2023年2月、Amazon(アマゾン)は同ブランドの最新スマートスピーカーである『Echo Dot(第5世代)』を発売した。
第4世代Echo Dotと同じサイズにもかかわらず、10%大きくなったスピーカーによる更にクリアなボーカル、より深い低音、そして鮮やかなサウンドが楽しめる、Alexa(アレクサ)搭載スマートスピーカーとなっている。
今回、提携先よりドットマトリクスLEDディスプレイを搭載した第5世代『Echo Dot with clock』を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Amazon(アマゾン) |
モデル名 | Echo Dot with clock |
世代 | 第5世代 |
発売時期 | 2023年2月 |
通信規格 | デュアルバンド、802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz) wifiネットワーク。アドホックモード (またはピアツーピア方式) のwifiネットワークには非対応。 |
ライン入力 | 非対応(3.5mmジャックなし) |
オーディオ | 44mm (1.73インチ) 前面放射型スピーカー、ロスレスHD音源対応 |
本体サイズ | 100 mm x 100 mm x 89 mm |
本体重量 | 約351g |
Echo Dot(エコードット)は、スマートスピーカーの入門機として非常に人気の高いモデルだ。
第4世代機との主な違いは以下の通り。
第4世代機との主な違い
- 10%大きくなったスピーカーにより音質が向上
- 天気アイコンや曲名なども表示できる新しいドットマトリクスLEDディスプレイを搭載
- 温度センサーを内蔵
- 3.5mmオーディオジャックが廃止
- タップ操作に対応
今回新たに発売された第5世代Echo Dotは、前世代機(第4世代Echo Dot)と同じコンパクトなサイズ(100 mm x 100 mm x 89 mm)にも関わらず、10%大きくなったスピーカーによる、よりクリアなボーカル、より深い低音、そして鮮やかなサウンドを楽しむことが出来る。
▼Echo Dot史上最高音質を謳っている。
Amazon Music、Apple Music、Spotifyなどから好みの音楽、ポッドキャストを再生できる。オーディオブックも楽しめるほか、スマホからBluetooth接続で音楽再生も可能だ。
▼Bluetoothスピーカーとしても優れた性能を発揮する。
そして今回レビューする "with clock" モデルは筐体前面に新しいドットマトリクスLEDディスプレイを搭載しており、天気アイコンや曲名なども表示できるようになっている。
▼時計のみ表示していた第4世代機よりも機能が向上した。
また第5世代Echo Dotは温度センサーを内蔵しており、設定温度を超えたり下回ったりした際にエアコンや扇風機などを自動で操作できる※。
※Alexa対応スマートホーム製品 (別売) と事前の設定が必要。
新たにタップ機能に対応しており、筐体上部をタップすることで音楽の停止/再生、アラームのスヌーズといった機能を利用できる。
▼上部にはマイクミュートボタンも用意されており、誤作動防止やプライバシー保護に役立つ。
以上の通り、リーズナブルな価格に対して優れた性能を擁する、スマートスピーカーのエントリーモデルとしてうってつけのモデルとなっている。第4世代機と比べても、3.5mmオーディオジャックが廃止された点を除けば全体的に性能が向上しており、より満足度の高いサウンド体験が可能だ。
製品本体および付属品
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Echo Dot本体
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。扱い方は簡単に理解できるだろう。
▼筐体外観。球体のスマートなデザイン。グレーシャーホワイト色モデルを使用している。
▼上部にはマイクオン/オフボタン、音量アップ/ダウンボタン、アクションボタンが搭載。
▼背面の様子。
▼背面下部には電源接続部が用意。
▼底部の様子。底に沿ってライトリングが搭載されている。
100 mm x 100 mm x 89 mm、約351gの筐体は実にコンパクトで軽く、スペースに余裕のない部屋にも支障なく設置できるだろう。
▼手のひらにすっぽり収まるサイズ。
第4世代Echo Dotとの比較
第4世代Echo Dotと並べて比較してみた。
▼第4世代Echo Dot(右・黒)と 第5世代Echo Dot(左・白)。
第4世代機と第5世代機の大きさ・重さはほとんど同じで差はない。
ただし、第4世代機は背面に3.5mmジャックが用意されているのに対し、第5世代機では削除されている。
▼臨時の外付けスピーカーとして使う場合もあったため、個人的には3.5mmジャックは残してほしかったところだ。
ちなみに、電源アダプタの仕様もまったく同じであった。
このように、外観的な違いは全く分からないだろう。
Echo Dotの使用手順
Echo Dotを利用開始するまでの手順はいたって簡単だ。
まず付属の電源アダプタを用いて、コンセントにEcho Dotをつなぐ。
接続後、電源が入り自動的にペアリングスタンバイモードとなる。
