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『Unihertz TickTock』レビュー | 高い防水・防塵・耐衝撃性能の背面ディスプレイ搭載スマホ

2021-12-23

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

新型コロナウイルスの影響により、最近ではグランピングやキャンプ、釣りなどのアウトドアアクティビティが人気を博している。

また現代では、出かける際にもスマートフォンを持ち歩くことが当たり前となっており、それらのアウトドアな場面にもスマホを持参する方がほとんどだろう。

しかし、水辺や砂塵の巻き起こるような環境でスマホを使用すると、故障や不具合発生の原因にもなりかねない。

そこで今回オススメするのが、高い防水・防塵・耐衝撃性能を備えたタフネススマホUnihertz TickTockである。

背面ディスプレイ搭載のIP68等級タフネススマホ

今回紹介する『Unihertz TickTock』は、IP68等級の高い防水防塵・耐衝撃仕様であり、なおかつ背面にサブディスプレイを搭載した珍しいデザインのスマートフォンだ。

ブランド Unihertz
型名 TickTock
ディスプレイサイズ メイン:6.5インチ
サブ:1.3インチ
解像度 メイン:1080×2340
サブ:360×360
対応通信規格 Wi-Fi, Bluetooth, GPS, LTE(5G対応)
防水防塵仕様 IP68
OS Android 11
CPU Dimensity 700 オクタコアプロセッサー
RAM 8GB
ストレージ 128GB
SIMカード 対応(デュアルSIM)
マイクロSDカード 対応
カメラ性能 フロントカメラ:8MP
リアカメラ:48MP
本体サイズ 176×85.6×14.9 mm
本体重量 約308 g

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記事執筆時点において、『Unihertz TickTock』はクラウドファンディングサイトより購入可能であり、通常価格は399USD(約4万円前後)となっている。

OSにはAndroid11を採用。CPUには "Dimensity 700 オクタコアプロセッサー"を、RAM(メモリ)は8GBを積んでいるなど、充実したスペック構成だ。大抵の作業を快適に行うことが出来るだろう。

ストレージには128GBを用意しているほか、必要に応じてマイクロSDカードを挿入することで、容量の拡張が可能。

通信規格はWi-Fi, Bluetooth, GPSに対応しているほか、SIMカードを挿入することで5Gを含めたLTE回線での通信が可能。外出先などアウトドアな場面でも通信や通話を楽しむことが出来る。

▼デュアルSIMカードの挿入に対応。

6.5インチのメインディスプレイは1080×2340解像度に対応しており、美しい映像を楽しむことが出来る。

また背面の1.3インチサブディスプレイもタッチ操作に対応しており、いくつかの機能を背面側からでも利用することが可能だ。

▼筐体側面には2つのカスタムボタンを搭載。ユーザーが好きな機能を自由に割り当てることが出来る。

8メガピクセルのフロントカメラ、および48メガピクセルの高精細リアカメラを搭載しており、美しい自撮り写真や風景写真を撮影することが可能となっている。

そしてIP68等級の筐体は、水滴や微細粒子の付着や、落下等の衝撃にも耐えることが出来る強固な造りとなっており、釣りやキャンプなどのアウトドアな場面に持参しても安心だ。

このように、デザイン的にも性能的にも充実した、オススメのタフネススマホとなっている。

スマホの外観

▼スマホ本体の外観。上下が三角形の独特なデザインだ。

▼前面中央には8メガピクセルのフロントカメラを搭載。

▼背面の様子。ストライプ調の模様が見られ、若干の高級感もある。

▼背面には48メガピクセルのリアカメラ、および背面ディスプレイを搭載。

▼Iphone XR(画像右)と並べた様子。『Unihertz TickTock』がいかにデカいか分かる。

▼実際に持ってみるとかなりゴツいが、その分シッカリとした強固な耐久性が感じられる。

▼本体重量は約308グラムと、一般的なスマホと比べてやや重めだが、持ち運びに支障に感じるレベルではない。

続いて、本体インターフェースについて紹介していく。

▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。

▼反対側(左側面)にはカードスロット、および2つのカスタムボタンが用意。カードスロットにはマイクロSDカードのほか、デュアルSIMカードの挿入が可能だ。また、カスタムボタンには設定アプリより任意の機能を付与することが出来鵜r。

▼本体上部の様子。

▼本体下部にはType-Cポートが用意。キャップで保護されており、水滴などが付着して故障するのを防いでいる。

このように、筐体自体は強固でがっしりとした造りとなっている。手に持った感触も高い耐久性を感じさせるものであり、ちょっとやそっとの衝撃で壊れることは無いだろう。

釣りや登山などのアウトドアな場面に持参しても安心のスマートフォンだ。

AnTuTuベンチマークテスト

本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。

▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照

Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)

スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...

