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『AAUW T90』レビュー | Widevine L1対応、クアッドスピーカー搭載のAndroid12タブレット

2023-08-11

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

今まで数多くのモバイル端末をリリースしてきた「AAUW」は、2023年5月に同ブランドの最新タブレット『AAUW T90』をリリースした。

2万円前後というリーズナブルな価格に対して、Widevine L1対応、クアッドスピーカー搭載など優れたスペック構成のモデルとなっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

ブランド AAUW
モデル名 AAUW T90
OS Android 12
CPU(SoC) UNISOC T616 オクタコアプロセッサー
RAM 8GB
ストレージ 128GB
ディスプレイサイズ 10.51インチ
解像度 1920 x 1200(FHD+)
リフレッシュレート 非公表
Widevine L1
SIMカード デュアルnanoSIMカード対応
マイクロSDカード 対応(最大1TBまで)
対応通信規格 Wi-Fi: 802.11 ac/a/b/g/n
Bluetooth 5.0
GPS
対応バンド GSM:B2/3/5/8
WCDMA:B1/2/5/8
FDD:B1/3/5/8/18/19/26/28full/40/41
バッテリー容量 8,280mAh(18W急速充電対応)
搭載ポート USB Type-C
スピーカー クアッドスピーカー
搭載カメラ フロント:5MP
リア:13MP
本体サイズ 245 x 162 x 7.1mm
本体重量 約500g

『AAUW T90』は、245 x 162 x 7.1mm、約500gの筐体に10.51インチの大きめなディスプレイを搭載したAndroidタブレットだ。

ディスプレイの解像度は1920 x 1200(FHD+)に対応しており、OSはAndroid12を搭載。鮮明で滑らかな映像を楽しむことが出来る。

スピーカーは4基内蔵。メディア視聴目的でタブレットを探している方でも満足できるサウンド体験を提供する。

CPU(SoC)にはUNISOC T616 オクタコアプロセッサー、RAMは8GBを採用。一般的なタブレット用途は問題なくスムーズにこなせるだけの性能を擁している。

内蔵ストレージとして128GBが用意。カードスロットを備えており、マイクロSDカードを挿入することで最大1TBまでの拡張が可能だ。

通信規格はデュアルバンドWi-Fi、Bluetooth5.0、4G LTE、GPSに対応。デュアルnanoSIMカードの挿入に対応しており、外出先でも4G LTEモバイル通信を行うことが出来る。

前面には5メガピクセルのフロントカメラを、背面には13メガピクセルのリアカメラを内蔵しており、風景撮影からテレワーク、オンライン授業などの用途にも活用可能だ。

バッテリー容量は8,280mAhと大きめであり、長時間の連続使用が可能。18W急速充電にも対応するなど、利便性に優れたタブレットとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物一覧をすべて取り出した様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • タブレット本体
  • ユーザーマニュアル
  • 電源アダプタ
  • USB Type-Cケーブル
  • カードスロット開閉用ピン

▼タブレットの外観。 10.51インチディスプレイ搭載のシンプルかつスタイリッシュな外観

▼前面中央には5MPのフロントカメラが内蔵。

▼背面の様子。

▼背面には13MPのリアカメラを内蔵。

▼245 x 162 x 7.1mm、約500gの薄型な筐体。

▼背面はサラサラとした手触りでそこそこの高級感もあるが、手脂などの汚れが目立ちやすいのが難点。

続いてインターフェースについて紹介していく。

▼上部には2基のスピーカーを内蔵。

▼下部には3.5mmイヤホンジャックType-Cポートカードスロット、そして2基のスピーカーが用意。

▼付属のピンを用いてスロットを開き、nanoSIMカードやマイクロSDカードを挿入することが出来る。

▼右側面には電源ボタン音量調節ボタンが用意。

▼左側面には特に何もない。

このように、薄型の筐体に必要最低限のポート類が集約されたインターフェースとなっている。

AnTuTuベンチマークテスト

本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。

▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照

Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)

スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...

