新型コロナウイルスの感染の拡大に伴い、リモートワークやオンライン授業に従事する方々が増えている。
これらの新しい働き方や学び方を実現するためには、パソコンが必要だ。多くの方は持ち運びにも便利でコストも抑えられるノートPCを選ぶだろう。
ノートPCの購入にあたり、そこまでコストを掛けたくはないという方が大半ではないだろうか。しかし、あまり安すぎるモデルを選んでも、スペックが低すぎて使い物にならなかったという事態にも起こりうる。
そこで今回は、リーズナブルな価格に対して実用的な性能を発揮する高コスパノートPC『CHUWI HeroBook Pro』について紹介していこう。
実用性の高い高コスパノートPC『CHUWI HeroBook Pro』
今回紹介する『CHUWI HeroBook Pro』は、3万円前後というリーズナブルな価格に対して、非常に実用性の高い性能を発揮するノートPCだ。
▼Windows 10搭載
ブランド | CHUWI |
型名 | HeroBook Pro |
ディスプレイサイズ | 14.1インチ |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
CPU | Intel Gemini Lake N4020 |
OS | Windows 10 Home |
RAM | 8GB DDR4 |
ストレージ容量 | 256GB SSD |
カメラ | 30万画素のフロントカメラ |
本体サイズ | 332×214×21.3mm |
本体重量 | 1,390g |
OSはWindows10を採用しており、CPUにはIntel Gemini Lake N4020を搭載。そしてRAM(メモリ)は8GB積んでいるなど、大抵の作業を快適にこなせるだけのスペック構成となっている。
14.1インチディスプレイを搭載しており、解像度は最大1920×1080(フルHD)まで対応。美しくてカラフルな映像を楽しむことが可能だ。
▼公式画像は何故か2160×1440(2K)対応となっているが、正しくは1920×1080(フルHD)だ。
本体ストレージとして256GBのSSDを内蔵しており、大量データを扱う用途にも適している。またマイクロSDカードの挿入にも対応しているため、外部ストレージへのデータ保存も可能。
OSもSSDにインストールされているため、起動もスピーディだ。
▼汎用性の高いインターフェース構成
このように、求めやすい価格に対して実用性の高い構成のノートPCである。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、リモートワークやオンライン授業などの用途も快適にこなすことができるだろう。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ノートPC本体
- 電源アダプター(日本仕様、38Wh/7.6V、DC3.5mm)
- 日本語/英語取扱説明書
- 保証カード
▼説明書は日本語にも対応しているため安心だ。
▼PC本体。金属特有の光沢が見られ、質感は良好。高級感もある。
▼裏面の様子。
▼本体は約1.4kgであり、14.1インチディスプレイ搭載モデルとしては非常に軽い。
▼閉じた状態の厚みは2センチほどであり、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないコンパクトさだ。
このように、筐体自体は薄型かつ軽量であり、外出先に持ち運んで作業を行う用途にも適している。
▼本体右側面にはマイクロSDカードスロット、3.5mmオーディオポート、USB3.0ポートが用意。
▼本体左側面にはUSB3.0ポート、DC充電ポート、mini HDMIポートなどが用意。
USBポートの数にやや不安を感じるが、mini HDMIポートや3.5mmポートも用意されており、最低限の構成を実現できている。
▼ディスプレイを開いた様子。
▼ベゼル(画面縁)の幅は比較的薄く、画面に集中することができる。
▼ディスプレイは0度~145度ほどの角度で稼働可能。
▼ディスプレイ中央には30万画素のフロントカメラが搭載されており、リモートワークやオンライン授業などのビデオ通話時に利用できる。
▼本体キーボード
▼キーボードは日本語配列に対応している。
▼右上の電源ボタンを長押しすることで本体が起動する。
▼キー1つ1つはタイプしやすい大きさであり、キチンとした押し込み感もあるため、タイプミスを起こしづらい。
▼Enterキーの右側にはページアップ・ダウンキーが用意。
▼上部のファンクションキーを利用することで、各機能へ瞬時にアクセスすることが可能だ。
このように、本体デザインやインターフェース構成自体は一般的なノートPCと大差ない。
