下部には "SOUND BY JBL" の文字が確認できる。
▼真上から見た様子。
▼右側面の様子
▼左側面の様子
▼後部の様子
▼後部の上にはIR受信部、3.5mmヘッドフォンジャック、USB Type-Aポート、HDMIポート、LEDライト、電源ボタンが用意。
▼下部には電源ポートが用意されている。
また、後部中央にはダストカバーが用意されており、外してプロジェクター内部を掃除することが可能となっている。
▼プロジェクター内部にはホコリが溜まりやすいので、定期的な掃除が推奨される。
▼底部の様子
▼底部中央にはスタンド等の取り付け穴が用意。
▼底部前方には角度調整スタンドが用意。手でネジを回転させることでスタンドの高さ・プロジェクターの設置角度を細かく調節することが可能だ。
▼スタンドを展開して設置した様子。
そして底部もカバーを取り外すことで、フィルターの掃除が可能。こちらも定期的な掃除が推奨される。
このように、プロジェクター自体は必要最低限のインターフェースのみが搭載された、スタイリッシュなデザインとなっている。
重量も約2,248gと比較的軽めなため、天井取り付けも簡単に完了できるだろう。
使用開始手順
本製品の使用開始手順は非常に簡単だ。
まず、プロジェクター後部に電源ケーブルを接続する。
そして後部の電源ボタンを長押しすることで、プロジェクターが起動する。
▼本製品の電源ケーブルは、アダプタが一体化されていないストレートACケーブルを採用してるため、プロジェクター周りをスッキリと収めることができる。
あとは投影する壁面から1.26m~4.4mの距離に設置することで、使用準備は完了だ。
本製品はAndroid TVなどを搭載していないぶん、初期設定を短時間で完了できる。プロジェクター初心者にもやさしい設計だ。
プロジェクターを起動すると、自動的に垂直台形補正やオートフォーカスなどが行われ、投影映像が最適化される。
▼メイン画面。インターフェースは日本語にも完全対応。
▼付属リモコンによる遠隔操作に対応。
明るさによる投影映像の違いを検証
本製品は700ANSIルーメンの明るさに対応している。
そこで、さまざまな明るさに応じた投影映像の品質を確認してみた。
パターン①:日中・カーテン全開
パターン①は、明るい日中にカーテンを全開した場合。
▼投影映像(日中・カーテン全開)
▼投影映像の確認(日中・カーテン全開)
上の写真・動画を観ても分かる通り、明るい時間帯にカーテンを全開すると、さすがに投影映像は非常に薄くなってしまい、とても視聴に耐えうるものではなかった。
パターン②:日中・カーテン閉じ
パターン②は、明るい日中にカーテンを閉じた場合。
▼投影映像(日中・カーテン閉じ)
▼投影映像の確認(日中・カーテン閉じ)
外が明るくても、カーテンさえ閉めれば、多少の日光が室内に入っていてもそこそこクッキリとした映像を楽しむことができた。本レビュー時にプロジェクターを設置した部屋のカーテンは遮光性が低いため、より遮光性の高いカーテンで窓を覆えば、日中でも鮮明な投影映像を得られるだろう。
パターン③:夜間・照明点灯(弱)
パターン③は、暗い夜間に低照度の照明を点けた場合。
▼投影映像(夜間・照明点灯(弱))
▼投影映像の確認(夜間・照明点灯(弱))
屋外が完全に暗ければ、多少の室内照明を点けた場合でも、パターン②と同等かそれ以上にクッキリと発色の良い投影映像を楽しむことができた。
もちろん、これはあくまで明るさが抑えめの照明を点けた場合であり、部屋全体を明るく照らせるような高照度照明を点けた場合は、パターン①と同程度まで明瞭さが損なわれてしまうので注意したい。
パターン④:夜間・照明消灯
パターン④は、暗い夜間に照明を消灯した場合。
▼投影映像(夜間・照明消灯)
▼投影映像の確認(夜間・照明消灯)
室内を完全に真っ暗にした場合、非常に鮮明な投影映像を得ることができた。
映像の明瞭さ・発色ともに良好で、同インチのフルHD液晶テレビで観た場合と遜色のない映像体験が可能であった。文字も明瞭に描画され、各種インターフェース操作時にも支障をきたすことはなかった。
明るさによる投影映像の検証結果
以上を踏まえたうえで、明るさによる投影映像の検証結果をまとめると以下の通りだ。
パターン | 投影映像の品質 |
日中・カーテン全開 | 不鮮明で映像視聴に適さない |
日中・カーテン閉じ | そこそこ鮮明、基本的な映像視聴に支障なし |
夜間・照明点灯(弱) | そこそこ鮮明、基本的な映像視聴に支障なし |
