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『XDO Pantera Pico PC』レビュー | 高級感のある手のひらサイズPC

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBコンテンツクリエイター。大学院理工学研究科出身。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく紹介していきます!

最近は新型コロナウイルスの影響により、自宅や貸しオフィスなどで仕事を行う "リモートワーク" という形態が一般化しつつある。

リモートワークを行う際に必要となるガジェットとしてパソコン(PC)が挙げられる。

リモートワークでエクセルやワードなどを扱うレベルであればそこまで高価なモデルは必要ないだろう。また、一時のリモートワークのために、家のなかで場所をとる大きなPCを購入するのは気が引ける方も多いだろう。

そこで今回は、手のひらサイズで場所をとらない、手ごろなミニデスクトップPCであるXDO Pantera Pico PCを紹介したいと思う。

手のひらサイズのミニデスクトップPC

今回紹介する『XDO Pantera Pico PC』は、手のひらに乗るほどのコンパクトなサイズのミニデスクトップPCだ

▼世界最小クラスのコンパクトさ

公式サイト https://xdo.ai/
OS Windows10
CPU Intel Gemini Lake J4125
GPU Intel UHD Graphics 600
RAM(メモリ) 4GB / 8GB
ストレージ 64GB / 256GB / 512GB
通信規格 Bluetooth, Wi-Fi
本体サイズ 66.8×66.8×51.4mm
本体重量 約177g

本製品は開発元のXDOが、クラウドファンディングサイトIndiegogoにて資金を募って開発しているミニPCだ。

▼公式の紹介動画

最近ではミニデスクトップPCというジャンルの製品が数多く出回るようになったが、本製品はその中でも最小クラスのコンパクトさを誇るミニPCとなっている。

CPUにはIntel Gemini Lake J4125を採用しており、RAMは4GB/8GBの2種類のモデルを用意。

ストレージは64GB/256GB/512GBの3種類のモデルがあり、最上位モデルではSATA SSDを採用している。

OSはWindows/Linuxを搭載しており、通常のデスクトップPCと同様の使い方が可能だ。

そして本体にはUSB Type-CやHDMIといった主要ポートが揃っている。

自宅内のスペースを無駄にしたくない方には、うってつけのミニPCとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱(ケース)の様子。

▼PC本体や付属品がスッポリと収まっている。

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • ミニPC本体
  • 電源アダプター
  • 専用ケース
  • 説明書
  • 保証書
  • ロゴシール

▼説明書は英語表記オンリーだが、一般的なPC同様の扱い方が可能なため、困ることはないだろう。

▼PC本体の大きさに合わせた専用のケースが付属しており、PCを安全かつキレイに持ち運ぶ(収納する)ことが可能。

『XDO Pantera Pico PC』本体の外観

『XDO Pantera Pico PC』本体の外観は金属特有の光沢が見られ、ハッキリとした高級感がある。

▼本体上部のロゴの反射も美しく、所有感がある。

▼マウスと並べると、コンパクトさがより際立つ。

▼本体サイズは約177グラムと非常に軽く、ポケットに入れて持ち運べるほどのサイズ感だ。

▼側面にはポート一式が用意されている。

▼本体正面。電源ボタン、マイクロSDカードスロット、USB3.0ポート、マイク穴が搭載。

▼本体背面。電源用DCポート、USB3.0ポート、USB2.0ポート、HDMIポート、3.5mmオーディオジャック等が用意。

これほどのコンパクトな筐体サイズに対して、USBポートが計4つも用意されている点は好印象だ。通常、この手のガジェットはUSBポートが不足しがちであるからだ。

背面には3.5mmオーディオポートが用意されている。これは本製品にはスピーカーが内蔵されていないため、オーディオ出力のためには別途スピーカーを外付けする必要があるからだろう。

