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『Alldocube Kizpad Pro』レビュー、子供向けコンテンツが充実、大人でも十分に活用できるAndroidタブレット

2024-06-04

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

世界中に数多くのタブレット端末をリリースしてきたAlldocubeは、子供向けのキッズタブレットである『Alldocube Kizpad Pro』をリリースした。

シリコン製の保護カバーで包まれたタブレットであり、衝撃に強く、子供が手荒に扱っても壊れづらい。バリエーション豊かなキッズ向けコンテンツがプリインストールされているほか、ペアレンタルコントロール機能も完備。子供に与える初めてのタブレットとしてはうってつけのモデルとなっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

子供向けコンテンツが充実、大人でも十分に活用できるAndroidタブレット

今回紹介する『Alldocube Kizpad Pro』は、キッズ向けタブレットでありながら、大人でも十分に活用できるスペックの高さを併せ持ったAndroidタブレットだ。

Alldocube Kizpad Proアイコン

ブランド Alldocube
モデル名 Alldocube kizpad
ディスプレイサイズ 8.4インチ IPS
解像度 1920×1200(FHD+)
OS Android 13
CPU(SoC) ‎UNISOC T606 オクタコアプロセッサー
RAM 4GB(8GBの仮想RAM拡張に対応)
ストレージ 64GB UFS2.1
マイクロSDカード 対応(最大512GBまで拡張可能)
SIMカード デュアルnano SIMカード対応
対応通信規格 Bluetooth 5.0, GPS, 2.4G/5G デュアルバンドWiFi(802.11 ac/a/b/g/n), 4G LTE
対応バンド GSM: B2/3/5/8
WCDMA: B1/2/5/8
FDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB
TDD: B38/40/41
搭載カメラ フロントカメラ:5メガピクセル
リアカメラ:5メガピクセル
スピーカー 内蔵
バッテリー容量 4,000mAh
本体サイズ 202.7×126×7.5mm
本体重量 約292g

タブレット自体は「AllDOCUBE iPlay 50 mini」をベースにしており、UNISOC T606 オクタコアプロセッサーを搭載。4GB RAM(8GBの仮想RAM拡張に対応)採用、64GBストレージを内蔵するなど、キッズ向けモデルにもかかわらず、一般的なAndroidタブレットと同様の活用方法が可能なモデルとなっている。

8.4インチIPSスクリーンは1920×1200(FHD+)解像度に対応。Widevine L1をサポートしており、Huluやネットフリックス、Amazon Primeビデオ等の配信サービスにおいて高画質設定のコンテンツを楽しめる。

ディスプレイ説明

Wi-FiやBluetoothなどの主要な通信規格に対応するほか、デュアルnanoSIMカードの挿入に対応しており、外出先で4G LTE通信を行うことが可能だ。

▼マイクロSDカードの挿入により、ストレージは最大512GBまでの拡張が可能。

内蔵ストレージ

タブレット本体はシリコン製の保護ケースで守られており、衝撃に強く、子供が手荒に扱っても壊れづらい。ショルダーストラップも付属しており、持ち運び時にも便利だ。

ショルダーストラップ

▼持ち運び時に便利な取っ手が付いており、即席スタンドとしても機能。毒性のない安全な素材で保護されているため、子供が舐めたりしても安心だ。

こども向けデザイン

バリエーション豊かなキッズ向けコンテンツがプリインストールされており、遊びから知育目的まで幅広い用途に活用可能。ショップからキッズ向けコンテンツをインストールすることも可能なため、子供の成長に応じて機能を増やしていくこともできる。

キッズ向けコンテンツ

▼パッケージにはARアプリ用動物カード集も付属。

AR動物カードが付属

そしてペアレンタルコントロール機能も完備しており、有害なコンテンツから子供を保護することも出来る。

ペアレンタルコントロール機能

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

付属品一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • タブレット本体
  • ユーザーマニュアル
  • USB Type-Cケーブル
  • 電源アダプタ
  • SIMカードピン
  • スタンド付き保護ケース
  • タッチペン
  • ホルダーストラップ
  • ARアプリ用動物カード集