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結果として、約31.6万点のスコアを記録することが出来た。

3万円前後のスマホとしては、中々高いスコアを記録できていると言える。

このスコアであれば、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、大抵のゲームアプリも快適に遊ぶことが出来るだろう。

しかし一方で、同価格帯でなおかつ同じIP68等級のスマホである『OUKITEL WP13』では、約34.8万点のAnTuTuスコアを記録している。

コスパ的には、どちらかと言うと『OUKITEL WP13』の方が優れていると言える。背面ディスプレイにそこまでの魅力を感じていないのであれば、『OUKITEL WP13』を選ぶのも一つの手だろう。

▼『OUKITEL WP13』のレビュー記事はコチラ

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大抵の作業を快適にこなすことのできる性能

本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。

ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。

▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。

ページスクロール時にもカクつきを感じることは無く、いたって快適なウェブブラウジングを楽しむことが出来た。

▼高精細ディスプレイのおかげで、細かな文字までクリアに読み取ることが可能。

また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。

▼フルHD画質以上の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。

亜2K解像度で映し出される映像はカラフルで美しく、映画やアニメなどを視聴しても満足度の高い体験が可能だ。

▼発色も良好であり、カラフルな色合いで映画やアニメを楽しむことが出来た。

以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。

流石はオクタコアプロセッサーCPUと8GBのRAMを搭載していることもあり、パワフルなパフォーマンスを実現できている。

便利なカスタムボタン

上述したように、本製品の左側面にはユーザーが自由な機能を割り当てることのできるカスタムボタンが用意されている。

▼赤色のボタン2つ。

この2つのカスタムボタンに対して、設定アプリより自由な機能を割り当てることが可能だ。

▼押す回数や押し方(長押し・短押し等)に対しても異なる機能を振ることが出来る。

カスタムボタンをうまく活用することで、スマホの利便性をかなり向上させることが出来るだろう。

音質はイマイチ

本機には下部に1基のスピーカーが内蔵されている。

実際にいくつか音楽を再生してみたが、音質に関しては正直イマイチだ

中~高音域に関してはそこそこ響くものの、音質はお世辞にも良いとは言えず、低音に関してはほとんど響かない。また、さすがにスピーカー1基のみでは音圧が弱いように感じられる。高い防水防塵仕様を実現するためにスピーカー穴自体が空いていない点も原因だろう。

映画やアニメなどでセリフを聞き取るぶんには問題ないが、音質に関してそこまで期待しない方が良いだろう。

実用的な性能のカメラ

また、本機に搭載されていカメラについても確認してみた。

▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。

フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。

発色も自然で、肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもかなった。

自撮りだけでなく、ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。

▼リア(背面)カメラで撮影した画像。

画像を見ても分かる通り、背面カメラの方が鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。遠景から近景まで、クリアで発色の良い写真を撮影することができている。

