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『ANBERNIC RG552』レビュー | Android搭載の高性能携帯ゲーム機

2022-02-28

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

最近ではPS5やXbox Series Xなどの家庭用据え置きゲーム機だけでなく、外出先でもスマホやタブレット端末を使用してゲームを楽しむ人々が増えてきている。

スマホ・タブレット等の携帯型端末でゲームを遊ぶ一番のメリットはその "手軽さ" だが、一方で処理の重いゲームアプリを遊びたい場合には、相応の高価な端末を購入する必要がある。

またバッテリー消耗も激しく、ゲームアプリを長時間プレイすることで通常のスマホ・タブレット利用に支障をきたしてしまうこともあるだろう。

そこで今回オススメするのが、コンパクトな筐体サイズでプレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームを遊ぶことのできる、高性能な携帯ゲーム機ANBERNIC RG552である。

Android OS搭載の多機能・高性能なポータブルゲーム機

今回紹介する『ANBERNIC RG552』は、多種類のレトロゲーム・コンソールエミュレータに加えて、Android OSも搭載した多機能かつ高性能な携帯ゲーム機だ。

ブランド ANBERNIC
型名 RG552
発売時期 2021年12月
OS Android 7.1, Linux
CPU RK3399/1.8GHz/6コア(A72×2 + A53×4)
RAM(メモリ) 4GB LPDDR4
ストレージ 16GB + 64GB/144GB
ディスプレイサイズ 5.36インチ IPSスクリーン
解像度 1920×1152
バッテリー容量 6400mAh(最大6時間の連続使用)
マイクロSDカード 対応(最大512GBまで)
対応フォーマット WII、NGC、NDS、N64、DC、PSP、PS1、openbor、CPS1、CPS2、CPS3、FBA、NEOGEO、NEOGEOPOCKET、GBA、GBC、GB、SFC、FC、MD、SMS、GG、MSX、PCE、WSC

ディスプレイサイズは5.36インチ、解像度は1920×1152に対応しており、大きめの画面で美しい映像を楽しむことが可能。

片手に収まるほどのコンパクトなポータブルデバイスとなっており、カバンなどに入れてラクラク持ち運ぶことが出来るだろう。

▼1920×1152解像度対応のIPSスクリーンを搭載。10点タッチ操作に対応している。

▼筐体には充実したインターフェースが搭載。見た目はニンテンドースイッチにも似ているところがある。

独自のLinuxシステムを採用しており、CPUにはRK3399(6コア)を、RAM(メモリ)は4GBを搭載。プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームから、PSPやニンテンドーDSなどの比較的新しめなプラットフォームのタイトルまでを快適に遊べる性能を擁している。

外部マイクロSDカードの挿入に対応しており、購入時点でエミュを内蔵した16GB + 64GB/144GBのカードが付属している(64GB/144GBの2モデルが販売中)。

そして本製品はLinuxに加えてAndroid7.1を搭載したデュアルシステム構成となっている。

これにより、Android OSを利用したウェブサイトの閲覧や、各種アプリケーションのダウンロード&インストールなど、Androidスマホやタブレットと同様の機能を利用することも可能だ。

▼ゲーム以外の用途にも活用できる多機能設計。

またHDMI出力にも対応しており、大きめの外部ディスプレイでフルHD解像度の映像を楽しむことが可能となっている。

コンパクトかつ軽量な筐体で、外出先や旅行先でのちょっとした空き時間にレトロゲームを遊ぶには最適な端末だと言える。

数世代前の懐かしいゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいゲーム機である。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • ゲーム機本体
  • 説明書
  • USB Type-Cケーブル
  • 電源アダプタ
  • ガラス保護フィルム&ワイプシート
  • TFカード(16GB+64GB/144GB)

