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『Minisforum EliteMini HX90』レビュー | Ryzen9搭載のパワフルなミニデスクトップPC

2021-10-21

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

  • リモートワークやオンライン授業用にパソコンを購入したい!
  • だけど大きすぎるのは邪魔になる...
  • でも性能が低すぎるミニPCもイヤ!

新型コロナウイルスの影響により、自宅でリモートワークやテレワーク、オンライン授業などに従事する人々が増えてきた。そのため、上記のような理由で家庭用デスクトップPCの購入を検討している方も多いのではないだろうか。

しかしサイズの大きいデスクトップは設置場所をとるうえ、価格も高めであるため手を出しづらい方も多いだろう。

そのような方々に最近人気なのが手のひらサイズの "小型デスクトップPC(ミニPC)" であるが、下手なモデルを選んでしまうと、性能が低すぎて使い物にならなかったという事態になりかねない。

そこで今回紹介するのが、ミニPCの中でも特にパワフルな性能を発揮するMinisforum EliteMini HX90だ。

▼Ryzen9搭載のパワフルな小型PC

ブランド Minisforum
型名 EliteMini HX90
OS Windows 10 Pro 64bit版
CPU AMD Ryzen™ 9 5900HX, 8コア16スレッド、3.3GHz
RAM 16GB / 32GB
グラフィック Radeon™ グラフィックス
ストレージ 256GB / 512GB
搭載インターフェース 2.5Gigabit Ethernet、DisplayPort×2、HDMI×2、USB 3.0 Type-C、USB 3.0×5
本体サイズ 195×190×60mm
本体重量 約1.22kg

▼公式の紹介動画

今回紹介する『Minisforum EliteMini HX90』は、CPUに『AMD Ryzen™ 9 5900HX』(8コア16スレッド、3.3GHz)を採用した小型のデスクトップPCだ。Ryzen 9 5900HXは "Zen 3" アーキテクチャを使用したプロセッサーであり、8コアと16スレッドを実現。標準クロック速度は3.3GHz、ターボブーストの時最大4.6GHzに達するなど、非常にパワフルな性能を発揮する。

OSには64bit版のWindows 10 Proを採用。

▼CPUスコアの比較グラフ

RAMは16GB / 32GB、ストレージは256GB / 512GB SSDのモデルがそれぞれ用意されており、自身の用途に見合ったスペックもモデルを選ぶことが可能だ。

そして高性能APUであるRadeon™ グラフィックスを搭載しており、ある程度のPCゲームも快適にプレイすることが可能だ。

▼タイトルごとの参考FPS値

これだけの性能が、195×190×60mmの非常にコンパクトなサイズに収められていることは驚きだ。

そして筐体素材には複合炭素繊維が用いられており、耐久性・放熱性にも優れたデザインがなされている。

リモートワークやテレワーク、ウェブ会議、オンライン授業、そしてゲーミングなど、幅広い用途に活躍できる小型デスクトップPCとなっている。

実用性の高いミニPCを探している方にはうってつけの製品だ。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧

  • PC本体
  • 説明書
  • 電源アダプター&ケーブル
  • 専用スタンド
  • モニター背面取付用金具一式
  • HDMIケーブル

▼説明書は日本語にも対応している。

▼数点の金具が付属しており、これらを活用することでモニター裏などへの取り付けが可能だ。

▼電源アダプターは結構デカい。高出力のため仕方がないとは言え、せっかくPC本体がコンパクトなサイズに収まっているのに、この点は少々残念だ。

『Minisforum EliteMini HX90』本体の外観

『Minisforum EliteMini HX90』本体サイズは195×190×60mmで片手で掴めるほどのサイズであり、複合炭素繊維で作られた吸気口が網目状に張り巡らされた、独特な外観をしている。

▼本体重量は約1.22kgであり、片手でラクラク掴んで持ち歩ける程度だ。

▼裏面には金具取付用のビス穴が空いている。

▼厚みは6センチほどのため、設置場所をとらない点も魅力だ。

搭載インターフェース

続いて、本体インターフェースについて紹介していく。

▼本体前面。左から『USB3.0ポート』『音声出力ポート』『マイクポート』『USB Type-Cポート』『電源ボタン』などが用意。

▼側面には吸排熱口が大きく開いている

▼本体背面の様子。左から『ロック穴』『電源ポート』『ディスプレイポート(DP)×2』『HDMIポート×2』『音声出力ポート』『マイクポート』『LANポート』『USB3.0ポート×4』が用意。

なお本製品にはスピーカーが内蔵されていないため、オーディオ出力のためには別途スピーカーを外付けする必要がある。

以上の通り、限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっている。

USBポートが計5つ用意されているほか、Type-Cポートも用意されているため、多くのデバイスを同時接続することが可能だ。

また背面に2つ用意されたHDMIポートを利用することで、デュアルモニター出力も可能となっている。LANケーブルによる有線接続が可能な点も嬉しい。

一般的なサイズのデスクトップと遜色ない利便性を実現していると言える。

縦置き用のスタンドが付属

ちなみに本製品には専用スタンドが付属しており、これを利用することでPC本体を安定した縦置きが可能だ。

▼裏面にはゴム製の滑り止めが施されている。

▼実際に縦置きした様子。

▼縦置きするとルーターのようにも見える。スタイリッシュで場所をとらないデザインだ。

ウェブブラウジングから動画視聴まで、非常に快適な動作

本製品をいくつかの用途で使用して、実際にパフォーマンスを確認した。

▼実際にマウス・キーボード・HDMI・LAN・電源ケーブル類を接続した様子。画像の様に背面がコードだらけになるため、よりスマートに利用したい場合は無線タイプの機器を使用すると良いだろう。

