数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー「ACEMAGIC」は、ミニスクリーン搭載、雰囲気照明機能付きのミニPC『ACEMAGIC S1 N100』を販売している。
リーズナブルな価格に対して実用的なパフォーマンスを発揮するモデルであり、一般的なPC作業はスムーズにこなせるスペックを備えている。また、ミニスクリーンを搭載しており、CPU使用率や内部温度、時刻などを表示することも出来るユニークなデザインとなっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ミニスクリーン搭載の高コスパ小型デスクトップPC
今回紹介する『ACEMAGIC S1 N100』は、ミニスクリーン搭載の高コスパ小型デスクトップPCだ。
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ブランド | ACEMAGIC |
型名 | ACEMAGIC S1 N100 |
OS | Windows 11 Home (64bit) |
CPU | Intel Alder Lake-n100 |
RAM | 16GB DDR4 |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe PCle3.0 SSD ※最大2TBの拡張に対応 |
対応通信規格 | Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、有線LAN |
インターフェース | ・HDMI2.0 ×2 ・USB 3.0 ×2 ・USB2.0 ×2 ・RJ45(有線LAN)×2 ・DC電源ポート ・3.5mmオーディオジャック |
本体サイズ | 12.3×12.3×4cm |
本体重量 | 約380g |
OSはWindows 11 Home(64bit)を採用。
CPUには「Intel Alder Lake-n100」を搭載しており、RAMは16GB DDR4を採用。一般的なPC作業であれば快適にこなせるだけのスペック構成となっている。
ストレージには512GB SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能だ。最大2TBのストレージ拡張も可能。
通信規格は有線LANに加え、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2に対応。
そして12.3×12.3×4cm、約380gのコンパクトかつ軽量な筐体には充実のインターフェースが用意。ミニスクリーンとLEDライトを備えており、様々な情報を表示したり、点灯パターンを楽しむことができる。
また、静音性に優れた冷却ファンも内蔵している。
以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな筐体サイズに対して、実用的なスペック構成を実現したミニデスクトップPCとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- PC本体
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- スタンド
- HDMiケーブル
▼説明書は日本語にも対応。図付きで説明は分かりやすい。
▼電源アダプタはコンパクトなサイズ。
▼PCを縦置き設置できるスタンドが付属。
▼PC本体の外観。シンプルかつスタイリッシュなデザイン。
▼片手に収まるほどのコンパクトさ。
▼厚みは約4cmと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
▼底部の様子。ゴム製の滑り止めが施されているほか、内部の基盤が見れる窓が用意されている。
底部のカバーはマグネット吸着式となっており、素手で簡単に取り外せる。
▼SSD増設用のスロットが用意。
続いて本体インターフェースについて紹介していく。
▼正面にはミニスクリーンとライトが用意。
▼右側面の様子。
▼左側面にはUSB 3.0ポート×2、USB 2.0ポート×2、電源ボタン、排気口が用意。
▼背面にはRJ45(有線LAN)×2、DC電源ポート、3.5mmオーディオジャック、HDMI2.0 ×2、盗難防止用ロック穴が用意。
以上の通り、限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっている。
個人的には、背面にもUSBポートをいくつか用意してほしかった。
スタンドで縦置きが可能
本製品に付属するスタンドを利用すれば、PCを縦置きで設置することが可能となる。
▼スタンドはマグネットでPC下部に吸着する。
▼設置した様子。
▼縦置きした場合は、上部に電源ボタンやUSBポートがくる。
▼背面の様子。
縦置きすることで、横置きの場合よりも占有する面積を抑えることができる。
一般的な作業は問題なくこなせる性能
本製品をいくつかの用途で実際に使用して、パフォーマンスを確認してみた。
▼サイズが非常にコンパクトなため、どのような場所に設置しても邪魔にならない。
▼電源を入れると、正面のミニスクリーンおよびライトが点灯する。
▼縦置きするとUSBポートが上部に来るため、キーボードなどの有線デバイスを接続した場合、下画像のように上からケーブルが延びることになるため、やや見栄えが悪い。やはり背面にもUSBポートがほしかったところだ。
今回のレビュー時には3440×1440解像度のウルトラワイドモニターに接続して利用した。
▼映像出力情報。3440×1440・100fps近いリフレッシュレートで快適に動作する。
