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『ALLDOCUBE iPlay60 Pro』レビュー、2万円前後でAnTuTu36万点超え、高コスパな格安タブレット

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

世界中に数多くのタブレット端末をリリースしてきたAlldocube(オールドキューブ)は、2024年12月20日(金)に、同ブランドの11インチ型最新モデルとして『ALLDOCUBE iPlay60 Pro』をリリースする。

※2024年7~8月あたりにリリースされた「ALLDOCUBE iPlay 60 Pad Pro」と名前が酷似しているものの、別物なので要注意。

11インチディスプレイを搭載したAndroid 14タブレットであり、2万円前後のリーズナブルな価格に対して、「MediaTek ‎Helio G99 オクタコアプロセッサー」搭載、6GB LPDDR4X RAM + 128GBストレージ内蔵、クアッドステレオスピーカー内蔵など、比較的優れたスペック構成の公コスパモデルとなっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

Alldocube iPlay 60 Proのアイコン画像

【期間限定割引セール】

  • セール期間:2024年12月20日(金)00:00 ~ 31日(火)
  • 通常価格:20,999円(税込)
  • セール割引価格:17,999円(税込)
  • 割引額:3,000円OFF
ブランド ALLDOCUBE
モデル名 ALLDOCUBE iPlay60 Pro
ディスプレイサイズ 11インチ IPS
解像度 1,920×1,200(FHD+)
リフレッシュレート 最高90Hz
OS ALLDOCUBE OS Lite(Android 14ベース)
CPU(SoC) MediaTek ‎Helio G99 オクタコアプロセッサー
RAM 6GB LPDDR4X(最大10GBの仮想RAM拡張が可能)
ストレージ 128GB UFS2.2
マイクロSDカード 対応(最大1TBまで)
SIMカード デュアルnano SIMカード対応
対応通信規格 2.4GHz/5GHzデュアルバンドWi-Fi5 (802.11a/b/g/n/ac)
Bluetooth5.2
4G LTE
位置測位 Beidou、Galileo、Glonass、GPS
対応バンド GSM: B2/3/5/8
WCDMA: B1/2/5/8
FDD: B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B
TDD: B38/40/41
搭載カメラ フロント:5MP(f/2.0)
リア:5MP(f/2.0)
スピーカー クアッドステレオスピーカー内蔵
バッテリー容量 7,000mAh(18W急速充電対応)
本体サイズ 256.8×168.3×7.95mm
本体重量 約520g

ALLDOCUBE iPlay60 Proのスペック説明画像

筐体サイズは256.8×168.3×7.95mm、重量は約520gと大きめでズッシリ感もあるが、比較的薄型なデザインのため、カバンなどに入れて外出先へ持ち運ぶ用途にも適している。

独自OSの「ALLDOCUBE OS Lite」(Android 14ベース)を採用。

ALLDOCUBE OS Liteの説明画像

1,920×1,200(FHD+)解像度に対応した11インチディスプレイを搭載。鮮明でカラフルな映像を楽しむことが出来る。WidevineはL1サポートとなっており、ネットフリックスをはじめ、HuluやAmazon Primeビデオなどの配信サービスにおいて高画質設定の映像を楽しめる。

▼計4基のスピーカー(クアッドステレオスピーカー)を内蔵。立体的で迫力のあるサウンドを楽しめる。

内蔵スピーカースペック

CPU(SoC)には「MediaTek ‎Helio G99 オクタコアプロセッサー」を、RAMは 6GB LPDDR4Xを採用。一般的なタブレット用途は問題なくスムーズにこなせるだけの性能を備えている。最大10GBの仮想RAM拡張が可能で、よりスムーズなタブレット操作を楽しめるようになる。

MediaTek ‎Helio G99 オクタコアプロセッサー

128GB UFS2.2ストレージを内蔵。カードスロットを備えており、マイクロSDカードを挿入することで最大1TBまでの拡張が可能となっている。

通信規格は2.4/5GデュアルバンドWi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)および Bluetooth 5.2、GPSに対応。デュアルnanoSIMカードの挿入にも対応しており、外出先で4G LTEモバイルデータ通信を行うことが可能だ。

4G LTE通信サポート

前面に5MP(f/2.0)のフロントカメラを、背面に5MP(f/2.0)のリアカメラを内蔵。

▼顔認証によるロック解除をサポート。

顔認証をサポート

そして7,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、長時間の連続使用が可能。18W急速充電にも対応し、素早くバッテリーを回復できる。