▼説明書は日本語非対応だが、扱い方で困ることはないだろう。

▼エミュの内蔵されたTFカードが付属する。

▼ゲーム機本体。見た目的にはニンテンドースイッチに近い印象を受けるデザインだ。

▼筐体自体はガッシリとした造りになっており、安っぽさは感じられない。

▼実際にニンテンドースイッチLite(画像下)と並べた様子。縦横の大きさ的には大差ないが、厚みは『ANBERNIC RG552』の方が若干上。

▼十分に持ち運びに適したサイズ。

▼背面の指の当たる部分には、ゴム製の滑り止めが施されている。

▼スイッチLiteと比べると若干分厚いが、それでも持ち運びに支障をきたすことのないレベルに収まっている。

▼筐体下部には2基のスピーカーと2つのTFカードスロット、リセットボタン、ファンクションボタンが搭載。

▼筐体上部の様子。大きな廃熱口が開いており、高負荷時に内部に熱がこもるのを防ぐ。

▼筐体上部にはL1/L2ボタン、R1/R2ボタンに加えて、DCポート、mini HDMIポート、USBポート、3.5mmオーディオジャックが用意されている。

▼正面左側には、セレクトボタン、十字キー、アナログスティック(左)が搭載。

▼正面右側には、スタートボタン、ABXYボタン、アナログスティック(右)が搭載。

このように、コンパクトな筐体に必要なインターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。

十字キーやボタン、R/Lトリガー、アナログスティックまで用意されており、どのような作品の操作にも対応可能だ。

Androidベースのインターフェース

実際にゲーム機を起動してみた。

電源ボタンを長押しすると本体が起動し、ホーム画面が表示される。

▼Android OSの起動画面

▼ホーム画面には下画像のように利用可能なアプリケーションがズラリと表示される。左右のコントローラ操作に加えて、タッチによる操作にも対応している。

基本的なシステム自体はAndroidをベースとしており、設定画面やブラウザなど、通常のAndroid端末と同様の感覚で操作することが可能だ。

▼ブラウザアプリを利用してウェブサイトを閲覧している様子。

▼基本性能が高めであることもあり、画像多めのウェブサイトでもスムーズに閲覧することが出来る。

▼YouTubeやネットフリックスなどの動作サイトを視聴した場合も、問題なくスムーズな再生が可能であった。

このように、基本的にはAndroid端末と同様の感覚で使用することも可能となっている。

ゲームだけでなく、ウェブサイト閲覧や動画視聴などを楽しみたい場合にも重宝するだろう。

レトロタイトルを快適にプレイ可能

本製品には、購入時点で20機種を超えるプラットフォームのタイトルをプレイ可能なエミュレータが搭載されている。

【対応プラットフォーム】

  • WII
  • NGC
  • NDS
  • N64
  • DC
  • PSP
  • PS1
  • openbor
  • CPS1
  • CPS2
  • CPS3
  • FBA
  • NEOGEO
  • NEOGEOPOCKET
  • GBA
  • GBC
  • GB
  • SFC
  • FC
  • MD
  • SMS
  • GG
  • MSX
  • PCE
  • WSC 等

また、各プラットフォームにおいてプレイ可能なタイトルも幾つか収録されていた。

以下では、実際に各タイトルをプレイした際の様子を紹介する。

上動画を見て分かる通り、各ゲームタイトルともスムーズに動作できている。

▼ファミコン世代のレトロゲームから、DSやPSPなど処理の重い3Dタイトルまで、いたって快適に遊ぶことが出来た。

操作性も快適であり、実機で遊んだ場合とほぼ同様のゲームプレイが可能だ。

▼アナログスティックの感度は良好。十字キーや各種ボタンの反応性も良い。

画面サイズも大きめで十分に迫力があり、フルHD解像度対応のディスプレイも綺麗だ。

また音質もクリアで、携帯ゲーム機としてはそこそこの高音質サウンドを実現できていると感じた。外出先で遊ぶ際には、イヤホンを3.5mmジャックに接続してプレイできる点も嬉しい。

価格相応に優れたパフォーマンスを実現できていると言えるポータブルゲーム機だ。

R2/L2ボタンが押しづらい

ただし欠点が無いワケでもない。

上部にはRLボタンがそれぞれ搭載されているが、このうちR2/L2ボタンを押そうとすると、両隣のR1/L1ボタンと指が干渉してしまい誤操作を起こしがちだ。

▼ボタン同士が近く、高さも均一のため誤操作を起こしやすい。

操作が単純なレトロ2Dゲーム等であれば問題ないだろうが、PS以降の世代の操作性がやや複雑な3Dゲーム等では、操作の際に意識して気を付けないといけない

もし後継機が出るのであれば、ボタン配置やデザインについて、より洗練されることを期待したい。

『ANBERNIC RG552』のまとめ

今回紹介した『ANBERNIC RG552』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • Android OSを搭載
  • コンパクトかつスタイリッシュなデザイン
  • PSPやDSなどのプラットフォーム作品も快適に遊べる性能
  • 綺麗なIPSスクリーンの映像
  • 外部ディスプレイへの出力に対応

悪かった点

  • L2/R2ボタンが押しづらい

以上の通り、レトロゲームタイトルからPSP・DSなどの3Dタイトルまで、実機さながらのスムーズさで遊べる高性能携帯ゲーム機となっている。

筐体はコンパクトかつ軽量であり、カバンなどに入れて外出先に持ち運んで遊ぶことにも十分適している。

購入時点ですでにゲームタイトルがマイクロSDカードに保存されており、すぐにでも遊び始めることが出来る。そしてROMやエミュレーターに関する知識のある方であれば、自分好みのタイトルを追加することも可能だろう。

そしてAndroid OSを搭載していることもあり、ウェブブラウジングや動画視聴など、スマホ・タブレット端末のような用途にも対応できる。

レトロゲーム用ゲーム機としてだけでなく、メディア視聴用端末としても用いることが出来る、多機能ポータブル端末となっている。

外出先でのちょっとした空き時間を潰す方法を探している方には、是非オススメしたい一品だ。

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