▼ARアプリ用動物カード集が付属。動物のイラストと英語名が記載されている。

AR動物カード-表面

AR動物カード-裏面

▼タブレットの外観。8.4インチ型タブレットをシリコン製の保護ケースが包んでいる。

タブレット正面

▼正面には5MPフロントカメラを内蔵。

正面カメラ

▼背面の様子。

タブレット背面

▼背面には5MPリアカメラを内蔵。

背面カメラ

保護ケースには取っ手が付いており、持ち運び時に便利だ。

▼保護ケース込みでも非常に軽く、子供でも簡単に持ち運べるだろう。

タブレットを手に持った様子-横向き

▼取っ手の左右に開いている穴に、付属のショルダーストラップを通すことで、肩掛けしてタブレットを持ち運べるようになる。

タブレットを手に持った様子-背面

タブレットを手に持った様子-縦向き

そして取っ手部分は曲げることができ、即席スタンドとしても機能する。

取っ手を曲げる様子

即席スタンドとしても設置した様子-横から

即席スタンドとしても設置した様子-前から

▼下画像のような置き方をすることで、付属タッチペンを用いた操作に適した形態となる。

即席スタンドとしても設置した様子-斜め前から

続いてインターフェースについて紹介していく。

▼上部にはType-Cポートが用意。

タブレット上部の様子

▼下部にはスピーカーが内蔵。

タブレット下部の様子

▼右側面には電源ボタン音量調節ボタンが用意されているほか、タッチペンが収められている。

タブレット右側面の様子

タッチペンを取り出した様子

なお、保護ケースは取り外しが可能となっている。

▼ケースを取り外すのには、やや力を入れる必要がある。

保護ケースを取り外した様子

ケースを取り外すと、タブレット左側面の3.5mmジャックカードスロットを使えるようになる。

タブレット左側面の様子

▼付属のピンでスロットを開き、デュアルnanoSIMカードおよびマイクロSDカードを挿入できる。

カードスロットを開けた様子

この通り、必要最低限のポート類が用意された、シンプルなインターフェースとなっている。

保護ケースを取り外すことで、一般的な8.4インチタブレットとしても利用できるようになる。子供がキッズタブレットから卒業する歳になったら、普通のタブレットとして使わせてあげることも出来るだろう。

AnTuTuベンチマークテスト

本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。

▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照

Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)

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結果として、約23.5万点のスコアを記録した。

キッズタブレットとは言え、2万円未満の格安タブレットとしては優れたスコアを記録した。

一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能のモデルだと言える。ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、仕事における軽作業、軽めのゲーミングまで幅広い用途に活用できるだろう。

子供向けコンテンツが充実

本製品には、初起動時点で子供向けコンテンツが多数プリインストールされており、購入後すぐに子供が遊べるようになっている。

プリインストールアプリ-1ページ目

プリインストールアプリ-2ページ目

子供向けアプリを選択すると、独自の専用インターフェースが立ち上がる。

▼通常のメイン画面とは独立したインターフェースが立ち上がるため、子供が勝手に大人向けアプリを起動して、有害コンテンツに触れてしまう事態を防ぐことができる。

キッズ向けインターフェース1

キッズ向けインターフェース2

知育ツールから幼児が遊べるアプリまで、バリエーション豊かなコンテンツが用意。キッズ向けショップから新しいアプリをインストールすることも可能だ。

▼啓発学習アプリが多数用意。

啓発学習アプリ

▼早期幼児教育ツールとして注目を集めているSTEMアプリ一式も用意。

STEMアプリ

キッズ向けインターフェースの操作方法は非常に簡単であり、付属のタッチペンでアイコンをタッチしていくだけで、各機能を簡単に利用できる。この手の端末に初めて触れる幼児でも、抵抗感なく楽しめるだろう。

▼操作感もスムーズ。

お絵かきアプリ

積み木アプリ

パズルアプリ

▼遊び目的のアプリだけでなく、幼児の知育用ツールも多数揃っている。

知育ツール1

知育ツール2

早期教育として、子供に早いうちからタブレットに触れさせたい方にとって、まさにうってつけの端末だと言える。

ペアレンタルコントロール機能も完備

また、本製品はペアレンタルコントロール機能も完備しており、子供が勝手に意図しない機能やコンテンツにアクセスしてしまう事態を防ぐことができる。

▼各機能に対して、細かく制限を設定できる。

ペアレンタルコントロール機能1

ペアレンタルコントロール機能2

各制限を解除するためには、設定したパスワードを入力する必要がある。

▼子供が勝手に制限を解除してしまう心配はない。

子供が徐々に大きくなるにつれ、制限を徐々に緩めていくといった使い道もできるだろう。

実用的なパフォーマンス

タブレットを起動した様子

本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。

ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。

▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。

ウェブサイト閲覧の様子1

▼HD+解像度の8.4インチIPSディスプレイは小さな文字まで鮮明に描画され、見やすい。

ウェブサイト閲覧の様子2

ウェブサイト閲覧の様子3

画像やスクリプト多めのサイトでも、読込時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。

また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。

▼高画質映像を、スムーズに視聴することが出来る。

動画視聴の様子1

動画視聴の様子2

▼ディスプレイの発色は良好。映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。

動画視聴の様子3

なお、WidevineはL1サポートとなっており、HuluやAmazonプライムビデオなどの配信サービスにおいて、高画質設定の映像を楽しむことが可能だ。

Widevine L1サポート

スピーカー品質はイマイチ

続いて、いくつかの音楽を再生してスピーカー品質を確認してみた。

スピーカー音質確認

正直、スピーカー品質は良いとは言えず、最低限のサウンドクオリティであると感じた。

中~高音域はそこそこ響くものの、音の解像度自体が低く、クリアなサウンドを期待してはいけない。低音に関しては完全に潰れてしまっており、音の重厚感や迫力が失われていた。

