- 災害時の停電対策としてポータブル電源を用意しておきたい!
- でも高価で大きな蓄電池の購入は気が引ける...
日本は地震大国であり、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震を契機に、災害用電源(蓄電池)を確保する必要性が高まっている。
しかし、一般的な蓄電池は大型かつ値段も高く、一般家庭では手が出しづらい。そこで最近大きな人気を博しているのは、家庭向けに価格・サイズともにコンパクトな『ポータブル電源』である。
ポータブル電源は片手で持ち運べる大きさであるにもかかわらず、スマートフォンやタブレットを何十回も満充電できるほどの大容量電気を溜めておくことのできる便利なガジェットだ。
▼アウトドアな場面にも利用できる。
今回は、数あるポータブル電源の中でも、特に手を出しやすい『BALDR ポータブル電源330W』について、実際に使用した感想を元に紹介していこうと思う。
持ち運び可能な家庭用蓄電池『BALDR ポータブル電源330W』
今回紹介する『BALDR ポータブル電源330W』は、片手で持ち運べるサイズに対して、82500mAh/288Whもの電気を溜めておくことのできる家庭用蓄電池だ。
▼価格も2万円台で購入しやすい。
ブランド | §B∞BaLDR |
容量 | 82500mAh/288Wh |
定格出力 | 330W、瞬間最大700W |
MPPT制御方式 | 対応 |
AC100Vコンセント | 1口(純正弦波) |
USBポート | QC3.0USB-A:3口 |
Type-Cポート | 18WPDポート:1口 |
シガーソケット出力 | 12V 5A: 1口 |
ワイヤレスチャージャー | 5W |
充電方式 | AC、シガ-ソケット、ソーラーパネル |
本体重量 | 4.7kg |
定格出力は330Wであり、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末だけでなく、小型冷蔵庫などの家電も動作させることが出来る。
▼FCC、RoHS、PSEといった安全認証を取得しているため安心して使用できる。
ポータブル電源本体には多くの出力ポートが搭載されており、幅広い機器に対して互換性がある。
▼ノートCからテレビ、ゲーム機まで対応できる。
▼急速充電に対応してるほか、ワイヤレス充電も可能。一般的なスマホであれば27回、タブレットであれば12回ほどの満充電が可能となっている。
そしてポータブル電源自体に対する充電方法は、『コンセント』『ソーラーパネル』『車載シガーソケット』の3つの方法に対応している。
▼特にソーラーパネルに対応している点は、非常用電源としては実に魅力的。
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このように、非常に実用的な構成となっている。
地震や台風による停電時だけでなく、キャンプなどのアウトドアな場面にも活用できる、オールマイティなポータブル電源だ。
本体および付属品
▼本体外箱の様子。
▼ポータブル電源と付属品は、しっかりと梱包材で包まれている。多少の衝撃が加わっても安心だ。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ポータブル電源本体
- 説明書一式
- 保証書一式
- 100VCAアダプター
- MC4充電ケーブル
- 車載用充電シガーソケットケーブル
説明書および保証書は日本語に完全対応しているため、使い方などは簡単に理解できる。
そして幅広いデバイスに対応できるケーブル類が付属している。
▼自宅コンセントからポータブル電源に充電を行うための『100VCAアダプター』。
▼ソーラーパネル等から充電を行うための『MC4充電ケーブル』。
▼車のシガーソケットから充電を行うための『車載用充電シガーソケットケーブル』。
このように、購入してすぐに利用を開始できる付属品が揃っている。
保証も付帯するため、仮に故障したり、動作に不具合のある場合でも安心だ。
ポータブル電源の外観
ポータブル電源の外観について紹介していく。
ポータブル電源自体は実にコンパクトで軽く、片手で簡単に持つことが出来る。
▼本体重量はたったの4.7キログラムであるため、女性や子供でもラクラク持ち運ぶことが可能。
本体正面には各入出力ポートが集約されている。
搭載ポート一覧
- 純正弦波AC(100v)出力 × 1
- DC(12v、5A)出力 × 2
- USB 3.0 × 3
- Type-C出力 × 1
- シガーソケット出力 × 1
- DC入力 × 1
各ポートを同時に使用することも可能だ。
