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『AGM PAD T2』レビュー、Helio G91搭載でAnTuTu24万点超え、2万円前後の高コスパ格安タブレット

2024-12-17

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

世界中に数多くのタブレット端末をリリースしてきたAGM(中国)は、同ブランドの最新モデル『AGM PAD T2』をリリースした。

Android14搭載、CPU(SoC)には「MediaTek Helio G91 オクタコアプロセッサー」を採用。AnTuTuベンチマークテストで24万点超えのスコアを記録するほどの性能を備えたうえで、価格を2万円前後に抑えた、高コストパフォーマンスなモデルとなっている。

今回はメーカーより本製品(Wi-Fiモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

AGM PAD T2のアイコン画像

ブランド AGM
モデル名 AGM PAD T2
OS Android 14
CPU(SoC) MediaTek Helio G91 オクタコアプロセッサー
RAM 4GB LPDDR4X(最大4GBの仮想RAM拡張に対応)
ストレージ 256GB eMMC 5.1
ディスプレイサイズ 10.95インチ
解像度 1920×1200(FHD+)
リフレッシュレート 60Hz
ピーク輝度 500nits
Widevine L1
SIMカード デュアルnanoSIMカード対応
マイクロSDカード 対応(最大1TBまで)
対応通信規格 Wi-Fi  2.4G/5GHz (802.11 b/a/g/n/ac)
Bluetooth 5.0
4G LTE(SIM対応モデルのみ)
対応バンド 2/3/4G(SIM対応モデルのみ)
2G GSM: B2/B3/B5/B8
3G WCDMA: B1/B5/B8
3G CDMA:Not supported
4G LTE: B1/B3/B5/B7/B8/B19/B20/B28AB/B40
位置測位 GPS、Glonass、Beidou、Galileo
バッテリー容量 公称値:8,000mAh
標準値:7,850mAh
スピーカー デュアルスピーカー内蔵
搭載カメラ フロント:8MP(f/2.0)
リア:13MP(f/2.2)メイン+2MP(f/2.4)マクロ
本体サイズ 256.75×168.3×7.45mm
本体重量 約502g

今回紹介する『AGM PAD T2』は、Android14搭載の10.95型タブレットだ。

筐体サイズは256.75×168.3×7.45mm、重量は約502gとやや大型。ただ厚みは7.45mmと薄いため、カバンなどに入れて外出先へ持ち運ぶ用途にも適している。

パッケージにはガラス保護フィルムも同梱されているため、別途フィルムを購入する必要がない点は嬉しい。

CPU(SoC)には珍しい "MediaTek Helio G91 オクタコアプロセッサー" を採用しており、4GB LPDDR4X RAM(メモリ)を搭載。一般的なタブレット作業を快適にこなすことが可能だ。なお、最大4GBの仮想RAM拡張にも対応している。

10.95インチディスプレイは1920×1200(FHD+)解像度、および60Hzのリフレッシュレートに対応。

▼ピーク輝度は500nitsに対応している。

AGM PAD T2のディスプレイ仕様

▼デュアルスピーカーを内蔵。立体感のあるサウンドを楽しめる。

デュアルスピーカー内蔵

Widevine L1サポートにより、HuluやAmazonプライムビデオなどの配信サービスにおいて、高画質設定の映像を楽しむことが可能だ。

ストレージは256GBを用意。多くのデータやアプリを保存しておくことができ、必要に応じてマイクロSDカードを挿入することで最大1TBの拡張も可能だ。

AGM PAD T2のストレージ仕様

通信規格は2.4G/5GHzデュアルバンドWi-Fi、Bluetooth 5.0に対応。公式サイトより購入可能なSIM対応モデルと、Amazon等より購入可能なWi-Fiモデルの2種類が用意されており、SIM対応モデルはデュアルnanoSIMカードの挿入をサポート、4G LTE通信を行うことが可能だ。

前面には8MPフロントカメラを、背面には13MP(f/2.2)メイン+2MP(f/2.4)マクロの2眼構成リアカメラを搭載。テレワークやオンライン授業用デバイスとしても活用できるだろう。

搭載カメラ性能説明画像

バッテリー容量は満足度の高い8,000mAh。外出先でも長時間の利用が可能だ。

搭載バッテリー性能説明画像

全体的に、2024年8月にリリースされた前機種「AGM PAD T1」をアップグレードした後継モデルとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • タブレット本体
  • ユーザーマニュアル
  • 電源アダプタ
  • USB Type-Cケーブル
  • ガラス保護フィルム
  • ブランドシール
  • カードピン