夜間・照明消灯 | 非常に鮮明、あらゆる用途で快適 |
さすがに明るい日中でもクッキリ映せるほどの明度を備えてはいないが、カーテンさえ閉めれば、昼間でも大画面でお気に入りの映像コンテンツを楽しむことは可能だ。
大画面で満足度の高い映像視聴体験
夜間の暗い部屋において、プロジェクターを壁から3メートルほど離した状態(約100インチ)で、様々な映像コンテンツを視聴してみた。
1920×1080(FHD)解像度で描画される映像は、細かい部分を見るとやや粗さを感じるものの、遠目で見る分には十分に綺麗だ。60Hzリフレッシュレートで描画される映像も滑らかで見やすい。同サイズのFHDディスプレイで描画される映像と遜色ないクオリティの映像を投影することが可能であった。
▼発色は比較的良好、輪郭も十分にクッキリと描画される。
PCと接続してウェブサイトも閲覧してみたが、さすがに小さい文字は見づらい。もしプレゼンの際に資料を映し出したい場合には、細かな文字の使用を避ける、もしくはズーム機能を使用すると良いだろう。
以下、実際に投影した際の映像を紹介する。
※サウンドは内蔵スピーカーから出力
▼実際の投影の様子①
▼実際の投影の様子②
▼実際の投影の様子③
以上の映像を見ても分かるように、同サイズの液晶テレビで視聴した場合と遜色ない映像品質で、コンテンツを楽しむことができていた。
精度の高いオートフォーカス&自動垂直台形補正
本製品はオートフォーカス&自動垂直台形補正機能を備えており、プロジェクターの設置場所を変更しても、自動的に映像品質が調整される。
▼オートフォーカス&自動垂直台形補正の様子
上動画を観ても分かる通り、プロジェクターの設定位置を移動させて投影サイズを変更した場合でも、映像が綺麗な長方形でクッキリ映るよう、スピーディに調整が行われている。
調整精度も優れており、プロジェクターの位置を変更する度に、いちいち手動で調整する必要がない点は実に便利だ。
▼設定より手動キーストーン調整が可能。
▼リモコンから焦点距離の手動調整も可能。
ワイヤレス/有線ミラーリングに対応
本製品はワイヤレス/有線ミラーリングに対応しており、スマホやタブレット端末の映像をプロジェクター経由で投影することができる。
ワイヤレスミラーリング
ワイヤレスミラーリングの場合、スマホやタブレットをプロジェクターと同じWi-Fiに接続した状態で、各端末の「画面ミラーリング」を起動することでプロジェクターと接続できる。
▼ワイヤレスミラーリングの様子
ワイヤレスミラーリングの場合、通信環境によっては多少の遅延があるものの、スマホ画面の映像をプロジェクターから明瞭に投影することができていた。当然、画面回転にも対応している。スマホ上で動画や音楽を再生した場合、サウンドはプロジェクターの内蔵スピーカーから出力される。
有線ミラーリング
有線ミラーリングの場合、スマホやタブレットをプロジェクターのUSB Type-Aポートと接続し、各端末の「画面ミラーリング」を起動することでプロジェクターと接続できる。
ただし、有線接続で映像を出力するためには、DisplayPort Alt Mode(DP Alt Mode)対応のType-Cポートを備えた端末が必要になる。Lightningポートを備えたPhoneの場合は、「Lightning - Digital AVアダプタ」等が必要になる。
▼今回のレビュー時には、DP Alt Mode対応ポートを備えた「Lenovo Legion Y700 2023」を使用。
▼有線ミラーリングの様子
有線ミラーリングの場合、ワイヤレスミラーリングよりも遅延が抑えられており、より滑らかに複製された映像を視聴できる。
モバイル端末上のコンテンツを、プロジェクターを使って大画面に映し出して大勢に見せたい場合などには実に重宝するだろう。
JBLスピーカーによる優れた音質
本製品には2基のJBLスピーカー(8W)が内蔵されており、低音から高音まで迫力のあるサウンド体験が可能となっている。
▼実際に音楽を再生している様子①
▼実際に音楽を再生している様子②
▼実際に音楽を再生している様子③
様々なジャンルの楽曲を再生してみたが、この価格帯のプロジェクターの中でも非常に優れた音質を実現できている。
中~高音域は実に明瞭に響き渡り、音圧も強く、広い部屋でも隅々まで音を届けることができていた。低音も比較的強く響き、EDMなどの楽曲視聴時から映画視聴時まで、迫力のあるサウンドを楽しむことが可能だ。
