ゲーム周辺機器の開発・製造・販売を行う「BIGBIG WON」(中国・深圳)は、2023年8月に同ブランドの最新ゲーミングコントローラーとして『BIGBIG WON Rainbow 2 Pro』をリリースした。
有線/ワイヤレス接続対応のゲーミングコントローラーであり、Bluetoothや2.4G無線接続に加えて、USB Type-Cケーブルによる有線接続にも対応。PCはもちろん、ニンテンドースイッチと接続して使用することも出来る。
そして専用の公式無料アプリを用いることで、コントローラーの機能を詳細にカスタマイズ可能。実に利便性に優れたコントローラーとなっている。
今回、メーカーより本製品(充電ドック付き)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
メーカー | BIGBIG WON |
モデル名 | BIGBIG WON Rainbow 2 Pro Combo |
接続方式 | 有線接続(USB Type-C)、ワイヤレス接続(2.4G無線、Bluetooth) |
対応デバイス(OS) | Windows10&11、Android7.0以降、iOS14.0以降、ニンテンドースイッチ |
専用アプリ | BIGBIG WON TOOLS |
モーター | 非対称バイブレーションモーター |
ジャイロ | 6軸ジャイロ |
バッテリー | 1000mAh リチウムイオン電池内蔵 |
動作時間 | 約15時間(バイブレーション稼働時は約8時間) |
充電時間 | 約1.5時間 |
主な特徴 | ・LEDライト付き半透明筐体 ・ホール効果仕様のトリガーボタン ・トリガーストップスイッチ ・ターボ、マクロ設定対応 ・背面追加ボタン (2個)、前面追加ボタン(2個) ・スリーピングモードのSwitchを起動 |
筐体サイズ | 155×85×65mm |
筐体重量 | 約235g |
今回紹介する『BIGBIG WON RAINBOW 2 Pro』は、Xboxワイヤレスコントローラーを模したデザインのゲーミングコントローラーだ。純正のXboxコントローラーよりも操作性と精度に優れており、方向キーやアナログスティックの高さを変えることもできる。
有線と無線の両方の接続が可能で、付属のドングルを使用することで2.4GHzの低遅延無線接続が可能となっている。Windows 10/11、Nintendo Switch、Xbox One/Xbox Series/PS4、Android、iOSなど幅広いデバイスとの接続に対応している。
筐体の前後左右には非常に充実したインターフェースが用意。ALPS社製ジョイスティックを備え、6軸ジャイロや非対称バイブレーションモーターを内蔵。複数のコンソールに対応可能なモーションコントロールも実装されている。
▼多くの操作ボタンを搭載。あらゆるタイプのゲームに対応できる。
▼トリガーストップスイッチにより、背面トリガーの押し込み具合を調節可能。
そして最高1,000Hzのウルトラハイポーリングレートに対応しており、瞬時の反応が求められるFPSゲームなどにおいて、正確なショットとスムーズな動きを実現できる。
▼競技グレードのゲーミングコントローラーだ。
コントローラー内部にはLEDが仕込まれており、好きなカラーでカラフルな点灯を見せる。RGB点灯色の変更をはじめ、各種機能は専用の公式アプリで自由にカスタマイズできる。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- BIGBIG WON Rainbow 2 Pro ワイヤレスコントローラー
- 2.4G USB ドングル
- Type-C ケーブル
- 8way D-パッド
- 交換可能Joyスティック×3セット
- 充電ドック
- ユーザーマニュアル
▼マニュアルは日本語にも対応している。
▼付属のUSBドングルをデバイス側に接続することで、2.4GHzの低遅延無線接続が可能となる。
▼交換用のJoyスティックとDパッドが付属。Joyスティックはそれぞれ高さが若干異なり、付け替えて調節できる。
▼今回提供いただいた『BIGBIG WON Rainbow 2 Pro Combo』には充電ドックが付属。ゲーミングコントローラーを置くだけで充電できる。
ゲーミングコントローラー本体
▼ゲーミングコントローラー本体の外観。ぱっと見ではXboxコントローラーと似ている。
▼本体サイズは155×85×65mm、重量は約235gであり、一般的なコントローラーと比べるとややズッシリ感がある。
▼PS5のデュアルセンスコントローラー(画像右・上)と並べた様子。
▼縦横のサイズ感は同程度だが、『BIGBIG WON Rainbow 2 Pro』の方がデップリしたデザインとなっている。
続いて、コントローラーのインターフェースについて見ていく。
▼コントローラーの正面には左右のアナログスティックに加えて、D-padとABXYボタンが搭載。スティックは押し込み操作に対応している。付属のD-Padと付け替えることで8方向操作が可能だ。
▼正面にはホームボタン、ビューボタン、スクリーンショットボタン、メニューボタンが用意。
▼右スティックの付け根にはFNボタンが搭載。
▼そして下部には連打ボタン、マッピングボタン、マクロ記録ボタン、構成ボタン、および3.5mmイヤホンジャックが用意されている。