▼本体上部。ワイヤレス充電に対応しており、対応デバイスを置くだけで充電できる。
▼本体側面。内部の熱を逃がすための排熱口が開いている。
▼本体背面。丈夫な素材で作られており、強い衝撃が加わっても故障しづらくなっている。
▼本体底部。四隅にゴム製の滑り止めが施されており、傾斜のある場所でも滑り落ちづらくなっている。
このように、本体デザインは非常に洗練された機能的なものになっている。
家庭用蓄電池としても実に軽くてコンパクトなサイズであるため、収納場所にも困ることは無いだろう。
多機能LEDライトを搭載
本製品の上部には、強力なLEDライトが搭載されている。
▼停電時などに非常用電源として活用できる便利な機能。
また、このLEDライトは単なる照明以外にも、SOSモールス信号を発信する機能も搭載されている。
▼照明ボタンを2回連続で押すことで、モールス信号機能が起動する。
キャンプなどで遭難した場合でも、安心な機能となっている。
外部への出力機能
本製品に溜めた電気を、外部機器へ出力(給電)する方法について紹介していく。
USB出力
外部出力の方法はいたって簡単だ。
まずUSB出力の場合、ポータブル電源前面のUSBボタンを押したうえで、デバイスとケーブルで接続する。
これだけで機器への給電が開始される。
なお、iPad Air2で試した場合、30分ほどで50%分の充電が可能だった。
通常の家庭用コンセントに引けをとらないくらいの充電速度であり、十分に実用的であると言える。
AC(コンセント)出力の場合
AC(コンセント)出力の場合もUSB出力の場合と同様に、AC出力ボタンを押すだけだ。
AC出力でノートPCの充電を試した場合は、2時間ほどで満充電を行うことが出来た。
その際、ポータブル電源本体の電気は20%しか使用しなかったため、電気を満タンに溜めておけば、ノートPCを5回ほどは満充電できるだろう。
▼なお、上述した通り、複数ポートからの同時充電も可能だ。
QI(ワイヤレス)出力
また、本製品はQI(ワイヤレス)出力に対応している。
ポータブル電源の上部に対応デバイスを置くだけで充電を行うことが可能だ。
いちいちケーブルを繋ぐ必要が無いため、実に便利な機能だ。
ワイヤレス充電に対応しているポータブル電源は珍しいため、本製品のアドバンテージの1つであると言える。
ポータブル電源への充電
続いてポータブル電源自体への充電方法について紹介していく。
AC(コンセント)入力
最も一般的な充電方法は、ACケーブルを使用して自宅コンセントから充電する方法だろう。
▼自宅の100Vコンセントであれば、5~6時間ほどで満充電を完了することが出来る。
キャンプなどアウトドアな場面にポータブル電源を持参する場合は、自宅コンセントから充電すると良いだろう。
ソーラーパネル入力
そして本製品はソーラーパネルを用いた充電も可能だ。
今回は私が所有している120Wソーラーパネルを使って、実際に太陽光充電を行ってみた。
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▼快晴時、自宅ベランダにソーラーパネルを設置。
パネルに太陽光が当たっていれば、ケーブルを接続した途端に充電が開始される。
- 春先(3月15日)
- 快晴
- 気温18℃
- 午前10時~
上記の条件下で太陽光充電を行ってみたところ、2時間ほどで30%分の電気を溜めることが出来ていた。
今回のテスト時のように恵まれた天候であれば、5~6時間ほどで満充電が可能だ。
災害による停電時でも、『ポータブル電源』と『ソーラーパネル』の2つのアイテムを所有していれば、電子機器の充電を心配する必要が無くなるだろう。
日々を安心して過ごすためには、まさに必要不可欠なアイテムであると言える。
『BALDR ポータブル電源330W』のまとめ
今回紹介した『BALDR ポータブル電源330W』の特長は、以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- 持ち運び・収納に優れたコンパクトさ
- 幅広い入出力方式に対応
- 多機能LEDライトを搭載
- 強固で耐久性に優れた本体
悪かった点
- 専用のバッグ類が付属しない
このように、非常に実用性に優れたポータブル電源となっている。
デザイン性・持ち運び性・収納性にも優れており、自宅のクローゼット内や車内に保管しておいても邪魔にはならないだろう。
そして何より、ソーラーパネル充電に対応しているため、災害時の非常用電源としてはうってつけだ。
もしもの時のため、ぜひ一家に一台はポータブル電源を用意しておくと安心できるだろう。
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