世界中に数多くのタブレット端末をリリースしてきたAGMは、2024年6月に同ブランドの最新モデル『AGM PAD P2 ACTIVE』をリリースした。
取り外し可能な保護ケースが付属、優れた耐久性と性能を両立したタフネスモデルであり、50MPリアカメラ搭載、8,000mAh大容量バッテリー内蔵など、全体的なバランスが優れたAndroidタブレットとなっている。
今回、提携先より本製品を提供したいただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
取り外し可能な保護ケースが付属、優れた耐久性と性能を両立したタフネスモデル
今回紹介する『AGM PAD P2 ACTIVE』は、10.95インチ型のAndroid14タブレットだ。頑丈なタフネス設計と実用的な性能を併せ持っている。
| ブランド | AGM |
| モデル名 | AGM PAD P2 ACTIVE |
| OS | Android 14 |
| CPU（SoC） | MediaTek Helio G99 オクタコアプロセッサー |
| RAM | 8GB（最大8GBの仮想RAM拡張に対応） |
| ストレージ | 256GB |
| ディスプレイサイズ | 10.95インチ |
| 解像度 | 1920×1200（FHD+） |
| リフレッシュレート | 最高90Hz |
| ピーク輝度 | 480nits |
| Widevine | L1 |
| 防水防塵規格 | IP68/IP69K |
| 耐衝撃規格 | MIL-STD-810H |
| SIMカード | デュアルnanoSIMカード対応 |
| マイクロSDカード | 対応（最大2TBまで） |
| 対応通信規格 | Wi-Fi 2.4G/5G : 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 5.2 GPS/GLONASS/BeiDou/Galileo 4G LTE |
| 対応バンド | GSM(B2/3/5/8) WCDMA(B1/2/4/5/8) FDD(B1/2/3/4/5/7/8/20/26/28a&b/66) TDD(B34/38/39/40/41) |
| バッテリー容量 | 8,000mAh（20W急速充電対応） |
| スピーカー | クアッドボックススピーカー内蔵 |
| 搭載カメラ | フロント：8MP リア：50MP |
| 本体サイズ | ケース付き 275.15×186.6×21.3 ケース無し 259.45×171×9.3 |
| 本体重量 | ケース付き 1073g ケース無し 565g |
頑丈な保護ケースが付属しており、IP68/IP69K等級の防水性能、およびMIL-STD-810H等級の耐衝撃性能を備える。
ケースの装着時の筐体サイズは275.15×186.6×21.3、重量は1073gとズッシリ感がある。
▼付属のショルダーストラップを取り付けることで、携行性が大幅に向上。
▼ケース背面には、簡易スタンドとしても機能する360度リングが搭載。
保護ケースは取り外し可能であり、取り外すことで耐衝撃性は失われるものの、防水性は保たれる。ケース取り外し後の筐体サイズは259.45×171×9.3、重量は565gであり、オーソドックスなAndroidタブレットとしての運用も可能となる。
CPUには "MediaTek Helio G99 オクタコアプロセッサー" を採用しており、8GB RAM（メモリ）を搭載。大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。8GBの仮想RAM拡張も可能。
10.95インチディスプレイは1920×1200（FHD+）解像度、90Hzリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが出来る。
デュアルボックススピーカーを内蔵。立体感のあるサウンドを楽しめる。WidevineはL1サポートとなっており、HuluやAmazon Primeビデオ等のサービスにおいて高画質設定のコンテンツを楽しめる。映像視聴用端末としても重宝するだろう。
ストレージは256GBを用意。多くのデータやアプリを保存しておくことができ、必要に応じてマイクロSDカードを挿入することで最大2TBまでの拡張も可能だ。
通信規格はデュアルバンドWi-FiとBluetoothに対応。またデュアルnano SIMカードの挿入にも対応しており、GPSや4G LTE通信を利用することも出来る。
バッテリー容量は満足度の高い8,000mAh。外出先でも長時間の利用が可能だ。20W急速充電にも対応している。
前面・背面にはそれぞれ8メガピクセル・50メガピクセルのカメラを内蔵。テレワークやオンライン授業用から、風景撮影用デバイスとしても活用できるだろう。
製品外箱の様子
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- ユーザーマニュアル
- 保護ケース
- ショルダーストラップ
- ブランドステッカー
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応。
▼ショルダーストラップが付属。保護ケースに取り付けることで、タブレットの携行性が大きく向上する。
▼タブレットの外観。10.91インチディスプレイ搭載。保護ケースを装着した状態。
▼正面中央には8MPフロントカメラを搭載。
▼背面の様子。
▼背面には50MP高解像度リアカメラを搭載。
