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『ANBERNIC RG405M』レビュー | スマホゲーからレトロゲーまで快適に遊べる万能型携帯ゲーム機

2023-04-03

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

最近ではPS5やXbox Series Xなどの家庭用据え置きゲーム機だけでなく、外出先でもスマホやタブレット端末を使用してゲームを楽しむ人々が増えてきている。

スマホ・タブレット等の携帯型端末でゲームを遊ぶ一番のメリットはその "手軽さ" だが、一方で処理の重いゲームアプリを遊びたい場合には、相応の高価な端末を購入する必要がある。またバッテリー消耗も激しく、ゲームアプリを長時間プレイすることで通常のスマホ・タブレット利用に支障をきたしてしまうこともあるだろう。

そこで今回オススメするのが、コンパクトな筐体サイズでゲームアプリや、プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームを遊ぶことのできる、高性能な携帯ゲーム機ANBERNIC RG405Mである。

スマホゲーからレトロゲーまで快適に遊べる万能型携帯ゲーム機

 

ブランド ANBERNIC
製品名 ANBERNIC RG405M
カラー ブラック/グレー
材質 アルミ合金 CNC加工技術
OS Android 12
ディスプレイサイズ 4インチIPSタッチスクリーン
解像度 640×480
CPU Unisoc Tiger T618
RAM(メモリ) 4GB LPDDR4X@1866Mhz
ストレージ 128GB eMMC
TF カード TFカード拡張サポート 最大2TB
対応通信規格 2.4/5G WIFI 802.11a/b/g/n/ac,Bluetooth 5.0
バッテリー容量 4,500mAh, 充電2時間フル電力, 連続使用時間7時間可能
対応ゲーム Androidゲーム(genshin impact, Honor of Kingsなど)、PS2、WII、NGC、3DS、PSP、DC、SS、PS1、NDS、N64、CPS1、CPS2、CPS3、FBA、NEOGEO、GBA、GBC、GB、SFC、FC、MD、SMS、GG、MSX、PCE、WSC、N-Gageなど20種類以上フォーマットのゲーム。ユーザーは関連するフォーマットのゲームを自分でダウンロード可能
スピーカー デュアルスピーカー内蔵
本体サイズ 長さ16.3cm, 幅7.6cm, 高さ1.59cm
本体重量 約260g

長さ16.3cm, 幅7.6cm, 高さ1.59cm、わずか約260gほどの軽量かつコンパクトな筐体に、4インチ IPSディスプレイを搭載。解像度は640×480に対応しており、カラフルで鮮明な映像を楽しむことが可能。タッチ操作にも対応している。

片手に収まるほどのコンパクトなポータブルデバイスとなっており、ポケットやカバンなどに入れてラクラク持ち運ぶことが出来るだろう。

筐体にはCNCアルミニウム合金素材を採用。シッカリとした造りで高級感が感じられる。

筐体の前後左右には充実したインターフェースを備えており、幅広いタイトルの操作に対応できるようになっている。

▼高品質デュアルスピーカーを内蔵。

▼6軸ジャイロスコープセンサーを内蔵。

OSはAndroid 12を採用しており、CPUにはUnisoc Tiger T618を、RAM(メモリ)は4GB LPDDR4を搭載。Android向けのゲームアプリから、プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームまで快適に遊べる性能を擁している。

▼幅広いプラットフォームのエミュレータに対応。

Android OSを利用したウェブサイトの閲覧や、各種アプリケーションのダウンロード&インストールなど、Androidスマホやタブレットと同様の機能を利用することも可能だ。

また、MoonLight Streamingにも対応している。

4,500 mAhのバッテリーを内蔵しており、最大7時間程度の連続使用が可能。外出先でも充電残量を気にせずに利用しやすい設計だ。

コンパクトかつ軽量な筐体で、外出先や旅行先でのちょっとした空き時間にレトロゲームを遊ぶには最適な端末だと言える。

数世代前の懐かしいゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいゲーム機である。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • ゲーム機本体
  • USB Type-Cケーブル
  • ユーザーマニュアル
  • ガラス保護フィルム
  • クリーニングシート

