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『Beelink SER4』レビュー | Ryzen 7 4800U搭載の高性能ミニデスクトップPC

2022-05-05

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

新型コロナウイルスの影響により、最近では自宅で仕事や授業を行う人々が増えてきた。

リモートワークなどで本格的な作業を行う場合、効率的に進めるためには是非、デスクトップPCを用意しておきたい。

しかし大型のPCは自室スペースの邪魔になり、またコストも高いため、中々手を出せない方もいるのではないだろうか。また一方で、小型PCは高価な割に性能がイマイチであり、実用性に欠けると考える方も多いだろう。

そこで今回は、リーズナブルな価格・省スペース性・実用的な性能の3点を満たしたオススメのミニPCBeelink SER4について紹介したいと思う。

大抵の作業を快適にこなせる、高性能ミニPC

今回紹介する『Beelink SER4』は、126×113×40mm、約339gという非常にコンパクトな筐体サイズにもかかわらず、AMD Ryzen 7 4800U搭載のパワフルなパフォーマンスを発揮する、実用性の高い小型デスクトップPCだ。

▼手のひらサイズのミニPC

Beelink SER4ミニPC Windows 11 、AMD Ryzen 7 4800U(最大4.2GHz)、Kingston RAM DDR4 32GB+NVMe SSD 512GB、Radeon Vega Graphics 8コア(1750MHz)、Wi-Fi 6、HDMIx2、Bluetooth 5.0、USB3.0x3、ほぼ無音、Mini PC
Beelink
ブランド Beelink
型名 SER4
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 7 4800U
RAM 32GB DDR4 SDRAM
ストレージ 512GB ‎SSD
グラフィック ‎Radeon Vega Graphics
インターフェース イーサーネット(有線LAN) x1
USB 3.0 x3
USB 2.0 x1
USB Type-C x1 (フル機能)
HDMI x2
3.5mmイヤホンジャック
本体サイズ ‎126×113×40mm
本体重量 約339g

126×113×40mm、約339gというコンパクトかつ軽量な筐体サイズとなっており、付属の金具を利用してモニター裏などへ取り付けたり、カバンに入れて外出先へ持ち運ぶ用途にも対応可能だ。

CPUにはAMD Ryzen 7 4800Uを採用。RAMを32GB搭載するなど充実したスペック構成となっており、リモートワークやテレワーク仕事はもちろん、画像・動画編集やホームページ制作といったクリエイティブな用途にも適している。

▼実用性の高いスペック構成

有線LANポートを備えるほか、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2の通信規格にも対応。ワイヤレスで通信を行えるため取り回しが良い。

▼CPUにはパワフルなAMD Ryzen 7 4800Uを採用。通常タイプのデスクトップPCと遜色ないパフォーマンスを実現する。

拡張性にも優れており、RAMは最大64GBまで、ストレージは最大2TBまで拡張可能だ。

そしてグラフィック処理には‎Radeon Vega Graphicsを用いており、筐体のHDMIポート2つおよびType-Cポートを併用することで、3画面同時出力も可能となっている。

そして内部には優秀な放熱機能を擁しており、内部温度が高温になることを防ぐ。

▼Beelink公式が公開している、内部温度のテスト結果。長時間の高負荷利用時でも、パフォーマンスに影響を及ぼすほどの熱をもつことはない。

このように、手のひらに載るほどコンパクトな筐体サイズに対して、通常のタワー型デスクトップPCにも劣らない性能を擁する、実用的なミニデスクトップPCとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • PC本体
  • ユーザーマニュアル
  • HDMIケーブル(長)
  • HDMIケーブル(短)
  • 壁掛け式ブラケット&ビス類
  • 電源アダプタ

▼説明書は日本語にも対応しているので安心だ。

▼付属のマウント金具&ビス類を用いることで、PC本体をモニター裏へ取り付けが出来る。

▼2種類の長さのHDMIケーブルが付属している点も嬉しい。

▼電源アダプタ&ケーブル

▼筐体サイズに対して、電源アダプタがやや大きめに感じるが、持ち運びに支障をきたすレベルではない。

▼PC本体の外観。黒を基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザイン。

▼筐体の縁は金属エッジでコーティングされており、質感的にも高級感がある。

▼‎126×113×40mm、約339gの軽量かつコンパクトな筐体。

片手でラクラク掴めるほど小さい。

▼厚みは4.0cmと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。

▼背面の様子。左右端にはゴム製の滑り止めが施されているほか、マウント取り付け用の穴が空いている。

続いて本体インターフェースについて紹介していく。

▼本体正面。画像左側からUSB3.0ポート×2USB Type-Cポート(映像出力対応)オーディオジャック電源ボタンが用意。

▼側面には吸排気用の穴が空いている。

▼背面の様子。画像左からLANポートUSB3.0ポートUSB2.0ポートHDMIポート×2電源ポートが用意。

以上の通り、限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっている。

USB3.0ポートが計3つ用意されているほか、USB2.0ポートとType-Cポートも用意されているため、幅広いデバイスを同時接続することが可能だ。

また前面のType-Cポートに加えて、背面に用意されたHDMIポート2つを利用することで、3画面同時出力も可能となっている。LANケーブルによる安定した有線接続が可能な点も嬉しい。