背面中央にはリングが用意されており、持ち運び時の取っ手として機能する。
なお、リングは360度好きな方向に向けることが可能。
▼このようにリングに手を通すことで、使用時に落としてしまう心配はない。
また、リングは簡易スタンドとしても機能する。
このように、様々な用途に活用できる、便利な多機能リングとなっている。
保護ケースは取り外し可能
保護ケース装着時の筐体サイズは275.15×186.6×21.3、重量は1073gとズッシリ感がある。
▼ちょっとやそっとの衝撃では壊れない頑丈さを感じさせる。
▼厚みは2cm超えと分厚い。
保護ケースは取り外し可能であり、取り外すことでオーソドックスな10.95インチ型Androidタブレットとしての運用が可能となる。
▼保護ケースの取り外し手順
ケースを取り外すことで耐衝撃性は失われるものの、防水性は保たれる。ケース取り外し後の筐体サイズは259.45×171×9.3、重量は565gであり、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
インターフェース構成
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部には電源ボタンが用意。
▼右側面には音量調節ボタンが用意。
▼下部には3.5mmジャック、Type-Cポートが用意。なお、上下に計4基のスピーカー（クアッドボックススピーカー）が内蔵されている。
Type-Cポートは保護キャップで2重に保護されており、水滴や砂塵の侵入を防ぐ。
また、保護ケースを外すとカードスロットが現れる。
▼デュアルnanoSIMカードもしくは最大2TBのマイクロSDカードを挿入可能。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法（2023年時点）
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック（スコア）を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』（アンツツ ベンチマーク）というものがあります。 AnTuTuと ...
続きを見る
結果として、約38万点のスコアを記録した。
同価格帯のタフネスタブレットの中では、かなり高いスコアを記録できた。
一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能のモデルだと言える。ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、仕事における軽作業、ゲーミングまで幅広い用途に活用できるだろう。
一般的なタブレット用途は快適
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。
▼FHD+解像度の10.95インチディスプレイは小さな文字まで鮮明に描画され、見やすい。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読込時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。
▼設定よりリフレッシュレートを90Hzに変更することで、さらに滑らかな描画を楽しめるようになる。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色は良好。映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。
そしてWidevineはL1サポートとなっているため、HuluやAmazon Primeビデオ等のサービスにおいて高画質設定のコンテンツを楽しめる。映像視聴用端末としても重宝するだろう。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、大抵のタブレット用途を快適にこなせるだけの性能となっている。
スピーカー性能はそこそこ良い
本機のスピーカー品質について確認してみた。
実際に音楽や映画を視聴してみたが、この価格帯の格安タブレットとしては、そこそこ品質の高いサウンドを実現できていると感じた。
筐体上下に計4基のスピーカー（クアッドボックススピーカー）が内蔵されていることで、比較的立体的なサウンドを楽しめる。音圧も強く、中～高音域に関しては特にクリアに響き渡るため、満足度の高い視聴体験が可能であった。
低音こそ響きはイマイチだが、ボリュームを上げれば十分に迫力のあるサウンドを楽しめるだろう。
ただし、保護ケースを装着した状態だと、音が若干くぐもって聴こえる。もし保護ケース装着状態で満足度の高いサウンドを楽しみたいのであれば、3.5mmジャックを利用して外付けスピーカーやイヤホン等を利用すると良いだろう。
実用的なカメラ性能
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント（前面）カメラで撮影した画像。
全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア（背面）カメラで撮影した画像。
流石は50MPの高精彩リアカメラを搭載していることもあって、非常に明瞭な写真を撮影できた。色合いも自然で、肉眼で見た場合に近い。2～3倍の拡大撮影を行った場合でも、クリアな輪郭の写真を撮影できた。