▼上部の様子。Lボタン/左トリガー、Rボタン/右トリガー、M4背面ボタン、M3背面ボタン、Type-Cポート、ペアリングボタンが用意。
▼裏面の様子。
▼上側にはトリガーストップスイッチが用意。スイッチの切り替えで左右のトリガーの押し込み具合を調節できる。
▼下部にはM1背面ボタン、M2背面ボタンが搭載されているほか、充電ドックと接続するための端子が用意されている。
このように、ゲーミングコントローラーとして非常に充実した操作インターフェースを備えたモデルとなっている。
ドックに置くだけでスムーズ充電
『BIGBIG WON Rainbow 2 Pro Combo』に付属する充電ドックにUSBケーブルを接続した状態で、ゲーミングコントローラーを置くだけで、スムーズに充電を開始できる。
▼実際に充電している様子。
充電中はコントローラー内部と充電ドック下部のLEDが点灯する。
コントローラーを充電する際に、いちいちUSBケーブルを抜き差しする必要が無い点が実に便利だ。
公式アプリで高度な機能カスタマイズが可能
本製品は、公式が配布する無料アプリ「BIGBIG WON TOOLS」を利用することで、高度な機能カスタマイズが可能となっている。
まずコントローラー正面のホームボタンを長押しすると、電源がONになる。
そして上部のペアリングボタンを長押しすると、LEDが点滅してペアリングモードとなる。
▼iOS・Androidデバイス側で「Xbox Wireless Controller」を選択。
接続(ペアリング)完了後、「BIGBIG WON TOOLS」を起動するとコントローラーに関する各カスタマイズ機能を利用できる。
▼コントローラーのLED点灯色を変更可能。
▼事前に用意されているプリセット色を利用できるほか、カラーパレットから色を自由に指定することも可能だ。
ジョイスティックやトリガーのデッドゾーン設定、モーションコントロールのパラメータ調整、マクロ設定など本格的なカスタマイズ項目が用意されている。
▼そしてボタンマッピング機能も用意。自分だけの理想的なコントローラーを創り上げることが出来る。
コントローラーの本格利用を開始する前に、アプリを用いて事前に調節しておくと良いだろう。
快適な操作性を実現
実際に本製品を用いてゲームをプレイしてみた。
ワイヤレス接続の場合でも、基本的に遅延やラグは感じられず、終始スムーズかつストレスのない操作が可能であった。
アナログスティックやLRトリガーの感度も前述したソフトウェアで柔軟に調節できるため、自身に最も適した操作環境を実現できる。
各ボタンの押し心地も心地よく、気持ちの良いゲーミングを楽しむことが出来た。
▼実際に操作している様子。
なお、ホームボタンとAボタンを長押しすることで、ニンテンドースイッチとの接続モードに移行できる。
▼ニンテンドースイッチと接続した場合と、純正コントローラーと同様のスムーズな操作を楽しめた。
バッテリーに関しても、バイブレーション機能をOFFにすれば約15時間は持続する。仮にバッテリー残量が低下した場合でも、上述した充電ドックを利用すればスムーズに充電を開始できるため、終始ストレスを感じることなくコントローラーを利用出来た。
『BIGBIG WON Rainbow 2 Pro』のまとめ
今回紹介した『BIGBIG WON Rainbow 2 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 非常に充実したインターフェース構成
- 有線接続(USB Type-C)、ワイヤレス接続(2.4G無線、Bluetooth)の両方に対応
- 幅広いデバイスとの接続が可能
- 専用アプリで高度な機能カスタマイズが可能
- 快適な操作感
- 遅延やラグのない入力
- 長持ちするバッテリー
- 充電ドックでスムーズに充電
悪かった点
- 一般的なコントローラーと比べて、ややズッシリ感がある
以上の通り、性能・カスタマイズ性の両面で非常に優れたゲーミングコントローラーとなっている。
操作インターフェースが非常に充実しており、どのようなジャンルのゲームに関しても対応可能。専用アプリでジョイスティックやトリガーのデッドゾーン設定、モーションコントロールのパラメータ調整、マクロ設定などの本格的な調整が可能。
充電ドックをはじめ付属品も充実しており、全体的に満足度の高いゲーミングコントローラーだ。
Xboxやニンテンドースイッチ、PCゲーム用のゲーミングコントローラを探している方には、是非オススメしたい1品である。
▼こちらの記事もオススメ
-
『GameSir G7』レビュー | Xbox&PC対応の多機能コントローラー
数多くのゲーム周辺機器を販売するGameSirは、同ブランドの最新ゲームパッドとして『GameSir G7』を発売した。 Xbox&PC対応の有線式ゲーミング用コントローラー(ゲームパッド)であり、交 ...
続きを見る
-
『LeadJoy M1』レビュー | 低遅延・パススルー充電可能なiOS対応モバイルゲームコントローラー
数々のゲーミングコントローラーの開発・販売を手掛けるLeadjoyは、2023年にiPhone向けのモバイルコントローラー『LeadJoy M1』を発売した。 Lightningポートを搭載したiOS ...
続きを見る