▼タブレットの外観。10.95インチディスプレイ搭載のシンプルかつスタイリッシュな外観。

AGM PAD T2の前面

▼正面中央には8MPのフロントカメラが内蔵。

フロントカメラ

▼背面の様子。鈍い光沢が見られ、サラサラした手触りで心地良く、手脂や指紋などの汚れも目立ちづらい。

AGM PAD T2の背面

▼背面には13MP(f/2.2)メイン+2MP(f/2.4)マクロの2眼構成リアカメラが内蔵。

リアカメラ

▼本体重量は約502gであり、ややズッシリ感がある。

タブレットを持つ様子-正面

タブレットを持つ様子-背面

▼厚みは7.45mmと比較的薄く、カバンなどに入れても支障なく持ち運べるだろう。

タブレットを持つ様子-側面横向き

タブレットを持つ様子-側面縦向き

▼下部にはType-Cポートカードスロットに加えて、スピーカーが内蔵。

タブレット下部の様子

▼付属のピンでスロットを開き、最大1TBまでのマイクロSDカードを挿入可能。SIMカード挿入スロットらしきものも用意されているが、今回提供していただいたのはWi-Fiモデルのため、モバイル通信には対応していない。

カードスロットを開いた様子

▼右側面には電源ボタン音量調節ボタンが用意。

タブレット右側面の様子

▼左側面の様子。

タブレット左側面の様子

このように、インターフェース自体はシンプルな構成だ。

AnTuTuベンチマークテスト

本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。

▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照

Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)

スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...

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結果として、約24.3万点のスコアを記録した。

AnTuTuベンチマークテスト結果

2万円前後のタブレットとしては、そこそこ高いスコアだと言える。前機種「AGM PAD T1」の約23.4万点よりも、スコアが若干向上している。

一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能だ。ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、仕事における軽作業まで幅広い用途に活用できる。

また、よほど重いアプリでなければ、設定次第でゲームアプリもスムーズに遊べるだろう。

▼タブレットの詳細情報。

タブレットの詳細情報

一般的なタブレット用途は快適

タブレットを起動した様子

本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。

ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。

▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。

ウェブサイト閲覧の様子1

▼FHD+解像度の10.95インチディスプレイは小さな文字まで鮮明に描画され、見やすい。

ウェブサイト閲覧の様子3

ウェブサイト閲覧の様子2

画像やスクリプトの読み込み多めのサイトでも、ページ読み込み時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。

また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。

▼高画質映像を、スムーズに視聴できる。

ゲーム動画視聴の様子1

ゲーム動画視聴の様子2

▼ディスプレイの発色は良好。映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。

ゲーム動画視聴の様子3

アニメ動画視聴の様子

なお、WidevineはL1サポートとなっており、HuluやAmazonプライムビデオなどの配信サービスにおいて、高画質設定の映像を楽しむことが可能だ。

Widevine確認画面

また、最大4GBまでの仮想RAM拡張に対応しており、パフォーマンスを底上げすることが可能だ。

RAM拡張設定画面

以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なタブレット用途は快適にこなせるだけの性能となっている。

スピーカー品質は及第点レベル

本機のスピーカー品質について確認してみた。

▼音質確認の様子

実際に音楽や映画を視聴してみたが、この価格帯のタブレットとしては、及第点レベルと言える。

本体上下に計2基のスピーカー(デュアルスピーカー)を内蔵していることで、音圧は十分い強く、中~高音域に関してはクリアに響き渡る。音に立体感もやや感じられる。

一方で低音の響きはイマイチであり、音の迫力が半減している。

何はともあれ、普通にアニメや映画などの動画を視聴する分には、必要最低限の音質は備えている。

実用的なカメラ性能

また、本機に搭載されているカメラの性能についても確認した。

▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。

フロントカメラで自撮りした写真

全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。

激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。

▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。

リアカメラでぬいぐるみを撮影した写真

リアカメラでぬいぐるみを撮影した写真-ズーム

リアカメラで観葉植物を撮影した写真

リアカメラで観葉植物を撮影した写真-ズーム

▼屋外撮影時(1倍)

リアカメラで屋外を撮影した写真

▼屋外撮影時(4倍)