そしてスピーカー穴が一辺にしか用意されていないため、音の立体感が欠けている。

映画やアニメなどでセリフを聴きとる分には問題ないが、満足度の高いサウンドを求めているのであれば、3.5mmジャックを利用して外部サウンドデバイスを接続するなどした方が良いだろう。

実用的なカメラ性能

また、本機に搭載されているカメラの性能についても確認した。

▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。

自撮り画像

全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。

激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。

▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。

屋内画像

植物画像

植物画像アップ

屋外画像

屋外遠景画像

リアカメラに関しても、近~中距離であれば明瞭な写真を撮影できた。色合いも自然で、肉眼で見た場合に近い。望遠写真撮影時には、さすがに輪郭がぼやけてしまう。

映像記録用カメラとしては十分に活用できるレベルだと言えるだろう。

ゲーミング性能の確認

本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。

『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時

まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。

ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。

▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。

マインクラフトプレイ時2

マインクラフトプレイ時1

▼カクつきもなく、スムーズに移動可能。

マインクラフトプレイ時4

マインクラフトプレイ時3

処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。

アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。

『PUBG』プレイ時

続いて『PUBG』の場合について。

まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。

PUBGグラフィック設定画面

実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。

PUBGプレイの様子2

PUBGプレイの様子1

▼高解像度ディスプレイのおかげで、遠方まで索敵しやすい。

PUBGプレイの様子4

PUBGプレイの様子3

▼画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。

PUBGプレイの様子6

PUBGプレイの様子5

HDグラフィック設定ではビジュアルに多少荒い点が目立つが、普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。

『原神』プレイ時

原神プレイの様子1

最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。

非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では設定を抑えることでプレイすること自体は可能であった。

▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。

原神グラフィック設定画面-最低画質

▼画質設定を "" に設定した場合、デバイス負荷は "やや高い" となり、フレームレート低下が生じるが、ギリギリプレイ可能なパフォーマンスであった。

原神グラフィック設定画面-低画質

▼画質設定を "" に設定した場合、フレームレート低下やカクつきが顕著に生じるようになり、お世辞にも快適にプレイできるとは言えなかった。

原神グラフィック設定画面-中画質

画質設定を "最低~低" あたりに設定した状態であれば、原神クラスのゲームアプリでも比較的スムーズに遊ぶことが可能であった。

▼低画質設定時の原神。

原神プレイの様子3

▼多少のカクつきを感じることもあるが、ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではなかった。

原神プレイの様子4

原神プレイの様子2

以上の通り、原神クラスの激重ゲームアプリでも、画質設定を抑えることである程度スムーズに遊ぶことが可能だ。

バッテリー持続時間は6~7時間程度

タブレット充電の様子

本製品使用して、実際にウェブサイト閲覧や各種キッズ向けアプリを起動してみたところ、バッテリー持続時間は約6~7時間程度であった。

外出先に持参して、子供にタブレットを使わせてあげた場合でも、丸一日は十分にバッテリーが持続するだろう。

『Alldocube Kizpad Pro』のまとめ

Alldocube Kizpad Proアイコン

今回紹介した『Alldocube Kizpad Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 持ち運びやすい保護ケースが付属
  • ケースは即席スタンドとしても機能する
  • 高解像度8.4インチIPSディスプレイ
  • 子供向けコンテンツが充実
  • ケース取り外して普通のAndroidタブレットとしても利用可能
  • 実用的な性能
  • 設定次第ではゲームアプリもそこそこ快適にプレイ可能

悪かった点

  • スピーカー品質がイマイチ
  • 保護ケースが取り外しづらい

以上の通り、子供向けコンテンツが充実しているうえ、大人でも十分に活用できる性能を備えたAndroidタブレットとなっている。

見た目的にはキッズタブレットだが、タブレット自体は「AllDOCUBE iPlay 50 mini」をベースしているため基礎性能がそこそこ優れており、大人が一般的なタブレット用途に使用することも十分に可能だ。保護ケースを外せば、普通の8.4インチタブレットと同様の見た目になる。

子供向けコンテンツが充実しており、早期教育から単純な遊び道具まで、幅広い用途で子供が扱えるタブレットとなっている。キッズ向けインターフェースはシンプルな設計が操作も簡単。この手の端末に初めて触れる子供でも支障なく利用できるだろう。

ペアレンタルコントロール機能も充実しており、機能ごとに細かくアクセス制限をかけることができる。

はじめはこども向けキッズタブレットとして利用し、成長に合わせて通常のAndroidタブレットとして使わせてあげる、といった使い道もできる、汎用性に優れたモデルとなっている。

子供に与えるタブレットを探している方には、是非オススメしたい一品だ。

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