▼他デバイスをBluetooth接続することで、プロジェクター自体をスピーカー代わりに利用することも可能。
ゲームも快適にプレイ可能
ニンテンドースイッチやPS5といった最新ゲーム機を接続した場合でも、満足できるゲーム体験が可能であった。
ニンテンドースイッチ接続時
▼ニンテンドースイッチ接続時
▼鮮やかかつ滑らかな描画で、ニンテンドースイッチのゲームを楽しめる。
▼Switchゲームプレイの様子①
▼Switchゲームプレイの様子②
リフレッシュレートは1080P/60Hzに対応しているため、描画は滑らかで、視点移動を繰り返すゲームタイトルでも酔いなどを感じることはなかった。
PS5接続時
▼PS5接続時
▼映像出力情報。FHD・60Hzで描画される。
▼PS5の場合も、鮮やかかつ滑らかな描画でゲームを楽しめた。
▼PS5ゲームプレイの様子①
▼PS5ゲームプレイの様子②
激しい操作を伴うアクションゲームプレイ時にも、映像に操作遅延は一切感じられなかった。
大画面で最新ゲームタイトルを遊びたい場合にも、満足できる映像体験を提供してくれるだろう。
発熱は心配なし、たまに排気音が大きくなる
本製品は筐体側面の穴から、内部の熱気が排気される機構となっている。
▼使用中は排気口から暖かい風が排気されるため、穴を塞がないように注意しよう。
本製品の排熱性能は優れており、長時間使用し続けてもプロジェクター本体が高い熱をもつことはなかった。
▼触れるとほのかに温かさを感じる程度
ただし、高負荷には本体から発せられる稼働音(ファンの回転音)が大きくなる。数メートル離れていれば気にならない程度だが、近づくとフォーッと風が吹き出る音が聴こえてくる。
▼稼働音の確認(連続2時間使用時点)
映像視聴に支障をきたすレベルの音ではないが、映像に集中したい場合には、プロジェクターを自身からやや離れた位置に設置することをオススメしたい。
『Yaber L2s』のまとめ
今回紹介した『Yaber L2s』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 筐体サイズに対して比較的軽量
- シンプルかつスタイリッシュなデザイン
- 角度調整スタンド搭載
- 初心者でも扱いやすいインターフェース
- 初期設定が簡単
- 日中でもそこそこ鮮明な映像を楽しめる
- 暗所において同インチの液晶テレビと遜色のない視聴体験が可能
- 高精度なオートフォーカス&自動垂直台形補正機能
- JBLスピーカーによる優れた音質
- 有線/ワイヤレスミラーリング対応
- 優れた廃熱機構
悪かった点
- 高負荷時に稼働音(排気音)が大きくなる
- 設定項目は最小限
以上の通り、2~3万円前後のプロジェクターの中でも優れたパフォーマンスを発揮する高機能モデルとなっている。
筐体のデザイン自体はシンプルかつスタイリッシュ。下部に角度調整スタンドも搭載されており、実用性に優れている。
700ANSIルーメンの輝度に対応しており、100インチ以上の大きな画面で映像を出力した場合でも明瞭かつカラフルな映像を楽しむことが可能。明るい日中でもカーテンを閉め切れば、そこそこクッキリとした描画で映像を楽しめた。
Google TVなどは搭載しておらず、単体ではコンテンツを楽しむことができない。その代わりに有線/ワイヤレスミラーリングをサポートしているため、スマホやタブレット端末と簡単に接続して映像を映し出すことができる。
そして何より、高精度なAI画像調整機能を搭載しているおかげで、プロジェクターの設置場所を変更しても、いちいち自身で映像の細かい調整を行う手間を省くことができるようになっている。モバイル端末上のコンテンツを、プロジェクターを使って大画面に映し出して大勢に見せたい場合などには実に重宝するだろう。
そして何より、本製品には2基のJBLスピーカー(8W)が内蔵されており、様々なジャンルの楽曲を再生してみたが、この価格帯のプロジェクターの中でも非常に優れた音質を実現できている。EDMなどの楽曲視聴時から映画視聴時まで、迫力のあるサウンドを楽しむことが可能であった。
比較的手ごろな価格のプロジェクターとしては、コストパフォーマンスに優れたモデルだと感じられた。
「プロジェクター購入にそこまでの予算をかけることはできないが、実用的な性能を備えたモデルが欲しい」という方は、間違いなく本製品を選択肢の1つに入れても良いだろう。
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