バッテリー仕様

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • タブレット本体
  • ユーザーマニュアル
  • USB Type-Cケーブル
  • 電源アダプタ
  • SIMカードピン

▼タブレットの外観。11インチディスプレイ搭載のシンプルかつスタイリッシュな外観。

タブレットの外観-正面

▼前面には5MPフロントカメラが内蔵。

フロントカメラ

▼背面の様子

タブレットの外観-背面

▼背面にも5MPリアカメラを内蔵。オートフォーカスをサポート。

リアカメラ

▼本体重量は約520gであり、ややズッシリ感がある。

タブレットを手に持った様子-正面

タブレットを手に持った様子-背面

▼鈍い光沢を見せる背面の手触りはサラサラしており、指紋や手脂などの汚れが目立ちづらい。

背面素材の確認

▼厚みは7.95mm。カバンなどに入れても支障なく持ち運べるだろう。

タブレットを手に持った様子-側面縦向き

タブレットを手に持った様子-側面横向き

続いてインターフェースについて紹介していく。

▼右側面には電源ボタン音量調節ボタンカードスロットが用意。

タブレット右側面の様子

▼付属のピンでカードスロットを開き、デュアルnanoSIMカードおよび最大1TBまでのマイクロSDカード挿入が可能。

カードスロットを開いた様子

▼上部には2基のスピーカーType-Cポートが用意。

タブレット上部の様子

▼下部にも2基のスピーカーが内蔵。

タブレット下部の様子

このように、インターフェース自体はオーソドックスな構成だ。

上下に計4基のクアッドスピーカーが内蔵されており、立体的なサウンドを楽しめるようになっている。

AnTuTuベンチマークテスト

本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。

▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照

Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)

スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...

続きを見る

結果として、約36万点のスコアを記録した。

AnTuTuベンチマークテスト結果

2万円前後の格安タブレットの中では、優れたスコアだと言える。2024年5月に発売された下位モデル「Alldocube iPlay60」の約23.7万点を大きく上回る結果となった。

一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能だ。ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、仕事における軽作業、軽めのゲーミングまで幅広い用途に活用できるだろう。

一般的なタブレット用途は快適

タブレットを起動した様子

本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。

ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。

▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。

ウェブサイト閲覧の様子3

ウェブサイト閲覧の様子1

▼FHD+解像度の11インチディスプレイは小さな文字まで鮮明に描画され、見やすい。

ウェブサイト閲覧の様子2

画像コンテンツやスクリプト多めのサイトでも、読込時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。

90Hzリフレッシュレート対応により、ページスクロール時も滑らかに描画されて気持ちが良い。

また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。

▼高画質映像を、スムーズに視聴することが出来る。

ゲーム動画視聴の様子1

ゲーム動画視聴の様子2

▼ディスプレイの発色は良好。映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しめた。

アニメ動画視聴の様子

なお、WidevineはL1サポートとなっており、ネットフリックスをはじめ、HuluやAmazonプライムビデオなどの配信サービスにおいて、高画質設定の映像を楽しむことが可能だ。

Widevine確認画面

以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、大抵のタブレット用途を快適にこなせるだけの性能となっている。

▼なお、最大10GBの仮想RAM拡張もサポート。

メモリ拡張設定画面

スピーカー品質はそこそこレベル

続いて、いくつかの音楽を再生してスピーカー品質を確認してみた。

スピーカー品質確認の様子

スピーカー品質はそこそこレベルといったところだ。

クアッドスピーカーを内蔵していることもあり、音に多少の立体感はある。ボリュームを上げれば音圧も強く感じられた。

▼サウンド品質確認の様子

一方で、中~高音域はそこそこ響くものの、低音に関しては完全に潰れてしまっており、音の重厚感が損なわれていた。

この価格帯のタブレットとしては、可もなく不可もなくといったところか。

映画やアニメなどでセリフを聴きとる分には問題ないが、満足度の高いサウンドを求めているのであれば、別途Bluetoothイヤホン等の利用をおススメしたい。

カメラ性能の確認

また、本機に搭載されているカメラの性能についても確認した。

▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。

フロント(前面)カメラで撮影した写真

画質自体はクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことができていた。

激しく動いても残像などはほとんど発生しない。発色がやや薄めかな?と言った印象を受けたが、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても問題ない品質であると言える。

▼実際にリア(背面)カメラで撮影した写真。

リアカメラでぬいぐるみを撮影した写真

リアカメラで観葉植物を撮影した写真

▼屋外撮影時(1倍)

リアカメラで屋外を撮影した写真-1倍

▼屋外撮影時(4倍)