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結果として、約27.9万点のスコアを記録した。

この価格帯のタブレットとしては、優れたスコアであると言える。

ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、原神などのゲームアプリでも設定したいではある程度快適に動作するだろう。

一般的なタブレット用途に関しては問題のないスペックだと言える。

一般的なタブレット用途はスムーズ

本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。

ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。

▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。

画像やスクリプト多めのサイトでも、読込時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。

▼FHD+解像度ディスプレイのおかげで、細かな文字まで鮮明に描画され読みやすい。

また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。

▼高画質映像を、スムーズに視聴することが出来る。

▼ディスプレイの発色は良好。実写映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。

また、WidevineはL1に対応しているため、ネットフリックスやAmazon Primeビデオなどにおいて高画質設定で映像を楽しめる。

スピーカー性能はそこそこレベル

本機のスピーカー品質について確認してみた。

音質に関してはそこそこレベルといった感想だ。

中~高音域はクリアに響く。クアッドスピーカー内蔵のため音圧も強く、音に立体感も感じられる。

一方で低音に関してはつぶれてしまっており、ほとんど響かない。

映画やアニメ等でセリフの聞き取りに支障をきたすレベルでは決してないが、価格相応の音質といったところ。音質にはそこまで期待しない方がよいだろう。

実用的なフロント・リアカメラ

また、本機に搭載されているカメラについても確認した。

▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。

フロントカメラは全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。

激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。

▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。

背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。

遠景から近景まで、クリアで発色の良い写真を撮影することができた。

旅行時の記念撮影用としても、映像記録用のカメラとしても十分に機能するだろう。

ゲーミング性能の確認

本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。

『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時

まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。

ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。

▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。

▼処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できていた。

1時間ほどサバイバル生活を楽しんでみたが、一貫してスムーズな操作が可能であり、処理落ちなどでストレスを感じることも無かった。

アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。

『PUBG』プレイ時

続いて『PUBG』の場合について。

まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択出来た。

実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。

▼大きめの10.51インチディスプレイは、遠方を索敵するのにも向いている。

▼画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。

HDグラフィック設定ではビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。

『原神』プレイ時

最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。

非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では設定を抑えることである程度スムーズにプレイすることが可能であった。

▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。

▼画質設定を "" に設定した場合、デバイス負荷は "やや高い" となるが、ゲーム自体はそこそこスムーズに遊ぶことが可能であった。

▼画質設定を "" に設定した場合、さすがにフレームレート低下や描画遅延が顕著に発生し、スムーズなゲームプレイはできなかった。

画質設定を "" ~ "最低" に設定した場合であれば、比較的スムーズなパフォーマンスで原神を楽しめる。

多少のカクつきを感じることもあるが、ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではなかった。

▼比較的スムーズに原神をプレイ可能。

以上の通り、原神クラスの激重ゲームアプリでも、画質設定を抑えることである程度スムーズに遊ぶことが可能だ。

タブレットをゲーミング用途でも利用したいと考えている方にも、オススメできるパフォーマンスとなっている。

大容量バッテリー内蔵

本製品は8,280mAhの大容量バッテリーを内蔵している。

実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、2日間ほど(計12時間ほど)は充電なしでも利用し続けることが可能であった。

外出先に持参した場合でも、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。

また、18W急速充電に対応しており、わずかな充電時間でバッテリー残量をスピーディに回復できる点も嬉しい。

『AAUW T90』のまとめ

今回紹介した『AAUW T90』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 比較的リーズナブルな価格
  • 10.51インチの大きめなディスプレイ
  • 薄型の筐体
  • 実用的なカメラ性能
  • 一般的なタブレット用途はスムーズ
  • Widevine L1サポート
  • ゲームアプリもスムーズに遊べる
  • 長持ちする8,280mAh大容量バッテリー

悪かった点

  • 背面に手脂などの汚れが目立ちやすい(ケースの装着を推奨)

以上の通り、2万円前後のタブレットとしては優れたパフォーマンスを発揮するモデルとなっている。

基本性能が優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神クラスのゲームアプリでも画質設定を調節することでそこそこスムーズに動作した。

Widevine L1サポート、クアッドスピーカー内蔵により、映像視聴用端末としても向いている。

カメラ性能も十分使い物になるレベル。旅行時の記録用や、ウェブ会議やオンライン授業用としても問題なく活用できるだろう。

バッテリーの持ちも良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、丸1日充電しなくても大丈夫であった。デュアルnanoSIMカードの挿入に対応している点も含めて、外出先でタブレットを使用したい方に適したタブレットだと言える。

2万円前後の価格帯で使い物になる性能のタブレットを求めている方には、ぜひオススメしたい一品だ。

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