▼512GBモデルのストレージでは、デフォルトの状態で442GB分が使用可能領域となっていた。
▼デバイスの仕様表
▼CrystalDiskMarkでのテスト結果。
▼Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果。グラフィックスのスコアが足を引っ張っているが、それ以外はそこそこ高いスコアだと言える。
まずは実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。
画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、快適に閲覧することが可能であった。
▼ウルトラワイドモニターでスムーズなウェブブラウジングが可能。ページ読み込みからスクロールまでいたって快適だ。
▼高解像度出力で、細かな文字まで明瞭に描画される。
また、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。
動画サイトにおいても、カクつくことなくスムーズに再生された。
▼高画質設定(4K)でもスムーズに動作を再生できる。
▼美しく滑らかな映像視聴を楽しむことが可能だ。
また、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。
作業用ソフトの動作も問題なく快適に行うことができており、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。
▼同時に複数ウィンドウを開いた状態での作業も問題なし。
以上の通り、デスクトップPCとしての一般的な用途(ウェブサイト閲覧・動画視聴・作業用ソフト使用)は問題なく快適にこなせるだけの性能だと確認できた。
リモートワークやオンライン授業用にPC購入を検討している方にも、十分に満足度の高いパフォーマンスを提供するだろう。
ゲーミング性能について確認
続いて、ゲーミング性能についても確認してみた。
今回は試しに『ファイナルファンタジー14』のベンチマークテストを実施した。
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア1,368点、評価は "設定変更が必要" であった。
デスクトップ用の最低設定まで落としてテストを実施したが、プレイには適さないという結果が得られた。
さすがにオンボードグラフィック処理では、FF14クラスのPCゲームを快適に遊ぶことは難しい。
軽めのブラウザゲーム程度であれば問題なく遊べるだろうが、本製品はあくまで仕事・作業用デバイスとして活用すると良いだろう。
ミニスクリーン&ライトのパターンを変更可能
筐体正面に用意されたミニスクリーン&ライトは、プリインストール済みの公式ツールを利用して点灯パターンを変更できる。
「CYXTFTool」を利用すると、ミニスクリーンの表示テーマを変更することが可能だ。
▼ツール画面。様々なテーマが用意。
▼好みに応じて表示内容を変更可能。
▼背景画像や表示情報を細かくカスタマイズできる機能も用意。
また、「LedControl」を利用すると、内蔵ライトの点灯パターンを変更することが可能だ。
▼ツール画面。点灯パターンのほか、点灯スピードや明るさの調節も可能。
優れた静音性
本製品の静音性は実に優れており、高負荷な作業を長時間続けた場合でも、ほとんど動作音が聞こえなかった。
▼耳を近づけると、かすかにフォーンという排気音が聞こえてくる程度。
▼2時間ほど高負荷状態でPCを稼働させ続けた際の内部温度(CPUID HWMonitorによる測定値)。最高温度で70℃を超えることはなく、基本的に50℃~65℃の範囲で安定していた。
ただ、高負荷状態で連続稼働させた場合、筐体側面を触れると結構な熱をもっていた。
パフォーマンスへ顕著な影響を与えるほどの発熱ではなかったものの、念のため、PCの設置場所は風通しが良く、熱のこもりやすい場所を選ぶと良いだろう。
『ACEMAGIC S1 N100』のまとめ
今回紹介した『ACEMAGIC S1 N100』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで軽量な筐体サイズ
- ミニスクリーンを搭載したユニークな設計
- ミニスクリーン表示およびライトの点灯パターンを変更可能
- 一般的なPC作業はスムーズにこなせる
- 比較的リーズナブルな価格
- スタンド利用で縦置きが可能
悪かった点
- VESAマウントに非対応
- 背面にもUSBポートが欲しかった
以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな筐体に対して、実用的な性能を発揮する小型デスクトップPCとなっている。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、作業用ソフトを用いた仕事にも問題なく活用することが可能だ。一方でゲーミングは向いていないため、ゲーミングも楽しみたい方は注意した方が良い。
それでも、3万円前後というリーズナブルな価格に対して十分な性能を実現できていると感じた。拡張性にも優れており、ストレージ増設を行うことで、より快適なPC利用が可能となるだろう。
コンパクトなサイズ、リーズナブルな価格で実用的な性能を擁するミニPCを求めている方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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