▼デバイスの仕様。今回のレビューでは16GB RAM・256GBストレージモデルを提供して頂いた。

▼256GBモデルでは、初期状態で約237GB分が利用可能領域として用意されている。

▼4Kモニターに接続して、3840×2160解像度で本製品を使用してみた。

まずは実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。

画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、快適に閲覧することが可能であった。

▼ページスクロール時にも重くなることもなく、スムーズなウェブブラウジングが可能。

また、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。

この場合も、画質を最高設定に上げた状態でスムーズに視聴することが可能であった。

また、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。

作業用ソフトの動作も問題なく快適に行うことができており、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。

以上の通り、デスクトップPCとしての一般的な用途(ウェブサイト閲覧・動画視聴・作業用ソフト使用)は概ね快適にこなせるだけの性能だと確認できた。

リモートワークやオンライン授業用にPC購入を検討している方にも適しているだろう。

ゲーミング性能について確認

続いて、ゲーミング性能についても確認してみた。

▼なお本製品にはRadeonグラフィックスが搭載されており、グラフィックに関する細かな調整を行うことが可能だ。

▼512MBのVRAMを搭載。

ファイナルファンタジー14

まずは『ファイナルファンタジー14』のベンチマークテストを実施。

テスト条件①

  • 3840×2160解像度
  • 高品質(デスクトップPC)
  • フルスクリーンモード
  • DirectX 11

まず上記の条件でテストを実施した場合、スコア965点、評価は "動作困難" であった。さすがに最高設定条件下で動作させるのは厳しい結果だ。

続いて、もう少し条件を下げてテストを実施してみた。

テスト条件②

  • 1920×1080解像度
  • 高品質(デスクトップPC)
  • フルスクリーンモード
  • DirectX 11

上記の条件下では、スコア3354点、評価は "設定変更を推奨" であった。フルHDにまで解像度を下げれば、フレームレート等の点である程度妥協は必要だろうが、ひとまずFF14レベルのゲームタイトルを遊ぶことは可能だ。標準品質まで落とせばさらに快適なゲーミングが期待できるだろう。

さすがに大規模MMO用のゲーミングPCとして用いるには心もとない結果だが、この筐体サイズに対してこれだけのスコアを出せている点は頑張っていると言える。

『マインクラフト』(Java版)

続いてPC版『マインクラフト』(Javaエディション)をプレイしてみた。

プレイ環境

  • ディスプレイサイズ:1920×1080
  • グラフィック関連設定:標準
  • 軽量化MOD:非導入
  • フレームレート制限:なし

上記の環境でマイクラをプレイした場合、いたって快適なゲームプレイが可能であった。

▼FPSは60台で安定しており、スムーズでストレスのない操作が可能。

移動時やチャンク読み込み時にも気になるカクつきやフレームレート低下は起きず、滑らかな操作が可能であった。

軽量化MOD等を導入すれば、大規模サーバーなどに参加した場合でも問題なく遊ぶことができるだろう。

以上の通り、FF14のような大規模MMOクラスのタイトルはやや厳しめだが、マイクラなど低~中程度の要求スペックのタイトルであれば、ある程度快適に遊べることが確認できた。

作業のちょっとした合間にゲームを楽しみたい場合にもうってつけのミニPCだ。

優れた静音性と放熱機構

レビュー時には本製品を4~5時間ほど連続使用したが、PC本体からの動作音は非常に静かであり、耳を近づけると多少のファン回転音が聞こえる程度であった。

▼耳を近づけると、小さな "キーン" という回転音がわずかに聞こえる程度。

また長時間稼働後の本体を触ってもほとんど熱を感じることも無かった。

▼長時間使用し続けても熱くならない。

このように優れた静音性と排熱性能を実現しており、長時間の利用にも安心だろう。

『Minisforum EliteMini HX90』のまとめ

公式サイトで見る

今回紹介した『Minisforum EliteMini HX90』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • コンパクトな筐体サイズ
  • 実用的な性能
  • 充実したインターフェース構成
  • 縦置き可能なスタンドが付属
  • ゲームもある程度快適にプレイ可能

悪かった点

  • 電源アダプターが大きい
  • 価格がやや高め

以上の通り、コンパクトな筐体サイズに対して非常にパワフルな性能を発揮する小型デスクトップPCとなっている。

Ryzen 9 5900HXおよび16GBメモリのおかげで、ウェブブラウジングから動画視聴、計算ソフトの使用まで大抵の作業を快適に行うことができる。リモートワークやテレワーク用のPCを探している方にもオススメできる性能の高さだ。

インターフェース構成も充実しており、ディスプレイポート(DP)やHDMIポートの数も多くマルチディスプレイ出力にも適している。

またRadeonグラフィックのおかげである程度快適なゲーミングも可能。外出先に持参してちょっとしたゲームを楽しむ用途も可能となっている。

一方で、筐体サイズに対して電源アダプターが大きめである点はやや残念だ。省スペース化がウリの小型PCであれば、アダプターサイズをより抑えてくれると嬉しかった。

それでも、コンパクトさと高性能を両立した実用性の高い小型PCであり、リモートワークやテレワーク用のPCを探している方には是非オススメしたい一品だ。

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