一般的なサイズのデスクトップと遜色ない利便性を実現していると言える。

大抵の作業を快適にこなせる性能

本製品をいくつかの用途で実際に使用して、パフォーマンスを確認してみた。

▼サイズが非常にコンパクトなため、デスク上に設置しても邪魔にならない。

▼今回のレビュー時にはウルトラワイドモニター(3440×1440:UWQHD解像度)に接続して利用した。HDR出力にも対応している。

▼実際に接続した様子。電源アダプタはコンセント側に位置するため、PC周りはスッキリと収めることが可能だ。

▼マウスと並べると、あらためてPC本体のコンパクトさを実感できる。

▼デフォルトの状態で474GB分が使用可能領域となっている。

▼デバイスの仕様表

▼グラフィックスの仕様。AMD Radeon™ グラフィックスを内蔵。

まずは実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。

画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、快適に閲覧することが可能であった。

▼ウルトラワイドモニター(UWQHD解像度)でスムーズなウェブブラウジングが可能。ページ読み込みからスクロールまでいたって快適だ。

▼画像や動画など埋め込みファイルの読み込みもスムーズ。ストレスのないウェブブラウジングが可能であった。

また、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。

動画サイトにおいても、カクつくことなくスムーズに再生された。高画質設定(4K)でもスムーズに動作を再生できる。

▼最高画質設定時でも、カクつくことなるYouTube動画を視聴できた。

また、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。

作業用ソフトの動作も問題なく快適に行うことができており、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。

▼同時に複数ウィンドウを開いた状態での作業も問題なし。

以上の通り、デスクトップPCとしての一般的な用途(ウェブサイト閲覧・動画視聴・作業用ソフト使用)は概ね快適にこなせるだけの性能だと確認できた。

リモートワークやオンライン授業用にPC購入を検討している方にとっても、十分に満足度の高いパフォーマンスを提供するだろう。

ゲーミング性能について確認

続いて、ゲーミング性能についても確認してみた。

今回は試しに『ファイナルファンタジー14』のベンチマークテストを実施した。

テスト条件①

  • 1920×1080解像度
  • 高品質(デスクトップPC)
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア3190点、評価は "設定変更を推奨" であった。

さすがに高品質まで設定を上げた場合、最低限のパフォーマンスでゲームを楽しむことは出来るが、設定変更を推奨される結果となった。

続いて、描画品質を下げて再テストしてみた。

テスト条件②

  • 1920×1080解像度
  • 標準品質(デスクトップPC)
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア4962点、評価は "普通" であった。

標準品質であれば、FF14クラスの大規模MMORPGでも、比較的安定したパフォーマンスでプレイできることが分かった

また、マインクラフト(PC・Java版)をプレイしてみた場合、軽量化MODなしの状態でも常時50fps~60fps以上でスムーズに遊ぶことが出来た。

以上の通り、PCゲームも問題なく遊べるミニPCとなっている。

仕事や作業のちょっとした空き時間にPCゲームを楽しみたい場合にも、オススメできるモデルだ。

優れた放熱性能と静音性

レビュー時には本製品を3~4時間ほど連続使用したが、PC本体からの発熱はかなり抑えてられており、高負荷で連続利用した場合も背面からやや暖かい廃熱を感じる程度であった。

▼筐体自体はほどんど熱を持たない。

▼背面からわずかに温かい熱を感じる程度。

また、PC本体からの動作音も非常に静かであり、耳を近づけると多少のファン回転音が聞こえる程度であった。

▼耳を近づけると、小さな "フォーン" という回転音が聞こえる程度。

このように、独自の廃熱機構のおかげで優れた静音性と排熱性能を実現しており、長時間の利用にも安心のミニPCとなっている。

『Beelink SER4』のまとめ

今回紹介した『Beelink SER4』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • コンパクトで軽量な筐体サイズ
  • 充実したインターフェース構成
  • 高級感のあるデザイン
  • AMD Ryzen 7 4800U搭載のパワフルな性能
  • HDR出力対応
  • ゲーミングにも対応可能
  • 優れた静音性と放熱性能

悪かった点

  • 特に無し

以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな筐体に対して、非常に実用的な性能を発揮する小型デスクトップPCとなっている。

ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、作業用ソフトを用いた本格的なビジネス用途にも問題なく活用することが可能だ。

ゲーミングに関しても、画質設定を調整することでFF14クラスのPCゲームでもある程度快適に遊ぶことが出来るだろう。

本体のインターフェースも充実しており、多くのデバイスを同時接続できるため実用的な構成であると言える。

このサイズ・価格でこれだけの性能を発揮できる点は、実に優れたモデルであると感じた。

実用性の高いミニPCを探している方には、ぜひオススメしたい一品だ。

Beelink SER4ミニPC Windows 11 、AMD Ryzen 7 4800U(最大4.2GHz)、Kingston RAM DDR4 32GB+NVMe SSD 512GB、Radeon Vega Graphics 8コア(1750MHz)、Wi-Fi 6、HDMIx2、Bluetooth 5.0、USB3.0x3、ほぼ無音、Mini PC
Beelink

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