しかし上述したように、薄ベゼルデザインのおかげで14.1インチのディスプレイサイズに対して筐体自体がコンパクトな大きさに収まっている。
薄くて軽いため、持ち運びには実に適したノートPCであると言えるだろう。
大抵の作業を快適にこなせる性能
実際に本製品を使用して、様々な用途におけるパフォーマンスを確認してみた。
▼本体ストレージは、デフォルト状態で約209GB分が利用可能領域となっている。
▼ディスプレイ解像度は 最大1920×1080(フルHD)まで対応。
▼フルHD解像度対応のディスプレイは美しく、色合いも良好なためカラフルな映像を楽しむことが可能だ。
ウェブサイトを閲覧してみたところ、いずれのサイトもスピーディかつスムーズに読み込まれた。
▼画像多めのサイトも快適に閲覧できる。
また、YouTubeやネットフリックスなどで動画を視聴した場合も、特にフリーズや遅延などを感じることなく、スムーズに再生することが出来た。
他にも、エクセルやワードなど作業に使う機会の多いソフトウェアやアプリ全般を使用してみたが、いずれの場合においてもいたって快適な動作が可能であった。
ウェブサイト閲覧や動画視聴などの一般的なPC用途、またはリモートワークなども快適にこなせる性能であると言える。
スピーカー音質は良好
本製品にはスピーカーが内蔵されており、スタンドアローンでサウンドを楽しむことも出来る。
▼ディスプレイとキーボードの接合部の合間にスピーカーが搭載されている。
試しに音楽を再生してみたところ、実にクリアで響きの良いサウンドを楽しむことが出来た。
低音に関してはそこまで響かず、迫力のあるサウンドであるとは言えない。
しかし中~高音域に関しては実にクリアで響きが良く、3万円前後の格安ノートPCとは思えないほどの音質であると感じた。
音楽再生はもちろん、映画やアニメを視聴する際にも十分満足できる品質となっている。
リモートワークに活用できるフロントカメラ
上述したように本製品にはフロントカメラが内蔵されており、リモートワークやオンライン授業で活用できる。
▼実際に使用している様子。
画質は良好であり、人物の表情から背後の風景にいたるまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
ただし、カメラの前で素早く動くと強い残像が発生する。リモートワークやオンライン授業で利用するには十分な性能であるが、決して品質の高いカメラであるとは言えない。
ゲーミングには向かない
念のため、ゲーミング性能についても確認してみた。
▼PC(Java)版のマインクラフトをプレイ。
結果として、本製品はゲーミングには向かないことが分かった。
▼フレームレートは1ケタ台しか出ず、カクついてまともなゲームプレイは不可能であった。
本製品はオンボードグラフィックのため、ゲーミングに必要な処理性能を擁していない。
軽めのブラウザアプリであれば最低限の設定で動作するかもしれないが、マイクラやAPEXなどPCゲームを遊ぶことは出来ないので注意した方が良い。
バッテリーの持ちが良い
本製品はバッテリー節約機能が用意されており、オンにすることで約8時間ほどバッテリーを持続させることができる。
▼実際に使用してみたところ、7時間以上の連続使用が可能であった。
バッテリー節約状態でも気になるパフォーマンスの低下は見られなかったため、常時節約状態でも問題ないだろう。
充電環境の無い外出先に持ち運んでも、長時間安心して利用できるノートPCとなっている。
『CHUWI HeroBook Pro』のまとめ
今回紹介した『CHUWI HeroBook Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 薄くて軽く、持ち運びに適したデザイン
- 大抵の作業を快適にこなせる性能
- リーズナブルな価格
- フルHD解像度対応の綺麗なディスプレイ
- スピーカー品質が高い
- バッテリーの持ちが良い
悪かった点
- USBポート数が少ない(2つ)
- フロントカメラで顕著な残像が発生
- ゲーミングには向いていない
以上の通り、3万円前後というリーズナブルな価格に対して、非常に実用性の高い性能を発揮するコスパに優れたノートPCとなっている。
筐体サイズもコンパクトであり、薄くて軽いため、外出先で仕事や作業を行いたい場合にも適している。バッテリーの持ちも良いため、充電無しで長時間利用できる。
そしてスピーカー品質が高く、映画視聴時や音楽鑑賞時にも満足度の高い体験が可能だろう。
可能な限りコストを抑えつつ、リモートワークやオンライン授業に利用できる実用的なノートPCを探している方には、是非オススメしたいモデルだ。
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