▼説明書は英語/中国語表記のみに対応。

▼ゲーム機本体。CNCアルミニウム合金素材の筐体には高級感が感じられる。なお今回のレビュー時にはブラック色を提供していただいている。

▼手のひらに収まるほどのサイズ。約260gと非常に軽く、ポケットに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。

▼厚みは1.59cmと薄く、ポケット等に入れて持ち運んでも支障にならないだろう。

▼ズボンのポケットにもラクラク入るサイズ。

続いてインターフェース構成について見ていく。

▼正面には充実した操作インターフェースが用意。幅広いタイトルの操作に対応可能だ。

▼左右両側面には特に何もない。

▼上部にはL1/L2トリガー、R1/R2トリガー、3.5mmオーディオジャック、Type-Cポート(充電用)、音量調節ボタン、電源ボタンが用意。

▼下部には2基のスピーカーと3.5mmイヤホンジャック、TFカードスロットが用意。

▼背面には、丁度指が当たる部分に滑り止めが施されている。

このように、コンパクトな筐体に必要なインターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。

Androidの起動

電源ボタンを長押しすると、Android OSが起動する。

▼言語は英語・中国語から選択可能。ただしAndroidの設定アプリから、インターフェース言語を日本語に変更することも出来る。

▼メイン画面。

メイン画面からは、プリインストール済みの各種アプリを利用できる。

▼各種エミュレータもプリインストール済み。

▼Play Storeもプリインストールされており、ストアから自由にアプリをインストール可能だ。

ディスプレイはタッチ操作に対応しており、スマホやタブレット端末と同様の感覚でスムーズな操作が可能。

▼設定アプリより、インターフェース言語を日本語に変更可能。

▼ジャイロ内蔵のおかげで、縦表示(画面回転)にも対応している。

快適なウェブブラウジング&動画視聴

Chromeアプリがプリインストールされており、一般的なAndroidデバイスと同様にウェブブラウジングが可能だ。

▼画面が小さいため、仮想キーボードのタッチ操作はやや苦戦する。

▼ウェブサイトの閲覧はスムーズだ。

▼640×480解像度のIPSスクリーンのおかげで、細かな文字まで鮮明に描画される。

▼縦表示・タッチ操作対応のおかげで、ほぼスマホと同様の感覚でウェブサイトを閲覧できる。

YouTubeなどの動画アプリでも、映像メディアをスムーズに視聴可能だ。

▼発色が良く、デュアルスピーカーの音質も良いため、そこそこ満足度の高い映像視聴が可能であった。

▼実際に再生している様子

動画では伝わりづらいが、Anbernicの従来ゲーム機と比較しても、音圧が強く、低音域~高音域までがよりクリアに響き渡るようになっている。スピーカー性能は向上を果たしたと言えるだろう。

以上の通り、本機のスペック自体がそこそこ優れていることもあり、ウェブサイト閲覧や動画視聴などに関しては、支障なくスムーズに楽しむことができた。メディア視聴機としても十分に運用できるだろう。

ゲームをプレイ

実際にいくつかゲームを遊んでみた。

レトロゲーム

まずは、エミュレータを使用していくつかレトロゲームをプレイしてみた。

※画像はイメージ

640×480解像度のIPSディスプレイで描画される映像の発色は良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能であった。PS2など情報表示量の多いタイトルでは文字が見づらくなるが、PS1やPS2、ニンテンドー64あたりの3Dタイトルでもスムーズに動作し、プレイ中に支障に感じることはなかった。

ただし、PS2の一部3Dゲームプレイ時に激しい動き(アクション)を伴う場面では、多少のフレームレート低下やカクつきを感じることはあった。それでも、継続的なゲームプレイに支障をきたすレベルではなかった。

個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...