旅行時やアウトドアな場面での記念撮影用カメラとしても、十分に利用できる品質だ。

ゲーミング性能の確認

各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。

『PUBG』プレイ時

まずは『PUBG』の場合について。

まずグラフィッククオリティに関しては『HD』までを選択することが出来た。

実際に何試合か参加してみたが、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。

▼木々のテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。

▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。

▼遠景まで鮮明に描画されるため、索敵しやすい。

発色も良く、描画も滑らかなため、本気でスマホゲーを楽しみたいでも満足度の高い体験が可能だろう。

『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時

続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。

ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。

▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。

処理の重くなりがちなバイオームに足を踏み入れた場合でも、カクつきなどは一切感じられず、スムーズな操作が可能であった。

なお、画質改善MODである『影MOD』を導入した場合でも、快適に動作させることが出来た。

※影MODの導入方法はコチラのサイトを参照。

▼描画がリアルになる代わりに動作が重くなる『影MOD』導入時でも動作はスムーズ。

大抵の格安スマホやタブレットでは、影MODを導入するとフレームレートが低下してひどい処理落ち(カクつき)が発生する。

しかし本機においては、導入した場合でも、快適な動作を行うことが出来ていた。

影MODを始めとする多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作を期待できるだろう。

『原神』プレイ時

最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。

非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。

▼画質設定はデフォルトで "最低" に設定されており、この状態でスムーズな動作を実現できている。

▼ "低" 設定に上げるとデバイス負荷がやや大きくなるが、それでも問題なく快適に動作した。

▼ "中" 設定まで上げると、さすがにフレームレート低下(カクつき)を感じるようになってくる。

画質が "低" と "中" とのあいだでそこまで差が感じられないため、無理に画質設定を上げる必要は無い。

▼ "低" 画質設定でも、十分に美しいビジュアルで快適なゲーミングを楽しむことが出来た。

ストーリーを普通に進める分には全くと言って良いほど支障のない、快適なパフォーマンスを実現できている。

原神レベルの激重ゲームをこれだけ快適に遊べるのであれば、大抵のゲームアプリにおける動作は問題ないだろう。

背面ディスプレイの上手い活用の仕方が分からない

そして本製品最大の特長とも言える、背面のサブディスプレイについて確認してみた。

▼初期設定ではカスタムボタンを押すとサブディスプレイが点灯する。

▼アナログデザインの時計や、バッテリー残量などの情報を確認できる。

サブディスプレイもタッチ機能に対応しており、スライドさせることで様々な機能に切り替えることが出来る。

▼実際に操作している様子

▼サブディスプレイよりカメラを起動すると、リアカメラの映像がディスプレイ上に映し出される。リアカメラで自撮りを行いたい場合には便利だ。

なお、サブディスプレイの設定も用意されており、細かくカスタマイズすることが可能だ。

▼時計のデザインも自由に変更できる。

...と、ここまでサブディスプレイについて紹介したが、正直なところ、サブディスプレイの上手い活用方法が分からない。

時計やバッテリー残量などを背面で確認できる点は確かにユニークかもしれないが、別にメインのフロントディスプレイで済む話だ。

唯一利点を挙げるとしたら、解像度の高いリアカメラで自撮りがしやすくなる、といったところだろうか。それ以外に使い道が考えられない気がする。

個人的に、背面ディスプレイは不要であるように感じた。上手い活用方法があれば、ぜひ読者の皆様に教えていただきたい。

『Unihertz TickTock』のまとめ

今回紹介した『Unihertz TickTock』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 堅固な造りの筐体
  • IP68等級の高い防水・防塵性能
  • 便利なカスタムボタン
  • カラフルで綺麗な亜2K解像度ディスプレイ
  • 大抵の作業を快適にこなすことのできる性能
  • ゲームアプリも快適にプレイ可能
  • 実用的なカメラ性能

悪かった点

  • スピーカー性能はイマイチ
  • 背面のサブディスプレイの存在意義が不明
  • コスパ的には『OUKITEL WP13』の方が上か

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以上の通り、過酷な環境でも使用に耐えうる強固な造りのスマホとなっている。

ただ頑丈なだけでなく基本性能も充実しており、動画視聴や仕事目的、ゲーミングまで大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。

48メガピクセルのリアカメラで撮影した画像(映像)も美しく、アウトドアな場面での記念撮影用カメラとしても重宝するだろう。

ただし、同価格帯でIP68等級のスマートフォンとして、本製品より3万点以上高いベンチマークスコアを記録した『OUKITEL WP13』が存在している。

今回紹介した『Unihertz TickTock』も、確かに実用性の高い優れたモデルであると言える。

しかしコスパ的には『OUKITEL WP13』の方が優れていると言えるため、背面のサブディスプレイに特に魅力を感じないのであれば、『OUKITEL WP13』の方を購入した方が良いかもしれない。

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