最近は新型コロナウイルスの影響によって、屋内の密なスペースで遊ぶより、屋外の広大な土地で密を避けてキャンプなどを楽しむ動きが広まりつつある。
キャンプに必要な器具と言えば "テント" や "コンロ" などが思い浮かぶだろう。
しかし、モバイル端末の普及した昨今では、"スマートフォン" や "タブレット" を持っていく方も多いだろう。
そうなってくると、それらの機器に電気を充電するためのバッテリーも用意しておきたいところだ。
しかし、一般的な小型のモバイルバッテリーだけでは容量的に心もとなく、数回充電するだけでバッテリー切れとなってしまうだろう。
持ち運びやすくて・大容量で・様々な端末に対応したバッテリーが欲しい
そう思う方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、これらの点をすべて満たした『Anypro ポータブル電源』について紹介していこうと思う。
コンパクトな蓄電池『Anypro ポータブル電源』
『Anypro ポータブル電源』とは、どこにでも持ち運べるコンパクトさ・軽さに加えて、モバイル端末を数十回分も充電できるだけの大容量バッテリーを搭載したポータブル電源である。価格は45,000円ほど。
ブランド | Anypro |
本体サイズ | 29×12×20cm |
本体重量 | 4.5kg |
電池容量 | 120000mAh/444Wh(リチウムイオン) |
安全認証 | FCC、ROHS、PSE、UN38.3 等 |
対応出力 | AC出力(100V-110V 50Hz/60Hz) DC出力(12V/8A MAX) USB出力(5V/3.1A) TypeC出力(45W 5V/3A 9V/3A 12V/2.5A 15V/2A 20V/2.25A) シガーソケット出力(12V/24V) |
本製品は120000mAh/444Whの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載している。これは同価格帯のポータブル電源の中ではかなり容量の大きい部類に入る。
PSEを含む各安全認証を取得しているため、安心して使用することが出来る。
公式のスペックシートでは、スマホであれば約40回の満充電、小型冷蔵庫であれば約7時間ほどの稼働が可能であり、アウトドア用電源としては十分な充電量であると言える。
筐体自体のサイズは最も大きな部分で約30センチとコンパクトであり、重さは4.5キログラムほど。上部には持ち運び用のハンドルが付いているため、女性や子供でも問題なく持ち運び可能だ。
▼車の荷台に積み込んでも邪魔にはならないサイズ。
出力方法には『Type-C』『USB』『DC(直流)』『AC(交流)』『シガーソケット』の5種類に対応しており、大半の電化製品を充電することができるだろう。
直流・交流のいずれにも対応しており、純正弦波の出力が可能。
▼ただし、定格500Wを超える機器への使用は推奨されていないので注意。
そして入力(充電)方法には『ACコンセント』『ジェネレーター』『シガーソケット』『ソーラーパネル』の4種類に対応しているため、場面に応じて柔軟に充電を行うことが出来る。
特にソーラーパネルに対応している点は、災害用電源としては実に嬉しい点だ。
▼オススメのポータブルソーラーパネル
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▼被災時に電力の復旧を待っている間でも、電気を使うことが出来る。
ただし、ソーラーパネル(太陽光)充電を行うためには、別途ソーラーパネルの購入が必要となる。
以上のように、機能性・利便性に優れたポータブル電源となっている。
価格的にもリーズナブルな設定となっているため、ポータブル電源の購入を検討している方にとっては選択肢の1つに入るだろう。
製品本体および付属品について
それでは、製品本体および付属品について紹介していく。
▼製品外箱の様子。
▼内容物を取り出した様子。
本製品の内容物一覧は以下のとおりである。
内容物一覧
- ポータブル電源本体
- ACアダプター充電器
- 車載用充電シガーソケット
- 自動車用シガーソケット
- 付属品バッグ
- 取扱説明書
▼コード類一式。シガーソケット用コードも付属しているため、自動車からの充電も可能だ。
ポータブル電源本体
ポータブル電源の正面には、各ポート(DC出力×4、USBポート×3、Type-C出力)およびAC/DC出力切替ボタンが搭載されている。
上部には持ち運び用の取っ手が付いている。
▼片手でもラクラク持つことが出来る重さだ。
▼裏面には定格が記載されている。
▼側面にはAC電源(コンセント)および、非常時用のライトが2機搭載。
▼反対側の側面には排熱口、アンダーソン充電端子およびAC電源ポートが用意。コンセントから充電する際はこちらを利用する。
停電時・非常時に役立つライト
本体側面に用意されているライトは、取っ手部分のボタンを押すことで点灯する。
そして、ボタンを押すごとに 強点灯 ⇒ 弱点灯 ⇒ 点滅(SOS)⇒ 点滅 の順で点灯パターンが変化する
▼実際に点灯させた様子(クリックして再生)
これにより、停電時の非常用ライトとしてだけでなく、遭難した際にSOSを求めるサインとしても利用可能だ。
充電方法
本製品を使って充電する方法は、いたって簡単だ。
まずポータブル電源にコンセント、もしくはUSBケーブルで電子機器を接続する。
続いて製品の入力方式に合わせて、AC/DC切替ボタンを押す。
▼コンセント充電の場合は、AC(交流)を選択する。
すると、機器への充電が開始される。
ポータブル電源自体の充電残量は、正面モニターに表示される。
USB充電の場合も、同様にケーブルで機器と電源を接続 ⇒ DC出力ボタンを押すだけで給電が開始される。
電気に関する知識が全くない人でも、問題なく使用することが可能だ。
パススルー(同時充放電)使用も可能
また本製品は、電源自体を充電しながら、他危機への出力も仕様上可能となっている。
▼充放電を同時に行うパススルー使用。
ただし、この使用方法はポータブル電源に内蔵されているリチウムイオンバッテリーの寿命を縮める恐れがある。
そのため、パススルー使用は可能な限り最小限にとどめることをオススメする。
使用中の作動音・熱の問題はナシ
本製品を数時間連続で使用してみたところ、本体が熱をもつことはほとんどなかった。かなり高度な排熱機構を擁していると考えられる。
また、作動音などは一切せず、非常に静音の状態で使用することが出来た。
夜間や集合避難所など、騒音に気を付けなければならない場所で使用する際にも安心だ。
とにかく軽くて持ち運びやすい
そして長時間持ち運んだ結果だが、とにかく軽くてコンパクトな点がGOOD。
付属ケーブルなどをすべて含めても6kgを超えないため、移動の支障にはならなかった。
そして別売りの専用収納バッグを購入することで、持ち運びの利便性が向上する。
持ち運びを前提に購入を検討している方には、是非バッグの購入もオススメしたい。
Anypro ポータブル電源についてのまとめ
今回紹介した『Anypro ポータブル電源』についてまとめると、以下のとおりである。
製品の特長まとめ
- コンパクトで持ち運びに長けたデザイン
- 大容量バッテリー
- 多種多様な入出力方式に対応
- 非常時に役立つ多機能ライトを搭載
- パススルー(同時充放電)使用に対応
- リーズナブルな価格
以上のように、アウトドア・非常時などあらゆる場面に対応したポータブル電源となっている。
バッテリー容量に対する価格もリーズナブルなものになっており、初めてポータブル電源の購入を検討している方にも手が出やすい、エントリーモデル的な存在と言えるだろう。
持ち運びやすくて・大容量で・様々な端末に対応したバッテリー を求めている方は、是非購入を検討してみてはいかがだろうか。
▼こちらのサイトでも分かりやすく紹介されています。
スマホ充電40回分の大容量!Anypro ポータブル電源レビュー | 片手で持ち運び可能な蓄電池
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