リアカメラで屋外を撮影した写真-5倍

リアカメラに関しては、フロントカメラより鮮明な写真を撮影できた。13MP(f/2.2)メイン+2MP(f/2.4)マクロの2眼構成カメラを搭載していることもあり、近接撮影時でも細部まで詳細に映し出すことができていた。

色合いも自然で、肉眼で見た場合に近い。4倍以上の拡大撮影を行った場合でも、クリアな輪郭の写真を撮影できた。

映像記録用や、リモート会議用の端末としても、十分に活用できるレベルだ。

ゲーミング性能の確認

本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。

『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時

まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。

ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。

▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。

マインクラフトのプレイの様子2

▼ジャングルなど大規模なバイオームを移動する際にも、カクつきやフレームレート低下を感じることはなかった。

マインクラフトのプレイの様子1

マインクラフトのプレイの様子3

処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。

アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。

『PUBG』プレイ時

続いて『PUBG』の場合について。

まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。

PUBGの画質設定画面

実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。

▼大きめな高解像度10.95インチディスプレイのおかげで、遠景まで明瞭に描画されるため、索敵しやすい。

PUBGプレイの様子2

PUBGプレイの様子5

▼画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。

PUBGプレイの様子3

PUBGプレイの様子6

PUBGプレイの様子4

PUBGプレイの様子1

HDグラフィック設定ではビジュアルに多少荒い点が目立つが、普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。

『原神』プレイ時

原神プレイの様子1

最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。

▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。

原神の画質設定画面-最低

▼画質設定を "" に設定した場合、フレームレート低下が感じられるようになるが、まだプレイに耐えうるレベルであった。

原神の画質設定画面-低

▼画質設定を "" に設定した場合、さすがにフレームレートが大幅に低下してカクつきが生じ、まともなゲームプレイは難しい状態であった。

原神の画質設定画面-中

画質設定を "最低" ~ "低" あたりに設定した状態であれば、最低限のパフォーマンスで原神を遊ぶことが可能であった。

原神プレイの様子4

原神プレイの様子5

原神プレイの様子2

以上の通り、原審レベルのゲームアプリでも、設定次第で遊ぶこと自体は可能であった。

本気でゲーミングを楽しみたい場合には、より性能の優れたスマートフォン or タブレットの購入をオススメする。

長時間持続する大容量バッテリー内蔵

タブレット充電の様子

本製品は8,000mAhの大容量バッテリーを内蔵している。

実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、2日間(計12~13時間ほど)は充電なしでも利用し続けることが可能であった。

▼バッテリーセーバーを起動すれば、より長時間の利用が可能となる。

バッテリー設定画面

外出先に持参した場合、よほどヘビーに利用しなければ、充電なしで1日中はバッテリーがもつだろう。

『AGM PAD T2』のまとめ

AGM PAD T2のアイコン画像

今回紹介した『AGM PAD T2』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 映像視聴に適した10.95インチ大画面
  • 薄型でスタイリッシュな筐体デザイン
  • 一般的なタブレット用途はスムーズ
  • 実用的なカメラ性能
  • 長持ちする大容量バッテリー
  • 比較的リーズナブルな価格
  • ガラス保護フィルムが付属

悪かった点

  • SIM対応版は公式サイトからのみ購入可能?

以上の通り、2万円前後の格安タブレットとしては、比較的実用的な性能を備えたモデルとなっている。

筐体は薄型かつスタイリッシュな見た目で、本体重量は約502gとややズッシリ感はあるものの、長時間持ち続けてもそこまで腕が疲れることは無い。厚みは7.45mmとやや薄いため、カバンなどに入れて持ち運ぶ用途にも適している。

AnTuTuベンチマークテストで24万点超えを記録するなど基本性能も優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴などの一般的なタブレット用途であればスムーズに活用できる。ゲーミングに関しても、よほど重いアプリでなければ、設定次第でスムーズにプレイすることが可能だ。

カメラの性能もそこそこ良く、ウェブ会議やオンライン授業用、映像記録用カメラとして十分活用できるレベルだと言える。

そしてバッテリーの持ちも良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、丸1~2日間は充電しなくても大丈夫であった。

パッケージにガラス保護フィルムが付属する点も嬉しい。

2万円前後の価格帯で使い物になる性能を備えたタブレットを求めている方は、現時点で選択肢の一つに入れても良いだろう。

ただし、SIM対応モデル、Wi-Fiモデルの2種類が存在しているので、購入する際には注意したい。

▼キーボードが無料で付属するパッケージも販売

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