▼本体底部。隅に沿ってゴム製の滑り止めが施されており、傾斜のあるデスク上に設置しても滑り落ちることはない。

このように、非常にコンパクトな筐体に、充実したポート類が詰め込まれた設計となっている。

4つのUSBポートにHDMIポート、そしてマイクロSDカードスロットまで用意されており、実用性の高いインターフェース構成であると言える。

ウェブブラウジングから動画視聴まで、非常に快適な動作

本製品をいくつかの用途で使用して、実際にパフォーマンスを確認した。

▼実際に接続した様子。電源を入れると、本体上部が青色に点灯する。

▼マウス・キーボード・HDMIケーブル・電源ケーブルを接続した状態。まだ前面にUSB3.0ポートが2つ余っているため、ポート数に余裕がある点は助かる。

▼デバイスの仕様。今回のレビューでは8GB RAM・256GBストレージモデルを提供して頂いた。

▼256GBモデルでは、初期状態で約216GB分が利用可能領域として用意されている。

なお、本製品は海外製のため、起動時点では日本語に対応していない。そのため、自分で言語データのインストールを行う必要がある。

▼4Kモニターに接続して、3840×2160解像度で本製品を使用してみた。

...と言いたいところだが、4K解像度設定では動作が非常に重くなってしまい、遅延が頻発、各種操作時にかなりのストレスを感じた。

そのため、フルHD(1920×1080)解像度に変更して使用した。

まずは実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。

画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、ある程度快適に閲覧することが可能であった。

ただし、読み込む画像の多さによっては遅延が発生するなど、明らかにスペック不足を感じる部分が多々あった。

それでも、最低限のウェブ閲覧は可能ではあった。

また、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。

この場合も、最低限のクオリティで動画を視聴することが可能であった。たしかに動画はキチンと再生でき、途中で再生が止まってしまうことはなかった。しかし画質設定は自動的に480pほどに下げられてしまい、お世辞にも高画質とは言えない。

ウェブサイト閲覧と動画視聴に関しては、確かに見られるが、クオリティは最低限度である、と言わざるを得ないパフォーマンスだ。

作業用ソフトは比較的快適

一方で、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。

ぎこちない動作であったウェブサイト閲覧や動画視聴とは異なり、作業用ソフトの動作は比較的快適であり、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。

仕事のちょっとした作業用にサブPCとして用意しておくのは良いかもしれない。

ゲームプレイには向かない

ゲーミング性能についても確認したかったところだが、ウェブサイト閲覧や動画視聴時のパフォーマンスを見る限りでは、ゲーミング性能を測るまでもないだろう。

この性能ではマイクラなどのゲームアプリはもちろん、DMM等のブラウザゲームでも動作は難しいのではないだろうか。

もしもゲームが遊べるミニPCが欲しいのであれば、ハイエンドモデルである『MINISFORUM TL50』の方を強くオススメしたい。

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発熱は問題ないが、動作音が大きめ

本製品は内部ファンを回転させて熱を外部へと逃がす。

冷却能力は優秀であり、長時間使用し続けても特に気になるほどの発熱は感じられなかった。

しかし一方で、動作音(ファンの回転音)は大きめだ。

ボリューム自体が大きいというよりも、ファンの高速回転によって生じるキーンといった高音が耳につく。

音楽を流すなど外部音が大きい環境では気にならないレベルだが、静かな部屋の中で本製品を起動すると、この高音が耳について気になってしまう方も多いかもしれない。

『XDO Pantera Pico PC』のまとめ

今回紹介した『XDO Pantera Pico PC』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 高級感のある見た目
  • 世界最小クラスのコンパクトさ
  • 充実した筐体インターフェース
  • 専用ケースが付属(持ち運びに便利)

悪かった点

  • 全体的に動作が重い(処理能力が低い)
  • 4K解像度出力には適さない
  • 動作音(ファンの回転音)が耳につく

以上のように、世界最小クラスのコンパクトな筐体に、必要なポート類を詰め込んだインターフェースを搭載したミニデスクトップPCとなっている。

デザイン的にも高級感があり、所有感が感じられる点はGOODだ。

マウスより小さいサイズに加えて専用ケースも付属するため、持ち運びを前提としたミニPCを探している方には適しているかもしれない。

しかし一方で、その分処理能力を犠牲にしているように感じた。

確かにエクセルやワードなど、作業用ソフトは比較的スムーズに動作した。しかし一方で、ウェブブラウジングや動画再生などは、正直言って処理能力が追い付いていないと感じるほど、パフォーマンスが悪い。

性能の高いミニPCがすでに多く出回っている中でこの性能では、個人的には少々ガッカリさせられた。

もしも同程度のサイズでより実用性の高いミニPCを探しているのであれば、本サイトで以前紹介した『CHUWI LarkBox』や『MINISFORUM TL50』の方がオススメだろう。

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