記念撮影や映像記録用カメラとしても、十分に活用できるレベルだと言えるだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト（旧PE）』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト（旧PE）』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼カクつきもなく、スムーズに移動可能。
処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼高解像度10.95インチディスプレイで遠景まで明瞭に描画されるため、索敵しやすい。
▼画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。
HDグラフィック設定ではビジュアルに多少荒い点が目立つが、普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では設定を抑えることである程度スムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "低" に設定した場合、デバイス負荷は "やや高い" となるが、ゲーム自体はいたってスムーズに遊ぶことが可能であった。
▼画質設定を "中" に設定した場合、さすがにフレームレート低下が発生するようになるが、それでもゲームプレイ自体に支障はないレベルであった。
画質設定を "低" あたりに設定した状態であれば、原神クラスのゲームアプリでも比較的スムーズに遊ぶことが可能であった。
▼発色の良いディスプレイで、広大な原神ワールドを冒険できる。
以上の通り、原神クラスの激重ゲームアプリでも、画質設定を抑えることである程度スムーズに遊ぶことが可能だ。
タブレットをゲーミング用途でも利用したいと考えている方にも、オススメできるパフォーマンスとなっている。
大容量バッテリー内蔵
本製品は8,000mAhの大容量バッテリーを内蔵している。
実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、3日間（計15時間ほど）は充電なしでも利用し続けることが可能であった。
▼バッテリーセーバー機能を利用すれば、より長く利用できるだろう。
外出先に持参しても、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。
20W急速充電にも対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点も魅力的だ。
『AGM PAD P2 ACTIVE』のまとめ
今回紹介した『AGM PAD P2 ACTIVE』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 防水・防塵・耐衝撃性能を備えた頑丈な筐体
- 保護ケースは取り外し可能
- 保護ケースを取り外すことで、一般的なタブレットとしての運用も可能に
- 映像視聴に適した10.95インチ大画面＆クアッドスピーカー
- 背面リングが便利
- 一般的なタブレット用途はスムーズ
- ゲームアプリもある程度快適に遊べる
- 50MP高精彩リアカメラを内蔵
- 長持ちする大容量バッテリー
- 20W急速充電に対応
- 付属のショルダーストラップで携行性が向上
悪かった点
- 保護ケースが取り外しづらい
以上の通り、優れた耐久性と実用的な性能を両立した、汎用性に優れたタフネスタブレットとなっている。
付属の保護ケースとショルダーストラップを装着すれば、屋外での携行性が抜群に向上する。ケース背面に用意されたリングも機能性が高くて使い道が多い。
また、保護ケースを取り外すことで、一般的な10.95インチ型タブレットとしての運用も可能となる。時と場合に応じて、形態を使い分けると良いだろう。
AnTuTuベンチマークテストで約38万点のスコアを記録するなど基本性能も優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神などのゲームアプリも比較的スムーズに遊ぶことが出来た。
50MPリアカメラの性能も高く、ウェブ会議やオンライン授業から、風景撮影用デバイスとしても十分活用できるレベルだと言える。
バッテリーの持ちも良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、丸１～2日間は充電しなくても大丈夫であった。20W急速充電に対応している点も実用性に優れている。
以上の通り、全体的に完成度の高いタフネスモデルとなっている。保護ケースの脱着により、アウトドア用途・屋内用途の両方で使い分けられる点は実にユーザビリティに優れていると言えるだろう。
幅広い場面で活躍する、頑丈かつ実用的な性能を備えたタブレットを探している方には、まさにうってつけのモデルとなっている。
▼こちらの記事もオススメ
-
-
『AGM PAD P2』レビュー | Android14搭載、50MP高精彩リアカメラを内蔵した高性能タブレット
世界中に数多くのタブレット端末をリリースしてきたAGM（中国）は、2024年4月に同ブランドの最新モデル『AGM PAD P2』をリリースした。 Android14搭載、CPU（SoC）にはMedia ...
続きを見る
-
-
『AGM PAD P1』レビュー | 防水防塵仕様でスタイリッシュな高コスパAndroidタブレット
世界中に数多くのタブレット端末をリリースしてきたAGM（中国）は、2023年8月に同ブランドの最新モデル『AGM PAD P1』をリリースした。 CPU（SoC）にはMediaTek Helio G9 ...
続きを見る