続いてスマートフォンもしくはタブレットに、「Amazon Alexa」アプリをインストールし、起動する。
アプリを起動すると、付近のEcho Dotが自動で検知され、セットアップ手順に入る。
あとはアプリ上の指示に従ってWi-Fi接続を完了することで、セットアップが完了する。
セットアップ完了後、自動音声が流れてEcho Dotの使用が可能となる。
▼アプリ上ではデバイスの様々な設定・調整を行うことが可能。
以上の手順で、誰でも簡単にEcho Dotのセットアップを完了することが可能だ。
初めてスマートスピーカーに触れた方でも、問題なく扱うことが出来るだろう。
▼コンパクトサイズで設置場所に困らない。
▼見た目もスタイリッシュで、インテリアとしても違和感なく溶け込むだろう。
低音に強くなった第5世代Echo Dot
早速、第5世代Echo Dotを利用して音楽を再生してみた。
▼実際に再生している様子。
第5世代Echo Dotは、第4世代機よりも10%大きくなった44mmスピーカーを搭載しており、公式は「最大2倍の深みのある低音」が楽しめると歌っている。
そこで実際に同じ楽曲を再生して、第4世代機と比べてみた。音量は同程度に調節してある。
読者の方々も実際に動画を再生して聴き比べてみてほしい。
▼第4世代Echo Dot(See you again)
▼第5世代Echo Dot(See you again)
▼第4世代Echo Dot(Take Five)
▼第5世代Echo Dot(Take Five)
いかがだろうか。確かに、第5世代Echo Dotの方が低音の響きが優れており、音の迫力が増しているように感じられた。
中~高音域に関してはそこまで差が実感できなかったものの、全体的に音圧が強くなっている。音質はほとんど変わらないが、"音の迫力" の面では、第5世代機は間違いなく向上を果たしたと言えるだろう。
表現の幅が広がったドットマトリクスLEDディスプレイ
第5世代Echo Dot(with clockモデル)では、主に時間のみの表示であった第4世代機と比べて、ドットマトリクスLEDディスプレイの表現の幅が広がっている。
▼音楽停止時、停止アイコンが表示されるように。
▼天気を尋ねた時には、温度などと併せて天気アイコンも表示される。
▼天気を尋ねた際の様子。
▼曲を再生する際は、曲名およびアーティスト名などの情報も表示される。
表情豊かになったEcho Dotには、今まで以上に愛着が沸くのではないだろうか。
タップ操作でクイックアクセス
第5世代Echo Dotはタップ操作に対応しており、筐体上部をタップすることで音楽の停止/再生、アラームのスヌーズといった機能を利用できる。
▼実際にタップした時の様子。
いちいち声をかけたり、ボタンを押さずとも直感的かつスムーズに操作できるようになった点は魅力的だ。
ただし動画を観ると分かるが、タップの認識精度がイマイチなのか、私の叩き方が悪いのか分からないが、何故か私がタップした場合には一度で操作が認識されず、2度タップする必要があった。
何が問題なのか、読者の方々の中に分かる方がいれば教えてほしい。
アプリで細かな調節が可能
Amazon Alexaアプリでは、Echo Dotに関する様々な調節を行うことが出来る。
▼デバイスごとの設定画面。
▼充実した項目が用意。
▼簡易的なイコライザーが用意されており、音質の調整が可能。
▼ディスプレイの明るさ調節や、時計の時間表示を24時間表記に変更することも出来る。
▼第5世代機には温度センサーが内蔵されており、他のスマートデバイスと組み合わせることで、設定した温度に応じたアクションを作成することも出来る。
自身の用途や設置場所に応じて、Echo Dotの機能を好みにカスタマイズ出来る点も魅力的だ。
第5世代『Echo Dot with clock』のまとめ
今回紹介した第5世代『Echo Dot with clock』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトかつスタイリッシュな外観
- 便利なLED表示(with clockモデルのみ)
- 重低音の迫力が増した
- 設置から使用開始までが簡単&スムーズ
- 公式アプリ上で詳細な調節が可能
- 幅広いホームデバイスと接続可能
悪かった点
- 底部LEDの発色が弱くなった
- 3.5mmジャックなし
- タップ操作の感度がイマイチ(叩き方が悪い?)
以上の通り、第4世代機から革新的な進化を果たしたワケではないが、低音向上、ディスプレイ表示の幅が広がった等、機能的には間違いなく向上した最新モデルとなっている。
相変わらずコンパクトなサイズとスタイリッシュな外観のおかげで、自宅のどの場所に設置しても違和感なく溶け込むだろう。
この筐体サイズとリーズナブルな価格に対して音質は実に優れており、同価格帯の一般的なスピーカーと比べてもコスパ的には上位に位置する。
何より、セットアップ手順が非常に簡単な点は嬉しい。スマートスピーカーのエントリーモデルとしてはうってつけの設計だ。
今までEcho Dotを使っていて第5世代機が気になっている方、初めてスマートスピーカーを購入してみたい方には、是非オススメしたい最新モデルとなっている。
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