リアカメラで屋外を撮影した写真-4倍

リアカメラに関しても、フロントカメラと同等の品質で写真撮影を行うことができた。

決して高解像度とは言えず、フロントカメラと同様に発色がやや薄い印象を受ける。ズーム時には露骨に画質が劣化するため、望遠撮影には向かないだろう。

記念撮影用端末としては心もとないカメラ品質だが、単純な映像記録用ツールとしてであれば最低限機能する内蔵カメラとなっている。

ゲーミング性能の確認

本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。

『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時

まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。

ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。

▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。

マインクラフトのプレイの様子4

マインクラフトのプレイの様子2

処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。

▼カクつきもなく、スムーズに移動可能。

マインクラフトのプレイの様子3

マインクラフトのプレイの様子1

処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。

アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。

『PUBG』プレイ時

続いて『PUBG』の場合について。

まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。

PUBG画質設定画面

実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。

PUBGプレイの様子1

PUBGプレイの様子4

▼大きめな高解像度11インチディスプレイで遠景まで明瞭に描画されるため、索敵しやすい。

PUBGプレイの様子2

PUBGプレイの様子5

▼HD設定であれば画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。

PUBGプレイの様子3

PUBGプレイの様子6

PUBGの場合も、普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。

『原神』プレイ時

原神のプレイ画面6

最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。

非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では設定を抑えることでプレイすること自体は可能であった。

▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。

原神の画質設定画面-最低

▼画質設定を "" に設定した場合、デバイス負荷は "やや高い" となり、フレームレート低下が生じるが、普通にプレイする分には問題なかった。

原神の画質設定画面-低

▼画質設定を "" に設定した場合、フレームレート低下やカクつきが顕著に生じるようになり、お世辞にも快適にプレイできるとは言えなかった。

原神の画質設定画面-中

画質設定を "最低~低" あたりに設定した状態であれば、原神クラスのゲームアプリでも比較的スムーズに遊ぶことが可能であった。

▼多少のカクつきを感じることもあるが、ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではなかった。

原神のプレイ画面3

原神のプレイ画面2

原神のプレイ画面5

以上の通り、原神クラスの激重ゲームアプリでも、画質設定を抑えることである程度スムーズに遊ぶことが可能だ。

長時間持続する大容量バッテリー内蔵

本製品は7,000mAhの大容量バッテリーを内蔵している。

実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、2日間(計12時間ほど)は充電なしでも利用し続けることが可能であった。

▼バッテリーセーバーを起動すれば、より長時間の利用が可能。

バッテリー設定画面

外出先に持参しても、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。

また、本製品は18W急速充電に対応しており、わずかな充電時間でバッテリーをあっという間に回復できる点も嬉しい。

タブレット充電の様子

『ALLDOCUBE iPlay60 Pro』のまとめ

Alldocube iPlay 60 Proのアイコン画像

今回紹介した『ALLDOCUBE iPlay60 Pro』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 映像視聴に適した11インチ大画面
  • 90Hzリフレッシュレート対応
  • シンプルかつでスタイリッシュな筐体デザイン
  • AnTuTuベンチマークテスト36万点超えのパフォーマンス
  • 一般的なタブレット用途はスムーズ
  • Widevine L1サポート
  • ゲームアプリも設定次第である程度快適に遊べる
  • 長持ちする大容量バッテリー
  • リーズナブルな価格

悪かった点

  • カメラ品質は最低限レベル
  • 音の解像度は高いが、低音がほとんど響かないスピーカー

以上の通り、2万円前後のタブレットとしては比較的優れたパフォーマンスを発揮するモデルとなっている。

筐体は薄型かつスタイリッシュな見た目で、そこそこの高級感も感じられるデザインとなっている。本体重量は約520gとややズッシリ感はあるものの、長時間持ち続けてもそこまで腕が疲れることは無い。

AnTuTuベンチマークテストで36万点超えを記録するなど基本性能も優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神などのゲームアプリも設定次第では比較的スムーズに遊ぶことが出来た。

全体的に動作がスムーズであり、90Hzリフレッシュレート対応のおかげで、画面スクロールなどの操作時にも滑らかに描画され、気持ちよく使用できた。

バッテリーの持ちも良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、丸1~2日間は充電しなくても大丈夫であった。

一方でカメラ性能は最低限レベルのため、写真撮影性能に期待しない方が良いだろう。

何はともあれ、2万円前後の価格帯で、実用的な性能の格安Androidタブレットを求めている方は、現時点で選択肢に入れてもよい一品だろう。

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