  • スーファミやゲームボーイアドバンスなど:非常に快適
  • PS1やニンテンドー64など:快適
  • PSPやPS2、GCなど:場面によってカクつきを感じるが、基本的に快適

といった印象だ。PSP以前に発売されたプラットフォームのタイトルであれば、比較的スムーズに遊ぶことが出来るだろう。

▼各ボタンを押した時の "ポチッ" という感覚が心地よく、アナログスティックの反応性も良い。

▼R2・L2ボタンがやや隆起したデザインになっており、R1・L1ボタンに誤って触れるなどの誤操作を起こしづらくなっている。

スマホゲーム

続いて、Play Storeよりスマホゲームをいくつかインストールして遊んでみた。

マインクラフト

スマホ版マイクラでワールドを作成してみたが、終始快適にプレイすることが出来た。遠くのチャンクまで瞬時に読み込まれ、負荷の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきなどは一切感じられなかった。

スマホ版マイクラはゲームパッドでの操作にデフォルトで対応しており、『ANBERNIC RG405M』のアナログスティックと各種ボタンを用いて快適な操作を楽しむことができた。

PUBG

PUBGの場合、グラフィック品質は "HD" まで、フレーム設定は "" まで選択できた。

実際にいくつか試合に参加してみたが、プレイヤーの密集する場所などでもカクつきを感じることはなく、全体的に快適なゲームプレイが可能であった。

光や影の表現が美しく、遠くの景色もクリアに描画される。素早く動いたり視点移動を行った場合にも描画遅延や酔いを感じることが無く、マイクラの場合と同様、終始快適なゲームプレイを楽しめた。

原神

『原神』はかなり重めのゲームアプリであり、下手なスマホ・タブレットでは起動すらできない。

『ANBERNIC RG405M』では画質設定がデフォルトで "最低" に設定されていた。

▼最低画質設定では、支障なくスムーズに操作できる。

▼画質設定を "" に上げるとデバイス負荷が "やや高い" となるが、この状態でもフレームレート低下をほとんど感じることなくプレイすることが可能であった。

流石に画質設定を "中" 以上に上げるとフレームレート低下が顕著に発生し、お世辞にも快適なパフォーマンスとは言えなくなった。

▼画質を "低" に設定したときの様子。十分に綺麗なグラフィックで原神の世界を冒険できる。

このように『原神』クラスのゲームアプリでも、画質設定をある程度落とすことで、比較的スムーズにプレイできた。

エミュレータでレトロゲームを遊ぶだけでなく、スマホ向けゲームアプリを楽しみたい場合にも、オススメできる携帯ゲーム機と言えるだろう。

長持ちするバッテリー

本製品は4,500mAhの大容量バッテリーを内蔵している。

公式は「連続使用時間7時間可能」を謳っているが、実際にゲームアプリなどで長時間使用してみたところ、6~7時間程度はバッテリーが問題なく持続した。

ANBERNIC RG353M』などの従来モデルと比較しても、バッテリー持続時間の向上を実現できている。外出先に持参しても、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。

『ANBERNIC RG405M』のまとめ

今回紹介した『ANBERNIC RG405M』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • コンパクトかつ軽量なデザイン
  • 高級感のある筐体
  • 充実したインターフェース
  • 発色の綺麗なIPSスクリーン
  • PS2の3Dタイトルなどもスムーズに動作
  • 反応性の良い操作
  • スマホゲーを快適にプレイ可能
  • Play Storeアプリがプリインストール済み

悪かった点

  • 特になし

以上の通り、PS1・PS2・ニンテンドー64などのレトロゲームタイトルからスマホゲーまで快適に遊ぶことの出来る、高性能携帯ゲーム機となっている。

筐体はコンパクトかつ軽量であり、ポケットやカバンなどに入れて外出先に持ち運んで遊ぶことにも十分適している。筐体素材は金属特有の光沢とサラサラした手触りがあり、高級感もある。

ROMやエミュレーターに関する知識のある方であれば、自分好みのタイトルを追加することも可能だろう。

Play Storeアプリがプリインストール済みであり、スマホ向けのゲームアプリを本格的に遊びたい方にもうってつけだ。

外出先でのちょっとした空き時間を潰す方法を探している方には、是非オススメしたい一品である。

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